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claveciniste et pianofortiste

偶然!/par hasard!

皆さんこんにちは。パリは1度暖かくなったのですが、ここ1週間はにわか雨&曇り続きで、せっかく開花した梅の花もあっという間に散ってしまい可哀でした。
先週は、7月にあるモーツァルトのピアノコンチェルトの室内楽の初合わせ、またチェンバロでのバロックコンサートのリハーサルなどをしました。また、今週は歌の方とフレンチバロックのコンサートがブローニュとパリであります。
昨日は、日系アメリカ人の友達が家に来てくれたので、ゴールドベルク変奏曲を通しました。
最近は何かと友人に聞いて貰っていますが、みんな気がつくポイントなどが異なり、私もとても貴重な意見と思いアドヴァイスを頂いています。そして、また甘い部分を自分で詰め直します。
来週帰国ですから、今週はラストスパートと言う感じでとても大事な時間です。
その後は気分転換にとマレ地区にお散歩へ行ったのですが、偶然オランダでチェンバロを勉強している旧友に道でばったり会いました。最後に会ったのは・・・4,5年前でしょうか。
私は気がつかなかったのですが、ちょうど外で待ち合わせをしていたので5分くらいだけ広場に立っていました。彼女が何となく私に似ているな~と思いながらも、でもパリに居るから会っても可笑しくないんだな~~なんて思っていたそうです。
そして、また2回目に見かけたので声を掛けてくれたのですが、うわ~~と思わず歓声をあげてしまい、それを見たアメリカ人とカナダ人の友達は爆笑していました。こういうリアクションは日本人らしいです。

また、その日初めて会ったカナダ人の友達の友達は、なんとオリンピックにもこの間カナダチームから出た、クロスカントリーのスキー選手でした。
1年に1カ月しかオフがなく、それ以外は5月から3月までずっと厳しいトレーニング続きなんだそうです。唯一の休暇に、友達に会いにパリに来ていると言うことで、フライドポテトなんといつ前回食べたか分からない・・・と言いながら美味しそうに食べていました。普段は食事から全て気を付けているようで食べれないそうです。
彼女は27歳で、オリンピックでの最後の射撃の時に上位8位に入っているとは知らなかったそうですが、5回ある射撃のうち3回は満点で好調だったようで、みんなかたずを飲んで見守っていたそうです。
しかし、5回目の射撃を始める時に手が震えた為、深呼吸をして落ち着くように心がけたそうです。
5発撃つのに50秒くらいしかかけないそうなので、1個目はずれ、2個目はずれ・・・
焦れば焦るほどはずれ、結局全てはずれ、一瞬”これは夢なのか、現実なのか・・・”と頭を過ぎり、もう1度的を見直したそうですが、全てが一瞬スローモーションのように感じたそうです。
そして、射撃がはずれると1つにつき1分の超過ペナルテイ―がかかってしまうそうで、頭の中で1分超過、2分超過・・・とプレッシャーがかかったそうです。
しかし、再びできるだけ早くスキーに戻らなくてはならなく、残りの15キロを滑りきったそうです。
話しているうちに涙目になっている彼女とその友達を見て、どんなに普段大変なトレーニングをして、大きなプレッシャーをしょっているのだろうと思いました。
しかし、4年先まで頑張ろうと思う。
と一言云った彼女は素晴らしいと思いました。また次のオリンピッックやメインの大会を目指しているのだと思います。
本当に日々の努力がその1回のレースに出るかは、運もあるでしょうがコンデイションを常に移動しながら整えると言うのは大変なことだと思います。
その友達のカナダ人の子はピアニストなのですが、なんと先週自分の弾くコンサートの日を1日間違えて行かなかったそうで、翌日オーガナイザーから電話があり、どうして昨日来なかったの?と言われてパニックになったそうです。
オーガナイザーからの全てのメールなど日程を再確認しても日が1日間違えたままがで、彼女はありえない・・・と涙が出てきたそうです。
が、
今日の午後弾く?弾くはずだったピアニストが怪我をしてキャンセルになったから代わりに弾く?と再び云われ、結局弾いたそうですが、練習を重ねて、弾くと思ってたのに弾かずに?また弾く?というのは精神的なアップ&ダウンが同じ日に激しくて大変だった・・・と言っていました。
ということで、みんな色々な人生をそれぞれ歩んでいるんだな~~と興味深い1日でした。

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