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claveciniste et pianofortiste

チェンバロのメンテナンス

皆様こんにちは。

欧米では外出禁止令が5月まで続いており、日本全国でも緊急事態宣言が出されました。

一日も早く全世界が安心して生活できる状態になることを心より願っています。

 

さて、こんな時だからこそ、思い切ってできること!
そう、楽器のメンテナンスです。

これは、レッスン&コンサートがお休みの時しかできません。

音楽教室のピアノは両方とも3月に調律をして頂きました。

調律師の方より、冷暖房を使用する期間は狂うので使用していない期間に調律をした方が良いということで、春先にして頂きました。

  グランドピアノの内部(ピアノはハンマーで弦を叩きます。モーツァルト時代は色々な種類のウサギの毛を使ったり、鹿の皮など色々な材質により音色が異なります。現在はフェルトを使用しています)

また、現在久我山のチェンバロをメンテナンス中です。

  2段チェンバロの鍵盤の内部(チェンバロは、弦を爪の様なプラクトリウムという1-2ミリの部分で弾いて音を出します。お箏やハープに近い音色です。昔は鳥の羽を削って使用していました。現在はプラスチックで代用したり、昔ながらに鳥の羽を使用します)

かれこれ、パリからこのチェンバロと共に本帰国をしてから9年が経ちました。

楽器も日々使用するだけでなく、きちんと労わってあげないといけませんね。

ということで、鍵盤を全て出して1つ1つのキーや弦を弾くジャックをメンテナンスしています。

途方もなく時間がかかる作業ですが、良い音になることを願って!

チェンバロのタッチは、数ミリの差で音色が変わります。

弦を弾くのに必要な打鍵は上から3ミリ位でしょうか。ピアノよりも鍵盤が浅く、軽いため、指先の繊細な感覚が大変重要となります。

そして、そのタッチの伝達をより良くする為にメンテナンスを行ています。

どんな音に生まれ変わるのか楽しみです!

  湯布院名物のJazz羊羹。チェンバロの鍵盤は白黒が反対ですね。

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