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claveciniste et pianofortiste

皆様のお蔭/Grace a tout le monde

桃の節句が終わりましたが、皆様はどの様に過ごされましたか?私の自宅でも20年くらい前に買った【お雛様】を出しましたが、お部屋が何となく華やいで良いですね。

お雛様の横でチェンバロを弾いている・・・という何とも言えないコンビネーションですが。日本ならではかと思います。
帰国して3カ月になりますが、つくずく日本の便利さに驚き、ほっとし、関心せずにはいられません。
渋谷など大混雑した場所でも【身に迫る危機感】を感じないのは、やはり同一民族、そう自分の民族だからでしょうか。
こんな事を言うと笑われるかもしれませんが、他民族の【少数派】になってみて、初めて感じることは沢山ありますね。

何か雰囲気も違えば、洋服、聞こえてくる言語、そして【常識】も異なる分けですから、言葉を交わすレベル以前の動物的な直観で、【何かが違う!】危機感自分を守ろうとする本能が出てきます。
これは、日本で生活する上で全く感じないかもしれません。
それは、それで恵まれた環境だと思うので、必要以上の緊張感や危機感を持って生活する必要はないと思います。
けれでも、私はお味噌汁&ご飯をこよなく愛す【少数派】の日本人として、13年海外に住んだからこそ毎回小さな事や、細やかなサービスや、気の利いた製品に感動してしまいます。アホですね。(笑
実は、よく見ると一番左の天使の持っているヴァイオリンに弦が描いてありません。画家さんが、忘れてしまったのです!
昨日は、デュポールのCDのジャケット内容文に、やはり日本語でも説明を短くても入れた方が良いのでは?という事に急になり、3時半まで夜な夜なかかりました。その中から興味深い内容をご紹介します。
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ジャン・ピエール・デュポールは、1786年より約30年間に渡りサンスーシー宮殿にて、プロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム2世(1786-1797)の下で、宮廷楽団の首席チェリスト、また王のチェロ教師として仕えていました。
1789年、モーツァルトが作曲した【デュポールの≪メヌエットによる9つの変奏曲 KV 573≫は、今回収録した6曲目の最終楽章のバリエーションのテーマになっています。
デュポールは実は1796年に、ベートーベンと一緒にOp.5-1と2のチェロソナタをベートーベンと一緒に御前演奏していたんですね。
そして、最先端のチェロのテクニックを駆使していたデュポールがベートーベンにチェロ音楽の更なる可能性をアドヴァイスして、その後3番、4番・・・と名作を生み出したそうです。
当時、ポツダムのサンスーシー宮殿には、ヴォルテールもインテリなフリードリッヒ大王のお話し相手として3年間住んでいたので、名だたる各界の優秀な人材が集まった文化の中心だったようです。
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翻訳は、ただ多言語ができるという以上に、翻訳をする日本語の語彙がないといけないし、やはりこれは専門職のやる大変なお仕事だと思いました。今回は、時間がないのと他にする人がいないということでやりましたが、本来はきちんとプロの方お願いすべき事だと思います。
明日、パリで2枚のCDの締切の為、音源CDジャケットデザインも全て明日入稿で1000枚作り、3月29日にリリース記念コンサートにて販売するという流れになっています。
今回、12月ー3月まで3か月間も気が付くと、ジャケット内容を、ああでもない、こうでもないと練って痛感したのですが、私はきっとOLになったら1日でクビ!なのでは?という位、ずさんな仕事の仕方なのでは?と思いました。ミスや訂正場所がボロボロと出てくる、出てくる・・・
きっと、毎日、部長、課長に怒鳴られているタイプではないでしょうか。(本当に!)
よく、今までこんなマイペースで生きてこられたなと不思議になりましたが、4月のコンサートまで、やること、準備など沢山あるので、きちんと見落とさないようにスケジュールを立てて【やることリスト】を作っていこうと思います。
Duportが30年間仕えたサンスーシー宮殿のジルバーマンのチェンバロ。バッハの次男のC.P.E バッハもフリードリッヒ王のチェンバロ奏者として仕えていたときに、晩年のJ.S バッハが訪れた為、このチェンバロをバッハも弾いたと推測されます。
DMの住所の印刷も終わり、日仏文化協会のちらしはもう完成済みなので折込、仙川コンサートのちらしができ次第、発送できるように準備中です。今思うと、今まで私が日本に居なかったのに、数百人にDMを出したり、ちらしを数百枚折る作業をしていた母に心から感謝です。
今回は、DM発送、チケット販売の所までやってからパリへ行きたいと思っています。
海外のコンサートは、全部誰かが用意してくれて、リハーサルと本番だけ行って帰ってくるということが多いですが、日本のコンサートは、毎回【お手紙に始まり、お手紙に終わる】というのが、格言の様に事実としてあります。
実際、コンサートに足を運んで頂くというのは、時間を割いていただき、わざわざ来て下さるわけですから、それ位の事をしないといけないと思います。
さて、2か月弱という短期間ですが、できるだけ多くの方に知って頂き、来て頂ける様に頑張りたいと思います。
今回は、仙川アヴェニューホール、汐留ホールの責任者、そして、マスタークラス企画の方達、桐朋学園(マスタークラスを行う予定)、その他、多くの方が協力して下さって初めて実現している企画なので、本当に皆さんに感謝です。

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