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claveciniste et pianofortiste

チェンバロよりパン?/"du pain" plus qu’un clavecin?

皆様こんばんは。
今月の【ぶらあぼ】に4月25日仙川アヴェニューホールの広告が掲載されたせいか、このブログのアクセスが少しずつ増えています。ありがたいですね。

少しでも多くの方に日本初演のDuportのチェロソナタを聞いて楽しんで頂きたいです。
フォル・ジュルネ祭で毎年お馴染みのラファエル・ピドゥー氏のバロックチェロ(ガット弦)でのバッハ・無伴奏チェロ組曲などは、さすが!という感じで、11月にフランスで行ったコンサートでも、聴衆からの拍手が一際大きかったです。
モダンチェロでベートーベン、ブラームス~近現代まで何でも弾けてしまうラファエルですが、バロックチェロもフランスの第一人者クリストフ・コワンに師事し、彼のアンサンブルでもよく一緒に弾いているので、モダン&バロック共に第一線の人たちと共演しています。
さて、東京コンサートと同時に、パリのコンサートの準備の為に、毎日パリのラファエル&パスカル&レコード会社の社長さんと連絡を取って、詳細を確認しています。
今一番困っているのはチェンバロ!
シャトレ劇場のコンサートのレンタルチェンバロが見つからなく・・・(汗)相当焦りますね。
本当に。
距離があるだけに、私がメールで聞いても返事は半日後=日本の翌日、
【やっぱりダメ】という返事の後、次に聞く人のコンタクトを探すまでまた大変・・・
ということで、かれこれ1月からすでに3月になってしまっても見つかっていません。

チェンバロは、1台1台装飾も違う様に、ミリ単位でタッチも違うので、やはり知らない楽器は初対面の人に会うような気分で不安です。1回でも弾いたことのある楽器であれば、どういう音色とタッチだったか、プログラムに合いそうかが想像できるのですが、難しいですね。
そして、楽器を借りるというのは、とてもデリケートな事で誰にでも聞けるというものでもありません。音楽家にとって楽器は一番大事なもので、いわば【宝】の様なもの。
それを、赤の他人に貸し、チェンバロは家ー劇場まで運搬しないといけないので、その間に壁などに当たらないかは、いつも冷や冷やして私も見守りますが、その為に楽器保険に入り、チェンバロを運び慣れているプロの方にお願いします。
チェンバロを、例えば1度壁に当てただけど、場所が悪ければ外のケースがひびが入ったり、数か月の修復を必要とする場合もあります。
この様な事を踏まえても、ほいほいと鉛筆を貸すように人に貸せないのは誰もが同じ気持ち。
それを分かったうえで聞くので、聞くときもとても気を使いますね。

楽器と同じで住んでいないと不便なのは、これは、家も同じで3週間の滞在をどうしようというのは、もう住んでいないので、当たり前ですが不便ですね。
ということで、一緒に演奏していたヴァイオリンの友人宅やピアノをお持ちの練習もできる日本人の方のアパート、ラファエル&パスカル(ご夫婦です)+3人子供が居るお家に、ちょっとずつお世話になる事になり、お寿司大好きの5人家族の為に、【ちらし寿司でも作ろうかな?】とこの間【寿司太郎】を見て思わず買ってしまいました。みんなSashimi~~と言ってきちんとお箸で食べています。
この間、家に行った後には、私の口癖【Comment dit-on..】何だったっけ?とオウムの様に何回も日本語発音で物凄い早く言っていたらしく、その後ラファエルの子供たちの間で面白がって真似をしていたようです(笑)
今度は、”フランス語の発音も習おうかな?”なんて。子供の音楽教室で習っていたときは、よく聞いたり、直してもらいました。先生としの顔丸つぶれですが、子供の方が素直に喜んで教えてくれます。
ラファエルの末っ子の女の子は大のキテイちゃん好きで、とても可愛く最近ガンバを始めたそうです。チェロでなく、いきなりガンバを弾きたいという環境は親がチェロ&ガンバ奏者だから自然なことですが、日本だとガンバに出会うまでかなり時間がかかったりしますね。

それは、チェンバロに出会うまで高校、大学までピアノをやって居るというのが日本では多いのと同じで、私も高校生の時に初めてチェンバロを聞いたり、触れたりしました。
フランスではチビッ子の8-9歳からピアノを知らないままチェンバロを習い始める子たちが多いので、今の20-30代の目覚ましいフランス人のチェンバリスト人口と活躍はその様な環境と整った環境の違いから出ていると思います。まだまだ、残念ながらチェンバロ人口は日本ではかり少ないようです。
パスカルはヴィオラ・ダ・ガンバも演奏しますが、ガンバ奏者の竹澤君が、コンサートの楽器紹介で【外人のガンバ奏者はお箸の様に弓を持つので、比較的お箸を上手に持てる人が多い・・・】と以前話していました。おかしかったですね。でも、実際パスカルも器用にお箸を使います。
余談ですが、お箸=フランス語でバゲットbaguetteと言います。
日本では、バゲット=フランスパンでお馴染ですが、
フランスでは、お箸=2本のフランスパンみたいということでしょうか?面白いですね。
たかが3週間、されど3週間、毎日ご飯を食べたい私にとっては・・・短いような長いような。
ということで、パリ行のスーツケースには80%日本食で端っこにドレスがくるくるっと丸まってそうですね(花より団子タイプです
そして、帰りはマリアージュの紅茶20袋位、コーヒー、ワインからマカロン、パンまで!思わず買ってしまいますね。
この3週間で太りそうで怖いのですが~~!今しか食べれない!って前回の帰国前にマカロンを食べまくったら、やはりその後は、マカロンのお化けでなくお肉が~~~出現しました。
今日は、初めてカカオ&くるみパンを作ってみました。果たしてどんな味が明日の朝が楽しみです。
この1-2年、焼き立ての美味しいパン屋さんでフルーツぎっしり詰まった【Pain aux fruits・フルーツパン】やバターがこれでもか~!という位入っている”ふわっふわのブリオッシュ”など、思わず買ってしまい、早朝のタクシーの中でPain au chocolat・チョコパンをかじり、東京の家に到着するとほとんど朝なので、家族とこれまたパリのパンを食べるのです。
フォアグラや薄いプロッシュート、ソーセージ(これも美味しい!)は、肉類禁止なので税関で引っかかってしまう?という心配がありますが、【パン】は軽いし、すぐ食べれて、みんなに喜ばれ、税関の心配もないので良いですね。まさにパリの香ばしい香りを~~という感じでしょうか。
やっぱりパンと一杯のコーヒーだけはパリには譲れませんね。
南下してイタリアへ行った方がエスプレッソをもっと美味しくて安い!けど、パンはちょっとパサパサしている印象があります。

多分、パリのパンは日本のパンに比べてバターの量が2-3倍入っているのでは?と思います。帰国して、懲りずにパン作りだけは続いていますが、パリのフルーツパンを真似しようと思うと、まずお砂糖なし。そしてフルーツは日本のパンレシピよりも5倍くらい居れるでしょうか?
切った時に半分はフルーツやくるみ、ナッツでぎっしり!
というのが最高に美味しいのです。
とパリコンサートのお知らせを書くつもりがすっかりパン談義に・・・
音楽やっていなかったら、私はきっと農民かパン屋にでもなっていたのでは?と思います。
土や粉みたいな自分の手で触れて、練り練りするのが好きなんですね。何故だか分かりませんが。
今日も、どうでも良い内容で話が流れしまい・・・
反省しながらも直せないこの性格は一体どうすればいいのでしょうか?

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