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claveciniste et pianofortiste

ブルターニュ5日目コンチェルト/La 5ème jour en Bretagne

最終日のコンサート会場の別の教会でリハーサル中。
フレンチバロックのプログラムが終わり、やれやれ・・・とデイナーを食べると、翌日の2台の為のコンチェルトのリハーサルをするということになりました。
ソリストのチェンバロ、ベンジャマン・アラール君とはパリで2回リハーサルをしたきりで、何しろチェンバロとフォルテピアノが隣町同士にあり、同じ場所にない為コンサート前夜まで練習できる機会がなかったのです。

それにしても1つコンサートが終わって疲れがどっと出ている時に、また気を取り直してというのなかなか体力がいりますが、当日は場所のセッテイングなど考えていられない分けですからやはりやろう!ということに。
プログラムはバッハのチェンバロ協奏曲(ベンジャマン)、モーツァルトのピアノ協奏曲(私)、C.P.E バッハの2台の為のコンチェルト(ベンジャマン&私)
ということで、各楽器ソロの協奏曲がある為、コンサート中に移動すると調律が狂う為どこに置くのかというのが重要なポイントになり、何回も場所を変えて音を出してみます。
コンサートが6時半ー8時くらいまでかかり、デイナーが9時過ぎまで、9時半ー11時半まで結局楽器の位置やテンポのチェックなどをしてやっと家に戻り休みました。

翌日、コンサート当日。
午前中リハーサル、通しのゲネプロ。
ランチを食べて4時間後にはコンサート。
結局練習しに行くと隣町でいつも送り迎えを誰かにお願いしないといけない為、もう家に戻って休む時間がない!ということで、しょうがないので同じ教会で他のコンサートが行われている間に裏の部屋で座る場所もない為、フォルテピアノのカバーを敷いてリハーサルの録音を聞きながら詳細をチェック。

するとコントラバスのユアンが入ってきて大笑い。思わず写真を取られました。
日本の綺麗なコンサートホールなどとは偉い違いですね。トイレもないです!教会は13‐17世紀に建てられた古い物が多い為、昔はトイレの施設がないと未だにない場所も多いので、近くのカフェに行かないといけません。
すると何と思わぬハプニングが!
私は2曲目から弾くのでコンサートが始まる直前にまだ時間があると思いトイレに行って戻ってくると、裏口の楽屋のドアが開かない!鍵を誰かが中から閉めてしまい・・・
かなり焦りました。なんたって、まだドレスのスカート履き換えていないし、楽譜も中だし・・・
え======!!!!
取り合えず入口の係の人に行っても、田舎のおばちゃんだから、え?どういうこと?あなた今弾くの?あ、次の曲?なら大丈夫よ。
なんて暢気なもの。
し~~ん・・・・
さすがにおっちょこちょいの私でも閉めだされたのは初めて。しかも本番直前!!
見るとみんなはもう1曲目のバッハを弾いている。
しょうがないとあきらめ裏口で待つことに。
終わり次第、窓ガラスを叩き明けて貰いましたが、そりゃ~~~大急ぎ。更衣室もない!のでスカートの上からスカートを履いて着替えたりして、誰も気にしないしそんな時間もない。

みんなはもうステージで調律をしにいくから、けいは2分くらい時間とっても大丈夫だよ。なんてバイオリンの子に言われ・・・遅れてステージへ。
あ~~すでに心臓どきどき。
ただでさえ、フォルテピアノで協奏曲を弾くのに緊張していたのに、もうはらはらしている。
いかん!
落ち着くように心がけましたが、そりゃ~~。コンデイション的には悪い。でも、そんなこと言いわけにならん!
結局1楽章分かかってやっと普通の状態に戻った感じでしたが、反省でしたね。
自分の中ではもっと深く練るべきだったかと多く反省しいましたが、お客さんはみんな喜んで下さったようです。

やっとMozartが終わり、2台コンチェルトへ。
これもタイミングがとても微妙で大変。チェンバロとフォルテピアノが掛け合いで数え間違えると本当に誰も弾かない空白ができてしまう。
10人くらいで弾いて、結局みんなあちこちミスはあったものの、無事に終了。なかなかフォルテピアノとチェンバロを同時に聞く曲というのはないので、お客さんも興味津々だったらしい。

結果、チェンバロとフォルテピアノの音はなかなか合う、面白いから他にも曲はあるの?などとコンサート後にコメントを頂きましたが、ベンジャマン君も飛びまわっている多忙なチェンバリストなのでリハーサルは3回しかなく、お互いにぎりぎりの状態で本番を弾いたという感じで、まあお互いに胸を撫で下ろし・・・という感じでした。
コンサート後は近くのお庭でレセプション。

フルートのセリーヌの子供、ピエール(1歳半)が3歳半のセシールと遊んでいましたが、見ていたらなんとピエールがセシールにキスをしようとしています!
あまりに可愛くてみんな写真を撮っていましたが、フランスでは会った時の挨拶、さようならの挨拶でも2回ほっぺにキスをするので日本の握手と同じ感覚だと思いますが、赤ちゃんの時から見ていて自然なんですね。
それにしても1歳半でキスデビューとはさすがにフランス人!とみんな大笑いしていました。
右からフルートのマチルド、ヴァイオリンのパスカル、チェロの恵子ちゃん、私
全員でポーズ!
その後、食堂に戻りみんなで乾杯!毎日、B&Bで朝食をお世話になったボネット夫人の旦那さん、ジャン・クロードの美味しいお料理でみんな最高の食事でした。
ピーチ、アイスクリーム、クリームにお手製フランボワーズソースのデザート。
デイナーが終わったのは深夜12時!さすがフランスですね。遅い。その後、海沿いの素敵なカフェ&バーへ移動することに。
夜中の2時に何と日本のゲームをフランス人のみんなが夢中になってます。
いっせ~~の!2! いっせーの5! と指を同時に挙げて数を当てる、小学生がやっている遊びをなぜかみんな夢中になり・・・
チェロの恵子ちゃんと私も大笑い。
夜中の2,3時にぱらぱらと帰り始め解散。翌日は、みんなパリ、南仏、ブルターニュ、それぞれの場所へと移動していきました。

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