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claveciniste et pianofortiste

アメリカ フレデリックコレクション/America Frederick Collection

1月のボストンコンサートが終わった後に、フォルテピアニストの友達とボストン郊外にある、
素晴らしいフォルテピアノのコレクションを見に行きました。
このコレクションは、7年前にボストンに住んでいた頃にも訪れた思い出の場所ですが、
再び訪れて、20台ほどにも上るフォルテピアノを1台1台弾かせて頂き、大変感激しました。
フレデリックさんと奥様2人で始めたコレクションが数十台になり、多くの方々の寄付金により、今では立派なMusuemとなりコンサートが行われたり、一般公開されています。
17世紀、18世紀のはじめに栄えたチェンバロより、18世紀半ばのハイドン、モーツァルト、ベートーベンにより開発されたばかりのフォルテピアノの為に多くの曲が作曲され、ピアノも20世紀初頭まで発展し続けました。
フォルテピアノとは、今のモダンピアノ(黒いヤマハやスタインウェイ)よりも以前の様々な時代の古いピアノの事ですが、今のピアノとは異なる柔らかな、1台1台まるで人の様に個性のあるピアノです。
単に古いピアノと言ってしまえばそれまでですが、1920年以降の産業が発達して大量生産が世界中で始まるまでは、1台1台ピアノも手作りで大切に仕上げられていました。
Broadmann 1800-1805 Vienne
1795年のモーツァルトがピアノをソナタを作曲し、ピアノが盛んになり始めた頃のウイーン式初期ピアノから1907年の大きなBluthnerのコンサートグランドピアノまでの間のピアノの発展を1台ずつ見て、弾くことができます。
シューベルトやメンデルスゾーンの時代のウイーン式フォルテピアノの部屋。
ここには、大変貴重なシューベルトの愛したピアノメーカー、Conrad Graf 1828もあります。とてもまろやかなな音と軽やかなタッチです。

大きなメインの部屋を含め、4部屋に分かれて時代ごとにフォルテピアノが所狭しと並べてあります。フレデリックさんの自宅はすぐ横にあるのですが、そこにもまだ修復中のピアノなどがあり、全て数えたら40-50台はあると思います。
Bosendorfer 1828-1832
今でも、ドイツで製造中の名門ピアノメーカーBosendorferのフォルテピアノ。初期、中期のBosendorferはとても柔らかな素晴らしい音色で、今のピアノとは全く異なる響きです。
Bosendorfer 1877
Bosendorferのプレート
そして、ブラームスの曲を弾くのにピッタリのウイーンの製作者Streicherも2台異なった時代のモデルのフォルテピアノがありました。
Streicher 1846 とその後ろには Pleyel 1845
Streicher 1868
このように上の2つを見比べてみても、譜面台の装飾や音域も異なり、構造も発展している為、それに伴い音色も1台1台個性があります。
そして、パリのフォルテピアノメーカーである、Erardはリストやドビュッシー、ラベルに愛されました。フランスらしい色や雰囲気を感じさせるフォルテピアノです。
Erard 1839
Erard 1877
そして、ショパンの愛したフォルテピアノメーカーである、プレイエル社の1845年のフォルテピアノもありましたが、エラールとは異なる柔らかく包み込まれるような音色で大変魅力的です。

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