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claveciniste et pianofortiste

魅惑のオペラ座/l’opera de Paris

こんにちは。
またしても書くのに時間がかかってしまいました。
無理なく、ふと書きたい時にこのページを開けていますので、最近は気ままなペースですので、皆さんもふと思った時にこのページを開けて頂けたら嬉しいです。
さて、いつも住んでいる所でも、離れると分かると、そしてましてや見どころ一杯のパリだと住んでいる時はそんなに行かない様な観光名所でももう1度行っておこうかな?なんて思ったりします。
そんな中にオペラ座がありました。
パリのオペラ座。オペラ座の建築デザインコンクールで優勝したガルニエさんが建築を手がけたことから、Opera Garnierとパリでは言います。というのは、ミッテラン大統領の頃に新しいOpera Bastille(フランス革命の発端となったバステイーユ広場にあります)を建てたので区別するため。こちらの由緒あるガルニエの方がやはり雰囲気を堪能できますが、上の天井桟敷の席などだと、舞台の半分見えなかったりもしますが、バステイーユはその点全ての席で見れるように設計されています。
日中など公演がない時はオペラ座のバレエ団の練習中なども、オペラ座の建物内とオペラ座の歴史やミニチュアの舞台装飾や衣装などを展示したミュージアムコーナー等が中にあります。
それでもやっぱり一番はコンサートやオペラを聞きに行ってシャガールの天井画と共に音楽、オペラ、バレエなどを堪能することですね。
正面玄関入り口。
日本だと、渋谷のBunkamuraなどで昔リヨンのオペラ座公演のチケットが1枚2万円くらいで最低でも1万円以上みたいな高額でびっくりしましたが、欧米では最後のラッシュチケットや立見席は5ユーロ(700円)だったり、オペラ好きで3時間立とうが絶対に聞きたい!というファンに嬉しい【ちょっとオペラでも見に行こうか?】と映画へ行く感覚で行けるのが魅力ですね。
そうして気軽に見れる値段だからこそ、若い層や学生なども行きたいだけ通えますし、本当に素晴らしい歌手や演奏を聞いて、どんどん耳が肥えオペラファンが広がっていくという意味では、日本ではまだ敷居がとても高い感じで、フランス料理を食べに行くみたいに正装して行かないといけない感じではないでしょうか。勿論、パリでもオペラを見に行く時は普段よりもちょっとオシャレをして行くのも楽しみの1つですが、普通のジーンズを履いている人たちも居ます。

白い大理石で敷き詰められたメインホール、階段。とても優雅ですね。昔、松田聖子さんが出ているCMに出てきたようで、友人が観光に来た時に、あ!ここだ。と言っていましたが、私は浦島花子なので何も知らず・・・
私が居た頃のボストン、シンフォニーホールでは小沢征爾さん指揮のコンサートが1000円とか、
ニューヨークのメトロポリタンオペラもジュリアード音楽院のすぐ横なので、歌手のスターが出る時や、すいている時にラッシュチケット(Rush ticket最後の余り件を800円くらいで学生用などにさばいたり)、オランダのコンセルトゲボーでもやはり学生割引で良い音楽をどんどん聞ける環境な分けです。
パリのオペラ座は世界中のオペラファンがネット販売などですぐに買うので完売も珍しくないですが、それでもみんな当日の2時間前に並んで最後の余り券やだふ屋さんや、反対に【チケット1枚下さい!】という紙を持って立つ女性など・・・熱狂的なファンが沢山いるのが伺えます。
オペラは実は私もあまり詳しくないのですが、パリに居る間にヴァイオリンの友達などが演奏していると、【1枚ゲネプロ(公開の最終リハーサル)のチケットがあるけど行く?】
と誘って貰ったりして、全公演完売の1万円くらいする公演を無料で見せて貰ったりして、これは音楽家のつながりの特権でしょうか・・・

1度、オペラ好きな友達に誘われて、演目が何かもフランス語なので良く分からないまま、聞きに行ったら何と最長オペラ!【トロイの人というベルリオーズ】のオペラだったでしょうか。あらすじも分からぬまま午後2時半に集合して、何と終わったのは夜の11時過ぎ!!長すぎ~~~。
1時間と2時間の休憩が2回も入って、私たちも夕飯を食べに行きますし、何よりも歌手や団員も休んで続けるわけです。。。
さすがにあらすじが分からぬまま永遠と続く時間に、私も死にそうでした・・・
が!
オペラ好きのハイソサエテイーライフ満喫で、タクシードを来て舞踏会にも行ってしまうような友人は堪能したようで、ニコニコ顔でしたが、私はげっそり・・・みたいな?
音楽家のはしくれですが、お恥ずかしい(汗)
以後、必ずオペラを見に行く時にはネットでフランス語→日本訳のあらすじ全幕をプリントアウトして行きの電車で読んだりして予習をするようになりました。
休憩時などにシャンパンなどを飲みながらくつろぐホール。クリスマスの時期には大きなクリスマスツリーが飾られて素敵です。
でも、ヘンデルなどのオペラは勿論好きですし、実際に指揮者と共に演奏しながら舞台が変わって行ったり、チェンバロ&指揮をする公演は特にどう伴奏をしながらオーケストラと舞台の歌手を1人で引っ張っていくのか、など勉強になります。
天才肌のイギリス人の方とオランダで共演した時には、3時間のヘンデルのハーモニーが全部頭に入っていて、楽譜すら見ずに毎回違う即興をしながら、両手がふさがっている為、【眼力】と首を振ったりしながら歌手と呼吸を合わせて弾いていて、本当に勉強になりました。
驚いたのは開幕1分前なのに、いきなりチェンバロでタンゴを弾いておちゃらけていられる余裕に一体この人は・・・と思いましたが、要するに知り尽くしている方で、本当は2台ともチェンバロは同じハーモニーで即興しないといけないのに、ヘンデルが書いてあるハーモニーでない和音をどんどん作曲家みたいに付けたしていくので、こちらは困り、ハーモニー教えて貰えますか?と聞くと、毎回違うから分かんな~~~い。と言われたり・・・
ひよっ子の私にはどうしていいのか・・・とまあ出来ることしか出来ないのですが。自分の想像力以上の事が今自分の横で行われているというのを【体感】すると、頭で理解する以上に大きな刺激を受け、触発されているのではないかと思います。今思うと、冷や汗だったものの、貴重な体験をさせて頂いたと思います。
世界的に有名なシャガールの天井画。この絵の前はネオクラシック調の別の絵が描かれていたそうですが、全部塗りつぶしたようです。もとの絵の装飾はオペラ座内のミュージアムで小型版が見れます。
オペラは高級フランス料理を食べに行く時と同じでしょうか。知らないで行くと、とんでもないことになる場合があります。
余談ですが、母が来た時に普段は行かない様な最近注目の★付きレストランへ行ったら、メニューが複雑過ぎて分からない&ウエイター(garcon)のしらっとした冷たい態度の中、どれを選んで良いか謎のまま固まってメニューを見つめる私たち・・・
そして、出てきたものは何か白子の様な・・ふわふわとした・・・?!?!
後で帰宅して調べたら【子牛の胸線】で、もつ系が全くダメな私は
ぎょ~~~~と叫んでしまいましたが。
という失敗談からもあるように、オペラ=フランス料理はお勉強していかないと大変なことになる、というのは痛い目にあってから気をつけるようになりました。
ブロードウェイのミュージカル【オペラ座の怪人】のストーリもこのパリ・オペラ座を元に作られたようです。このカーテンやシャンデリアがロンドンやN,Yのミュージカルでも再現されています。
ということで、丁度良いコンサートに行きたいなと思っていた時に一緒に弾いているヴァイオリンの子がヘンデルのオペラがあるから行く?ということで、ゲネプロへ行きましたが、それでも一杯!
そして、ゲネプロの良さは来ているお客さんもオーケストラの団員の知り合いや家族がほとんどで、隣に座って休憩時間にフランスパンのサンドイッチをバリバリ親子で気さくに食べている素敵なお母様は、【オペラ座のガードマンが近所でいつもチケット貰うの~】と言って10歳くらいの息子さんといらしていました。
そんな気さくな暖かい雰囲気で見れるのはいいですね。
初日の1階席などはパリの16区など(高級住宅地のマダム!)と言った感じの、時には【あなた歌うんですか?】というようなシルクのロングドレスを正装していらっしゃる方たちもいらして、フランスの歴史に昔からある社交というのが未だに受け継がれているのを目の当たりにします。
それにしても、パリのマダム(30代~60代、それ以上の高齢の方でも)本当に素敵な雰囲気や着こなしで、誰にもない自分のおしゃれの仕方を知っていて、死ぬまで女性であり続ける精神があり、見習いたいと思いますが、30代でもうユニクロを愛用している私には無理でしょうかね。(苦笑)
この日は何と言ってもソプラノの有名なナタリー・デッセイがヘンデルの【ジュリアスシ―ザー】のクレオパトラ役で出演していたので、彼女が出てくると、マスコミのカメラ数10台がばちばちっと音を立ててシャッターを切っていました。ゲネプロの日はマスコミ関係者の為でもあるようです。
そして、この日の衣装は!
写真の四角い檻の中に居るのですが、衣装の上半身は裸!なのです。
これは、ヴァイオリンの子から聞いていて、さすがに注目のナタリーが出てきたら、みんな双眼鏡を除いて、あれは、まさか・・・裸?いや、やっぱり何か着ている?と釘付けでおかしかったです。
ナタリーはさすがに全裸にはならないということで、まるで裸の様な薄い衣装を纏っていましたが、もう1人の代役の歌手の方は本当に裸のままだったそうで、歌うと胸が揺れて、指揮者やオーケストラの団員も気が散ってしまって、あれはどうなんだろう・・と言いながらもみんな見たいからやっぱり見る?!みたいな。
すごいフランス的なエピソードだなと可笑しくなってしまいましたが。
フランスのオペラは前衛的な振り付けや衣装&バロックオペラという組み合わせも流行なので、スーツ姿の王様!?や、いきなり素っ裸なダンサーが数10人踊りだして度肝を抜かれたりしますが、日本では多分企画の段階で却下ですよね?
オペラ座の怪人が出てきそうな・・・
この日は、第2幕から音楽家も衣装やお化粧をして舞台で演奏するシーンなどがあり、男性の方も女装&ふわふわのペチコートのドレスを着て居たり、オーケストラの団員の中でも記念撮影が絶えなく、笑いの渦に包まれていたということです。
そんな非日常的なユーモアを楽しめるのも、オペラの魅力かもしれませんね。是非、機会がある際には気軽に行ってみて頂きたいと思います。早く日本でも気軽に見れるようになるといいですね。

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