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claveciniste et pianofortiste

録音終了!/L’enregistrement est termine

録音・・・4日目ですね。本日、無事に6曲のソナタの録音が終了しました!
やった~~~~~~~~~~!!!!!!!!!
という位嬉しいです。

まあ、何というか・・・缶詰めで太陽を浴びずに永遠と1音1音を煮詰めていくというのは、一種独特の世界ですね。
今回、初めて本格的な録音をしてとても勉強になりました。
初日にすぐ感じたようにチェロのRaphaelとエンジニアの音楽のやり取り、どのように撮っていくか見て、これはもう流れに乗ってその時集中していけば大丈夫でしょう。
という【信頼感】でしょうか?が見えてからは
ボートに取りあえず乗っているからいつか向こう岸に着くでしょう・・・という感じでついて行った感じでしょうか。
実際、ラファエル&パスカルほど弾きやすい2人は居なくて、良い友人そして同僚として全くストレスなく、お互いに【ああしたら?こうしたら?】とスム―スに気兼ねなくアイディアを出し合えるのは最高です。
全然知らない有名な音楽家と偶然弾いて、恐れ多くて一言も話せない・・・
でも音楽感が全然違う・・・
言ったら失礼だから誰か言うまで待つ・・・みたいな余計な遠慮があると、
それはすごいストレスになってどっと疲れますが、今回は気心の知れた仲間だからこそ、録音中、それ以外のランチなども和気あいあいと楽しい雰囲気の中あっという間に終わったという感じです。

今日は、ラファエルとパスカルが”SASHIMI”のランチを持ってきたよ!と。
ランチが楽しみで5番の録音が終わったら、もうお寿司食べましょう~~!という感じでしたが、今のっているから6番の1楽章だけやってしまおう!と言われた時には、お腹が思わず鳴りそうな中、
”確かに集中しているうち”と自分を言い聞かせてましたね。(苦笑)

17世紀のフランスの修道院の遺跡の風景の中、お天気が良かったのでまさか”SUSHI”ランチを食べれるとは!!

思わず嬉しくて写真を撮ってみんなに笑われました。写真を撮る=Japonaise(日本人)というイメージがパリでは特に根強いので。逆にフランス人がみんなお刺身やお寿司を食べるんかい?と興味深く見てしまいましたが、笑えたのはお醤油を入れるお小皿は勿論ないので、エスプレッソのカップ!!確かに小さくて丁度良いけど。(苦笑)
さすがに6曲終わり ” C’est bien fini”(終わったよ) というエンジニアの声をスピーカーから聞いた時には、思わず3人とも” Oui~~~~~~~~~~~!!!!!!!!”
と叫んでしましました。
始めから6曲を全部見通すと、山の様な仕事、全てのデイテール、音程、飛行機とオートバイの騒音に悩まされ終始騒音が聞こえると中断せざるおえなかったり・・・山登りの前に気が失せるみたいな・・
でも、1曲1曲、1楽章、そのまた半分、そのまた2段だけ、始めだけ、終わりの4小節だけ・・・と細かく処理していくと気がついたら6曲終わっていたという感じです。

とにかく、とても多くの新鮮な音楽的アイディアも吸収でき、自分の今の演奏の限界や今後の課題も見えて、良い機会になりました。こんな機会を与えてくれたラファエルとパスカルに心から感謝です。本当に弾く機会なしに音楽家は育たないので。失敗を含めて何でも経験することがとても大事なのでありがたいです。
10月末にバッハのゴルドベルク変奏曲の録音を同じエンジニアと一緒にする予定なので、今回は彼女の録音の流れを知るのにもとても良かったです。そして休憩時間にはりんごの木から取ったりんごを食べながら話したりして顔見知りになれ、彼女の仕事のテキパキとした的確なアドヴァイスなどを見て、信頼感も生まれ、バッハの録音まで安心して自分のペースで用意できそうです。
気がついてみるとあと2カ月弱ですが、その間にバッハのCDの詳細などもミーテイングしたり色々であっという間に
”きゃ~~~もうバッハ?!”となりそうなので、さぼらないで地道に準備します(3日坊主にならないように・・・)
それでは、明日は久しぶりにGrasse matinee(寝坊)をできる贅沢を楽しみます!

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