皆さんこんにちは。
パリはこの3日間ず~っと曇り・小雨です。
ついにどよ~~んとしたパリの暗い秋冬の始まりです。日照時間が一気に減って冬時間に先週切り替わったので日本との時差は7時間から8時間になりました。
ケルン中央駅の前にそびえるドゥオーモ
さて、先週はブリュッセルに行ったついでにほぼ完成間近の私のチェンバロ見にドイツまで行きました。
3年もじっと待っていたのですが、10日ほど前についにあまり怒らない私もぶち切れました(!)
電話で一体どうなってるのか?1年でチェンバロはできるといって3年もかかってまだできていないとは!とカツを入れました。
チェンバロ製作者のLutsさんは、日本人のおとなしいいつまでも黙って待ってくれる人と思っていたようで、かなり電話の向こうで驚いていましたが、やはりヨーロッパ人相手に話すときはかなりはっきりと意思を伝えないとけませんね。
チェンバロの弦はもう張ったけれど、音がまだ出ない状態だよ・・・と電話で言っていましたが、チェンバロの友人に話したら絶対に行かなきゃダメ!!!
というアドヴァイスを頂き、高速列車のタリスでパリーブリュッセル(1時間20分)-ケルン(さらいに3時間弱)-ゾーリンゲン方面の田舎!(更にローカル線で1時間)の片道5時間、往復10時間を掛けて工房に行ってきました。
まあ、鍵盤の1つ1つから木を彫って手作りなのですが、集中して製作すれば1年で完成できるはずなのですが・・・・
しかし、行ってみるとチェンバロを置くスタンドの色何色にするか?
鍵盤の周りはすっきりとクリーム色に仕上げたけれど、フレミッシュ風チェンバロの装飾を取り入れるか?
タッチは何ミリくらいの深さにするか?というのは、実際に全ての音が弾けるようになってから1日かけてじっくりと1音ずつ私のタッチにミリ単位で最終調整するのでまた行かなければなりません!
などなど・・・・電話では解決できないことを、やはり直接見て話して、何よりも待望の*音*を初めて聞けたのは本当に嬉しかったです。
まだ、いくつかの音しか弾けませんでしたが、とても響きのある良い音でした。
勿論、全て作り終えてから楽器の良し悪しは分かりますが、既に大体どのような響きがするかというのは、1音でも分かりますね。
ということで急いでまたケルンの中央駅に戻り再びパリに戻ってきました。
日本からパリに帰ってくるのと近い疲労感でしたが、やはり*今*見に行ってよかったと思います。
12月始めに再び行ってタッチの最終チェックをして完成後にドイツから8時間ドライブでパリの家まで運ばれてくる予定です!
ああ!なんて大変なのでしょうか。でも、楽器のため・・・
次はフォルテピアノが必要なのですが、まだ注文するのは先でしょうか・・・・
ドイツの紅葉した山々。日本とまた違う風景ですね。
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