皆様大変ご無沙汰しております。すっかりブログ無精・・・というのでしょうか、更新ができなくてすみません。
Le Mans内にあるL’epau修道院にホテルから行く途中の風景。右の木の下で釣りをしている人がいます。
この3週間は猛烈な勢いで色々なことがあり、まるで台風の中にいるような・・・といっても大げさではないのですが。やっと一昨日ヴェルサイユでコンサートが終わりほっと一息しています。来週からまた3週間は嵐の始まり?です。

2週間前はリサーチ、写譜をしないといけなくてまる4日間椅子にに座ってせっせと楽譜を書き・・・コピーをすれば2秒で済むものですが1楽章だけで8時間ほども時間が経っていました・・・
1794年に出版された初版譜の間違いを訂正して2つある別々のピアノパートを2台ピアノ用に1つの楽譜に書いていた為、出版されていないので自分で書くしかありません。
その為、新たに書き直しながら昔の人たちがいかに1音1音書くのが大変だったか・・・
そこに意味が込められているのか・・・と感じました。

その翌週は秋にも一緒に演奏したオーケストラ Les Sieclesのハイドン公演の為パリ郊外でリハーサル、そしてパリから1時間TGVに乗ったところにある素敵なMansという町にあるL’epauという修道院(貴重な歴史建造物として認定されているそうです)でリハーサル、コンサートの為3日移動しました。
この修道院では年に何回かクラシックやJazzなど音楽祭を企画して多くの音楽家を呼びお客さんもわざわざ車で見に来ます。私が到着した日はフランスバロックの素晴らしい音楽家、クリストフ・コワンやコンセルト・スピリチュエルのコンサートもあったのですが、残念ながらリハーサルがあって泣く泣く聞けませんでした。
詳細はここ Festival de L’Epau

今回は、ハイドンの初期シンフォニーから 朝、夜、別れの3つの名曲に、チェロ協奏曲(ラファエル・ピドゥーソリスト)、ホルン協奏曲&トランペット協奏曲(共に1人の若い才能あるダビット・ゲリエールさんソリスト)を迎えて2つのプログラムに分けてコンサートがありました。

ラファエルとは室内楽のアンサンブルPrometheusでも共演している顔なじみなので、修道院でのオーケストラとのコンサート前日リハーサル前に2回チェンバロのみでリハーサルをしました。
オーケストラは大体2、3回くらいのリハーサルで本番ですが、ソリストはオーケストラのみの練習後に直前のみ1回のリハーサルのみですぐ本番ということも多いのではないでしょうか。

勿論、ソリストはその曲を弾くためにわざわざ呼ばれるわけですから、プロ中のプロな分けで1回の合わせで指揮者のテンポ感が違う場合は指示したり、もっとここは歌いたいからタイミングを取って・・・とか、カデンツァ(ソリストの見せ場ですが、みんな自分の作曲したオリジナルのカデンツァや、すでに作曲家によって書かれたカデンツァからアイデアを貰って自分でもじったり・・・など)の始めと終わり、オーケストラとのタイミングなどを限られた時間内でこなしていきます。
リハーサル風景
今回、修道院でのリハーサル前日にラファエルとリハーサルをした後、*じゃあ明日11時の電車で!*と言って別れました。
そうか・・・11時。
と思いゆとりを持って準備をしていたら、10時2分前に電話がかかってきました。出ると、私の電車のチケットを持っているホルン奏者から。
+どこに居るの?+
*電車11時だから家だよ。どうして?*
+え~~~~電車10時発だよ!?+
*え‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘~~~~~*
ということで、私は自分の電車が10時と確認ミスをして乗り遅れてしまいました。

幸い毎時間出発している近郊の町だったのですが、・電車のカフェに行くと丁度ラファエルが居て
*乗り遅れたの?日本人なのにめずらしいね?(よく日本に演奏しに行き日本のオーガナイズの良さを知っている為)*と茶化されましたね・・・

でも、偶然取った席には日本人のご家族がロンドンからモン・サンミッシェルに行く途中ということでご一緒して、音楽もお好きとのことで楽しい時間を過ごすことができました。これも偶然。フランス人ばかりの20列車ほどある電車で日本人4人が同じ席になるなんて。
11-15世紀ごろまで井戸だった場所でしょうか・・
到着後、なんと8時間リハーサルが待っているとは・・・知らず・・・
そしてリハーサル中に*明日はMezzo(フランスの芸術系テレビチャンネル)の録画があるから。*
え~~~。そんなの聞いてないよ・・・
心を引き締めてレコーデイング!
よりによって今回オーケストラが借りたチェンバロはボロボロの可愛そうな、誰もきちんとケアをしていないような上鍵盤のタッチは硬すぎて、弾きたいタイミングに鍵盤が落ちない為、ピアニッシモのデリケートな時に全然使えないのでとても不便でしたがどうにかしましたが・・・
コンサートは教会で行われましたが、あまりに天井が高すぎて音がエコーしてしまい、指揮者の降るタイミングとソリストが弾いてる音が0.5秒くらいタイミングが異なる為、始めは慣れるのに時間がかかりました。
ということで、翌日も朝コンサート、午後録画、夜コンサート+録画と盛りだくさんで、勿論その後は会話好きなフランス人は夜中までワイングラスを片手に話し込むわけです。
修道院ないの別のコンサート会場に使用した天井はすべて木造!素晴らしい響きでした。
でも、私は翌日パリに戻り開けたスーツケースに5日分の洋服を入れ替えてブリュッセルにいかないといけなかった為早めに寝ましたね。
11世紀に建てられたというコンサートが行われた教会。

とてもおいしいフランス家庭風料理を頂いた食堂の天井はよく見ると穴というかクッキーを焼く時にフォークで刺すような跡がついていたりして・・・聞いたら15世紀に作られた・・ということでまあ何とも贅沢!
幸い、大変素敵な自然一杯の環境だった為、コンサートの間にお散歩をしたりして、心が和みました。


ドアの入口には色々な言葉が記されています。
教会内の彫刻。今回面白い演出があったのですが、コンサート最後の曲*Adiuex お別れ*の最終楽章はオーケストラ全員で弾き始めますが、段々とオーボエが終わり、ホルンが終わり、コントラバスが終わり・・・とパートが減っていきます。今回は、TVの収録も会った為、では実際に弾くパートがなくなった人から静かにステージから去っていく・・・・1人去り、また2人、5人、10人・・・・そして最後にヴァイオリニスト2人を残して指揮者も去っていく・・・という演出があり、私がちょうどステージの横に引っこんで終わるのを待っている時、この彫刻の前でした。何世紀からあるのでしょう?
このコンサートの前はストレスで一杯!だったのですが、こんなに素敵な場所に来れたという幸せも一杯貰い、充実した3日を過ごしてきました。
そしてその翌週は5日間みっちりのフォルテピアノの日々でした・・・長くなりましたので続きは次回に。
- 6/21-22-23東京フィル&ピンカス・ズッカーマン公演
2025/6/20 - 12/22 (日)【ワイン🍷とチェンバロの調和」Vol.3
2024/9/19 - 東京フィルハーモニー@東京文化会館
2024/8/15 - Cave de Asukaへのアクセス
2024/4/29 - Youtubeチャンネル登録1000人突破!5/4公演
2024/4/28 - 5/1-5/6【ワインとチェンバロの調和」Vol.2】
2024/3/24 - 3/3【2台チェンバロの饗宴】無事に終了
2024/2/18 - イタリア・ボローニャ楽器博物館2
2024/2/05 - イタリア・ボローニャ楽器博物館1
2024/2/04 - フランス・パリ
2024/2/01


