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claveciniste et pianofortiste

シャルトル博物館/Le musee de beaux arts a Chartres


シャルトル大聖堂の裏にひっそりと素敵なシャルトル博物館があります。

この日は、閉館日でしたが、担当者にご連絡をして特別に所蔵のチェンバロを弾かせて頂きました。

大聖堂の後ろ側。右に見えるのが博物館。お散歩するのに気持ちの良いお庭とシャルトルの街が眼下に一望できます。
チェンバロの部屋
時間ほど弾いていて音色だけ傾けると、とても素敵な音ですが、上鍵盤はほとんど機能していないというか、調整がうまく行き渡っていない様な感じでした。
ふと気が付くとこんな文字が!
1811年6月2-4日までナポレオンと奥様のマリールイーズがここに滞在なさったと。
え~~~~~~~~~!!と驚きながらも、これはフランスだからあり得る事だなと。
日本だったら、徳川家康が居た場所とか?







よく見ると、鍵盤にも金箔が全て装飾されていたようです。剥がれているものもあります。
お隣にあるBELLOTの楽器は修復していないままなので弾けません。




綺麗な18世紀にヨーロッパで流行った東洋趣味の装飾ですね

響板も見事です

お隣には18世紀フランス製の持ち運びできるオルガンが。とってもキュート!

鍵盤はガタガタ・・・
内蓋の装飾
よく見ると・・・

その横に17世紀後半のエピネットがありました。
音が鳴りましたが、17世紀のテイボー(世界で3台現存する17世紀フランス式チェンバロ)に近い音色で、ああ、やっぱりな~。という感じ。
何とも説明しにくいですが、17世紀フランス式と18世紀フランス式の音色やタッチは違います。

絵画などの趣味や音楽もL.クープランとF.クープランと趣向が違うのと似ています。
私の中では、17世紀=絵画でも暗い【黒】をよく使用し、この世の哀れさや何か暗い静物画などのイメージ。
17世紀のチェンバロ音楽も、L.クープラン、ダングルベール、シャンボニエールなどもっと影があり、シンプルだけれど、ハーモニーなど露骨に不協和音を強調したり、心の痛みなど、そのまま、ありありと表現しているように思えます。

18世紀はもっと華やいだローズなど沢山描かれ、お庭のピクニックや裸婦像などもっと自由でパステルカラーの絵画のイメージ。
18世紀のF.クープラン、ラモーなどトリルの使い方ももっと優雅で、ふわふわっとヴェルサイユ宮殿で貴族たちがお稽古やお気に入りのお友達数名と一緒に音楽を楽しんで弾いていたのでは?



ぴよぴよ~~

アラベスクの絵の具がくっきりと見えますね。

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