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claveciniste et pianofortiste

京都の新緑

新学期が始まり、毎週月ー水曜日は京都の同志社女子大学と京都市立芸術大学(前期のみ)へ通っています。
約20名のピアノ科の生徒に副科チェンバロをのレッスンさせて頂いています。

ピアニストを目指している若い学生に、私自身ピアノ科の時には知らなかった様式やチェンバロのアーテイキュレーション、鍵盤音楽の発展などを親しみやすくお伝えさせて頂ければと工夫をしています。

いつの間にか、毎回富士山を見るのが趣味になりつつあります・・・雄大で素晴らしいですね。

昨年の前期は朝起きて新幹線ーレッスンを1日中して日帰りで夜中に戻ってきていましたが、京都駅構内から出たことがなく、トンボ帰りでした。
後期は前泊をしないと授業始業に間に合わない為、紅葉の季節など京都を散策しました。

同志社女子大のカフェテリア。まるでホテルのようにパノラマのガラスから豊かな自然が見えます。

京都の祇園にある高台寺は、紅葉の季節も大変素晴らしかったですが桜が散った今でも新緑の美しい季節です。

祇園の建仁寺は牡丹の花が満開でした。

京都は、1年いつでも美しいのですね!

 

 

2019年フランス・アメリカ公演

3月に久しぶりにフランス・アメリカ公演を行います。

 

①3月1日(金)フランス・ナント 

【2台チェンバロ】 チェンバロ:ジョスリーヌ・キュイエ&植山けい

プログラム:J.S.バッハ:音楽の捧げもの、ルルー:組曲、フランソワ・クープラン第8オルドルよりアルマンド他。

Récital à deux clavecins

Date: 1 mars 2019 – 20:30 Lieu: Temple Protestant Addresse: Place Edouard Normand Ville: Nantes (44) Réservations: 02 52 10 16 21 – Billetterie sur place Jocelyne CUILLER & Kay UEYAMA, clavecins

②3月5日(火)フランス・ポワッシー

室内楽コンサート (チェンバロ、オルガン、カルテット、歌)

プログラム:スカルラッティ:ソナタ、フランソワ・クープラン:王宮のコンセール第1番ほか

場所:ノートルダム コレジアル教会、ポワッシー

a 20h30 le 5 Mars,2019

a La collégiale Notre-Dame de Poissy L’orgue, le clavecin, la quatuor

③アメリカ・ボストン 3月15日(金)20:30 ●バッハプログラム

ケンブリッジ、ハーバード大学近く

J.S.バッハコンサート:ヴァイオリンソナタ第4番、5番、6番、カンタータBWV

詳細:http://masspeaceaction.org/event/music-for-peace-all-bach-program/

Sonatas and Arias of Bach March 15 @ 7:30 pm – 10:00 pm

Harvard-Epworth Methodist Church 1555 Massachusetts Ave. Cambridge, MA United States Music for Peace:

 

  • Baroque violin: Dana Maiben, Harpsichord: Kay Ueyama, Soprano: Junko Watanabe
  • All Bach program:
  • Music by Johann Sebastian Bach (1685-1750)
  • Violin Sonata No.4 c minor BWV1017
  • Cantata BWV 76 “Hört, ihr Völker”
  • Cantata BWV 58 “Ich bin vergnügt in meinem Leiden”
  • Violin Sonata No.5 BWV1018 f minor  
  • Partita for harpsichord: No.1 BWV 825 B flat major
  • Cantata BWV204 “Die Schätzbarkeit der weiten Erden”
  • Violin Sonata No.6 G Major BWV1019

④3月16日(金)ケンダル バッハプログラム

at 17:00, Friday 16th March, in Kendal  ●Bach program

⑤3月17日(土)ウッドストック、ニューハンプシャー州 バッハプログラム

at 14:00, Saturday 17th March in Wood stock church ●Bach program

 

Cambridge concert finished! / ケンブリッジ大学コンサート終了!

My harpsichord dinner recital took place at the Long Gallery of Queen’s college of Cambridge University which was built in 1448.
It was such a great pleasure to play in the beautiful setting and I was honored to play in front of the Koji Tsuruoka Japanese ambassador and other distinguished guests.

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ケンブリッジ大学・クイーンズカレッジ内に1448年チューダー朝の時代に建てられたロングギャラリー(建物を繋ぐ廊下)でデイナーコンサートをさせて頂きました。

鶴岡公二駐英国日本国大使もご出席のもと英語でスピーチをしながらデイナーの後に演奏をさせて頂きました。

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ケンブリッジ在住の日本人やハーフの方が素敵なお着物でお越下さいました。

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チェンバロを中央にずらりと60席が並んでいます。

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コンサート翌日は、ケンブリッジ市内の豊かな自然の中を散歩しました。

とても素敵な大学都市です。また是非訪れたいです。

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London concert finished!

皆様、こんにちは。桜が満開の季節となりました。
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先週、ロンドンコンサートが無事に終了致しました。到着した日は、何と0度で雪の振るテムス川で1カ月ほど日本の冬へ逆戻りをした気候でした。その後、少しずつ青空になり暖かくなってきました。

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Oxford Circusから徒歩5分ほどのAsia Houseという素敵な場所で行われました。

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コンサート当日に初めてチェンバロを試奏し、タッチが少し重めでしたが調整して頂き弾きやすくなりました。

プログラムは、イギリスと縁の深いパーセル、ヘンデルから始め、東北民謡「さんさ時雨」と「牛追唄」、バッハ、ロワイエの後にアンコールで桜変奏曲をチェンバロに編曲して演奏させて頂きました。

IMG_3563 IMG_3565 IMG_3562 隣の”Music room”音楽室の天井には楽器を演奏する絵が描かれていました。コンサート前にここで飲み物と一緒にレセプションがあり、皆様とお話しさせて頂きます。

大変ご多忙の中多くの方にお越し頂き心より感謝申し上げます。
3年近く前より今回のコンサートが企画され、実現されました。

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今回招聘して下さったCambridge Early Music のCharimanであるDame Mary Archerさん他、アジアハウスの方々の素晴らしいオーガナイズにより初めての公演を無事に終えることが出来ました。https://www.cambridgeearlymusic.org/

 

 

IMG_2919 岩本君と嬉しい再会!

去年までレッスンをさせて頂いたいた岩本君が半年前にお父様のお仕事でロンドンへ転勤となり、お母様、岩本君と妹さんと皆で聞きに来て下さいました。
現地のインターナショナルスクールで一生懸命英語を勉強しているということで、今は大変な時期かもしれませんが、一生を変える素晴らしい経験だと思います。数年後に英語がペラペラになって帰国する日を心待ちにしています。

20th March London concert at Asia House

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An Evening with Kay Ueyama

Concert Information

http://asiahousearts.org/events/evening-kay-ueyama/

 

20th March,2018

Asia House, 63 New Cavendish Street, London, W1G 7LP

A drinks reception from 18:30

 Recital 19:30

Asia House and Cambridge Early Music are delighted to present: An Evening with Kay Ueyama
The evening will mark the UK premier performance of prize-winning harpsichordist Kay Ueyama and will consist of works by classical and Japanese composers. The two Japanese pieces that Kay will perform are by Kozaburo Y. Hirai (1910-2002) and Kiyoshi Nobitoki (1887-1965), the latter of which is based on an old Tohoku popular folk song. These works have never been played in the UK before.  Kay Ueyama will also play her own arrangement of the most famous of Japanese traditional songs, Sakura (Cherry Blossom).
A drinks reception will follow the performance.

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Programme   

Henry Purcell (1659-1695)A New Ground in E minor Z.T682 Here the Deities Approve, from Welcome to All the Pleasures Suite in D Major Z.667
George Frederick Handel (1685-1759) Suite Nr.5 E-Dur HWV430
Kiyoshi Nobutoki (1887-1965) Tohoku Folk song Sansa Shigure Nambu Ushi-oi-uta
Kozaburo Y. Hirai (1910-2002) arr. Kay Ueyama SAKURA-SAKURA Fantasy
Johann Sebastian Bach (1685-1750) Partita No.1 BWV 825
Joseph-Nicolas-Pancrace Royer (1705-1755) Pièces de Clavecin  La Sensible La Marche des Scythes

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 Kay Ueyama

is a prize-winning professional Japanese harpsichordist. Born in London, she grew up in Tokyo. She studied piano at the Longy School of Music in Cambridge, Mass., and harpsichord at the Amsterdam Conservatory, and, in Paris with Christophe Rousset and Huguette Dreyfus. Kay won prizes at the Paola Bernardi Harpsichord competition in Italy in 2003 and in the Yamanashi Early Music competition in Japan in 2005. She teaches at the Kyoto City of Art University and Doshisha Women’s College of Liberal Arts, and is active as a soloist and a chamber musician in Europe, the United States and Japan, but has never before performed in the UK. The event is generously supported by the Great British Sasakawa Foundation in collaboration with Cambridge Early Music and their Chair, Dame Mary Archer.

パルティータ全曲録音②

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●スケジュール

10月20日(金):録音開始3日前 調律師&チェンバロ製作者と私が到着し、チェンバロの調整
10月21日―22日(土日)個人練習 ⇒シャトーは博物館として無料で一般公開しており、フランスのバカンスと重なり多数の人が来日した。その間、9-5時まで練習。ガイドツアーなどもあり、18世紀に建設されたシャトーの歴史と共にチェンバロも紹介され偶然練習していると皆さん喜んでいたよう。

10/23(月)1日目:パルテイータ第1番
午前よりチェンバロの調整、お昼スタッフ到着(録音技師はノルマンディー地方から、芸術監督はローマから)
部屋の家具(全て18世紀のアンテイ―ク!)をどけて、マイクテスト、調律などが整い録音開始は16時になってしまった為、シャトーの管理人にお願いしてこの日だけ特別に20時まで使わせて頂きました。

朝8時には調律師が先に行って調律して、私、エンジニア、芸術監督の3人が9時前に到着して開始。
このスケジュールでも1番ー6番(合計40楽章)ある為、休む暇もありません。

10/24(火)2日目9時-19時:パルテイータ第5番★
10/25(水)3日目9時-20時:パルテイータ第4番★とパルテイータ第2番
10/26(木)4日目9時-19時:パルテイータ第6番★
10/27(金)5日目9時-19時:パルテイータ第3番

録った順序は現地で決めて行きましたが、★の3つ(4,5,6番)は長い組曲で技術的&精神的にも弾くのが大変です。
その為、比較的弾きやすい1,2,3番を間に挟んで録っていきました。

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エンジニア:ジャック・ドル氏 元エラートのレコード会社で20年間仕事をしていたベテランで、今は亡きスコット・ロスやトン・コープマン、最近ではオリビエ・ボモンやフォルテピアノのアレクセイ・リュビモフなど素晴らしい古楽奏者の録音に携わってきている。素晴らしいマイクで実際に聞いている音よりも鮮明に聞こえるほどで驚いた。

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左:芸術監督のオルハン・メメッド自身 チェンバリストですでにパルテイータ全曲、ゴルトベルク変奏曲を録音&編集を行った。また、10年前に出会った頃はヴィルクローズ財団の音楽監督をしてとり、ユゲット・ドレフュスを始めヨーヨーマやジェシーノーマンなど世界中の音楽家を読んで講習会を企画していた。オーガナイズ力はピカ一なのと、私の音楽を過去10年間ずっと聞いてきていること、ユゲットの元で学んだメソッドが同じなので、非常に信頼している。今回の企画には最も適任だと思いお願いしたところ、わざわざローマより飛んできてくれて心より感謝!

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楽器の調整中:何と使用しているのは日本のカラスの羽!!芯の部分を2ミリ位削り、ジャックという木片に入れて弦を弾きます。一削りでタッチが全然異なるので会い辺緻密な作業。

すんなりと録れる曲がある反面、なかなか1回で綺麗に撮れない曲などありました。
普段はシャトーに展示されている楽器のため、241歳のチェンバロが本調子になるまで3日かかりました。調律師曰く「4-5日かけて楽器が目覚めて調整をして終わるころに一番調子が良くなる」ということです。本当にその通りでした。

しかし、それでもオリジナルにしかない「音色」とこの素晴らしい響きのためにスタッフ全員が遠くから集まり、何とか5日間に良いものを残そうと皆で一丸となって頑張りました。

芸術監督をしてくれたオルハン・メメッドは私の師事したユゲット・ドレフュス先生の愛弟子で20年以上彼女と素晴らしい友人関係を築いてきました。
大変残念なことにユゲット・ドレフュス先生は2016年5月17日(88歳)にパリでお亡くなりになりました。フランス中から毎日何人もの弟子たちがお見舞いに来ていました。私も偶然パリに2017年4月に滞在していたので3回お見舞いに行き最後にお別れを告げましたが、パリのお葬式に出れなかった代わりに6月に行ったコンサートで彼女にラモーの「ため息」を捧げて演奏しました。その時、不思議にホール内にお客さんがいるにもかかわらず、まるでパリでレッスンを受けていた時の様にチェンバロの横の腰掛椅子にユゲット先生が座っている気がしました。彼女への愛情と感謝の気持ちがこみ上げてきました。

そんなこともあり、オルハンとはこれまでもユゲットとの楽しい思い出やレッスン、習ったことを共有できる貴重な友人です。録音中にもテンポ感や舞曲、チェンバロのレジスターなどにおいても的確なアドバイスをくれて、非常に効率良く録音が無事に終わりました。

バッハ:パルティータ全曲録音①

皆様、すっかり寒くなり今年も残り僅かとなりました。

さて、10月末にパリから北へ車で1時間半のところにあるシャトー・ヴィラルソーhttp://villarceaux.iledefrance.fr/でバッハ:パルティータ全曲録音をしてきました。
現在シャトー内に保管されているクリスチャン・クロールという1776年頃製作されたフランス様式2段鍵盤のチェンバロを使用させて頂きました

シャトーは70ヘクタールにも及ぶ広大な敷地で内には牛や羊、リスなども生息している自然豊かな森が広がっています。
ちょうど10月末より博物館が半年間閉館になる為、見学者のいない時期に録音することになりました。

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シャトーから徒歩5分のBergerie(農家を改造して100人位泊まれる宿)からロバと羊の横を通って裏道を通ると、シャトーの正門に出ます。

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この正門から徒歩20分位丘を登るとシャトーですが、車で移動。敷地内はシートベルトは不要だそうですが、イノシシなども出てくるそうで・・・

24 IMG_2954シャトーから見える景色

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18 パルテイータの楽譜。左から①初版譜のコピー、②ベーレンライター、③ウイーン原典版、演奏する時は④ヘンレ版を使用しました。

事前にこの4つの版を見比べると装飾や音の違いが多々見られます。その為、録音時に芸術監督と話しながら決める箇所もありました。

念のため全て持って行きましたが重かった!

それでも、録音中に調べたい時に資料がなくては大変なので。

トスカーナVol.6/Toscane Vol.6

トスカーナの田舎で一週間過ごし、すっかり村人になった後、Firenzeで半日過ごしました。
さて、ご一緒にお散歩してみましょう!

アルノ川と有名なポンテ・ベッキオ(古い橋の意味)
朝、Montisi-Arezzo-Firenzeで2時間電車移動。11時頃に到着し、20時のパリ行の飛行機まで半日Firenze観光。小さな程よい大きさの町なので半日間・・あっという間に過ぎました。

橋の上の貴金属屋さんは有名な観光名所。一番上は秘密のメディチ家の回廊になっていて、ウフィッツィ美術館まだ繋がっているそうです。

歩ける街は良いですね。ぐるっと徒歩で30分もあれば、駅ーDuomo-アルノ川まで行き、現地のイタリア人で溢れている(美味しい証拠)のレストランでランチを食べに。
この橋を北へ渡り、次の橋までの裏道に現地のイタリア人が行く美味しいレストランが数件あります。

去年行って見つけたCamilloというレストラン。お肉のラビオリ&キアンティワイン。残念ながら3cm飲んだだけで、顔がか~~っと赤くなってしまうので、あまり飲みませんが、せっかく最後のイタリアのランチだから!と。ワインは美味しかったですが、昼間から酔っぱらってしまいました。
ここのティラミスも絶品ですが、大きなバットで20人分くらい作られており、そこから切り崩すと、クリーム状のマスカルポーネと言う感じですが、忘れられません
Duomo.凄い観光客ですね。大理石と幾何学的な建築がBravississimo~~~っていうんですかね?みんなコンサート後とかにジョークで使っていましたが。

塔は、高すぎて写真に収まりません。前回は寒い凍てつく冬で観光客は遥かに少なく、普段のFirenzeが見える気がしました。
Duomoのお菓子の箱!
ジェラートが美味しそうで、思わずダブルで!
こんな見とれている親子が・・・

ウフィッツィ美術館が右側にあり、ダビデ像がそびえております。こちらはレプリカで美術館内に本物があったと思います。
この建物に入ると素晴らしいフレスコ画が見えます。バチカン美術館にも素晴らしい天井画が広がっていますね。古いイタリア様式のチェンバロにもこの様な装飾が描かれていたりします。
数世紀昔の風景が伝わってきます。

フレスコ画の風合いは、素晴らしいですね。ミラノのレオナルド・ダ・ヴィンチ≪最後の晩餐≫も修復されて公開されていますが、何とも言えない風合いで心を打たれます。ロンドン・ナショナル・ギャラリーにある、ダ・ヴィンチの鉛筆のデッサンも何回見ても、また見たくなる名画だと思います。
ダ・ヴィンチが晩年の貴重な数年を、遠いフランスへわざわざ高齢で旅して、モナリザを抱えて来たお蔭で、今もルーブル宮殿にあるというのも、最近知りましたが、ロワール地方にある彼の済んだお城はとても可愛らしいお庭が広がっていました。イタリアとフランスは、絵画&音楽において昔から深い関わりがありますね。
大変奇遇なことに、バチカン宮殿にあるラファエロが”最も理想の形”としたローマかギリシャ時代の人体像(首、腕、足がなく胴体のみ)をアントワープのルーベンスの家(今は博物館)に同じ像のデッサンがあり、はっとしました。

トスカーナVol.5/Toscane Vol.5

更新が遅れましたが、7月のトスカーナ紀行Vol.5です。
世界中から集まったチェンバリストと楽しい1週間を過ごしました。4日目だったか、私がプールで泳いでいると、”みんなでThermaへ行くから来る?”とベルギー人の子に誘われました。急いでシャワーを浴びて行くと、”水着は?”と。
”え?どうやら、温泉プールにでも行くのかな?”と取りに行き、車に乗ると、シエナ方面へ1時間ほど田園の中を走って行きます。時差で眠かった私は、車内のベルギー語はいつの間にか”やっぱり分からない言語→子守唄になっており、爆睡しておりました・・・
ついた先は、真っ暗闇。そうです、森です!そして、温泉特有の硫黄の匂いが。
まさか!!イタリアに温泉!?しかも自然の中?

これは、フラッシュの時のみの光景ですが、真っ暗闇でした。
すると、みんな見えない森を降りて行き、真っ暗闇の中、携帯の明かりを頼りに”ここら辺で着替えようか?”と暗闇で男女みんなで着替え始めました。
”え?”そう。だ~れも気にしない。真っ暗闇だし。
という事で、適当にみんな荷物置き場を草むらの横などに決めて着替えていると、もう1台の車で到着したルセとイタリア人の女の子の声が聞こえてきました。
みんな、お構いなしに一緒に着替えている様子。そのうち、着替えた順にお湯の方へと消えていきます。
真っ暗闇の中、水の音と人の声だけが聞こえます。お湯の方へ入っていくと、何と暖かい!おお~~。バーデンバーデンなどの温泉も日本人には”ぬるすぎる”と聞きましたが、日本人にも程よい38度くらい?

この石垣の向こうは川!
すると、チェンバリストみんな水着で”Bravissimo~~!!”Super~~などと、色々な言葉でみんな感動しています。どうやら、デイナーの後にルセの提案で、【テルマへ行ってシエナでジェラートを食べようツアー】だったらしいという事が判明。
見上げると満点の素晴らしい星空。これは絶景でしたね。その後、入っていると、ルセが”隣の川はほどよく冷たくて、湯冷ましに最高だよ~”と、なぜか1人で泳ぎに行きたくないのか?道ずれ・・・!?
ジャバ―っと石垣を超えると確かに10度くらい温度が低い。でも、日中はかなりの暑さの為、そんなに冷たくなく、橋の向こうまで泳ごうと。大自然の川の中を泳ぐとはこんなに解放感な~と子供に戻った気分(笑)
(中世の町・シエナ。トスカーナ地方には沢山塔のある町が今も残っています。)
すでに11時過ぎだったにもかかわらず、やっぱりシエナにジェラートを食べに行こうということになり、また車で1時間。着いたら深夜過ぎでしたが、有名な広場は夏の観光客で賑わっていました。
シエナでジェラートを!

みんなでパチリ!
帰宅したら1時半頃。あまりに時差で眠くて髪を洗わずに寝たら、翌朝髪を洗っても硫黄の匂いが取れずに、水着もしばらく臭かったですね~。
すると、翌日レッスンを受けていた友達が、”なんかルセ臭い~~と思ったらあれは、温泉だったんだ~”と2人で大笑いしていました。そういう私も硫黄臭かったと思いますが!
イタリアの香水は硫黄の匂い?なんて。
いえいえ。16世紀にカトリーヌ・ド・メディシスがフランス王アン二世の王妃として嫁ぐ際に、持って行ったフィレンツェの香水が、フランス王族の間で、大流行になったそうです・・・

オシャレなフランスも、昔も今もイタリアに美術、音楽、ファッションを学ぶというのは変わっていない様です。

イタリア・トスカーナ/Toscane en Italie

皆様こんばんは。
ヨーロッパも気温は30-34℃でしたが、湿気が38-40%。それに比べて東京は湿気78%?!?!

気が付くと、夏をまるまる日本で過ごすのは13年ぶり・・・
チェンバロだけでなく、私自身も湿気に弱くアメーバ―の様に溶けそうです。
さて、旅行中の写真が溜まってしまいましたので、Upしていきますね。
昨日は、結局朝7時まで時差で寝れず、現在3時前。

明日は、お昼からリハーサルで明後日はピアノの本番があるのです・・・
大丈夫でしょうか?寝ますね。
2週間のトスカーナ&パリ旅行記です。

トスカーナでは一日8時間チェンバロ漬けの毎日を過ごし、バッハ、クープラン、デュフリー、ロワイエ、スカルラッティ、バードなど色々な作曲家の曲を聞いてました。
11人のチェンバリスト
(ベルギー人、イタリア人、ドイツ人、日本人、台湾人、ポーランド人)とクリストフ・ルセと共にレッスン&練習%楽しいご飯などで濃厚な4日間を過ごしました。
会話は40%イタリア語、40%英語、5%ドイツ語、5%ベルギー(フレミッシュ語)10%日本語という感じでしょうか。

N.Y在住の8年前カナダ・バンクーバーで知り合ったAyaさんと嬉しい再会で、今のアメリカ、東京、パリなどの色々な話に花が咲き、とても楽しかったです。
チェンバリスト&ピアニストでありながら、トライアスロンもしてしまうAyaさんとイタリア人のLaura

15世紀前からの?人口200人のMontisiという村。一番上にあるCastello【お城】にチェンバロが6台位置いてあり、夏に世界中からチェンバリストが集まります。
Montisiにはこの一本道しかありません!
去年はパリーピサーフィレンツェでしたが、今年は、東京(30℃)ーパリ(22℃)ーフィレンツェ(34℃)で、気温の変化も激しく、時差も眠くて大変でした。

中世の頃の紋章の旗でしょうか。村中にかかげてありました。


夜10時半ごろまで明るく、午後8時を過ぎてやっと日が落ち始め、暑さも和らぎます。
10キロの荷物をしょって行ったら、肩がバリバリに!筋トレ後みたいに?なってしまい、プールで肩をほぐしました。
ふと見ると、見渡す限りの田園、オリーブの木、青空、そしてラベンダーの香りと蜂のぶんぶん飛ぶ音を聞きながら、泳ぐのは至福の時でした。



刻々と変わっていく夕日

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