ロワールのアンボワ‐ズ城から400メートルのところにレオナルド・ダ・ヴィンチが人生の最晩年の3年間を過ごしたクロ・リュセ城があり、美術館として公開されています。
今回、アンボワ‐ズ城、シャンボール城、シュノンソー城とこのクロ リュセ城を見ましたが、一番このリュセ城がプライベートな感じで印象深い素敵な場所だと思いました。
機会のある方には是非お勧めです。
12世紀の基礎の上に国王ルイ11世の旧仕長のエチエンヌ・ルルーにより1471年に建設されました。この八角形の塔は15世紀の建築の特徴で、1516年より3年間ダ・ヴィンチが住みました。
フランソワ一世は、ダ・ヴィンチの才能を『王の最高の画家、建築家、エンジニア』に指名してフランスに招いた際に、ダ・ヴィンチが唯一フランスへ持ち込んだのが『モナ・リザ』であったことから、今もルーブル美術館でフランス所蔵になっています。
このルネッサンス様式の大広間でダ・ヴィンチがフランソワ一世や芸術家を迎えたお部屋です。
国王シャルル8世が“3500エキュ金貨でクロ・リュセの所有者となった売渡証書のオリジナルが展示されています。
ダ・ヴィンチの寝室。ここで1519年4月23日に遺言を書き、手稿やデッサンを最も信頼していた弟子フランチェスコ・メルツィへ捧げました。
ここで1519年教会の秘蹟を受け67歳で亡くなりました。フランソワ一世がその最後に立ち会ったという言い伝えは多くの画家にインスピレーションを与え今もベットの横に絵が飾ってあります。
アンヌ・ド・ブルターニュの小礼拝堂
15世紀末にシャルル8世により、妻のアンヌ・ド・ブルターニュの為に建てられました。幼い子供たちを亡くしたアンヌの悲しみの為にダ・ヴィンチの弟子たちがアトリエで4つのフレスコ画を描かれ、その中にフランチェスコ・メルツィもいたとされる。
描かれている光の聖母『ヴィルコ・ルシス』は『リュセ』の語源とされています。
地下に展示されているダ・ヴィンチの発明品の数々。
史上初の戦車、自転車、旋回橋、水力学、外車千、飛行機の元祖ともいえる空飛ぶ機械、ヘリコプターが展示されています。
何と、アンボワ‐ズ城からこのリュセ城への秘密の地下通路があり、フランソワ一世はしばしばダ・ヴィンチに会う為にこの通路を使っていたそうです!私は残念ながら通路入口があると知らずに見逃してしまいました!
お城を見て外に出ると『ルネッサンス テラス』という素敵な名前のお庭でカフェができます。
ばらのつたうお土産ショップ。ばらの季節にはきれいでしょう。
お庭の道しるべも可愛いですね。広大なお庭にはダ・ヴィンチの発明した作品の大きな模型があちこちに設置され、楽しくお散歩できるようになっています。お時間のある場合はお勧めです。私はあいにく1日で4か所を回るツアーで50分しか無かった為回れませんでしたが、その後アンボワ‐ズで絶景のロワール河とお城を眺めながらおにぎり弁当を食べ最高でした!
ダ・ヴィンチの眠るアンボワ‐ズ城にあるサン・テュベール礼拝堂。ステンドグラスの光がとても綺麗です。
狩人の守護聖人を捧げられルイ11世時代に建設が始められ、シャルル8世時代に完成しました。
今でも静かにロワールの高台でダ・ビンチで静かに眠っています。
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