• Go to Japanese Page
claveciniste et pianofortiste

ピーターに出会って memory of Boston Vol.1

*ピーターのフレンチダブル・チェンバロでコンサートをした際に。with the French double harpsichord of Peter Sykes in Boston
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ボストンにピアノで留学したはずが、ピーター・サイクスという、サンタクロースの様に大きく、心も寛大な、素晴らしい音楽家に出会ってしまったお陰で、私はチェンバリストになってしまったと言っても、過言ではない。
彼は、いわゆるどんな難曲でも弾いてしまい、オルガン、クラヴィコード、チェンバロ、フォルテピアノと全て弾きこなしてしまう。別の表現で言うなら、4ヶ国語を流暢に話すような柔軟性を兼ねそろえた人である。
彼のスタジオにある、10台以上もの楽器は全て生徒にはいつでも練習、コンサートで使うことを許してくれているお陰で、1曲ずつ、楽器を変えて弾くなんて贅沢もできる、素晴らしい空間である。興味がある方は、ピーターのHPは www.petersykes.com です。
今から思うと、人間としても、あそこまで寛容な人は見たことがない。アメリカ人のとても良い気質を持っているのだろう。いつもコンサートとレッスンでびっちりのスケジュール帳の中でのレッスンでも、手を抜くことはない。
そして、彼の膨大な知識と、演奏家としての高度な音楽性、、また優れた指導者の目と共に与えられるアドヴァイスは、まさに目から鱗状態であった。
幸い、私がチェンバロを本気で勉強し始めた時、周りにはチェンバロの話をしたり、変なライバル意識を持つ人も、持たれる人も、全く居なかった。そのお陰で、すくすく、ぬくぬくとマイペースで吸収できたように思う。
小学校1年生(音楽教室)から大学卒業まで、とても厳しい音楽教育の中で育った私にとって、日本の常識を全てを捨て、アメリカという、とても自由な国で1から新鮮に音楽と向き合えたことは、本当に良かったと思う。
気がついてみれば、毎週のレッスンで新しいことを学ぶ楽しさに、練習に励んでいた。また、彼がオルガニストとして働く、ハーバード大学近所の教会には、音響の良いチャペルがあり、いつでも生徒は自由にその空間をコンサートに使う特権があった。
そのお陰で、私はボストンに居た5年間、毎年のリサイタルを始め、自分にとって挑戦的な、バッハの難曲:ゴールドベルク変奏曲を弾きたい!と思ったときも、ピーターの1つ返事で実現し、変な恐ろしさも感じずに、自分の為にとても実のある経験できることになった。
ピーターはいわゆる、私の*チェンバロに導いてくれたサンタクロース*である。
(普通音楽の父と言ったりするが・・・・・彼の写真を見ていただければ、頷いて頂けると思う)
知りたいこと、聞きたいこと、全て、色々なポケットから、*はい。これだよ*と正に待っていたものをくれるような、存在である。
去年は、全曲バッハコンサートなる、大変パワフルなシリーズを始めたようで、もう1人の演奏家と分担して、毎週オルガン、チェンバロ、クラヴィコードと楽器を変えてコンサートをしていたようだ。
また、近じかボストンに行って、ピーターに会い、昔の仲間とコンサートをしたいと思う。
応援クリックを宜しくお願い致します。
I’ve met Peter Sykes in Boston and he changed my music aspect so much.If I haven’t met him, I might be still a pianist.He taught me about the harpsichord from A B C ! He is not only a wonderful person,but he is an amazing musician who can play the organ,clavichord,harpsichord and fortepiano.He is such a warm person and his music touchs people’s heart.It is always a great pleasure to meet him in Boston.

Blog archives

Latest blog entries

Kay Music Academy