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claveciniste et pianofortiste

バッハ:ブランデンブルグ協奏曲全曲演奏会終了!/Le concert de Brandbregeois a bien fini!

皆様こんにちは。
この数日、パリは素晴らしい快晴でやっと5月の日差しになりバラの大きなつぼみも増え咲き始めています。
これからバラが楽しみの季節ですね。

さて、この3日間はパリ郊外(車で30分)ほどのヴェルサイユ近郊の自然豊かなポールロワイヤル デション寺院跡国立博物館でバッハ:ブランデンブルグ協奏曲全曲演奏会がありました。
自然の豊かな、本当に油絵に出てきそうな丘の向こうに小さな教会が見える・・・という素晴らしい田園風景が広がっていました。もともとは修道院で今は博物館として一般公開されています。詳しくはこちらよりどうぞ。

5月―7月は夜10時近くまで日が長く、いつまでも外でゆったりと過ごしたい・・・そんなヨーロッパならではの最高の季節です。
そんな青空の下でプロのカメラマン:Francois SsechetさんによりアンサンブルPrometheus21の写真撮影が行われました。まだ30代の若手の方でしたが、自然体でみんなお話でもしていて!なんて言っている間に撮っていました。
リハーサルやプレコンサートの写真などはこちらから。

今回は、全曲演奏会ということで、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、コントラバス、チェンバロに加え、トラヴェルソ(フルート)、ファゴット、オーボエ、トランペット、ホルンも大勢の素晴らしい音楽家が参加し、とても充実した時間でした。
すでにブランデンブルグの3番、5番は2年前の同じアンサンブルのパリコンサートで演奏していましたが、全曲は今回が初めてでした。
なぜか爆笑している私・・・
1日目:
1日目はパリ市内で弦楽器とリハーサル。大体のテンポ感やアーテイキュレーションなど決めていきます。また、ヴァイオリンは多数いるのでそれぞれの音楽家の音が混ざるまでやはり慣れる時間が少しいるようです。
2日目:
2日前は朝8時前に自宅にチェンバロの運搬屋さんが来て、私のチェンバロをトラックに積み一緒に会場へ移動。10時前のリハーサルの為すぐに調律開始。
6曲を1日のリハーサルで仕上げ、夜にはオープンリハーサル(お客さんが聞いているプレ・コンサートのようなもの)があるので演奏しないといけない分けで、朝10時ー7時、ランチと少しの休憩を挟むとはいえ、かなり集中的な大変な1日でした。
休憩といっても、チェンバロはすぐに狂うのでみんなが休んでいる前に常に私は調律をしている訳で、1日に8回くらい合計で調律したでしょうか。それもあり、かなり神経が消耗しました。
しかし、5番のブランデンブルグのリハーサルではチェンバロの5分に及ぶ大きなソロカデンツァはスキップ。2楽章(チェンバロ、フルート、ヴァイオリンのみの室内楽)も、これは後でしましょうとスキップ。
結果、他の曲のリハーサルで時間がなくなり、気がついたらオープンリハーサル開始の7時に6曲のリハーサルが終わったばかりで、もうお客さんがどやどやと会場内に居る訳です。

でも、チェンバロをまた調律しないといけない分けで、皆さんには静かにして頂き集中してまた調律。
無事に終わったと同時にもう演奏しないといけないのですが、ブランデンブルグの6番と5番というプログラム。
気がつくと、5番はその日ソロのカデンツァ部分も2楽章も1度も弾いていない(今回初めて一緒に弾くフル―ティストなのでリハーサルなし)のまま本番でステージに座っているという状態。
しょうがないので、フルートとヴァイオリニストに2楽章のテンポ感だけチェック。
館長さんがお客さんにお話をしている最中に5番のカデンツァ部分の楽譜を見て頭の中で練習。
そしていざ本番!
ということで、どうなることやら・・・と思いましたが
とにかく弾く瞬間に自分を疑うのは一番いけないので、とにかくできると信じ・・・
結果無事に終わりました。

本当に毎回コンサートというのは、自分を試される機会ですね。
素っ裸で自分の力量がそのまま試されるという感じです。
どこにも隠れられない、そしてもう開き直るしかない!(笑)
普段はぼ~っとしているキャラクターなのですが、本番では一瞬でも”あれ?”とか”できるかな!?”なんて0.5秒でも思った瞬間には間違えてますから、油断禁物です。今までの30年間にどれだけのミスや痛い思いをして思い知らされたか分かりません。そでも、まだまだですから。
ということで2日目に自宅に無事に戻ったのは9時半くらいでおよそ12時間のリハーサル+コンサートというハードスケジュールでくたくたでした。
3日目:
翌日のコンサートは午後で、チェンバロも会場に置いてきて自宅にない為練習はできないので、ゆっくり寝ることに。
翌日、コンサート当日は調律で疲れたくない為、他の人に頼んで来て貰ったのですが何とコミュニケーションがうまく行かずに、大事な5番のソロの前の調律の際にてっきり全ての弦(3本あり、5番は必ず全部使う)を調律してくれたと思って、弾き始めたらすごい狂っている!!!
あまりに狂って居てかなり動揺しましたが、会場がとても大きかったので2本の弦だと音が響かないのでは?とそのまま3本目の狂ってる弦を使いながら弾きましたが、本当にあまりに狂って居て演奏に集中できないほどでした。
一体どうなってるのか?・・・・
と思いましたが、ああいう時はとにかく来るっていたら使わないのがベストですね。
しかし、なぜかそのまま使ってしまい、まあカデンツァも無事に終わりましたが、やはり音楽の中に集中できなかった部分がありました。
後で、コンサート当日に調律をするのは(最低2回か3回はしないといけないですから)、演奏に集中したいのは山やですが、自分でチェンバロの状態を把握できるのでやはり自分でするべきだな・・・と反省しました。
ということで、6曲全部無事に終えチェンバロを再び自宅へ戻し、全て終わりほっとしています。

大事なコンサートは自分のチェンバロを運ぶのがベストですが、やはり運搬中に万が一チェンバロに何かあったら、とかトラックででこぼこの道を通る時に衝撃があると勿論チェンバロが大丈夫か心配になりますし、気も使いますが、舞台で弾く瞬間にはやはり慣れ親しんだタッチと音で表現できるので、それに代えれるものはない分けです。
全曲演奏会は今回を1回目に7月末に南仏(マルセイユ近く)、11月にスイス(ジュネーブ他)、12月(パリ、Theatre de Buffe du Nord)でありますが、やはり2回目以降は音楽家全員も慣れていますし、もっとリラックスして音楽を楽しめ、音も良くブレンドすると思います。
今回は、初めて演奏する音楽家が沢山いましたが、みんな素晴らしい感性の持ち主で演奏しながら多くの事を学びました。
左からヴァイオリンのVanessa,バロックチェロのPasca,バロックオーボエのFrancoise
何よりも、素晴らしい音楽家と演奏するのが自分を高める秘訣ではないかと思います。
素晴らしい人達と交流すると、自分の中の無意識の部分が触発されて、お互いに良い部分を引き出しあうのだと思います。これは、音楽に限らず人間の付き合いでもそうだと思います。
以前教えていたフランス人のチェンバロの生徒さんに“アンテイーク商”はどうやって勉強したの?と聞いたら
”やりながら” という答えに驚きましたが、アンテイークや美術、音楽、その他のお仕事でもやはり経験を積みながら学ぶのがどんなマニュアルや人から聞く話よりも確かに自分の実感として蓄積され、感性が養われると思います。
今回は、久しぶりに多くのインスピレーションを貰う素晴らしいコンサートで、本当に嬉しかったです。
ということで、今日は快晴のパリでゆっくりと読書やお掃除(!)をして、来週のシャンパーニュ地方でのフルート全曲演奏会の準備に向けたいと思います。
コンサート終了後はお庭でワインを飲みながらレセプション、サッカーを子供としたり、冗談ばかり言ってVanessaとはじけましたね~~。
昨日の演奏会会場は素晴らしい自然で沢山写真をとったので後日Upしたいと思います。

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