パリ到着3日目に、旅疲れも治った頃、フランス北東のMirecourt(ミルクール)という町(村?)でコンサートをしてきました。
アールヌーボーで有名な、Nancy(ナンシー)から40分くらいです。 南仏とは同じ国?と言う位、肌寒く、暗い感じで、ベルギーやオランダ、ドイツを思い起こさせます。
でも、この村は何を隠そうヴァイオリンやチェロなども製作家が多い街で有名なんだそうです。そして、楽器製作家になる為の学校があり、今回はその生徒達が企画してくれたコンサートということで、高校生ー大学生位の生徒さん達が一生懸命オーガナイズや助成金を申請して、実現したコンサートということで、心が暖まりました。
今回は、3,4年前から一緒に演奏しているチェロのラファエルとパスカル夫妻とのトリオです。楽器製作者の方達にとっても、興味深いプログラムにしようということで、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロの無伴奏ソナタ、2台のチェロソナタ、チェンバロとのトリオなど様々なセッテイングで室内楽をしました。
もうお馴染みで去年も東京コンサートで弾いた曲などの為、コンサート前のリハーサルで和気藹々とした中、コンサートも大盛況でした。
それにしても、Trio Wandererで世界的に有名なピアノトリオのチェリストとして活躍するラファエルの超人的スケジュールには、いつもビックリ!
今回は、私のパリ到着翌日に彼の家にチェンバロがあるので、練習させて貰いに行くと、ラファエルが朝10時ごろに来てSalut! Ca va bien?と再会を喜ぶと、今朝は4時半に起きてオスロから飛んできたよ。
と。10分くらい自宅の手紙などをチェックしたら、パリ市立音楽院に教えに。
その翌日は、スペインは飛んで別のコンサート。私は、時差もある為、一人でお先にMirecourtへTGV高速列車に4時間揺られて移動。
翌朝、スペインからCDG空港に到着したラファエルを、パスカルが車でピックアップして、そのまま4時間ドライブでMirecourtへ。
ランチを一緒に食べて、リハーサル後にコンサート。
Bizziチェンバロでしたが、何と鍵盤の横には持ち主のビジネスマン風の方の肖像画が!こんなチェンバロは、初めてでした。きっと自慢のチェンバロなんでしょうね!
教会でのコンサートは、特に寒いので、ホッカイロやらヒートテックを着て行きましたが、それにしても11度!寒い~~~~!!
こんなに寒いとチェンバロは勿論、チェロも冷え冷えになってしまう為、楽器を出せないとラファエル。
急遽、暖房を早めにつけて貰ったけれど、2時間後にやっと13度。2度Up!
本番は、更に夜で冷え込み、4時間ほど暖房をし続けても、何しろ天井が20mくらいある石作りなので、お客さんもコートを着たまま。
今回は、どんなチェンバロかも分からず、そして冬の教会の為、チェンバロソロの曲は超絶技巧というよりは、ゆったりと聞ける曲を選びました。
やはり、それが正解でした。というのも、指も凍えて、指先だけ切り取ったみたいな手袋をしたまま、演奏しようか・・・と言う感じですが、巨匠のレオンハルトは晩年いつも指先なし手袋をしていらっしゃいますが、あれも慣れないとモコモコするので、取って弾きました。
コンサート後にパチリ。
が、ドレスの下にズボンを履いちゃおうか?とパスカルと言う程寒かったですね。実際は、さすがにしませんでしたが、2人で大笑いしていました。
終演後、皆さんチェンバロを見に来たり、話に来たりで和気藹々としていました。
コンサート終了後、打ち上げでピザを食べ、何とラファエルが嬉しそうにカエルの足&ガーリックバター炒めを注文!
さすがに20人ほど居たフランス人の中でも、Non merciとパスする人達。
そんな中で、 ”けい、絶対味見してみなよ~鶏肉みたいに柔らかくて美味しいよ。” と皆が言うのと、1つだけ・・・
人生初のかえるちゃん! (可愛そう~エスカルゴ=かたつむりも食わず嫌いで食べたことない・・・のに!)
確かに、柔らかかったですが、見た目が・・・
本当にカエルの足をしておりました。
そんな楽しいDinnerを終えると深夜。
すると、 ワゴン車の後ろにチェロ二個、ヴィオラ・ダ・ガンバやスーツケースを積んだ横に寝袋を敷くラファエル。どうやら、車で寝ていく準備らしい。
ということで、翌朝にはオーストリア行の飛行機に乗って、別のコンサートへ行く為、
深夜ドライブ開始!
それにしても、フランスの田舎は真っ暗&凄い霧で先が全然見えません!鹿やら牛が出てきてもおかしくない田舎道です
Iphoneにインストールしたカーナビだけが、唯一の頼り。
私も時差で朝5時半から起きて約20時間起きている状態 なので、疲れがピークで助手席で
うとうと・・・していましたが、パスカルも夜中の2時くらいに限界!ということで、
急遽、後ろで寝ていたラファエルが運転を交代。
そんなこんなで、 パリへ到着したのは朝の4時半。
あんなに車でのない、すいているパリは見たことがありませんでした。
セーヌ河沿いもとてもきれいでしたね。
その後、バタンキューでしたが、結局睡眠3時間くらいのまま、翌日の予定があり・・・
ということで、睡眠不足が続いた10日間でしたが、本当に有意義な時間を過ごせました。
そして、何よりもパリのホストファミリーの様なラファエル&パスカルと珍道中、色々なエピソードが
ありながら、コンサートをして、フランス各地の珍味を食べたりするのも、楽しいですね。
さて、次回は一体どこの珍道中でしょうか?







