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claveciniste et pianofortiste

Fanny Henselの楽譜/La partition de Fanny Hensel

今、ピアノの初版譜(ファクシミリ)を調べていて面白いものがあったので、Upしてみようと思いました。
現代に生きながらもチェンバリストやフォルテピア二ストは、17,18世紀の作曲家の思い描いていた世界や実際に演奏していた*音*に少しでも近ずきたいと思って、当時に使用されていた楽器に辿りついて演奏している人が多いと思います。
15世紀くらいの楽譜
そのせいか、古楽を専門にしている音楽家は頭の中は、16世紀のイタリア音楽や17世紀のヴェルサイユ宮殿のルイ王朝の時代に栄えた音楽の様式や装飾など・・・モーツァルト時代のピアノの構造はこうだけど、もうベートーベンの後期にはさらに開発されてタッチやアクションが異なり・・・
というような内容で一杯だったりして、パリや東京の大都会に住んでいてもちょっと一風変わっている人も多いでしょうか。
私は、ピアノからチェンバロの音色に何となく惹かれて始め、*目から鱗!!!*のように知らないことがありながらバッハなど何も理解せずにただ弾いていたのに気が付き、これはいかん!とイロハからチェンバロをやりたいと思ったのですが。
よくバロック音楽に没頭している音楽家やバロック愛好家は、往々にして*山から出てきたような!*髪の毛ぼーぼーでお風呂も1週間入っていないような?!でも、頭の中はテレマンやバッハで一杯のような、いわゆる*オタク*な人に出会うことが少なくありません。
しかし、良い意味でこの*オタク*になるというのは、もしかしたら必要不可欠では?と思います。
私は、この*オタク*度が足りないのでは?と今でも思いますが、良い意味で実際に*オタク*にならないと
2009年に生きているのに1700年のパリではどんな音楽様式だったのか・・・なんて自然に分かるようにはならないわけです。
ヴィヴァルデイ:ヴァイオリンとチェンバロの為のソナタ表紙
17世紀、18世紀に出版された銅板画のチェンバロ、ピアノやフルートなどの教則本を昔のフランス語で母国語としてスラスラと読み、吸収して演奏に生かしているフランス人を見ると、う~~む。これは、日本人の私にはちょっと無理!?とも思いますが、そうして実際の演奏に生かせるのは、まるで古い推理小説の謎解き!?のように1つ1つ理解していき、300年前の楽譜との距離が少しずつ近くなる感じがします。
今では、ほとんどの主要の図書館の貴重な初版譜などもそのまま出版されているので、気軽に練習やコンサートに使用できますが、まだまだピアノを普通に習った人たちが、あえてショパンの自筆譜の楽譜まで手に入れて、自分で照らし合わせて弾いているか、というと少ないかもしれないですが、素晴らしい音楽家は皆さん大変研究熱心で、本当に詳しく理解した上で演奏しているようです。
チェンバロでフランス音楽など実際にああでもない、こうでもない、と18世紀の装飾音符の表と照らし合わせながらやっていくうち、何となく雰囲気が分かってきます。そして、日常見ている気まぐれで自由が大好きだけれど、自分勝手みたいな・・・フランス人の気質とどこか共通しているように思えてなりません。
J.Sバッハ:ヴァイオリンの為のパルテイータ2番の自筆譜
余談ですが、先週2年間お世話になったアムステルダムのチェンバロの先生がマスタークラスとコンサートをしにパリに来て、一生懸命フランス語でレッスンしたりしていましたが、根本的な気質が全然フランス人と違いますね。
私は、妙に正直で真面目に生きているオランダ人の音楽家達と数日過ごして懐かしく、嬉しかったのですが、パリの音楽家はどこかふわふわしているわけです。優雅さやエレガントさを大事にして生きている人たちです。オランダ人やドイツ人は地に足を付けて、余計なものはいらないけれどしっかりと、質素に本質を見て生きているという感じです。
先週、パリに6年留学して日本に帰国した友人がパリに来ていたので会ったのですが、
*空港降りて、もう香水の匂いがプンプン!あ~~。パリに来たって感じ。*
と言っていましたが、その通り。日本でもこんなに香水の匂いもしないし、オランダでもないですね。
J.Sバッハの長男:W.F.バッハの自筆譜。お父さんの楽譜とまた違いますね。
不思議と服装などもその町の雰囲気によって異なりますが、アメリカはおじいちゃんでも元気に真赤なT-シャツに半ズボン、サンダル。そして大きな声で楽しそうに笑っています。
が、パリを訪れているアメリカ人がいると、電車の中でもなぜかすぐにみんな気が付いてしまいます。
これは、きっとフランス語のシュワシュワ シュワ~~~と風の様に聞こえる音の中で、妙にあのアメリカ英語が浮いてしまうんですね。母音がはっきりしているからでしょうか。
電車の中で色々な国籍の人が乗っていると、大体雰囲気でスペインかイタリア人かな?アラブかモロッコかな?オランダかドイツかな?と見当がつきますが、話している内容が分からなくても、*音*と雰囲気がどこかコネクトしている感じで、見ていて結構面白いですね。
たまに日本語も分かるフランス人が居たりするので、私も(日本語を秘密の言葉として)話の内容を理解されていないと思って話していたりすると、とんでもないですね。(苦笑)日本に帰ると気を付けるのですが・・・
Fanny Henselの自筆譜
旦那さまのデッサン付き!

話が随分それましたが、使用する楽譜などもできるだけ作曲家が生きていた時代に出版された初版譜(ファクシミリ)を使用して古楽の人たちは演奏しています。
作曲家の手を離れた後は、出版社が勝手に題名を付けたり(月光のソナタなども)、音楽の表記や細かいアクセント、fp記号なども編集者が勝手にこう思う。と提案して余計な記号を一杯付けてしまうので、だんだんと元の形から離れて行ってしまう・・・
一番良いのは、作曲家に電話して*ここはどう弾くの?*と聞けたら最高ですが、皆様随分昔の方たちなので・・・(カツラをかぶっている時代ですものね。)現存する彼らの時代の資料を手に入れるしかないです。
ご紹介したかったのは、私も知らなかったのですがショパンと同時代のFanny HENSELというドイツ人の女流作曲家がいらして、12ヵ月の四季をテーマにした曲を作曲してその楽譜に有名な画家だった旦那さまのデッサンが書いてあります。
楽譜にこんな絵を描いてしまう想像力にビックリ!
今でも筆跡で性格が出るように、楽譜からも作曲家の性格が何となく伝わってきたりしますね。
私は、昔から字が下手なのですが、アバウトな性格が出ているような・・・気がします。

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