7-8月のパリはバカンスシーズンの為、ほとんどのパリジャンがフランスの田舎や海外へ出かけ、その代わりに世界中からの観光客でごった返しています。
2泊しかしなかったパリでは、必ずご挨拶に伺う84歳の恩師、ユゲット ドレフュスにお会いし、お元気そうでした。
初めて会った時から、一期一会の気持ちで大変貴重な時間と体感させられます。
素晴らしい音楽家、人格者であり、私が生涯尊敬し続ける恩師であり、パリのおばあちゃん的存在です。

日本からヨーロッパへ飛ぶと、朝5時=日本の午後には目が覚めて、夜7時=日本の夜中には、猛烈に眠くなります。

シテ島ーサン・ルイ島をつなぐ橋では、いつも大道芸人と見物客で人が賑わっています。
そんな時差がまだ残る中、照りつける太陽でしょうもうしたのか、夜便のパリーフィレンツェの二時間フライトではぐっすり熟睡。
ほぼ深夜にフィレンツェ市内へ到着しホテルへ。
ほっと一息し、翌日の更なる移動に備えて熟睡。

フィレンツェ・サンタ ノベッラ 教会
ゆっくり寝ると思っていたら、窓の外から聞こえてくる数々に教会に鐘楼が鳴り響き、7時には起床。
朝から暑さが感じられる、この日フィレンツェは35度!トスカーナ地方の田舎はなんと40度!!
カランコローンといくつもの鐘が鳴り響くのを聞いて、あ、ヨーロッパへ来たな。
と音や空気で実感します。
アムステルダムで住んでいた頃、隣に教会があり、夜中でもボーン、ボーン、ボーンと3回なったりして、寝ながら数えて起きたりしてました。
一度、まだ9時だと思ったら、10回鳴ってたらしく、リハーサルに遅刻して電話かかってきたことがありましたが、、、
フィレンツェについて、数々の素晴らしいフレスコ画が天井からシャワーのように降り注ぎ、
普段、東京の生活では使っていない後頭部!?がモヤモヤ~っと触発されていくのが分かりました。
不思議な、でもとても貴重な感覚でした。
やはり、過去の偉大な芸術に触れるだけで、無意識のレベルに大きく働きかけるのでしょうね。
それが音楽のインスピレーションともなると思います。
ドウオーモに入った瞬間から壮大なオルガンが聞こえてきました。この天井の高さ、大理石という響き渡る空間での音響、残響音の長さ、様々に変化する音色はステンドグラスの光のようでした。
絵画=残るもの、色があるものと、音楽=見えない、触れない
2つの繋がりとは、昔から影響し合って、非常に近い関係ではないでしょうか。
半日オフなので、勇んで美術館へ。
面白いのは、市内から一番遠くにあるピッテイ宮殿まで、徒歩(15ー20分)。バスがあるか聞くないと言う。
ああ。
アムステルダムと同じように未だに中世のサイズで生活が営まれているんだな、と。


テクテクとメイン通りでなく、小さな裏道辿ってポンテベッキオへ。
大通りよりも、素顔の街が感じられるので好きです。
フィレンツェの美術館はなんと8:15から開いています。
10時前に行ってもチケット売り場は長蛇の列。
20分ほど待ち、ピッテイ宮殿の絵画コレクションと、装飾美術館お二つを2ー3時間で見ることに。

装飾美術館は、パリにもルーブル美術館横にあり、かなり充実していますが、それに比べると、1フロアのみで近現代のドレスなぢがメインでした。
それでも、さすがイタリア、15世紀のプリンセスのドレスやプリンスの皮の衣服、イタリア刺繍などが垣間見れ、歴史と共に洋服の変化を楽しめます。

その後、ゆっくりと絵画コレクションへ。
15年前に訪れた時も素晴らしかった印象があるものの、はっきりとした記憶がなく、改めてラファエロ、ボッテイチェリなどのイタリア絵画の名画に惹きつけられました。
展示の仕方も、まるでメデイチ家の宮廷を訪れているような、ごく自然に大中小の絵画がイレギュラーに飾ってあります。一部屋ごとにインテリア、配色、家具、趣きが違い、部屋の持つ歴史をひしひしと感じながら、ところ狭しと並べられた絵画の中に、ひょっこりラファエルの聖母像が目の前にあったり、、、

きっと、一生のうちに何回訪れても、堪能できる奥深さのある空間です。
今回知って驚いたのは、ラファエルは37歳で生涯を閉じ、その間にあれだけの名作を産んだのですね。
明日、もし自分の生命が絶えても悔いはないのか?
やり残したことはあるのか?
なんて、考えてしまいました。
昔は、平均寿命が短命でしたが、ヴォルテールは18世紀とはいえ、異例の80代まで全うしたのが印象に残っていますが。

ひっそりと、回廊にピアノを弾くご婦人がいらっしゃいました。
優雅ですね。

昔は、ごく限られた宮廷や富裕層の間で音楽が奏でられていたと思うと、日本人でチェンバロを弾けるというのは、フランス革命があったからだ!
なんて思ってしまいます。















