その3:どの足がいいでしょう?
昨日、私の製作家からチェンバロを乗せる台の足を作ったけれど、どれがいいか選んで!と写真付きメールがきました。
私の注文しているのはフレミッシュ式のチェンバロなのですが、17,18世紀に作られた博物館にあるチェンバロのモデルを忠実にコピーする場合もありますが、フレミッシュの足は・・・・
ちょっとダサい・・・・・わけです。ゴツかったり、何ともシンプルすぎたり・・・
1640年Andreas Ruckersのチェンバロ。
私のチェンバロはオリジナルのモデル(フランス・コルマール(ストラスブールの隣町)の美術館に保存されているフレミッシュ風チェンバロ)をそのままコピーするというより、私の趣味が随分入っていますね。
外観の色もオリジナルは黒が基調で蓋の内側は絵が描かれています。
足も結構、がっちりしていてフランスに運ばれて質素なフレミッシュ風のモデルからゴージャスなフランス風にアレンジされて、金色も随所に使われています。
フレミッシュ風のチェンバロ。外枠に大理石を模倣したフレミッシュ風な装飾。
ちょうど、私の次に注文した楽器はオリジナルと全く同じ装飾をストラスブールで描いている最中ということで、私の楽器を隣合わせにしたら大きく異なるけれども、製作家が同じなので音色は似ていて面白いでしょうね。
その4:チェンバロの製作家を求めて3千里!!
楽器製作家1人1人の*音色*は勿論、タッチ、弾き心地、響き方から作りから全て違います。
それは、洋服の仕立て屋さんでも1件1件違うように、自分にあった洋服、気心地良い洋服が違うのと似ているでしょうか。
とにかく私は、(チェンバリストみんなそうですが)自分に合ったタッチの楽器を作ってくれる製作家に出会うまでが時間がかかりました。
アメリカ時代から7年越しに探して色々見てやっと*これだ*と思う楽器を作る人に出あったのですが、工房に行くにしてもケルンから電車を乗り継いで、湖や山合いのど田舎で1人で木を彫って鍵盤1つ1つを作っているわけです。

チェンバロ製作家・Luts Werumのアトリエ前にて。
ということで、いつできるのでしょうか・・・・
その5:装飾はどうするの?
パリに来たのはいいけれど、今度はアンテイーク装飾家でチェンバロを既に200台あまりも装飾した画家が、私の留守中の先月全て塗ってくれることになっていたのですが、帰ってくると何もしていない・・・・・・ありえない・・・・
どうやら、私が居なくなってすぐに他の大事な仕事が入って、家の修復兼描いているとのことで、私の楽器は8月からしか塗れないことになりました。
私の製作家もとっくに塗り終わってパリに取りに行こうか!と考え、2日前に電話をくれたのですが、塗り始めるのは8月です。と言ったら絶句・・・・
オリジナルルッカースの響板の装飾
普段は自分の仕事が遅いのに、
*それは困る~~~!*
と迷惑がっていましたが、私はそれにも慣れてしまいました。
私がどんな気持ちだったのか分かったでしょ!と言ったら笑ってましたが。
ということで、いつできるのやら….
また装飾が始まりましたら、装飾写真日記の様に載せます。
ということで、チェンバロができるまでは長い、長~い道のりがあるわけです。
チェンバロの作り方を勉強すれば、自分で組み立てられるキットという木の板のセットを買うこともできるのですが、やはり*美しい音*を生み出す楽器は経験と感を培ったプロにお任せする方が良いと思います。
昔、自分で作るタンスですら、違うレールに違う引き出しをくっつけてしまったり、結局半年あまりで粗大ゴミと化してしまったので、私は立ち入らない方が無難そうです。
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