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claveciniste et pianofortiste

サン・ジェルベ教会/ L’Eglise St-Gervais


パリの真ん中(Hotel de Ville)市庁舎の後ろに、ひっそりと、でも堂々とサン・ジェルベ教会が建っています。

17世紀ごろこの界隈には聖職者などが多く住み栄えていたそうですが、ルイ王朝がルーブル宮を建て始めてから、地位のある貴族達が(今のパリで言う1区周辺)に次々におしゃれな家を建てたことから、このサン・ジェルベ教会の周りは廃れたといいます。
この日、ふとサン・ジェルベの中を通り過ぎようと入ると、ちょうどミサがやっていました。

この教会内はすっきりとしたクリーム色の高い天井です、ゴシック建築でしょうか。
この教会のオルガニストを代々偉大なる作曲家ファミリーであるクープラン一家が務めたのは有名な話しで、バロック音楽に携わる者として、敬意を払わずにはいられない場所です。
教会によって入ったときに多くの人が今も祈りに来る空間、ちょっと暗いけれど歴史を感じる空間などありますね。

先週末にはサン・ジェルマン教会でオルガンのコンサートを聞きにきましたが、もともとはサン・ジェルマン修道院としてかなり大きな中庭もある建物だったようです。
サン・ジェルマン教会は、なんと542年から建設され始め、8世紀にはべネディクト修道会の大修道院として偉大な権力ありましたが、9世紀にノルマン人がパリに攻め入れ大部分が崩壊したそうです。
10世紀前から建つサン・ジェルマン教会。今でもミサ、コンサートが行われているのは素晴らしいですね。
現在残っている教会は、その後11世紀に建てられ始めたもので、パリのロマネスク様式の教会として最も古いとのことです。今でも残りカリヨンはその時代のものです。
そして、ピカソやベルレーヌ、ランボーなど文化人の集った有名なカフェ・Deux Magot やCafe Floreは目の前にあり、今でもオシャレなパリジャンのカフェとして愛されている場所です。
サン・ジェルマンという名前の由来は、6世紀に一面野原だった場所に建設が始められた教会で、パリ司教であった聖ジェルマンが亡くなり埋葬されたことから、
St-Germain 聖ジェルマン
Des Pres   野原
St-Germain des Pres=野原の聖ジェルマン
と呼ばれるようになったとのことです。

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