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claveciniste et pianofortiste

浦島花子~逆戻りの巻き~

皆さまこんにちは。更新しようと思いながらこの1週間は日本に11月半ばまで居なくなる為、年金や保険の支払いから色々やることに追われておりました。
タイトルの【浦島 花子】とはよく友達の間では使っている表現なのですが、
12年ぶりに帰国して切符を買うのにもキョロキョロ。
地下鉄を乗り換えるのもキョロキョロ。している私自身の自称ニックネームみたいなものです。
昨日、無事にパリへ到着しました。
数日前からバタバタ!していましたが、今回初めて、羽田の深夜便(12時半発)=家を前の日の午後9時くらいに出る=日付けが待っている間に変わるのでややこしいけれど、まる1日荷作り、掃除、やらないといけないことを日中にできるのが嬉しいです。
そして、飛べば普段の寝ている時間なのでぐっすり。
起きたら日本のお昼くらい=パリの朝4時とかで、空港にはパリ7時前に到着。
お仕事している方も、普通に5時まで会社で帰宅後に空港へ行っても夜11時くらいまでに行けば良いのでとても便利ですね。
そして、羽田の国際便ターミナルは今年の2月くらいから飛び始めたのでとてもきれいで、セキュりテイー、出国審査などもすいていてとてもスムースです。3,4分で終わってしまい、あとは2時間くらいお土産などウインドーショッピングをしても良いですし。
2か月前のゴールデンWeekに植えた野菜たちもこんなに成長しました!(親ばか=野菜バカ状態ですね。失敬!)
さて、シャルル・ド・ゴール空港までは今までで一番良い旅と言っても良いほどでしたが、市内へ出るタクシーは月曜日の朝&事故2,3個が雨などの大渋滞で、何と過去15年?で最長の2時間半もかかり、すっかり疲れたというか眠くなりそうな勢い。普通は1時間で余裕で着きますが。
5カ月住まわせて貰う友人Mちゃんのお宅はきれいにお掃除してあり、クローゼットまで全部開けて置いてくれたので、せっせと荷物をほどき、大量の日本食もキッチンへ。
今回は、5カ月とだけあり1つのスーツケース=半分お土産、日用品、半分夏物洋服で埋まってしまい、手荷物には大きなPCにフランスの友人に頼まれたIPAD2など。山もり。何気に25キロ+10キロで35キロ持ってきました。
もう1つ実は秋物のスーツケース(パンパン)があり(もう20キロくらい)、それは、偶然出張で私の8時間後に成田ーロンドンへ飛んだ父に預け、木曜日にパリで落ち合う時にスーツケースまるごろ持って来て貰うことになりました。
夏なのに行きは、もうハーフブーツを履いているほど、物入らん!状態。
さすがにロングブーツまでは持って来れませんでしたが、どうにかなります。
そして、最後までしていたのは楽譜のスキャン&コピー。
この間、50冊の楽譜を揃えて日本へ送ったばかりで、この5カ月で必要な楽譜は10冊くらいはあり、とてもでないけれど持って来れない。
ということで、取りあえずフレンチの定番はほとんど全部スキャンで持ってきたので、イタリアのど田舎で必要になってもプリントできます。
植えておけば、勝手にどんどん成ってくれるピーマンはお薦めです!取りたては、水みずしくて買うのと大きな違いがあったの発見でした!プランターでも上手く育てれば50個くらいとれるそうですよ。
やっぱり時差でパリの午後7時半=日本の2時半には眠い^~~ということで、寝てしまいましたが、 超熟睡して起きたら日本の朝8時=だけどパリのまだ12時半である。
が~ん。やってしまった!
完璧に時差だけど、まあ疲れているからまた一寝入りできるかな?とも思いつつ、ちょっと何かしてから。
と思い、日記を書いております。
さてはて。
日本で本当にゆったりとしましたが、パリに来た最初の印象。これは薄れると【そうだったっけ?】と忘れることなので新鮮なうちに書きます。
これは考えていなくて、もっと本能的なところです。
★空港についた瞬間、香水の甘い匂いが漂っている。
★人種が混ざっている。
★コ―ヒ―を飲むのに待っていても平気で割り込む人がいる(すでに生存競争が!そして後ろからぶちぶち文句を言われる)
★タクシーの運ちゃんが昨日から電車のストライキだよ~~=Welcomeとフランス!出た!
やっぱりパンはおいしい!
★駅へ行くと早速小銭をせびるお兄ちゃんがいて、無視したら舌打ちをされ・・・せびる方がいいのかい?って。
★公共施設は明らかに汚いというか、フランスでは全く当り前なのですが、渋谷駅のガムを1つ1つヘリで取って、モップで磨き続ているあのきれいさ。
どこへ行っても安心して入れるトイレがあるということはいいですね。
パリはトイレがきれいが分からないと、何となく嫌で我慢することも多々あります。何でしょうかね。
ということで、勿論パリ→日本へ帰ると、★きれい、便利、サービス早い★など利点もあるわけですが、人々はかなり忙しくいつも歩いているなというのが全体の印象でしょうか。

すごい勢いで成長中のひまわりを80個植えました!夏にはゴッホのひまわりの絵のようになるのでは?!同日、ラベンダー、ルッコラ、他のお花も種まきしましたが、3倍くらい成長の早いひまわりの生命力は素晴らしいです!
もともと違う文化なので比べてもしょうがないと思いますが、今はまだ始めの数日のチャンネルを変えている途中なので余計思うのでしょうか。メモ代わりに書かせて貰いました。
でも、勿論パリの良さは沢山あるのですが、人間って不思議と自分の住みなれていたものとすぐに比べるのですね。
でも、それも一時的なある一定の場所内だけの価値観かもしれないので、全然正しいわけでないのですが、人間のちっぽけな頭でしょうかね。
早速仲良いお友達やお世話になった先生、今回一緒に弾く友人と連絡したら、何かいいな~~。って。そうするとあっという間に馴染み始める自分がいます。

出発直前に初めて食べたきゅうり。姪も遊びに来て【赤ちゃんキュウリ】と喜んでいましたが、今後沢山なりそうです。
そういえばほぼ2カ月前に同じアパートに居たんだと気が付いて、ちょっといなかっただけ?と思えばすむようですが、その2カ月日本に居た時は勿論東京が【家】と思って落ち着いて済んでいたし。
なかなか不思議ですが、人間こっちが【家】だよ、と言われれば結構どこにでも住める動物?なのかしらって。

念願の試食!早速お味噌、梅を載せて頂きました。シャキシャキと水みずしくて美味しかったです。
家に残したチェンバロを同じくらい気がかりなのは、80個の芽が出始めたひまわりときゅうり(1個やっと前日に食べて耕したかいあった~~と農民の喜びを実感!)、まだ食べれなかったトマト、ナスなど今後楽しみ~と思いきや見れないのが残念ですが、来年も夏は野菜をやろうと思います。
自然はいいですね。
では、また★~浦島花子逆戻りの巻き~★更新します。
明日は年に1度の( Fete de la musique)の日です。フランス国中で夏至の一番日照時間の多い日に朝~晩までありとあらゆる場所でロック、Jazz、クラシック、何でも音楽を道でも演奏して良い楽しい日です。
パリ管やラジオフランスなど一流オーケストラも、ルーブル美術館のピラミッドの下や普段は聞けないような場所で聞けるのも魅力ですね。
それでは、今後は素敵なパリ、イタリア(8月)の写真をUpしていきたいと思いますので、今後もどうぞ宜しくお願い致します。

魅惑のオペラ座/l’opera de Paris

こんにちは。
またしても書くのに時間がかかってしまいました。
無理なく、ふと書きたい時にこのページを開けていますので、最近は気ままなペースですので、皆さんもふと思った時にこのページを開けて頂けたら嬉しいです。
さて、いつも住んでいる所でも、離れると分かると、そしてましてや見どころ一杯のパリだと住んでいる時はそんなに行かない様な観光名所でももう1度行っておこうかな?なんて思ったりします。
そんな中にオペラ座がありました。
パリのオペラ座。オペラ座の建築デザインコンクールで優勝したガルニエさんが建築を手がけたことから、Opera Garnierとパリでは言います。というのは、ミッテラン大統領の頃に新しいOpera Bastille(フランス革命の発端となったバステイーユ広場にあります)を建てたので区別するため。こちらの由緒あるガルニエの方がやはり雰囲気を堪能できますが、上の天井桟敷の席などだと、舞台の半分見えなかったりもしますが、バステイーユはその点全ての席で見れるように設計されています。
日中など公演がない時はオペラ座のバレエ団の練習中なども、オペラ座の建物内とオペラ座の歴史やミニチュアの舞台装飾や衣装などを展示したミュージアムコーナー等が中にあります。
それでもやっぱり一番はコンサートやオペラを聞きに行ってシャガールの天井画と共に音楽、オペラ、バレエなどを堪能することですね。
正面玄関入り口。
日本だと、渋谷のBunkamuraなどで昔リヨンのオペラ座公演のチケットが1枚2万円くらいで最低でも1万円以上みたいな高額でびっくりしましたが、欧米では最後のラッシュチケットや立見席は5ユーロ(700円)だったり、オペラ好きで3時間立とうが絶対に聞きたい!というファンに嬉しい【ちょっとオペラでも見に行こうか?】と映画へ行く感覚で行けるのが魅力ですね。
そうして気軽に見れる値段だからこそ、若い層や学生なども行きたいだけ通えますし、本当に素晴らしい歌手や演奏を聞いて、どんどん耳が肥えオペラファンが広がっていくという意味では、日本ではまだ敷居がとても高い感じで、フランス料理を食べに行くみたいに正装して行かないといけない感じではないでしょうか。勿論、パリでもオペラを見に行く時は普段よりもちょっとオシャレをして行くのも楽しみの1つですが、普通のジーンズを履いている人たちも居ます。

白い大理石で敷き詰められたメインホール、階段。とても優雅ですね。昔、松田聖子さんが出ているCMに出てきたようで、友人が観光に来た時に、あ!ここだ。と言っていましたが、私は浦島花子なので何も知らず・・・
私が居た頃のボストン、シンフォニーホールでは小沢征爾さん指揮のコンサートが1000円とか、
ニューヨークのメトロポリタンオペラもジュリアード音楽院のすぐ横なので、歌手のスターが出る時や、すいている時にラッシュチケット(Rush ticket最後の余り件を800円くらいで学生用などにさばいたり)、オランダのコンセルトゲボーでもやはり学生割引で良い音楽をどんどん聞ける環境な分けです。
パリのオペラ座は世界中のオペラファンがネット販売などですぐに買うので完売も珍しくないですが、それでもみんな当日の2時間前に並んで最後の余り券やだふ屋さんや、反対に【チケット1枚下さい!】という紙を持って立つ女性など・・・熱狂的なファンが沢山いるのが伺えます。
オペラは実は私もあまり詳しくないのですが、パリに居る間にヴァイオリンの友達などが演奏していると、【1枚ゲネプロ(公開の最終リハーサル)のチケットがあるけど行く?】
と誘って貰ったりして、全公演完売の1万円くらいする公演を無料で見せて貰ったりして、これは音楽家のつながりの特権でしょうか・・・

1度、オペラ好きな友達に誘われて、演目が何かもフランス語なので良く分からないまま、聞きに行ったら何と最長オペラ!【トロイの人というベルリオーズ】のオペラだったでしょうか。あらすじも分からぬまま午後2時半に集合して、何と終わったのは夜の11時過ぎ!!長すぎ~~~。
1時間と2時間の休憩が2回も入って、私たちも夕飯を食べに行きますし、何よりも歌手や団員も休んで続けるわけです。。。
さすがにあらすじが分からぬまま永遠と続く時間に、私も死にそうでした・・・
が!
オペラ好きのハイソサエテイーライフ満喫で、タクシードを来て舞踏会にも行ってしまうような友人は堪能したようで、ニコニコ顔でしたが、私はげっそり・・・みたいな?
音楽家のはしくれですが、お恥ずかしい(汗)
以後、必ずオペラを見に行く時にはネットでフランス語→日本訳のあらすじ全幕をプリントアウトして行きの電車で読んだりして予習をするようになりました。
休憩時などにシャンパンなどを飲みながらくつろぐホール。クリスマスの時期には大きなクリスマスツリーが飾られて素敵です。
でも、ヘンデルなどのオペラは勿論好きですし、実際に指揮者と共に演奏しながら舞台が変わって行ったり、チェンバロ&指揮をする公演は特にどう伴奏をしながらオーケストラと舞台の歌手を1人で引っ張っていくのか、など勉強になります。
天才肌のイギリス人の方とオランダで共演した時には、3時間のヘンデルのハーモニーが全部頭に入っていて、楽譜すら見ずに毎回違う即興をしながら、両手がふさがっている為、【眼力】と首を振ったりしながら歌手と呼吸を合わせて弾いていて、本当に勉強になりました。
驚いたのは開幕1分前なのに、いきなりチェンバロでタンゴを弾いておちゃらけていられる余裕に一体この人は・・・と思いましたが、要するに知り尽くしている方で、本当は2台ともチェンバロは同じハーモニーで即興しないといけないのに、ヘンデルが書いてあるハーモニーでない和音をどんどん作曲家みたいに付けたしていくので、こちらは困り、ハーモニー教えて貰えますか?と聞くと、毎回違うから分かんな~~~い。と言われたり・・・
ひよっ子の私にはどうしていいのか・・・とまあ出来ることしか出来ないのですが。自分の想像力以上の事が今自分の横で行われているというのを【体感】すると、頭で理解する以上に大きな刺激を受け、触発されているのではないかと思います。今思うと、冷や汗だったものの、貴重な体験をさせて頂いたと思います。
世界的に有名なシャガールの天井画。この絵の前はネオクラシック調の別の絵が描かれていたそうですが、全部塗りつぶしたようです。もとの絵の装飾はオペラ座内のミュージアムで小型版が見れます。
オペラは高級フランス料理を食べに行く時と同じでしょうか。知らないで行くと、とんでもないことになる場合があります。
余談ですが、母が来た時に普段は行かない様な最近注目の★付きレストランへ行ったら、メニューが複雑過ぎて分からない&ウエイター(garcon)のしらっとした冷たい態度の中、どれを選んで良いか謎のまま固まってメニューを見つめる私たち・・・
そして、出てきたものは何か白子の様な・・ふわふわとした・・・?!?!
後で帰宅して調べたら【子牛の胸線】で、もつ系が全くダメな私は
ぎょ~~~~と叫んでしまいましたが。
という失敗談からもあるように、オペラ=フランス料理はお勉強していかないと大変なことになる、というのは痛い目にあってから気をつけるようになりました。
ブロードウェイのミュージカル【オペラ座の怪人】のストーリもこのパリ・オペラ座を元に作られたようです。このカーテンやシャンデリアがロンドンやN,Yのミュージカルでも再現されています。
ということで、丁度良いコンサートに行きたいなと思っていた時に一緒に弾いているヴァイオリンの子がヘンデルのオペラがあるから行く?ということで、ゲネプロへ行きましたが、それでも一杯!
そして、ゲネプロの良さは来ているお客さんもオーケストラの団員の知り合いや家族がほとんどで、隣に座って休憩時間にフランスパンのサンドイッチをバリバリ親子で気さくに食べている素敵なお母様は、【オペラ座のガードマンが近所でいつもチケット貰うの~】と言って10歳くらいの息子さんといらしていました。
そんな気さくな暖かい雰囲気で見れるのはいいですね。
初日の1階席などはパリの16区など(高級住宅地のマダム!)と言った感じの、時には【あなた歌うんですか?】というようなシルクのロングドレスを正装していらっしゃる方たちもいらして、フランスの歴史に昔からある社交というのが未だに受け継がれているのを目の当たりにします。
それにしても、パリのマダム(30代~60代、それ以上の高齢の方でも)本当に素敵な雰囲気や着こなしで、誰にもない自分のおしゃれの仕方を知っていて、死ぬまで女性であり続ける精神があり、見習いたいと思いますが、30代でもうユニクロを愛用している私には無理でしょうかね。(苦笑)
この日は何と言ってもソプラノの有名なナタリー・デッセイがヘンデルの【ジュリアスシ―ザー】のクレオパトラ役で出演していたので、彼女が出てくると、マスコミのカメラ数10台がばちばちっと音を立ててシャッターを切っていました。ゲネプロの日はマスコミ関係者の為でもあるようです。
そして、この日の衣装は!
写真の四角い檻の中に居るのですが、衣装の上半身は裸!なのです。
これは、ヴァイオリンの子から聞いていて、さすがに注目のナタリーが出てきたら、みんな双眼鏡を除いて、あれは、まさか・・・裸?いや、やっぱり何か着ている?と釘付けでおかしかったです。
ナタリーはさすがに全裸にはならないということで、まるで裸の様な薄い衣装を纏っていましたが、もう1人の代役の歌手の方は本当に裸のままだったそうで、歌うと胸が揺れて、指揮者やオーケストラの団員も気が散ってしまって、あれはどうなんだろう・・と言いながらもみんな見たいからやっぱり見る?!みたいな。
すごいフランス的なエピソードだなと可笑しくなってしまいましたが。
フランスのオペラは前衛的な振り付けや衣装&バロックオペラという組み合わせも流行なので、スーツ姿の王様!?や、いきなり素っ裸なダンサーが数10人踊りだして度肝を抜かれたりしますが、日本では多分企画の段階で却下ですよね?
オペラ座の怪人が出てきそうな・・・
この日は、第2幕から音楽家も衣装やお化粧をして舞台で演奏するシーンなどがあり、男性の方も女装&ふわふわのペチコートのドレスを着て居たり、オーケストラの団員の中でも記念撮影が絶えなく、笑いの渦に包まれていたということです。
そんな非日常的なユーモアを楽しめるのも、オペラの魅力かもしれませんね。是非、機会がある際には気軽に行ってみて頂きたいと思います。早く日本でも気軽に見れるようになるといいですね。

パリ近郊シャトーホテルの旅

シャルル・ド・ゴール空港から車で北へ20分、Chantilly方面へ行くと、見渡す限り続く森の中にシャトーホテルがあります。

パリから車で1時間弱、すいている時は40分くらいで、全く別世界へ行けます。
1泊ゆったりと過ごしましたが、とにかく静か。
誰も泊まっていないのでは? と思う位。
でも、朝になればフランスの会社の会議などで使用していた様で、朝ごはんのビュッフェは多くのフランス人がいましたが、素晴らしいシャトーホテル:Tiara Château Hotel Mont Royal Chantillyです。詳しいサイトはこちらからどうぞ。
ロビー
偶然、パリ郊外の1泊逃避できる場所を探していたのですが、このホテルは系列でカンヌ、ポルトーなど他の国の空港近くにも素晴らしいリゾートホテルがあるようです。
レストラン前
落ち着いたインテリアのお部屋

朝食、夕食を食べるレストラン Opera(名前が思いきってますよね!)

シャンデリア&ジャクジーのプール!そして誰もいなくて気持ちが良いです。
1泊でこんなにリフレッシュできるの?という感じでとてもお薦めです。
特に日本からいらっしゃる方、パリ市内へ行く前に長旅の疲れをここで癒してからパリというのもとてもお薦めです。
素敵なインテリアと広大な敷地と森の素晴らしい自然を堪能できて、パリ市内のホテルとほぼ同じ1泊164ユーロ~です。1人1万円くらいでお部屋&朝食でとてもお薦めです。
パリ市内に自宅へ戻ってくるTaxiがちょうど12時半に来たので、ラジオがついていたので、France Musiqueのチャンネルにして頂き、12月の弾いた自分のコンサートを聞きながら帰ってくるという不思議な体験をしました。
普段、家で弾いているのがそのまま流れていて【いいのかな?】という感じでしたが(笑)
そして、本当は7日に流れるはずのブランデンブルグの5番という説明があり、急に6日なのに流れて、
え?   と・・・
するとやっぱり始まり、高速道路の騒音の中、耳を【大】にして聞きミスなどありましたが、比較的納得行く演奏で、まあ一安心という頃にちょうど自宅へ着きました。
今月末に別のオーケストラのツアーでブランデンをまた弾きますが、今度はやたらテンポの速い指揮者のもとに弾かないといけないので、新幹線みたいに弾かないといけない?!=音楽性がほとんど表現できないかもしれないので、、拒否したいような、できなさそうな・・・微妙ですね。

2011年おめでとうございます/Bonne Annee


BON ANNEE!!
A Happy New year!!

昨年度は、念願のゴルドベルク変奏曲の東京コンサートも皆様のお陰で無事に終了でき、大変貴重な経験となりました。
パリ出発直前に、アイスランドの噴火した火山灰により5日の空港閉鎖飛時は、ほぼコンサートキャンセルまで考えさせられたほど深刻でしたが、無事に帰国でき何よりも遠い中わざわざ来て頂いたお客様に心から感謝しています。
念願のゴルドベルクがハプニングでより一層思い出深くなりました。
毎日の生活が過ぎる中でどれだけ多くの人の協力の上に成り立っているのか、“当たり前のこと”が実は”普通でない”ということ、そして自然の力の大きさを痛感させられました。
自然相手には人間はちっぽけですね。
音楽も、自然と同じく太古の昔から人間と共に各文化それぞれ発展しましたが、一見なくても生きれそう?と思いがちですが、やはり人間の生活に潤いを与えてくれる、なくてはならない心に潤いを与えてくれる貴重なものだと思います。
これからも、日本ではまだ知られていないチェンバロの名曲を皆様にお伝えしていきたいと思いますので、どうぞ今年もどうぞ宜しくお願い致します。

やはり大晦日ーお正月となりますと、除夜の鐘と御節ですね!
思わず、パリの日本食屋さんで御節を買ってしまいました!おいしい~~。
ってまだ、パリは午後7時なのですが日本はもう元旦ですので。(食いしん坊)
どうぞ、皆様にとっても素晴らしい年になりますことをお祈りしております。
P.S 写真は11月に行ったロンドン・テムズ川の絶景です。
お餅を食べるうさぎとミスマッチ?ですが、まあいいかと・・・
こんな調子で2011年もマイペースに行きたいと思います。
私はうさぎより、明らかに不器用な亀タイプですね。しかも、うさぎが昼寝している間に私も一緒にシエスタをしてしまう亀?でしょうか・・・

パリのクリスマス/Le Noel a Paris

皆様こんにちは。クリスマスはどのように過ごされましたか?
日本ではクリスマスはお友達や恋人と過ごし、お正月は家族で過ごすのが普通かと思いますが、ヨーロッパではクリスマスに家族が集い、New Yearは友達とばか騒ぎ(?!)をしたりします。
ノートルダム寺院の前の毎年恒例のツリー
以前にエッフェル塔のカウントダウンと同時に花火が上がるのを見に友達と行きましたが、すごい人人人&みんなマイボトルのシャンパンを持参ですごいことになっていました。
さて、大学時代に初めてベルギーのピアノ講習会で出会ったパリ在住16年!!の友人宅へお招き頂き楽しい時間を過ごしました。
24日は雪の為、飛行機のキャンセルも相次ぎ空港で1泊した方たちも居て大変でしたが、翌25日はご覧の通りの青空で足止めされていた人たちも無事に家族のもとへ飛べ【クリスマスの奇跡】とニュースで報道していました。

友人のMちゃんのお宅はパリの発祥の地であるサンルイ島です。ノートルダムのシテ島の横を通って端をこの橋を渡るとサンルイ島に入ります。

サンルイ島はセーヌ川の中に浮いている島!です。ノートルダムが12世紀から建築され始め、サンルイ島もその頃には人々が住み始めパリの発祥の地となりました。また、多くの有名人、著名人にも愛されている場所で、女優の岸恵子さん、作曲家のデュテイーユ、ロダンの弟子であった彫刻家カミーユ・クローデル、詩人のボードレール、そしてピアニストのフジコ・へミングさんもこのセーヌ川沿いの素敵なアパルトマンに住んでいらっしゃいました。

ノートルダム寺院裏側。私は正面よりも横や後ろの方が建築のスタイルがミックスしていたり、きれいなアーチが好きです。


毎回呼んで頂くたびに雑誌Figaroに出ても不思議ではない!という素敵なインテリアのMちゃん宅。
いつもカメラを忘れていたのですが、今日はクリスマスツリー&お食事なども記念にと持って行きました。
デイナーの前に映画を見に行き、その後シャンパン・オントレ(前菜)をつまみながら始めました。シャンパンは近所のワイン屋さんお薦めの泡の細かい食前酒向きのを選びましたが、繊細な味なのにさっぱりとしていてとても美味しかったです。Gimonet Gonet/Champagneです。
お次に出てきたのもとっても美味しいワイン。とろとろの美味しい生サーモンとよく合いました。Vouvray 2008/デパートBon Marcheで売っているそうです。
チキンが焼きあがりました!Mちゃん旦那様特性リキュールをフランべして味付けしたマロンを詰めたチキンとじゃがいも。
とても香ばしく、ジャガイモもほくほくで美味しかったです。
そして、こちらは赤ワインと一緒に。
普段あまり飲まないので、シャンパンー白ワインー赤ワインですきっ腹だったのでこの頃には随分酔ってしまい・・・ましたが、安心できる友達宅だった為久しぶりに堪能させて頂きました。
その後落ち着いた所でとても香りのよいクリスマステイー(Bon marcheの紅茶だそうです・オレンジ、シナモンなどが程良くブレンドした幸せを感じるフレーバーで寒い冬にお薦めです)と日本人パティシエとして大変有名なSadaharu Aokiさんのクリスマスケーキ(抹茶&チョコレート味・その名もバンブー)を頂くことに。

クリスマスケーキは23日までに予約をして24日に取りに行くということで、Mちゃんの旦那様に予約しに行っていただき、私がピックアップし、25日にみんなで食べようというプランで手に入れたケーキ!ピエール・エルメのケーキカタログと見てどっちにしようか・・・ということでしたが、抹茶ケーキが気になり、AOKIになりました。
とてもクリーミーでリッチな味わいで、ほのかに抹茶が香り美味しかったです。
そして気がつけば・・・もう夜中の1時過ぎ・・・ということで、失礼いたしました。
とても楽しいクリスマスの思い出になり、Mちゃんと旦那様に感謝感激です!
何だか、マッチ売りの少女に訪れた1時の幸せ?!みたいな感じでしたね~~。(苦笑)
そして、ピアノとツリーの下のバスケットにはキュートな【CHichiko】ちゃんがうたたねをしていました。もう人間では100歳を過ぎているそうです。
皆様にもパリからの暖かいクリスマスの雰囲気が届いたでしょうか?
残り僅かな2010年と素晴らしい新年をお迎え下さい。

Merry Christamas/メリークリスマス

Merry Christamas
Joyeux Noel

皆様こんにちは。どの様なクリスマスをお過ごしでしょうか。
今年も残り僅かとなりましたが、2010年はどんな年だったでしょうか。
きっと、色々なことがあったと思いますが、クリスマスー新年を迎えるというのは気持ちが改まっていいですね。自然に色々なことを振り返る良い機会になります。
パリは、昨日までのグレー&雪の寒いお天気と打って変わって、綺麗な青空が広がっています。パリ中の人々が喜んでお散歩していることでしょう。
私自身、今年を振り返りますと一言で言うと “ブランデンの年” という感じでしたでしょうか。
一緒に弾かせて頂いてる2つのアンサンブル・オーケストラが両方ともバッハのブランデンブルグ協奏曲の全曲演奏会のツアーを企画した為、合計9回の本番がありました。
お陰でこの名曲を身近に感じれて、ホルン、オーボエ、フルート、ガンバなど色々な楽器のソリストと出会えたのはとても貴重&楽しい経験となりました。
1月末にパリ郊外ナンテール、南仏エクスアンプロヴァンス、ゴッホの愛したアルル、そしてショパンも演奏した歴史あるパリのサルプレイエルで演奏して無事に終了となります。

ロンドンのクリスマスイルミネーション
12月13日のパリコンサート・ラジオ録音は一体どんなできになっているのか、まだ知りませんがちょっと、はらはらどきどきですね。
多少のミスがあったことは覚えているのですが、やはり他人の演奏を聴くような冷静な感覚ではなかったので、客観的に聞いてまた1月の本番の為に勉強をしたいと思います。
毎回本番の度にカデンツァの弾き方が自然に変わっていましたが、自分でも本番のコンサート中の独特な緊張感やお客さんや会場の雰囲気、そして勿論自分の集中力の度合いによって、間の取り方なども変わったり、指の都合で(?!)早くなってしまったり、逆にゆったりしたり・・・・
結果、とても自由なのですがJazzの感覚に近い?かとも思います。
アメリカ時代にjazzの即興を少しかじりましたが、中々自分の中から溢れるように自由に即興をすることはできないので、jazzのミュージシャンをとても尊敬しますね。
そして、自分のスタイルや和声の色を持つ人は特に惹かれます。
3秒聞いただけで、
あ!あの人!
と分かるような“色”と自分の世界を持った音楽家は素晴らしいと思います。
さて、長くなってしまいましたが、どうぞ皆様も素敵な音楽、美味しいご馳走、そして何よりもかけがえのない家族やお友達と過ごす年末年始をお楽しみください。

バッハ:スイスコンサート終了!/Concert en Suisse

スイスは見渡す限り銀世界でした
皆様お久しぶりです。
ブログがすっかりご無沙汰になってしまい、夏の柄を秋に変えたと思ったらもう冬!!
パリは2週間前の初雪から5,6回は降ったでしょうか。
スイスはまさにスキーに最高のさらさらな雪でした・・・
会場のジュネーブ音楽院 Consevatoire de Geneve

さて、前回の日記からロンドンへ行ったり、スイスのブランデンブルクコンサートツアーが無事に終わり、そして明日はいよいよパリのブランデンブルク全曲のコンサートがあります。

ジュネーブコンサート会場だったジュネーブ音楽院の大ホール:素晴らしい響きでした


ジュネーブコンサート後・みんなもリラックス

ジュネーブコンサート後もチーズフォンデュのデイナーが1時に終わり、翌朝はみんなドイツやパリへ他のコンサートやレッスンをするために5時半起きで帰っていき、すごい体力!と見ていて思いました。私は勿論ぎりぎりまで寝ているタイプですが・・・


そして、その後は勿論乾杯するでしょう(ってそっちの方が楽しみ?)

そんなことは言っていられないのは、France radioの録音が入るので、リハーサル中からもう録音し始めているかもしれませんね。
一体本番で何か起きてしまったら?!そのまま流すのでしょうか・・・
C’est la Meilleur a la fin! (最後のこげついたフォンデュがおいしいらしく真剣に食べるヴァイオリンのjean-marc)

Nyonというジュネーブから30分くらいの所でのアフタヌーンコンサート

昨日は、自分で録音、聞いてチェック、メトロノームで遅い死にそうに早い有名なブランデン5番のソロパートをさらいましたが、メトロノームは普段は使いませんね。
チェロとガンバの多きこと!Combien de Violoncelle et le viole de gambe?

やはりオケなど他の人と一緒に弾く場合は拍感がとても大事なので確認するには良い勉強になります。無意識に早くなってる所、パッセージがテンポ通りでない所・・・など発見!します。

コンサートに使う楽器はいつもどんな楽器か?!冷や冷やするのですが、Nyonは何と前日にできあがったという新しいチェンバロ。勿論、誰も弾いていないので音が鳴らないので結構大変でした。
終演後、外で1服・・・1 clope,pourquoi pas?
tres serieusement….regarde la selection de “Macaron”! とっても神経に見ているのは、実はお菓子のマカロンのフレーバー表。みんな食いしん坊です。

Nyonコンサート後チェンバロ運搬中。制作家の方たちが全部やってくれてありがたい!

日本だとかなり遅いですが、こっちはコンサート後にデイナーだと夜中の1時か2時にデザート・・・ということも珍しくない不規則な生活の音楽家たち!
寒そうなレマン湖!
獲ずけをする人に群れをなす白鳥、かも、かもめ・・・などなど。凄いことになってました!Milles oiseaux!
FlutistのAlexis avec le cygne.
私も記念撮影・・・ moi avec le cygne.
そしてまた食べる!このハム盛り合わせ美味しかった!

Lunchに食べたスイス名物の Rosti.ちょっと塩辛かったですが、スイス人の友人が作ってくれたほくほくのRostiはとっても美味しかったです。
ということで、このスイス3日間だけでも何キロ増えたのか・・・とみんな言ってました。
でも、スイスフォンデュのチーズはフランスのアルプス地方サボワのフォンデュよりマイルドで美味しいのだそうです。フランス人がそういうなら!と堪能しました。
そして、フォンデュを食べる時はお水を飲むとチーズがお腹の中で固まってしまうそうなので、美味しい白ワインと頂きました。すごい満腹感になります。寒い日に食べるには最高です。
明日は、
朝10時半チェンバロ運搬
2時調律師さん
3時~リハーサル 
コンサートは夜8時半ー休憩1回を入れて11時までです。
さて、話したが飛びましたが今回3回目くらいになるいつもお願いしている大きなトラックで楽器運搬専門にやっている親子のフランス人の方と一緒に劇場へ行ってゆっくり練習でもしようかと。
こういう時、日本だと近くにコンビニやら”ご飯”の食べれるお店があるのが嬉しいのですが、勿論パリではそんなこと期待できませんので、お弁当持参です。

コンサート後に色々と写真をUpしますが今日はここら辺で。
パリにいらっしゃるバッハ好きの方、宜しければお越しください。
チェンバロの巨匠・レオンハルトもいつもソロコンサートを行うとても素敵な劇場です。

theatre de buffes du nordのオフィシャルサイトはこちら

Théâtre des Bouffes du Nord
37 bis, boulevard de la Chapelle
Paris, France
Concert de l’Ensemble Prometheus 21
sur instruments d’époque
L’intégrale des Concertos Brandebourgeois en une soirée !
(concert enregistré par France Musique)
avec
Jean-Marc PHILLIPS-VARJABEDIAN, violon solo et codirecteur musical
Jérôme AKOKA
Vanessa UGARTE
Tami TROMAN
Mieko TSUBAKI, violons
Christophe GAUGUE
Laurent MULLER
Vincent DEBRUYNE, altos
Raphaël PIDOUX, violoncelle et codirecteur musical
Pascale JAUPART, violoncelle et viole de gambe
Marion MARTINEAU, violoncelle et viole de gambe
Richard MYRON, violone et contrebasse
Kei UEYAMA, clavecin
Alexis KOSSENKO
François LAZAREVITCH, flûtes
Patrick BEAUGIRAUD
Christian MOREAUX
Guillaume CUILLER, hautbois
Antoine PECQUEUR, basson
Michel GARCIN-MARROU, cor
David GUERRIER, trompette et cor

prix des places : 23 € (tarif réduit 15 €)
location : 01 46 07 34 50 – www.bouffesdunord.com
ou FNAC 08 92 68 36 22 – www.fnac.com

暑い!30度のパリ/Il fait très chaud à Paris!

皆様こんにちは。
パリはこの4,5日急に夏!になり、28度ー30度の日が続いています。
いよいよバカンスシーズン!という感じでしょうか。

1年間教えていたNeuilly市の音楽教室も2週間前に無事にちびっ子の試験が終わり、晴れてピアノ1年目のドレミの読み方から始めた生徒達も両手で何とか弾けるようになり、進んだ生徒には”エリーゼの為に”の楽譜を夏休みの宿題に出しとても喜んでいました。
フランス人の子供たちを教えて実感したのは、日本と親の意識が全く違うということです。
日本では、ピアノ教室やレッスンに通わせるのも、親が子供に弾けるようになって欲しいと思っているケースが多いです。
フランスでは、勿論親の希望もありますが大体子供がやりたいと言うと尊重してレッスンに取りあえず通わせるのですが、練習をさせた方が良い、楽器や良い先生に付けて良い環境で育てたい・・・という熱意はあまり伝わってきませんでした。
何しろ、1年レッスンを続けて試験前になってもピアノがまだない・・・
という生徒が居ました。
始めの半年間はメキメキと上手になり、楽譜も読めるので頭が良いのですが、ピアノがないことには練習もできない。
ということで、週1回レッスンの30分しかピアノを弾く機会がない・・・というのです。
12人の子供の10人はベビーシッターが連れてきます。これも日本に比べてお母さんが働いている共働きの家庭が多い事を表しますね。
その為、いくらベビーシッターに“ピアノを早く借りるなり買って下さい”と言っても、全然伝わってないケースもあります。

とにかく、昨年度の9月にレッスンし始めた時は1日8時間半どうやってフランス語で話し説明し続けるのか・・・エネルギーがもたない・・という感じでした。
しかし、これも慣れで1,2,5,10回と回を重ねるごとに子供達の性格や家庭環境も分かりますし、私のフランス語を7歳の子供に直して貰ったり!(お恥ずかしいですが何回もありましたね)
ということで、途中から意識を切り替えて全ての生徒は私のフランス語の先生!
と思ったら何だかGive&Takeというか、お互いに助け合っている様な気持になり親近感も湧きました。
それにしても、フランス語のド・レ・ミのレはRÉなので、喉でRを鳴らさないと通じないわけです。
これが、日本人の私にはつらい!
1‐10回ならいいのですが、1日に100回くらい言ってたのではないでしょうか!?
何しろ初心者の子供たちなので音符もまだ読めない分けです。
その為、ド-RÉ-ミ-RÉ-ド-RÉ-ド みたいな。。。永遠とRÉが出てくるので段々、
Tu peux chanter? (歌ってみて?)
と子供に歌ってもらい、私は弾いて見せたり、喉飴をなめたり・・・色々工夫しましたね。
それでも1年たってみるとみんな可愛い子供たちと思いましたね。
ブランデンブルグ協奏曲の際に家から運んだマイチェンバロ
さて、4月のゴルドベルグ変奏曲ー5月ブランデンブルク全曲、6月フルートソナタ全曲とバッハがオンパレードでしたが、来週はいよいよフォルテピアノでMozartのピアノコンチェルトとC.P.E.Bach(バッハの次男)の2台の為のコンチェルトがあります。
しかし!フォルテピアノが現在家にない・・・為なかなか練習が実際にフォルテピアノでできませんね。
チェンバロで練習していても、強弱が出せないのとペダルがないのでどこでペダルを踏むのか謎!?という感じになってきました・・・(いいのでしょうか!?!)
勿論フォルテピアノを弾けば自動的に耳で聞いて感覚が戻るのですが、ここ半年ずっとチェンバロ漬けでしたので。
そして、バッハ漬けだったので久しぶりに愛するフレンチバロックの色々な曲も始めました。
ダングルベール、フォルクレ、ラモー、クープランなどなど魅力溢れるレパートリーが沢山ありますので、まだまだ開拓中です。

ということで、来週はモン・サンミッシェルよりも先の車で7時間くらいのブルターニュ地方へ行ってきます。きれいな海岸があるそうですが、きっとリハーサルと練習で楽しめるのはやはりコンサート後でしょうか。
チェンバロでフレンチバロックの室内楽を演奏翌日後にフォルテピアノのコンチェルトを弾くなんて、さすがに初めてなので果たしてこなせるか謎!?ですが、コンチェルトは何と6月にパリ郊外でリハーサル1回であとは本番前日のみです。
さてはて、終了後にまたご報告します。皆様も夏をお楽しみください。
写真は5月ブランデンブルグコンサートを行ったパリ郊外の修道院

ありがとう/Merci

皆様こんにちは。
パリは、なぜか5月中旬というのに未だにセーターとジャケットを着ないと寒いくらいです。日本でも雪が4月に降ったりしたようですが、地球は一体どうなっているのでしょうか。
毎日の生活は当たり前のように過ぎていると思いますが、先月アイルランドの火山灰の影響で5日間もパリの空港が閉鎖されて足止めをされた際には、人間のちっぽけさを感じました。
そして、当たり前のことが当たり前でないということを改めて実感しました。火山が爆発するだけで、ヨーロッパ25カ国以上の空港が一気に閉鎖されるなんて誰が考えたでしょうか。
2001年のニューヨークのテロ事件の時に、ボストンに住んでいましたが何とテロの犯人はボストンに潜伏し、ローガン空港から乗りあのような惨事が起きました。
ちょうど、その日もイギリスからボストンに到着する友達を迎えに行く予定だったのですが、
”空港閉鎖?って一体?!?”
と初めての経験でしたが、テロの場合はまだ人間が仕組んでいる訳ですからどうにか対策を練れる分けです。それにしても人生2回もこの様な状況を体験するとは・・・どういうことでしょうか。(笑)
今回の天災というのは地球レベルのことですから、人間には止められないし、いつまで続くかも謎。どうやら1800年代に噴火した際には2年続いたそうですが・・・
話しが変わりますが、最近友人や知人に勧められて呼んだ本などが共通しているテーマなので、ちょっと書いてみようと思いました。
それは、”ありがとう” という言葉の大切さです。
そして、ありがとう と思うだけで目の前の嫌な事に対する気持が軽くなったり、会いたくない人と話しても楽しい時間が過ごせたり、不機嫌な時もどこか明るく過ごせるような気がします。
ある本に書いてありましたが、
”難が有る”=有り難う なので、難がある時に”ありがたさ”を実感しますね。
病気になると急に不自由さを感じますし、普通に歩ける、食べれる、予定通りコンサートが無事に終えられた・・などなど、当たり前のようで当たり前でないことが沢山ありますね。実は、とても多くの人に支えられて初めてできていることを今回の帰国で実感させられました。
有名なギタリスト、村治佳織さんも2005年10月に朝起きたら突然右手が動かなくなってしまったそうです。(右手後骨間神経麻痺)本人が騒ぐと周りが余計に心配すると思ったそうですが、3カ月後から動き始め演奏活動を始めたそうです。
コンサートツアーなど多忙な時に、ある日突然手が動かなくなったら・・・なんて想像するだけでも大変な事ですね。そう考えたら、今日1日不自由なく生活できることに感謝ですね。
富士の芝桜
似たようなエピソードを1つご紹介します。**********
高校の同級生で女性トロンボーン奏者のMちゃんは、あまりにトロンボーンが大好きで通常長時間続けて練習しては唇の神経に負担がかかってしまうのですが、何と1日8時間も猛練習をしていたそうで、高い音になるほどかなりの圧迫が頭にかかります。
普通は10分くらいしか最高音は練習してはいけないと先生に言われていたのを1時間ほどしていたら、1回目は鼻血が噴き出し、それでもまだ練習をして2回目は気絶して倒れていたそうです。
何たる精神・・・
そんな彼女のすごいサバイバル精神で尊敬するクリーブランド響がサントリーホールに来日していた時に、きっとメンバーは隣の全日空ホテルに滞在しているだろうと思い、ホテルに首席トロンボーン奏者の名前を言うと実際につながり、”是非、演奏を聴いて下さい”と話し、何とオーケストラの休憩時間にサントリーホールでピアノのソリスト内田光子さんもいる会場で吹いたわけです。
すると、そこに居たオーケストラのマネージャーを含む方達があまりに上手くて驚き、
“君、これ入学試験にしてあげるからアメリカへ来なさい”
とあっさりと門が開けたそうです。
その後もあまりに練習しすぎてドクターストップがかかり、もう少しで唇の神経が破裂してしまう限界まで行き1年間吹けなかったそうです。
その間毎日先生(同じく2年間吹けなった経験がある方)が30分のレッスンをしてくれ、心の支えになったそうです。勿論実際に吹くのではなく30分祈りを捧げていたそうです。
そのお陰で”音楽をやる意味”を見失わずに、その他は生活の為に絵を描いて道で売ってたり、貧乏で2週間ご飯にお塩だけかけて食べてた・・・なんて言ってました。
その後、活躍はめざましく数々のオーケストラで働いた後、女性トロンボーン二ストとして首席奏者に選ばれたそうです。まだまだ、アメリカの金管奏者のほとんどは大柄の男性が多く、“こんな女の子に負けてたまるか!”と始めはいじめにあったりしたそうですが、カーテンの後ろで演奏する”音だけ”で判断するオーディションで見事に合格したということです。
彼女の為に作曲された現代曲の初演をアメリカで聞いた時、こんなに歌う”トロンボーンがあるんだ”と感激したのを覚えています。楽器を越えた、彼女の心からのうたがそこにあり、多くの人の心に響いたのだと思います。
今は、結婚して可愛らしい2児の母になりながら演奏活動をしているそうです。
話がかなり飛んでしまいましたが(よくありますが)、Mちゃんも演奏できなかった時間を通して深く音楽の意味、人生で何をしたいのか考えたそうです。
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私は、幸いそういうことは今までにありませんでしたが、今回、まさかのコンサート前の足止めでつくずく普通の日常生活のありがたさを痛感しました。
今回飛行機に乗れずに、まるで“難民ボート”にでも乗る様な気持で毎日ニュースを見ながら、日本と連絡をして明後日までに飛べなかったらコンサート延期・キャンセルという状況だったのですが5日後にはあっさりと飛んだわけです。
それは、あまりに突然で本当?信じられない?
という気持で、空港についてもやっぱり飛ばない。ということになるのでは・・・と疑うほどでした。
こんな”難有り”の状況を体験して、本当に普通に日常生活が過ごせるというのは、実はすごいことなのかもしれない。
そして、この5日間飛行機を待っていた時間というのは、ある意味”テスト”されている様な気がしました。
勿論、その時はそんな事を考える余裕はなく、これは終わってみて客観的に思えたのですが、どんな状況でも平常心でいるということ。そして、自分に与えられたやるべきことであれば、きちんと帰れるだろうと。
そして、明日何かあっても後悔しないよう自分の心に素直に向き合って生きることは、とても大切だと思います。幸せな時、大変な時、悩む時、良い事が起きた時、いつも一番そばに居る人は誰でしょうか?他ならぬ私達自身ですね。
今回の帰国で、その内面の自分自身ともっと真っすぐに向き合い、自分の嫌いな所、好きな所を全部ひっくりめて自分を認め、許し、起きる事全てに責任を持つ大切さを学びました。
自分の短所、見たくない所を認められたら、きっと人にもやさしくなれるのではないでしょうか。そして、自分にありがとう。みんなにありがとう。ですね。
これは、決して変な宗教の様な考え方ではないと思うので誤解されたくないのですが、根本的に人間は1人の力だけでは生きていけないらしい・・・ みんな助け合って共存しているんだと飛行機のことで実感しました。
1日が1週間、1週間が1カ月、12カ月が1年、10年・・・と小さな積み重ねですから大事に生きていきたいですね。
私もこの12年間日本を出てあっという間ですが、なぜか12年という時間が1サイクルのように一回りした感じがします。
まさか、日本を出てこんなに長い時間、3カ国も移り住むなんてこれっぽっちも思っていなかったのですが、チェンバロという楽器との出会い、幸い素晴らしい音楽家の方達と出会い多くのことを学ばせて頂いた経験は一生の宝だと思います。
そして、今回の帰国コンサートでは音楽以外にも本当に多くのことを学べるきっかけ、この数年パリで行った事が決して無駄ではなかったらしい・・ということが見え、とても良い機会になりました。
また、更地に戻して1からスタートのつもりで新しいレパートリーとコンサートに取り組んでいきたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。

paris散歩/Le promenade de Paris

先週パリではとても良いお天気でノートルダム寺院の横には八重桜が満開でした。観光ボートも沢山の人達で賑わっています。


桜と外から見たバラ窓
素晴らしいノートルダム寺院正面玄関の彫刻
ちょうど、中では日曜日のミサをやっていました。久しぶりに入りましたが、やはりゴシック建築の最高峰ですね。圧巻です。
有名なバラ窓とミサをする司祭達。ミサ中にはノートルダム寺院の荘厳なオルガンが教会内に鳴り響きます。
教会を出てサンルイ島の方へ歩くと、パリジャン達が気持ちよさそうにセーヌ川沿いで日向ぼっこをしています。
端をマレ地区側に渡るとかつてルイ・クープラン、フランソワ・クープランがオルガ二ストとして働いていたサン・ジェルヴェ教会が左側にそびえています。中ではやはりミサが行われていました。今でもここの教会には熱心な修道士と修道女が祈りを捧げています。
疲れたらカフェで一息。
そんな気ままに歩くのがパリ散歩の醍醐味でしょうか。
ヨーロッパの多くの町は中世の城壁があった時にそうであったように、多くの大事な機関や場所が中心に集中しています。パリも今でこそ郊外にまで広がり人口も多いですが、セーヌ川沿いの古い地区は今でも徒歩圏内で歩けます。

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