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claveciniste et pianofortiste

ヴェルサイユ宮殿・ロイヤルチャペルのオルガン

ル・ノートルの建設した巨大な運河が見渡す限り続く庭園。
にわか雨でびっしょり
その後の2重の虹




1682年、フランス王ルイ14世(1638年 – 1715年 在位1643年 – 1715年)が建てたヴェルサイユ宮殿のロイヤルチャペル(1699年-1710年建設 La chapelle Royale)は、マリーアントワネットとルイ15世の結婚式や代々ルイ王朝の戴冠式なども行われた歴史のある場所です。

チェンバロを見た後にちょうどロイヤルチャペルでバッハのカンタータのコンサート中だったので、聞きに行きました。

見上げると素晴らしい天井のフレスコ画に圧巻!
絶対王政のルイ王朝の権力はすごいですね。


足元を見ると大理石でルイ王朝の象徴であるユリの紋章があります。
ここに、黄金に輝くオルガンがあり数年前に修復され今もコンサートで使用されています。

偶然、オルガンを修復した方とチェンバロ修復家のアラン・アンセルムさんがいらしたので、特別にオルガンを見せて頂きました。
螺旋階段をぐるぐると上り、オルガンのあるバルコニーの階へ。全ての床、天井、窓がシンメトリーに計算され大理石や金箔、ステンドグラスで装飾されています。

奥に進むとオルガンがありました
見上げると天使が・・・
オルガンの横の部分の装飾
鍵盤は小さめでタッチも軽く弾きやすかったです。
それにしてもすごい装飾
手動で弾きたい音の組合せのストッパーを引きます。

バルコニーからの眺め。圧巻!ルイ14世、15世、また宮廷音楽家であったリュリやクープラン、ダングルベールもきっとここに立ったであろう・・・と考えると身震いしますね。300年前はまさか外国人がこんなに自由に世界中から観光スポットとして来る場所になるとは、誰も考えていなかったのではないでしょうか。
王のお許しのない凡人の私なんかまず宮廷内に普通は入れないでしょうし。時代の変化ですね。
オルガンのドア
もう夕暮れでした。今、宮殿の中庭の建物に全部金箔を塗り直し、屋根まで金きら金!ですが、フランス人からするど、デイズニーランドじゃないんだから・・・とちょっと残念そうでした。アメリカ人や日本人はゴージャス!と喜ぶらしいです。
ヨーロッパ人は古い物に慣れているので新しすぎると抵抗感があるようです。

しかし、今修復・増設中の柵は歴史的に見てもヴェルサイユで実際に300年前にあった姿ではないそうなので、なぜ余計に増設するのか・・という意見もあるようですが、現場監督の人には全ての建設料の11%が手数料で入る為、どんどん増設工事を進めているのでは?とヴェルサイユ宮殿関係者が言っていましたが・・・ちょっと残念ですね。

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