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claveciniste et pianofortiste

春らしくなってきたので/Le printemps s’approche

ブログの背景を変えようかな・・・と見ていたら、
新しい★横ヴァージョンが登場★していましたので試してみました。
今までの様に、縦にずらずら~~っと≪トイレットペーパーの様に?≫繋がると、
必要なコンサートのお知らせがどこに行ってしまったのか分からない・・・
という問題に解決にも?横に画面をずらすと、【タイトル】だけ見れるので、分かりやすいかな?と。
このデザインを考えた人は相当、【頭が柔らかいのでは?】なんて。
でも、読みずらい~~っという方もいらっしゃるかもしれませんが、お試しで使ってみました。
去年育てた菜園たち
今日は、13年前に日本から飛び出すきっかけを与えてくれたボストンのピアノの師匠:Victor Rosenbaumのコンサートへ行ってきました。お得意の曲で何回も聞いたことのあるレパートリー。
でも当たり前かもしれませんが、10年前とテンポやテクニックも変化が。
≪音≫と共に、久しぶりにボストンの懐かしい思い出や風景、レッスン、アメリカに住み始めた頃の発見が沢山あった時期・・・など、走馬灯のように浮かんできました。
≪音≫はやはりそんな力があるんですね。人間の記憶やイメージ、別の世界へ連れて行ってくれるような。
そして、前半はまだお客さんが来たばかりでホールの雰囲気が閑散としていて、聞いている人の気も散漫。でも、後半が始まった時には音楽の力でいつの間にか舞台とお客さん、ホール全体が1つの空気にまとまっていたり・・・
ブロッコリーは、植えれば勝手に大きくなって一番簡単!
色々と勉強になりました。知っている音楽家であればあるほど、≪音≫だけ聞いていても、本人がきっと心地よい深い集中に入っているだろう時、まだピアノに慣れるのに四苦八苦している?
など・・・手に取る様にわかってしまう様で、舞台の上=本当に裸身一つと同じ
と今更ながら感じて、
こわ~~~い!
なんて。(苦笑)
でも、本人が気が付かないその人の本質をも映し出してしまう舞台というのは、本当に≪すっぽんぽん状態!≫ですね。
私は、人生ドブに落ちまくりながら?生きてきたタイプなので、もうこれ以上の恥はない!みたいな修羅場もありましたが=舞台は本当に油断できませんね。
10年前の自分の演奏今の自分の演奏10年後の演奏
は一体どうなのか・・・
しみじみと感じてしまいました。
毎日食べる分だけ収穫できるというのは便利&贅沢ですね。
若い時には、その若さに気が付かないかもしれません。
まだまだ・・・と思っているだけで、自然に湧き出るみずみずしさや勢いを本人は感じていないかもしれません。
そして、円熟期になって初めて感じられる≪間≫や音色、舞台の存在感、音楽の深さ・・・というのは、若い時にはどうひっくり返っても手に入らなかったもしれません。
でも、バランスが大事だなと思いました。勢いだけでも暴走するし、癒し系だけでも人は飽きてしまう・・・
イタリアの無農薬のオリーブオイルが美味しい!これは、遊びに行った知人宅の下にオリーブ絞り工場があり、その売店で買った≪地元品≫。その他オリーブオイルのクリームやリップなど大のお気に入りになるとは、思いませんでしたね。太陽を一杯に浴びたオリーブをそのまま使ったピュアな感じが嬉しいです。
ということで、私も自分の好きなレパートリーばかり弾いているタイプなのですが、たまには全く違う曲に挑戦=メリハリのあるプログラム=聞いていて面白い
ということもあるかな?
と、あれこれ考えておりました。
明日はDMのお手紙100枚を終わらせなければ!えらいこっちゃ!

アップルタルト/La tarte tatin!

今日は、お寿司を食べて。。。
アップルタルトを焼きました!
普通、お誕生日ケーキと言ったらクリーム系かも知れませんが、ちょうど大量のリンゴジャムを母が作っていたので、中身があるならパイ生地だけ作ればいいか?と。
ずぼらですね。

オーブンを暖めている時に、急いで最後の生地パイを練りねり・・・して
余ったので ”K ”にしてみようか?
とかなり雑ですが。
美味しいハーゲンダッツのバニラアイスを焼き立てにとろりとかけて食べましたが、みんなアイスが美味しいとアイスを最後は食べていました(笑
さて、今年はどんな年になるでしょう?
日本でのサバイバル始まりの年ですね。
相変わらず、転んでばかりの人生ですが、へこたれずにマイペースで行きたいと思います。

パン/Du pain


朝起きると、隣の竹林に朝日が差し込んでいました。

昨日は、卵4個、オーガニック全粒粉、小麦粉、スキムミルク、くるみ、りんご(生)にシナモン、バター、はちみつ、オレンジピールを入れてパンを焼いたら久しぶりにふっくらできました。
卵がポイントみたいです。焼き立ての時に食べたら卵の香りがふわ~っと漂ってきました。
これとカフェオレがあれば、もう幸せ!(とっても単純な性格です)

パリのマルシェで買った、蜂の巣がそのまま入っている蜂蜜。これは、絶品!
そういえば、この青空市場の蜂蜜屋さんのおじさんと話していたら、他にもプロポリスのBio紅茶(珍しい)、クリームなど100%ナチュラルなのでついつい買ってしまいましたが、おじさんは何とバロック音楽好きでした!
これは日本ではあり得ないよな・・・と思いながら嬉しく会話が弾んでしまいましたが、毎週オペラやバロック、Jazzを聞きに行くというので凄く詳しく、有名なバロックオケのコンサートマスターとお友達。と言ってました。
日本でお豆腐屋さんと話して【バロック好き】という事はないかもしれませんが、【長唄、歌舞伎、能が好き】という方はいらっしゃるかもしれませんね。
こういう所がパリで生活して今も音楽が市民の生活に浸透していると感じます。いいですね。
庭に咲いた寒椿
話が飛びましたが、帰国して何が一番恋しい?!
と言ったら、
【パンとカフェ】
日本の【ご飯に味噌汁】みたいな感じでしょうか。
こればっかりは、やっぱりパリは美味しい!
あの、外はカリカリして、中はふわ~っと広がるバゲット。どの駅にも3-4件パン屋があり、みんな自分の好みの焼き具合、もちもち具合をチェックしていて、お気に入りのパン屋に行っても
【焦げ目でお願い=bien cuit】
【そんなに焼けてないの=pas trop cuit】s’il vous plaitと言って買ってますね。
ドライフルーツ(レーズン、いちじく)やクルミのパンはぎっしり入っていてかなり食べごたえがあります。
でも、パリに居た時にふわふわの日本の【食パンやあんぱん】を売っているオペラ座周辺へ行くと、たまに”今日は特別~”という感じで美味しく&ありがたく食べたものです。人間欲張りですね!
結構パリに居ると珍しいのは日本の【ショートケーキ】ああいうふわふわのスポンジケーキより濃厚うなチョコレートケーキなどの方が多いでしょうか。帰国してオーブンで簡単に作れるのを知って大喜びしましたが、最近はあの味…と思うと再現したいと思い作るようになりました。
日本のパンのレシピは全部【お砂糖】が結構入っていますが、パリのパンはどちらかというと【サレ=塩っぽい】ですね。そして、塩入のバターを塗って食べると、焼き立てバゲットは1人で半分も食べてしまうほど止まらない!
ということで、帰国してほぼ3日に1会くらいはパンを焼いています。色々試して今回のはかなりヒットだったので嬉しくてパチリ。
4月に玄米食にして5キロ痩せたのに、5か月パリでパン&マカロン(Pierre Hermesが徒歩2分だったので)を今しか食べれん!と食べまくったら・・・5キロ増えて、帰国して日本食食べてさらに1キロ増え・・・デブリンの道を辿っております。
ただ今、玄米食に戻してますが、パン好きはやめられませんね。(汗)
今日は残り15変奏曲編集です。今日終わればあっぱれ!

謹賀新年!/Bonne Annee!


明けましておめでとうございます!!皆様はどんな元旦をお過ごしでしょうか!?

30日にやっとバッハの全てのテイク選びを終了し、大掃除&お節料理&CDジャケット文章を書いたりと缶詰め状態が続き、ど~っと疲れましたね。(年でしょうか?はい。竜年の年女です!!)

さて、私は【初クリスマスケーキ】に続き、【初お節】に挑戦してみました!
お料理というよりも、レシピ通りやって果たしてきちんとできるのかな?と【実験のような!?】感覚でしたね~~。
伊達巻
昆布巻き&ささみ
筍&人参&鰹節がけ
蒟蒻のあんかけソース
キンカンの甘露煮
田作り&くるみ&ごま
うさぎの蒲鉾
ごぼうの胡麻和え
栗きんとん(市販品)
黒豆(市販品)
白菜漬物(市販品)
ショートケーキ(円形がくり抜き楕円形になってしまいましたが・・)

今までお節を作る材料を買いに行くにも海外だと一苦労。おまけに日本の3倍くらい材料費がかかるので、それなら美味しいレストランへ行った方がいいじゃない?という感じなのと、海外ではクリスマスの方が豪華なDinnerでお祝いするので、お正月はどちらかというと友達とお祝いという雰囲気で厳かな感じではないですね。

昨日は朝から晩まで8時間くらい気がついたらお節とバースデーケーキを作っておりました。
姪っ子が1月10日に3歳の誕生日を迎えるので、我が家では元旦の親戚の集まりの際にまとめてお祝い!みたいな・・・
カマボコは黒ゴマの目をつけて、ウサギです!色々な可愛いレシピがあるんですね。でも簡単でアイデア次第ですね。
ほとんどwww.cookpadという主婦レシピ(早い、簡単、美味しい!)で見ましたが、伊達巻も8個の卵を使ったり、結構思い切って作る量でしたが、あっという間になくなってしまいました。
それでも、途中何度か色々失敗!
綺麗に卵が焼きあがったのに、巻くときにレシピのどこかに書いてあったサランラップを挟んでしまい、【何であるの?】と思い取ったら、全部綺麗な焼き色もビロビロ~~と取れてしまったり(汗)
ねじり昆布を作ろうと写真通り切ったのに、短すぎてねじりを入れられない~~!どうやるの!?
昆布巻きの干ぴょうも12cmに切ると書いてあったので、先にちょきちょき切ったら、昆布が厚すぎて結べない~~煮ても固い~~=おばあちゃん食べれないよの一言・・・で再び元旦に昆布だしで沸騰させしばらく寝かしたり・・・
汗、汗、汗・・・(苦笑)
でも、何だか1日寝かすとどうにかなるみたいです。

まあ、今回は実験というか経験で来年まともなお節ができれば良いかな?くらいに
思っていたのですが、案外どうにかなった?ような、なっていないような。
取りあえず、おばあちゃん親戚みんなもお腹を壊さずに(笑)無事に食べて頂き、
ぶーぶー文句を言われなかっただけでも良かったかな?と。
3歳になるさくらちゃん:
今まで数回くらいしか会ってないので、謎のおばちゃん?状態では・・・と思っていましたが、少しは覚えてくれていたようです。子供の成長は本当に早いですね。

ケーキも実はスポンジケーキの真ん中が上手く焼けずドロドロ…で焦りましたが、真ん中をくり抜いてちょっとまた焼き、クリームで隠してしまえば分らん!みたいな・・・

実はこのミッキー&ミニーのお人形は、何と兄が3歳くらいの時のバースデーケーキに使われていた物で、35年物?
大掃除して出てきました!
兄はへ~~そうだったけな。と知らぬ間に世代交代ですね。

どうぞ皆様にとって素晴らしい2012年になります様に!!

メリークリスマス/Joyeux Noel!

Merry Christmas!!
Joyeux Noel!!

皆様はどんなクリスマスをお過ごしになりましたか?
去年の12月、パリでは大雪を含めて10回ほど雪が降り、心身ともに底冷えするような寒さでしたが、今年は東京でポカポカ青空の多い12月となりました。
さすがに12月始めにモミジの紅葉を見るとは思っていなくて驚きました。
東京、新橋にある日仏文化協会汐留ホール前のフランス★トリコロールカラーツリー★携帯でピントずれていて失礼!
フランス語を習っている方、文化に興味のある方などが集まりクリスマスパーテイーがありました。この機会に合わせて、汐留ホールで春にコンサートをできるか下見をしてきました。
初クリスマスクッキーを作ってみました。アイシング?の分量を間違えて、どろどろと流れてしまい・・・失敗!
と思いきや、ちょっとオーブンでまた暖めてどうにか・・・(苦笑)
25日にはお呼ばれ先へ持っていくケーキに挑戦!
1作目のシフォンケーキは卵7個も使ったのに大失敗!
オーブンの中ではふんわり膨らんで”いい感じ~”と冷まして型から抜くと、何と穴ぼこだらけ!
風化した化石みたいになっていて、とても出ないけれど、クリームを塗る場所もない?
あきらめて家様に2作目。
牛乳パックを切って型にするという主婦レシピを参考にしましたが、普通に膨らみほっと胸をなでおろし・・・でも、2人用・・・
しか~~し!肝心の6人分のケーキがまだ!
ということで、気を取り直して作ったのがこの3作目。(汗)

実は初めて焼いてみましたが・・・
ご覧頂ければ分かるとおり、装飾は・・・センスなし。ある物載せただけ?みたいな。
ということで、クッキーを載せたり、サンタさんはお菓子屋の材料屋さんで買ってきましたが、
従妹宅では、【何か個性的なケーキ~~~!】
それは、褒められているのか、微妙な表現!(笑)
取りあえず、みんなで美味しいと食べて頂き感謝!食中毒にもなりませんでした・・・
元旦にも姪っ子の誕生日ケーキを焼く予定ですが、失敗を生かして1回でできれば良いですが。
【食】のことばかり書いておりますが・・・
この3週間帰国してから、ず~~~っと録音の編集を聞き続け、やっと32曲終わり、2曲になりました!明日終わったら万歳三唱をしたいくらいです。
【練習~録音】までの労力と同じかそれ以上に【編集】にも時間がかかることを初めて知りました。
ここまで真剣に1音1音を何百回も聞くことはないので、自分の欠点などがよく分かり、チェンバロを弾いて今までは気にならなかった、無意識にしていたミスや指の都合で(!!)している癖などに敏感になり、知らない間に勉強になったようです。
3日の録音で撮ったテイクは全部で350回。
最低1個3回くらいは聞いている=1000回以上合計で聞いていることになります。
今更考えてみて、それはどうりで時間がかかる。
1日2-3曲できれば良い方。1つの変奏曲は大体2-4分ですが、その編集を決めるのに書く2-3時間かかるペース。
1曲につき10個-15個くらいのテイクがあり、ざっと1回聞き、事細かにミス、良い場所、使えない場所をメモしていきます。
これは、やっていくうちに慣れましたが、始めはどうして良いのか全く謎でしたね。
2-3週間聞くものの、どっから手を付けて良いのか分かりませんでした。
その内に聴音の様に瞬間的にパパッとキャッチしてメモして、記憶し、他のテイクと比べる・・・
といってもあまりにあり過ぎて分からなくなり、ぐるぐると頭の中を巡ったり、トランプゲームの【神経衰弱】【ジグソーパズル】を組み合わせたような感じでさすがに6時間ー12時間ぶっ通しでやると疲れましたね。
しかし、それもいよいよあと2つで終わり!
楽譜は色鉛筆でカラフルに各テイクによって色分けしていますが、この楽譜をまるまる1冊パリのエンジニアに送り、1月に私の選んだテイクで編集して貰います。
エンジニアの選んだテイクの編集は聞きましたが、やはり納得いかない部分もあり、しょうがない!やっぱり全部聞こう!となりました。
こちらは、従妹のお宅のキュートなツリー&オランダ名物ワッフルを紅茶にのせて食べる所。こうすると、湯気で暖かくなり中のシロップがとろーり解けて美味しいです!
果たしてどんなできになるのか?楽しやら心配やら・・・
編集後、初めて高音&低音のバランス響きを付け加えるかどうか、各変奏曲の数秒の【間】を決めています。この【間=silence】が32曲をどのように繋ぎ、まとめるか、かなり重要なポイントになります。
エンジニアは忙しい音楽家とメールとスカイプで編集について話し合い、仕上げるのに慣れているようですが、勿論理想は一緒の部屋で同じスピーカーで聞き、詳細を全て一緒に決めていくことですね。
果たして東京ーパリでどこまでやれるか分かりませんが、1-2月の最終仕上げにどうしても必要な場合は、飛行機を変更して数日パリに行かないといけないかも?というのも最終オプションでありますが、3月末に3週間コンサートとCD発売の為に行くので、極力日本に居たいですね。
明日は郵便局の最終日なので、残り2曲をどうにか終わらせ楽譜を送り!
CDジャケットに載せる4つの文章の3か国語の翻訳も終わらせなくては!

今年も残り2日となりましたが、皆様もどうぞ素敵な年末をお過ごしください。

熱海/Atami

皆様こんにちは。快晴続きですね。
さすがに裏庭のモミジは散ってしまいましたが12月にモミジの紅葉を見たのは初めてな気がします。
昨日は、久しぶりに熱海へ温泉へ行ってきました。
東京から車で1時間半もすれば、目の前に海が広がり、南仏のニースやカンヌの日本ヴァージョンに居る様な?!でも、【ひもの】とか【みかん】の直売店を見るとやっぱり日本だな~なんて。当たり前ですが。

初めてMOA美術館へ行ってきました。
東洋美術が充実していて、鎌倉時代、平安時代、また中国の唐時代の古い仏像なども多く所蔵してあり、国宝の尾形光琳の作品などもあり、堪能できました。
ビックリしたのは、美術館の入り口へたどり着くまで、永遠とモダンなエスカレーターを10分間くらいずっと登って行くのですが、東京駅やロンドンの地下鉄にも勝る長大!その分眺める景色は絶景です。
階段は全部御影石の贅沢な造りで、天井はモダンなアートでスターウォーズの映画の中に居る様な?感じでした。どれだけの費用を注ぎ込んだのか?と思うほどでしたね。
館内もとてもきれいで贅沢なスペースで、思いがけずモネの【睡蓮とポプラの木】の連作、貴重なレンブラント23歳の自画像もありました。熱海へ行かれる方には是非お勧めスポットです。
その後、近くのオーシャンヴューが見えるホテルへ戻り(海岸沿いはほとんどそうみたいです)、ゆったりと食事をして展望露天風呂というのに4-5回入ったでしょうか。
お蔭でお肌つるつるになりました!エステに行くより1泊温泉に来た方がいいのでは?なんて思いましたね。

翌朝は海から【目玉焼きのように】上がってくるオレンジ色の朝日を見ながら、露天風呂にゆっくりと浸かり堪能しました。やっぱり日本人は温泉ですよね!眼下に広がる海というのはいいですね~~。
そして、すぐに家に帰れるのが嬉しいですね。
こんなに近くて1泊息抜きできて、肩こりも首も随分楽になりました。
ということで、録音の編集を続けていますが、一番ベストなテイクを選ぶのに、ず~~っと聞いて、細かいアーテイキュレーションが気になる部分を全部のテイクを書き、メモして、選び、ジグソーパズルの様に組み合わせを決めるのに1変奏曲【2-4分の曲)につき2時間くらいかかってますね。
相当に遅いと思いますが、自分の演奏を理解し長所と短所を見極めて客観的に聞くというのは、とても良い勉強です。
ここまで過去に自分の演奏を重箱の隅をつつく様に細かく厳しく聞いたことはないですね。
やっと3分の1終わりましたが、年内(あと2週間!)でどうにか32曲分編集部分を決めて、パリのエンジニアに私の希望を伝えて編集しなおして貰います。

同時進行でCDジャケットの内容も書いて翻訳していますが、当初書かない予定だった【曲目解説】もやはり書いた方が良いかな?と仕事増えてます・・・
翻訳は一体どうするのじゃ?
大変ですが残るものなので、大事に仕上げていきたいと思います。
その他ポートレートの写真、チェンバロの写真もスイスの博物館、パリの写真家からやっと届き、写真の編集もできる段階になりました。
ということで、1枚のCDができるまで色々な工程があるんですね。
CD会社専属の方にデザイン、文章、翻訳をお願いすることも勿論できたのですが、知らない人に勝手に作られるより、パリ在住のアーテイストでいつもちらしのデザインをお願いしている友人にお願いすることにしました。
一緒にあれこれ話しながら作る方が絶対的に信頼できるのと、安心してお任せできるので手間はかかりますが、【手創り派】にしました。
ということで、どうなるでしょうか。
3月のリリースの為に12月に文章・テイクを決め、1-2月に音の最終的な編集、ジャケットデザインをして1000枚刷る予定です。4月末には日本でもコンサートをしたいと企画中です。
最終的な音の編集、音質などはベストはエンジニアと同じ部屋とスピーカーで聞くことですが、その為だけに数日パリへまた飛ばないといけないかは様子を見て、出来る限り東京でやろうと思っています。
それでは、またヘッドホンの世界へ・・・

ただ今東京リハビリ中/en trains d’adaputation

皆様こんにちは。
帰国して1週間たち、時差もようやく戻りました。
もともと、時差治しに5日くらいかかるので遅いですね。
戻ってきて何だか心も落ち着き始めている気がします。
時間の流れ、感覚がやはりパリに居る時と違いますね。不思議です。
お風呂&勝手口から見える隣の植木屋さんのもみじ。自分の庭でないのに自然が見えるというのは貴重&嬉しいですね。
何とも説明できないのですが、

自分の国にいるという安心感。
家族や友達がすぐ身近にいる。
ほぼ毎日見える青空。
12月と思えない暖かさ。
    などでしょうか。
さすがにモミジの紅葉をシャンゼリゼのクリスマスイリュミネーションを見た後に見えるとは思いませんでした。冬ー秋に戻って得した気分です。

お天気が精神に及ぼす影響というのは、秋冬ヨーロッパに居ると日照時間が10-4時くらいで短く本当に滅入る&凍える寒さで家に籠りたくなり、初めて日本の冬はいいな~と気が付きました。
ボストンも北海道と緯度がほぼ同じなのでマイナス15度まで下がり、肌を刺すような寒さですが、すかっとBlue skyが広がっていると心は晴れ晴れしますね。

さて、東京リハビリ中というタイトルですが、本当にそんな感じです。
渋谷や新宿へ行くと改めて人の多さにビックリ。
パリの北駅などでも歩いている人は3分の1くらいではないでしょうか。
東京の方が密=人の波に乗れないと困るのですが、渋谷で乗れなくてウロウロ無意味に歩いている自分が居て、これって?乗れてないってこと?みたいな。が~ん。(苦笑)皆さん無意識だと思いますが。
パリの北駅では、人の波に乗るというよりも【スリ&怪しい人に注意!!】というアラームがピコピコ全身に走り、その理由で足早になるという感じで意識する部分が全く違いますね。
人種が入り混じって自分を守らないといけない本能が自然に【ON】になるので、その分緊張して生活していると思います。そういう緊張は日本では勿論OFFになれる部分は本当に楽です。
やっぱり自分の国だから全くそういうことは意識しないですね。
それにしても何て日本は便利なのでしょうか。
隅々までの細やかな配慮が公共施設や駅、お店など全てに行き届いているのはさすが同じ細やかな感性を持った日本人が提案、発案する視点だからだなと思います。
唯一アメリカやN.Yは東京より時間の流れが速くてみんな急いで、まさにTime is moneyの感覚で走り回っているようですが、大学都市のボストンはもっとマイペースでハーバードやMITの学生も気ままにTシャツ&短パンで夏は日向ぼっこをしたながら大量の読書をしたり、ラフでいいですね。

パリでも勿論みんなお天気が良いと日向ぼっこ&日焼けを海辺の様にビキニでする人たちも夏はよく見かけますが、やはり冬季の日照時間の短さから本能的に【太陽だ~~】と思いっきり浴びたくなるようです。

さて、CDのジャケット文章の翻訳は進んでいるかというと、ぼちぼちですね。
時差の時に朝4時から起きて日本語を変更ー英語ー仏語と数時間かけて書き、友人にチェックをメールでお願いしてますが、思っていたより大仕事です。
日本語は勿論自分でチェックをできるので簡単ですが、一番デリケートなのはフランス語。
文法的に合っていても、もう1人のフランス人の友人にちょっと見て貰ったら、それは現実的な書き方。もうちょっと綺麗な書き方があるよと。
う~ん。
ということで、どうにか今週中に文章は書きあげないとデザインしてくれるパリの友人が待っているので送らなくては・・・

昨日は、上野学園のシリーズ、曽根麻矢子さんのクープラン全曲コンサートへ行ってきました。
2年くらい前にフランスで出会ってからパリへいらっしゃる際などにお会いしたり、チェンバロのこと、録音など、私のまだ経験していないことなどを、ベテランの麻矢子さんよりアドヴァイスを頂いてますが、日本でチェンバロを勉強していない私にとってとても貴重な方です。
1週間前に偶然同じ日にパリから帰国し、その1週間後には圧倒的な集中力で観客を魅了し、本当にパリの雰囲気を感じるコンサートで素晴らしかったです。勿論チェンバリストとして多くの人が魅かれている思いますが、実際に人間性を知ってさらに親しみやすい方というのはいいですね。色々な意味で尊敬しているチェンバリストです。
パリで滞在が重なっているとカフェやショッピング、素敵なムッシューのお宅の素晴らしいチェンバロで弾いたりして、いつでもどこでも暗譜で何でも弾けちゃう!というレパートリーの多さ、百戦錬磨の経験と自信から出る全く鼻にかけない自然体というのは、目を見張るばかりです。
ということで、今日はじっくり録音のテイクを聞きます。
それでは・・・

本帰国しました:引越しの巻き/rentree au Japon:le demenagement

皆さま、大変お久しぶりです。

あっという間に数カ月が経ってしまいましたが、この間まさに【大陸大移動】をしておりました。
実は2月に12年ぶりに本帰国をしました。
数年前から日本へそろそろ帰ろうか…と思っていましたが、タイミングがいつが良いのだろう?と思いつつパリで仕事を始めコンサートなどがあった為、ではあの後に・・・と思ったら他のコンサートが入った、では、もう半年延期?みたいな・・・
ということで、ちょうど去年の秋~2011年1月にバッハのブランデン協奏曲のツアーが無事に終わり、その後に帰ろうではないか!?
と秋に一大決心をしました。
しかし、色々考えた割には決めたらあれよ~あれよ~と転がるように時間が経ち、あっという間に帰国という感じでした。

【クレイジーなラスト1週間】
帰国間際の最後の1週間、最後は本当にクレイジーな多忙で、もう少し余裕を見るべき?という殺人的なスケジュールでしたが、要するに引越しの最終段階とオーケストラのツアーが同時進行だったわけです。そしてアパートを引き払って3日後に飛ぶ!というパリへのお別れに浸っている間もないままどうにか飛行機まで間に合わせなければ!!と手帳はやることノートで毎日びっしり。
そして、電話、携帯、保険、税務署、電気などの解約手続きがあるある。
フランスは全部書面の書留で送らないと法律的に解約が認められていないのでとても面倒です。アパートは3カ月前までに大家さんに書留で送らないといけないシステムです。日本のサービスは天国ですね。
でも、意外だったのは一番短時間でスムースだったのは税務署と保険の解約はなんと5分で終わりました。パリに住んだ5年間でこんなに早く手続きが終わったのは初めて?という最初で最後の?貴重な体験でした。
朝5時に起きて掃除をしてリハーサルに10時~行って、午後にチェンバロを日本へ向けて送り、翌日はオーケストラのツアーで南仏へ朝6時起きで行ってそのままコンサート弾いて・・・など、ご想像にお任せしますが。
でも、予想外にゆっくりできたのはこの南仏。
ソロのブランデンの5番の他弾かない曲が数曲あったので、その間のリハーサルはOFF!!
願ってもみないフリータイム~~!
ということで、アパートの掃除もできないしこれはゆっくりするしかない。と4時間、5時間睡眠が続いてフラフラだったので久しぶりに爆睡して、セザンヌの晩年住んでいたエクス・アン・プロヴァンスのアトリエへ行ったり、マルシェへ行ったり、アルルの円形劇場や教会、街、ゴッホの描いたカフェを散歩したり。
その時に思い出したのですが、14年前に生まれて初めてフランスへ行った時にパリーアルルへ行ったな~と思い出しました。それをお土産屋さんのおばちゃんに話したら、アルルへ戻ってきてパリでこの【12年間のチェンバロ放浪生活?】を終えるというのは、フランスのことわざで【原点に戻る】というのがあるよ、と教えてくれました。フランス語の言い回しで直訳すると【クリップをはめる】という感じでしたが、きちんと●を描き終えるみたいな感じでしょうか。面白いですね。
そう言われてみればそうだなと。
14年前に片言のフランス語しか分からず、地図片手にキョロキョロと街を歩き、そして感激した青空のアルルにまさか14年後に来てフランス生活を終えるなんて思いもしなかったと。その時はフランスに住むことさえ想像もしていなかった分けですから。
そして、何よりもこんなに死にそうに忙しい引越し4日前とかにアルルなんかに仕事でもなければ来ないでしょ。とこれは縁があるな。と
そんなことで何とも感慨深い気持ちでありがたい気持ちで一杯でしたね。
アパートの引き払う前日は南仏から戻り最後のパリのサル・プレイエルでのコンサートがあり、その頃には自宅からもうチェンバロがなくなって4,5日立っているので家でも練習できないのになぜかライブ放送でそのままインターネットで流れるのに、指は【ナス!】みたいにぼよぼよ。の感覚だったり・・・一体弾けるのか?という状況・・・でも、引越し途中だから弾けないなんて言い訳は勿論通用しない。
それでも、何でも良いのでその場はが~~っと集中して弾いて、最後の家掃除をしてゴミ捨て所に10回くらい往復してて、翌朝のアパート引き払いにどうにか間に合わせたみたいな。
最後は捨てても捨てても、物があって【床から物が沸いてきているのでは?】なんて思うほどでした。夜中に小人が来て物増やしていってるのでは?なんて思うほど。普通小人さんは靴作ったり片付けてくれそうですが・・・
引越し前のチェンバロの状態を記録するために撮った写真
【浦島花子?!】
今までに、日本ーボストンーアムステルダムーパリと3カ国まさに異国の地をジプシーの様に転々としてきましたが、いよいよ【浦島花子、日本へ帰る!】といった感じで、さすがに12年ぶりともなると、果たして日本人の常識がまだあるのか?
日本で普通に暮らしていけるのか?
など、色々な疑問もありましたが、結論から言うとやっぱり日本人!
戻ってきたらす~っと馴染み、そして日本の良さが昔以上に身にしみます。
とにかく何でも便利、早い、サービスの良さ、丁寧さは世界一だと思います。そして日本食を食べれるのは本当に幸せです。勿論パリでもほとんど日本食でしたが何でも1から作らないといけない、食材を買いに行くのも日本食スーパーに行かないとないという感じなので、納豆でも買ってくるご馳走な分けですね。

【引越しの巻き】
引越しの話に戻りますと、結局段ボール12個+スーツケース2個分+チェンバロ(空飛びました!)で12年の荷物を整理して日本へ運びました。
洋服の8割は寄付、知人や友人で使って頂ける物を使って下さい~と引き取って頂き、結局1箱+スーツケースで済みましたが、楽譜のコピーが12年分溜まっていてそれを捨てたり仕分けするのに気が遠くなりそうで、11月ー1月まで少しずつ準備をしました。
そして、楽譜をまとめ買い!
ただでさえチェンバロの楽譜はヨーロッパで買っても高く一万円くらいすることも珍しくなく、今まで少しずつ揃えていましたが、やはりこれは一生使うもの!と意を決して楽譜屋さんへ。
これも、あれも、あとあれも。とどんどん重ねて行き最終的に54冊であんなに長いレシートは見たことありません。でも、スカルラッテイのソナタだけでも11巻(500曲以上書いて1冊1万円くらいなのですでに11万位)そして、その最後の数字は・・・目が点。2000ユーロ以上(25万位)
もう1度確認したけれど、やっぱり全部必要なレパートリー・・・
日本へ帰って買いたくても割高だったり2週間くらい待ってお取り寄せということも・・・
ということで、無駄なショッピングやダイヤ1個買うよりいいでしょ。
ということで、自分へのプレゼントということで。
その他日用品、家具も全て友人宅へ引き取って頂きました。本当に友達のみんなに助けられ感謝です。
洋服を取りに来てくれた友達は、結局スーツケースで来て貰い、帰りはそれ+収納ボックスなどで持てなくてタクシーで帰ったり。

【チェンバロ空を飛ぶの巻き】
そして何よりも一番気を使ったのは勿論【チェンバロ】です。
船便は今はほとんど使わないようです。その理由は赤道直下を通る時に40度以上の高温で楽器がとても痛むということで、グランドピアノ、チェンバロもほとんど今は全て空輸で飛行機で1日後には成田へ到着です。
1つ船便のオプションがあったのは、3カ月に1回大量のワインを運ぶワイン専用の船の気温は、常に18度(確実な度数はあっているか謎?)に保たれているそうです。その船でハープを運んだ方がいらっしゃるようですが、やはりフランスを出て日本へ到着するのも数週間かかるようです。
その点、空輸は梱包ーフランス空港の税関ー飛ぶ!-成田で税関ー家まで配達を1週間ー10日で済ませます。
それにしても、心配で心配で。子供が居ないのに我が子を心配する母の様な気持になりましたね。
成田空港横にある日本郵船の倉庫。遠くから見ると大きな木箱が!あれってmyチェンバロ?
結局、無事に響板なども割れなく到着しましたが、2月はフランスもかなり寒く日本の成田空港の倉庫へ取りに行った時も気温9-10度の場所に普通に木箱に入れて置かれてました。(泣)
木箱の蓋を壊して明け、チェンバロにダメージがないか点検。
中を開けてみると・・・てっきり、プチプチで真空パック状態になった上&布の運搬用カバーが掛っていると思ったら、プチプチがなし!プロのチェンバロ梱包会社にお願いして、チェンバロの大きさに合わせて作った木箱なのでもっと頑丈かと思っていましたが、ただ発砲スチロールなどで動かないように固定しているのみで楽器の底部分はそのまま空気に触れている・・・・
何しろ響板の薄い場所は2-3ミリの部分もあるので、こんなに寒い冬に空飛んだ圧力などでひびが入ってもおかしくないのに・・・が~~ん。。。大丈夫であろうか・・・

勿論、国際楽器保険に入っているのでどこで何が起きても保険がカバーしてくれるのですが、受け取る前に点検せずに自宅へ持ち帰ってひびが入ってました場合に郵送会社が責任を取らない事など問題がおこりかねないので倉庫で確認しました。

実際に楽器を取りだし、ちょっと弾いたら鍵盤が凍て付いて=楽器も相当冷えている状態でしたが、ポロロ~~ンと音が鳴り無事を確認して、すぐに持ち帰りました。
楽器を開けたら、今までの真面目に対応していた係の方にも、
【おお!ちょっと、カメラ、カメラ!】と言って取りに行き、パチパチと何枚か取っていましたが、初めて見ました~~~っと珍しそうにおっしゃってました。
ということで、無事に我が家に到着したチェンバロ。もう空を飛ぶことはないでしょう。
今後の東京でのコンサートで自分のチェンバロが使えるようになったことは、本当に嬉しいことです。
最近やっと段ボール9箱分の楽譜、書類が入るスペース分の本を処分して棚を開けて整理した所です。今度は東京の家の大掃除中です。
それにしても、放っておくと増え続ける物はなければない方が良いのに!と思います。
今回の引越しを通して、かなり捨てる癖が付いたので、思い切って使わないもの、いらない物は処分か寄付をすることにしました。

その方がスッキリとシンプルになっていいですね。
ついでに頭の中も整理整頓したいものです。
続く・・・

無事に帰国/Rentré bien au Japon

いよいよバッハの東京でのコンサートが近ずいてきました。
実は先週木曜日のフライトでシャルル・ド・ゴール空港へ行ったのですが、なんとキャンセル!
そして、翌日からも5日続いてアイスランドからの火山灰の影響で空港が閉鎖し、気が気ではありませんでした。
そして、幸い月曜日の夜に急にフランスを始め他の隣国も次々と閉鎖が解除され、少しずつ運航し始めたという緊急ニュースが流れました。

その翌日ANAのオフィスへ行くと、15日に乗れなかった人達の為に14日の日本ーパリ便で機体はすでにパリに来ている為、20日の空港Openと共に飛ぶ許可が出るか待っているという返事が来ました。
そして、すぐに自宅に戻り掃除・洗濯・練習、そしてANAに電話をしましたが通じないのでWebサイトを見るとなんと午後7時40分に出発予定と急に更新されていました。
急いで1時間で準備をし、タクシーで空港へ。
空港に到着した時も、発着情報のテレビ画面にはキャンセルの赤い文字がびっしりで、一瞬顔面蒼白になりましたが、とにかく急いでカウンターへ。
出発3時間前に着いたにもかかわらず、私は後ろから15人くらいで8割の方はすでにいたしていました。さすが日本人ですね!
それでも、まだ飛べるか許可が降りていない・・・と皆さん話している。
これで飛ばなかったら・・・と不安でしたが、その20分後くらいにチェックインが開始。
日本からTBSなどテレビカメラも4台くらい来ていました。何しろ5日ぶりのANA初の日本への便のため。
それにしても、皆さん待ちくたびれて・・・という気持は一緒。
私と同じく24日にコンサートのある歌手の方、そして国際コンクールを受けに行くフルートの方、ヴァイオリンを持っていらっしゃる方も居て、似た境遇の人がいたんだなあと勇気付けられました。
また、ご家族の方が危篤という方も3人ほど居たらしく、こんな時に飛行機が飛ばないなんて気が気がないのではとお察ししました。
アイスランドからの雲がそのまま流れてくるイギリスは常に閉鎖、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、北欧も閉鎖でしたが、南のスペインやイタリアの空港は空いていることが多かった為、多くの人が南下してバルセロナやローマから飛んだようですが、パリーミラノまで寝台列車で12時間+ローマまで7時間くらい乗ってやっと日本行きの飛行機に乗ると考えると、あまりの体力消耗でやはりパリが開くまでもう少し待とう・・・と5日間生きた心地がしないままテレビの速報や各空港や各飛行機会社のWebサイトで情報を待っていました。
ある方は、バルセロナまで片道12時間リムジンで行き直行便へ乗ろうと思ったら、移動中に空港が閉まってしまい飛べないでまた12時間かけてパリまで戻ってきたり・・・スペインからベルギーまでまる2日タクシーで40万円くらい払った方とか・・・
考えられない状況でした。
今回のことで、つくずく人間の小ささと自然の大きさ、地球が何かおかしい・・・それは人間が好き勝手に石油をほったり、核実験をしたり・・・という事に対する地球からの悲しみと怒りのメッセージなのではないか・・・と感じました。
本当に私達人間はわがもの顔で地球を好きなようにしてきましたが、今回の火山噴火でこれほどまでに経済も飛行機会社も大きな打撃を受けるとは誰も予測していなかったのではないでしょうか。
昨日か今日までに帰国できなければ、コンサートも延期せざる負えないというギリギリの所まで来ていた為、昨日無事に帰国できて本当に心からほっとしています。
また、飛行機が無事に着陸した際には機内から自然と拍手が沸き起こり、みんな”やっと着いた~”という安堵感を分かち合いました。
楽譜とドレスさえあれば、身1つでもいいのでとにかく帰らねければ!と思わされました。
普段の生活で何不自由なく物事が進むというのは、当たり前のようであり、当たり前でないということが身にしみて感じると共に、コンサートにわざわざ来て頂ける方達へ心より感謝です。
では、土曜日までの2日間時差直しと体調を整え準備したいと思います。今回は、特別に演奏前のトーク、そして演奏後にはフランス料理の前菜、パリからのチーズ、ワインと一緒に皆さんと気軽に話せる時間もありますので、素敵な土曜日の午後になるのではないかと楽しみにしています。

無事に帰国しました/rentré au Japon

皆さまこんにちは。お久しぶりです。
ブローニュの森近くの教会で

2週間前は歌の方とブローニュ、パリにてコンサートを行いました。また、子供の合唱団もその後半のコンサートにあり、素敵なブックステフーデやシャルパンテイエのコラールをオルガンとチェンバロで演奏させて頂きました。
演奏した仲間と
バッハやブックステフーデも教会で毎週ミサを合唱団とオーケストラと演奏していたのか・・・と何となく実感できる体験となりました。

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