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claveciniste et pianofortiste

パリー東京 9709km/Entre Paris et Tokyo

こんばんは。
ふと今調べたら直線上だと東京ーパリは9709kmだそうです。
1000kmくらい?なんて感覚で言っていましたが、その9倍。
飛行時間が13時間ー14時間(行き帰り風によって早かったりしますが)=1時間に約700km弱移動していることになります。
それも凄いですね。
高齢のバッハが、晩年に次男のC.P.E Bachに会いにポツダム(サンスーシー宮殿)へ行った時も、可愛いく一番優秀に育った作曲家カールに会いに、遥々大変だったでしょう。馬車で数日かかったのではないでしょうか。
Mozartは子供のころから神童としてヴァイオリンの名教師のもと、各国の宮廷で御前演奏をしてマリーアントワネットに”僕のお妃になってくれる?”と言ったというチャーミングな話は有名ですが、長旅中にも練習できるように、小型のWalther製のフォルテピアノをイギリスのFintchcochsコレクションで見た時に、そんな小型モデルが存在するとは知りませんでした。
以前にもフィンチコックスの記事に掲載しましたが、こちらが旅行用ピアノ
これはUpにしていますが、小学生の椅子みたいな高さの楽器です。後ろの曲線はEradのグランドピアノ(Debussy、Ravel時代)の大きなサイズなので小ささが何となく分かるでしょうか。
Anton Walter und Sohn circa 1800
初期ウイーン式のフォルテピアノはこちらです。上の旅行用のミニチュア版の小ささが分かるでしょうか。
これは、素晴らしい名器のRosenbergerです。
5オクターブ(チェンバロ、一番初めのMozart時代のフォルテピアノの音域)=HaydnのソナタやC.P.E.BachやMozart初期の作品
5オクターブ半=Mozartのソナタは勿論、ベートーベンの32曲のピアノソナタの中で【テンペスト】までの中期は5オクターブ半で弾けますが、その後の後記ソナタは音が足りません。
6オクターブはベートーベン後期も含め、かなり広いレパートリーが弾けるようになります。

Rosenberger, Michael circa 1800
ピアニストとフォルテピアニスト(古いピアノを専門とする)の大きな違いは、ピアニストは今の黒いピアノを1台持っていれば良いけど、フォルテピアニストは極めれば極めるほど、5オクターブ1台、後期6オクターブ1台、そして楽器と良い出会いがあればショパンの愛したPleyleかドビュッシー、ラヴェル、サテイなどが愛用したErardも欲しい・・・となり、家の中に所狭しと楽器が並んでいる点でしょうか。
チェンバリストもフランス式のチェンバロ、イタリア式、フランダース式、ドイツ式と構造や音色、時代によって変化しているので、楽器を買う時に一番自分が弾きたいレパートリーに合った楽器を選ぶことが多いです。1台オールマイテイーなチェンバロがあれば、その後は、もう少し【おたく】な17世紀後期のフランス音楽を弾くためだけにもう1台揃えたり、家の中が博物館状態のチェンバリストも多々いますね。
これは、パッション以外の何物でもないと思います。
でも、実際音を追求すればするほど、作曲家の世界に近ずこうとすればするほど、そういう要求にかられるのではないでしょうか。私は、もうちょっとその【おたく度】がないのですが。
話が相変わらず飛びました!(いつもの事ですが失敬!)
そして、10分前にも2日前に終わったMontage(編集)を全て打ったExlsファイルを送ったメールがエンジニアに到着していなかったと判明。が~~ん。てっきり作業中だと思って待っていましたが。
ということで、メールで便利になったとは言え、電話や実際にミーテイングできれば隣で指をさせば一目瞭然の内容が、見落とされて居たりするわけです。
ということで、やっぱり近いようで遠い?と感じましたね。
でも、逆にパリという街は不思議で10分の所に住んでいる友達でもお互いに忙しかったりすると、ついつい数か月会わないこともあれば、会う友達とは遠くてもしょっちゅう会う、そんな気まぐれな街ですね。個々が独立しているからでしょうか。
それを【放っておいてくれる優しさ】と表現するか、【個人主義】というかは別ですが、都会ならではなのか、パリならではなのか・・・
この2週間ほど東京コンサートの企画をオーガナイザーと連絡し合っていますが、そのきちんと明確な対応と言い、今回のフランスのオケのいい加減さと言い…対照的です。
日本語だとやはり自分の理解度も100%、伝えるのも細かいニュアンスが可能なので、スムースですが、やはり私のヘンテコフランス語では私の理解力も浅いのでしょうね。
ということで、4月末に東京でコンサートの開催が決定しそうなので、その準備、曲目を決めるのに今日はスカルラッテイ、クープラン、バッハなど色々弾いて曲選び。
4月始めはパリのアテネ・プラザホテルで100席限定★ミシュランのレストランのお食事と共にコンサートという企画があるのですが、何とオーガナイザーがその日は~プラザ・アテネに泊まってください~という暖かいお言葉!
まあ、何と!こんな素敵な企画は一生に1回?みたいな。シンデレラ気分ですね。
翌日は、掃除婦みたいな?いやいやマッチ売りの少女?
それから帰国して2週間弱で東京のコンサート予定なので、2-3月に練習しないとやばいのでは?
ということで、日程も色々変動中。
でも、コンサートという目標ができると、やはりそれに向けて練習も心も集中するのであと【3か月しかないな…】と思うのですが、パリに居たら引き受けるか?と自問自答すると、3日後の本番でも引き受けられることはしていたので、自分に人参をぶる下げて練習に励みたいと思います。
CDの編集も山場を越えたので、新たな目標へ向けてスタートです。

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