
しばらくご無沙汰していましたが、10日間のアメリカ旅行を終えてパリに戻ってきました。
パリを出発する数日前は、アラレが降ったり随分寒かった為、ダウンのコートなど冬物をスーツケースに詰めていきました。
ところが、私の着いた日からずっと10日間、本当に気持ちの良いポカポカ陽気、さらには夏のような20度近くのお天気も続き、こんなに着るものに困った旅行もなかったですね。
その為、必要なT半そでなどの洋服は現地で買ったのですが。
ニューイングランド地方特有のヴィクトリア調の家。これは、Foundlingのアンサンブルを作ったマーガレットの自宅なのですが、毎日おいしいランチをみんなで作ってお庭で食べたりしました。
4月16日に出発し、1泊だけボストンにしました。以前に住んでいた時の友人にも短い時間でしたが、会えて楽しかったです。その中の1人は、最近コンクールで会ったのですが、何とメディカルスクールをほぼ終えて、医者としてのトレーニングであるインターンを始める前に、音楽を1度きちんとやりたい!ということで、何とハーバードの演奏学科に入り、フォルテピアノを勉強しています。来年には無事に卒業して、また医学の道に戻るそうですが、こういう多才な人がハーバードには珍しくないですね。つくずく凄いなあと思ってしまいます。
この日は、ヴァイオリニストのスザンナの作ったパスタとお野菜、ガーリックが利いた手作りバジルソースがおいしかったです!
そして17日ー20日までは、ボストン近郊の町プロヴィデンスでリハーサルとコンサートでした。
1月に行った時もそうでしたが、ここのリハーサルは午後2時ー10時まで数回の休憩を挟むのみで、ぶっ通しです。しかも、パリの時差だと、夜中の4時まで弾いているわけです。その為に、前回は体調を壊して大変だったので、今回はできるだけ睡眠を取って行ったので、どうにか凌ぎました。
バッハのコンチェルトをリハーサル中
今回は、ゲストにオランダからリコーダーのマリオン・フェアブリュッヘンがいらしていたのですが、あんなに素晴らしい笛はしばらく聞いたことがなく、リハーサル中も私が弾かなくてよい時は、思わず彼女のメロデイーに酔いしれてしまいました。
楽譜を追って聞いていると良く分かるのですが、1小節たりとも同じフレーズがなく、アーテイキュレーションを変えたり、装飾音を加えたり、本当に凄いバラエティ豊富なアイデアで飽きないわけです。思わず、私が入る場所を聞きほれて忘れてしまうほどでした。
アンサンブルFoundlingのメンバー。お揃いのピンクシャツで記念撮影。アメリカらしい雰囲気ですね。
3日間の8時間リハーサルのお陰で、4月20日のコンサートは無事に終了しましたが、全てあわせると4曲ものコンチェルトのプログラムだった為、通常は1時間40分くらいのコンサートも2時間半以上たっており、終わったらさすがに疲れがどっと出ました。
そして、その日のうちにこのアンサンブルで弾いている、ニューヨーク在住のコントラバス兼ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者の元美さんの車で、彼女の山の別荘へと移動しました。

着いてみると、まるでそでまでの忙しい時間が嘘のような、森林に囲まれひっそりと佇んでいる静かなお宅で、ゆったりと時間を過ごしました。
木に吊るしてある、手作りブランコやハンモックに乗りながら、地面の中に住んでいるハチ達が飛んでいるのを見たり、鳥の声を聞いたり、とても心が癒されました。
そして1日は時間があったので、ニューヨーク郊外では最大の550店舗も並ぶアウトレットのお店に気分転換にショッピングに出かけたり、元美さんとご家族みんなで親しいとても有名なブラッド・メルドーというジャズピアニストのお宅にお邪魔したり、楽しい時間を過ごしました。

特に、ブラッドは彼の映画のサウンドトラックを聞いて以来、8年ほど前から私は大ファンで、彼のジャズをボストン、パリ、日本と様々な場所で聞いていたのですが、そのブラッドが偶然アメリカツアーの合間にやはり別荘に居るということで、元美さんの別荘の近所でふらっと寄ったらバルコニーでゆったりと過ごしているのには驚きました。
あまりにも普通というか、そのままで、マジソン川の素晴らしい景色の見える(勿論パパラッツィも来ないような!)自然に囲まれた中で、色々な音楽の話をできて最高でしたね。
何よりも、驚いたのは私が通っていたボストンの音楽学校に子供の為の音楽教室があるのですが、それにブラッドも行ってしかも同じジャズの先生から彼は12歳くらいの時にレッスンを受けて多くのことを学んだということです。
そして、ジャズファンの人であれば、想像も付かないかもしれませんが、毎朝バッハから練習をし始めるそうです。それを聞いて納得、彼の即興は本当にデリケートでセンスが良く、その場で彼の中からメロデイーが生まれる瞬間を共感できるのは、本当に大きな喜びです。
去年は渋谷のNHKホールにも着ていたので機会がある際には是非お薦めです。
さて、そんな素敵な時間を過ごした翌日はその別荘にN.Yからコンサートを企画してくれたバイオリニストのVitaが着て1日自然の中リハーサルをしました。

N.Yでのコンサート。小さくてごめんなさい!
その後、ニューヨーク Cityに入る、5日間リハーサルと2つ目のコンサートを行いました。
ニューヨークは、パリに比べて遥かに都会!と感じました。どちらかというと、東京に似ていますね。まるで新宿の高層ビル街に居るような、どこまで行っても建物が続く・・・・という印象です。
でも、セントラルパークに行けば、すぐに多くのジョギングしている人たちや家族がゆったりと日向ぼっこをしている光景も見られます。
今回は、メトロポリタン美術館から数ブロック近くの素敵な教会でコンサートを行いました。
オールフレンチバロックのプログラムで、ヴァイオリン、ガンバ、チェンバロでF.CouperinのConcert Royeax やガンバの組曲、RameauのPieces de clavecin en concertとチェンバロソロ曲などを組み合わせました。
聞きに来て下さった方達も、和やかな雰囲気の中、曲やヴェルサイユ宮殿で演奏されていた時代背景などのナレーションも入れながら行いました。
これは、ヴァイオリンのVitaとガンバの元美さんが一生懸命チェンバロを弾ける場所を探してオーガナイズして下さったお陰で実現できたことなので、本当に感謝しています。
そして、こうして8年ぶりくらいに?!再びN,Yを訪れて演奏できたのも、大きな喜びです。

さて、気がついてみると来週はブリュッセルにフォルテピアノのレッスンに行くので、急いで今週はショパンを練習しなければ・・・・という状況です。
また、5月はパリでもコンサートがあるのでその準備も始めます。
6月上旬まで忙しいですが、あともう一息です。
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