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claveciniste et pianofortiste

ホテル カストレ/L’hotel Castellet

カストレ市を2,3時間見た後、ゆっくりとコンサートの疲れを取る為に1泊ホテルCastelletという素晴らしい所に行ってきました。南仏に行かれる機会のある方にはおススメスポットです。
サイトはこちらから。
コンサートのあったボセー市からやはり車で10分ほど山の方に行っただけなのですが、本当にゆったりとした時間と高原ならではの透きとおった空気と自然に癒されました。

フランスに数多くあるシャトーホテルに登録されていますが、パリ市内や近郊の町のシャトーホテルに比べて、やはり南のせいか気さくな、気取り過ぎていない雰囲気がいいなと思いました。
朝はこのバルコニーで好きなもの取ってビュッフェの朝食です。
向こうに見えるテントでカフェを飲んだり、煙草を吸ったり、お友達とお話したり・・・優雅ですね。
朝食を食べたらやっぱりお腹一杯!ということで、お散歩。周りは松の木が沢山あり、そのままゴルフコースや離れのVillaにつながっています。

きれいな空気の中でゆったりと泳ぎ、肩をほぐすのに最高!空に写ってる蚊みたいなのは自家用ヘリコプターです。常連の人たちは、隣の車のサーキットのレースを見に自分のヘリコプターで一っとびして、このホテルに宿泊するそうです。そんなライフスタイルがあるのですね!
中のカフェ
グランドピアノもありました。YAMAHAでした!
このホテルには星付きレストランがありますが、行った日は月曜日なのでお休み。もう少し気軽なメニューの日で、ちょうど良かったです。フランス料理の星付きは高級であればあるほど、素材も希少価値の高いものになります。
フォアグラ、トリュフ、オマール海老・・などなど。そして、珍味の臓物系など。フランス人は何でも食べてしまいますねえ。(勝手な印象)
前菜の冷製スープ、ガスパッチョ。こくのあるスープとシャリシャリとしてサイコロのような小さなお野菜の食感が何ともおいしかったですね。お皿の上の赤い●は赤ピーマンのソース。
あいにく臓物系が食べれない私には、レバーや公牛の胸線・・・など謎めいたものを知らずに食べてしまうことになりかねないので(失敗経験あり・・・)、気軽なメニューの方が安心して食べれる気もしますが、これは素人ですね!(苦笑)
フランス料理はオペラを見に行くように、事前に勉強していかないとメニューが複雑で分かりにくい・・・ので、メニューを開くと、牛の・・・何とか風の・・・何とかソース・・・!?!? でも、周りを見るとそんなことを聞けるような雰囲気でなく、ガルソンとソムリエに一挙手一投足を見られているような・・・緊張感があったりするので、ましてや何を頼むのか謎!?なんて、低レベルですね。(苦笑)
カラマーリ(いか)のガーリックとバターで炒めたものが生野菜の上にパラパラと乗ったメイン。お野菜もおいしくて脂っこくなくて◎!
前に、チキンはありませんか?とかなり恥ずかしかったのですが、カモ肉などが食べれなかったので聞いたら、On ne sert pas le Poulet! (チキンなんて(安いものは)、ここでは御出ししません!)とすごいお高い感じで言われて大変な思いをしました。まるで田舎者ですね。
デザート:ババのピーチ風味。ババとはスパンジケーキに洋酒のかかったデザートですが、これはピーチのソースと薄い飾りのチョコ、ほおずき(!!)ものっていて、回りにはまだ泡立っている軽い生クリームがふわっとかかっていました。これも◎!!
ということで、前置きが長くなりましたが、今回はもう宿泊に夕食のプランが入ったものだったので決まっていて、オーソドックスだけれど美味しいもので楽しめました。
こんな雰囲気の外のテラスで夕日の頃(夜9時くらい)から食べ始め、暗くなっておしゃべりしながら2、3時間・・・というフランスのご飯。
素材がリッチなので時間を空けて出してもらって、お腹にはちょうど良い感じです。
フランス人は家族や友人といつまでも、お喋りをしながら食べたりワインを飲むのが本当に好きですね。

エクス・アン・プロヴァンスとセザンヌ博物館

エクス・アン・プロヴァンスはパリから高速電車TGVで3時間で到着します。
パリーアヴィニヨンーエクスーマルセイユ という順番で停車しますが、マルセイユまで行けばもう大西洋が広がり海の眺めを楽しめます。
エクスの街の中心にあるシャルル・ド・ゴール広場。パリでは空港の名前と思い出しますが、ここは色々なバスが発着する広場です。
エクス(以下省略、フランス人もエクスと呼んでます)は偉大な画家であるセザンヌや文豪エミール・ゾラにゆかりのある土地としても有名だそうです。
私も、そういえば昔ガイドブックにセザンヌのアトリエがあると読んだ気が・・・・ということで、午前中のリハーサルと午後2時からのコンサートの合間に行ってみたのですが、あいにく冬季はお昼2時間がお休みということで中は見れませんでした。
ミラボー通り、今はクリスマスの市場が20件くらい並んでいます
しかし、エクスの目貫通りのミラボー通りにはセザンヌや仲間がよく集まった有名なカフェがありますが、そこから北方向にどんどんと上がっていきます。ちょうど、市庁舎や15世紀から建てられたカテドラルなどが今でも残っていますが古い地区(Vieile Ville)を通って20分くらい歩いたでしょうか。
道の途中にセザンヌのアトリエ(かつての住いで今は美術館になっている)までの道順が彼の自画像の絵と共に記されています
かなり高台になって、ふと振り返るとエクスの素晴らしい自然が一望できます。また、遠くにセザンヌがよく描いた有名な山が見えます。きっと、セザンヌの生きていた100年ほど前は、もっと建物が少なくて自然がまだまだ残っていたのではないでしょうか。
セザンヌのアトリエ。お昼休みで閉まっていますが夏はずっと見学できます
アトリエ入り口
もし、南仏にいらっしゃる機会が今後ある方で絵画に興味があれば、こういったプライベートなアトリエを訪ねるのは、まるで画家の家に遊びに行くみたいで楽しいですね。
エクスの続きはまた次回

コルマール/ Colmar


先週末からヨーロッパは本格的な寒さになり、日中は9度で手袋・ダウンのコートにブーツという防寒着も必要なくらいです。
こちらは石造りの建物も多いせいか、足元から冷え込み秋から突然冬が来た!感じです。

さて、この週末はフランスのチェンバロ協会が企画したオリジナルのチェンバロを見るツアーに参加してきました。
場所はアルザス地方のコルマールという可愛らしい古都です。
コルマールは823年に神聖ローマ帝国自由都市として認められた歴史のある街です。
16世紀に建てられたアルザス建築様式のプフィスタの家。

そのすぐ裏にある14世紀に建てられたSt-Martin教会。
St-Martin教会の祭壇。日曜日お昼にはコンサートが行われていました。
St-Martin教会のオルガン。

コルマールの博物館には1624年にアントワープの名チェンバロ製作者、ヨハネス・ルッカース(Joannes Ruckers:1578-1642年)により作られた、大変有名なチェンバロが保管されています。
Joannes Ruckers 1624年
私のチェンバロもこのコルマールのコピーなので、実際にモデルとなった本物のチェンバロの*音*は絶対に知りたいと思っていたので、待ちに待った機会です。
パリよりTGVで3時間ほどのコルマールはドイツとフランスの国境にある為、数回に渡りドイツーフランスードイツーフランスと侵略された複雑な歴史を持っている為、両国の雰囲気が混ざり合った町並みが、独特の魅力をかもし出しています。
 
ワイン屋さんのショーウインドウに映る、St-Martin教会。
アルザス地方というとワインが有名ですが、アルザス地方の食事もフランスというよりは、ドイツ風なお肉とじゃがいも等のお料理が有名です。

早速、アルザス風のレストランへ。

アルザスの白ワイン:リシュリングをアペリテイフに飲み、じっくりと火を通したシチューを食べながら、冷え切った体を暖めた後、美術館にあるルッカースチェンバロによるフランソワ・ランジュレさんのコンサートを聞きに行きました。
Concert of Francoise Lengelee by Joannes Ruckers

プティ・トリアノン/le petit trianon


ヴェルサイユ宮殿の正門。300年前は限られた王族・貴族のみが出入りできた、太陽王の宮殿。
革命前のヴェルサイユの領地は7800ヘクタール、現在のパリ市の大きさでした。現在は800ヘクタールになりましたが、当時は王様の趣味であった狩ができる広大な領地を所有していました。

その領地内のプティ・トリアノンは1761年のルイ15世時代にガブリエルが設計しました。
今でも、当時の様に白鳥や鴨などの動物がいる。
ルイ16世はマリー・アントワネットに
「花の好きなあなたに、花束を贈りましょう」
(Vous aimez les fleurs,eh bien ! j’ai un bouquet a vous offrir,c’est le Petit Trianon.)
と言ってプレゼントしたそうです。

この愛の神殿(le temple de l’Amour)では、アントワネットがパーティーをしていたそうです。
また、ヴェルサイユ宮殿内にある大運河は1668年庭師ルノートルが設計しました。
表面面積23ヘクタール、周囲6kmの大きなもので、ルイ14世時代にはゴンドラを浮かべました。
ルイ14世の為に3日3晩続いたパーティーでは、ゴンドラに王族や貴族が乗り、宮廷音楽家もゴンドラに乗り演奏していた絵が今でも残っています。特別な仕掛けの花火も設置され、それは想像を絶する祝典だったようです。

この当時、ヴェルサイユ宮殿に居た優れた宮廷音楽家達が、多くの美しいチェンバロ曲、器楽曲、室内楽曲、ミサなどを残しました。
今でもパリでは、その当時の作曲家によるオペラやコンサートが絶えず演奏されています。
そんな歴史を持つヴェルサイユが今も堂々とパリより電車で30分ほどの郊外に佇んでいます。興味のある方はこちら

シャトーホテル/L’hotel de Chateaux


フランスには個人のシャトーが何千個もあるようです。

その中には、勿論由緒あるルイ王朝と関りのある、ヴェルサイユやフォンテーヌブロー宮殿もあります。
フランスはシャトーホテルが素晴らしい!!と以前より聞いていたので、フォンテーヌブローから車で15分、パリから1時間ほどのChateaux de Bourronという所に滞在してきました。
お部屋から正面のお庭が眺めれます。日も暮れると辺りは真っ暗で、大自然の中の静寂に包まれます。
お庭は何万ヘクタールとあるようで、シャトーには持ち主のご夫妻がごく普通に暮らしていらっしゃいます。可愛い2人のお子さんもお庭を自由に遊び回っていました。
インテリアも1部屋ずつ違って、とても素敵な雰囲気です。

このシャトーの横には、ミシュランで既に賞を取ったシェフのレストランがあり、夜のディナーは前菜からデザートまで6品も出てきて、きれいな盛り付けや雰囲気、味、ワインも素晴らしかったです。

パリにいらっしゃる方は、このようなシャトーホテルに1泊するだけでも日ごろの忙しさから逃れて、大自然の中でゆったりと過ごせます。

ご興味のある方はシャトーブロンのサイトへ 
http://www.bourron.fr/eng/index.htm

シャトーでの自家製ジャムとの朝食。シャトーに住む旦那さんが自ら用意してくれて、お喋りなどもしながら気さくな雰囲気です。
コーヒーカップのシャトーの正面階段のデザインは、お友達が描いてくださったものだとか!
このシャトーは、代々女の子に受け継がれて奥様が継いだようですが、お二人のお子さんのどちらが継ぐかな?!なんてお話しも!
電車とTaxiでも行けますが、運転のできる方はパリかフォンテーヌブローでレンタカーをすると、近辺の有名なシャトーめぐりもできて、素敵な時間が過ごせます。
また、有名な画家ミレーなどのバルビゾン派と言われる画家の村、バルビゾンも近くです。シャトーそして画家の町をゆったり巡るのもいいですね。

シャトーめぐり/Le tour de Chateaux


フォンテーヌブローには、マリーアントワネットが滞在して内装を彼女好みに全て変えさせて部屋がある。てとても繊細なお花のモチーフで、部屋全体がとても可愛らしい。

ヴェルサイユ宮殿にも一般に公開されている部屋の裏に、マリーアントワネットの秘密の小さなプライベートな部屋があったりする。
そこは、彼女の本当に親しい友人や音楽家などと、お話をしたり、音楽を聴いたりしていたらしく、ハープなどの楽器も置いてあった。
そして、彼女用にデザインされた食器は全て一筆一筆手描きで、丁寧に飾られている。
マリーアントワネットのイニシャルのコーヒーカップ。

興味のある方は、ヴェルサイユ宮殿で開催している、マリーアントワネットのツアーに参加すれば見せてくれる。
一番面白かったのは、王様に謁見したい人たちの待合室があり、実はその部屋の壁に秘密の階段があったこと。

王様は謁見を望む人たちを、天井に近い小さな隙間から見下ろし、この人には会うがあの人には会いたくない。などと決めていたようである。
お客さんも、まさかリラックスしている姿を王様に見られていたとは思いもよらなかったのではないか。

フォンテーヌブロー城/ Le chateaux de Fontainebleau


フランスには多くのシャトー(お城)が残っていますが、パリから1時間ほどの郊外にフォンテーヌブロー城があります。

この1万7000ヘクタールにも及ぶお城は、古くは12世紀からフランス国王が狩猟を楽しむ際の滞在場所として建築され始めたそうです。

ここは、もともと国王の寝室であったのを、1808年にナポレオンが玉座の間に変えたそうです。毎週、日曜日にここで推薦の儀式や宣誓の儀式が行われていたそうです。権力を象徴する装飾ですね。
お城と言えば、ヴェルサイユ宮殿が有名ですが、このフォンテーヌブロー城も、実はアンリ2世・4世、ルイ13世・14世・15世、マリーアントワネット、ナポレオン1世・3世と名だたる国王や王族が住み、それぞれの時代に増築をし、住んでいたそうです。

長さ60メートルの*フランソワ1世*の回廊。
ここは、国王の住居と隣に建てられて礼拝堂をつなぐ目的で、1528年に建てられたそうです。この回廊は国王専用の回廊で、気に入った人にしか見せなかった(!)らしいですが、後に一般にも開放されたそうです。
そして、あのレオナルド・ダ・ヴィンチも最後はフランス国王の庇護を受け、このお城で息を引き取り、あのモナ・リザが保管され、ヨーロッパ有数の文化の中心となっていたというから驚きです。

16世紀に聖王ルイが立てた三位一体礼拝堂。フランスとイタリアの彫刻家や画家によって、素晴らしい装飾がなされています。
昔から、芸術の流行はイタリアが発信地であった為、フランスは常にイタリア様式に憧れ、多くのイタリア人画家や音楽家を招いていました。このフォンテーヌブローの宮殿内にも、多くのイタリア画家により、ルネッサンス様式などが取り入れられ、とても興味深いです。
同じ時代に、やはりバロック音楽も、イタリアが盛んでフランスの作曲家はその様式を模倣し、上手くフランスの趣味と融合させて、多くの名曲が生まれていました。
そして、これらの素晴らしい礼拝堂や舞踏会のお部屋などでは、宮廷音楽家が演奏していました。常に音楽・芸術と人々の暮らしの趣味、趣向というのは関りがあったのだなあと感じますね。
   

プロヴァンスのオルガン/L’orugue a Provence

外は、いつも、いつもからっとした青空!!!!***
プロヴァンスには、18世紀初頭にフランス音楽のために作られた、とても有名なオルガンがあり、それを見に行き、また弾かせて貰う機会があった。

オルガンは、鍵盤が4段ほどもあり、使うストッパーによって、色々な音色を楽しむことができ、鍵盤のタッチも、ストッパーの組み合わせによっては、かなり重くなり、音がパイプを伝わって、教会一杯に響くダイナミックさに、感激する。
昔から、祈りの時間と共に音楽が常に共存し、優れた教会オルガニストや、音楽監督がせっせと毎週のミサのために、作曲したお陰で、今も多くの名曲が残されている。

未だに、何回かの修復を経て、演奏され続けている、オルガンはヨーロッパ中に多い。それらは、1つ1つ違った音色、タッチ、魅力がある。
古くからその楽器を演奏してきた音楽家、その音に耳を傾けていた村の人達のことを考えると、一体どれだけの人が、このオルガンを数百年の間に聴いてきたのだろうかと考えると、歴史の貴重さを感じる。

ちょうど、その日はちょうど、結婚式の準備の最中で、プロヴァンス地方の民族衣装を来た人たちも新郎新婦の後に入場し、地方ならではの暖かさを感じさせた。
余談だが、結婚式を結局、オルガンのある、上のバルコニーから見学していたのだが、新郎が、緊張し過ぎたのか、間違えて*あなたは、私の夫になってくれますか?*と新婦さんに言ってしまうという、ハプニングもあり、参列者の輪も動揺し、一緒に見ていた友達と、思わず、苦笑してしまった。
フランス語では、新郎の発音は、(エプー)そして、新婦は、女性名詞なので、最後にeが付き、(エプーズ)となるので、紛らわしいことも分かるのだが、それにしても、そんな間違いが実際に起きてしまうとは!!
この教会の横にある、11世紀からの修道院の一部は、今ではホテルがあり、結婚式会場としても使われている。素敵な、回廊でのレストラン。

エメラルド・グリーンの湖!

澄み切った青空の中みんなでドライブ!
10日間、南仏で、朝から晩まで、寝ても覚めても、チェンバロを弾いているか、聞いているか、リハーサルをし、その合間には図書館で珍しい、作曲家の自筆譜や、初版譜をあさるという日々を過ごしていた。
最後の2日間は、2つコンサートで演奏することになっており、ソロ曲のほかに、バッハの2台の為のコンチェルト(とっても良い曲だけど、一番難しいC-dur:最終楽章はフーガ!)を、とても上手なポーランド人のチェンバリストと弾くことになっていた。

この期間に1日、気分転換のOff Dayがあり、湖で泳いだのは、最高だった。
始め、湖・・・・
海でなくて、湖・・・で泳ぐ?!
とあまり実感がなかったが、くねくねと曲がるプロヴァンスの田舎道を1時間ほど、ドライブし、ある時、視界にエメラルド・グリーンの湖が!!
え!!!

予想以上に大きく、また水の透明度が素晴らしい。
通り過ぎた橋の下には、大自然の中、人々がカヤックやボートに乗っている。
うわーーーーーーーーーー!
あれ、やりたい!
ブリジル人のジュアンとポーランド人のゴーシャも必死に漕ぐ!
ということで、その後、初カヤック体験をしたが、一緒に乗ったのは、チェンバロも、まるでオートバイに乗っているような、凄いスピードで突っ走って弾く、ロシア人の女の子!
右、左、右、左! 左! 左! と、彼女は勝手に言いながら、取りあえず、それに合わせて後ろで私は漕いでいたが、なかなか面白かった。

その他にも、足漕ぎペダルボートがあり、みんな犬まで乗せて、なんともバカンス気分。
おーーーーーー。
フランス人がバカンスをなぜ田舎で過ごすのか、多いに、田舎の魅力を感じた日であった。
夏のパリは、パリジャンが居なくて、がらがらになる。
しかし、それ以上(?)の観光客が世界中から来るので、観光名所は、凄い人でごった返し、何カ国もの違う言語が聞こえてくる。
フランス人の友達が面白いことを言っていた。
フランス人は、普段はけちだけど、みんなバカンスの為に働いている。
だからバカンスでは、贅沢して、旅行をし、多いに食べ、飲み、最高に楽しむそうである。

なるほど、ラテンの生き方
しかし、今回の経験を通じて、私も知らない間に、今度は南仏の小さな町を転々と、車でドライブして回る旅なんてどうだろう?!などと、既に次のバカンスのことを思い描いてしまう・・・・・

ムスティエ/Moustiers

プロヴァンス地方のVillecroze(ヴィルクローズ)という村に10日間滞在したのだが、その周りは、見渡す限りのオリーブ園や、ワインのぶどう園が広がっている。

イチジクの木には、大きな、食べ頃のイチジクが成り、デザートやジャムとして、おいしく食べることができる。
日曜日は、唯一のDay Offということで、Villecrozeから車で1時間ほど行った、ムスティエ(Moustiers)という町へ寄った。

素晴らしい山の景色の中、自然の滝や田園が広がり、沢山の可愛い、陶器屋さんがある。
そのお店の赴きも、フランスの田舎の良さを感じさせ、お店それぞれ、少しずつ描かれているモチーフが違う。
食器のほかにも、石鹸入れや、鏡の周りにモチーフが描かれたものなど、家全てのインテリアを統一できるほどの種類と、あまりにきれいで、迷いに迷った。
私は、数軒見た後に、一番繊細できれいな、お花の絵が描かれている、絵皿を時計にしたものを東京の実家用に買った。お店の人に聞いたら、どうやら18世紀のルイ14世の頃から使っているモチーフだという。
その隣にあった、ブルーのモチーフの時計は、もう少しシンプルな、17世紀のモチーフだという。
また、いつかプロヴァンスにくる時には、この小さな可愛い町を訪れたいと思う。

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