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claveciniste et pianofortiste

プティ・トリアノン/le petit trianon


ヴェルサイユ宮殿の正門。300年前は限られた王族・貴族のみが出入りできた、太陽王の宮殿。
革命前のヴェルサイユの領地は7800ヘクタール、現在のパリ市の大きさでした。現在は800ヘクタールになりましたが、当時は王様の趣味であった狩ができる広大な領地を所有していました。

その領地内のプティ・トリアノンは1761年のルイ15世時代にガブリエルが設計しました。
今でも、当時の様に白鳥や鴨などの動物がいる。
ルイ16世はマリー・アントワネットに
「花の好きなあなたに、花束を贈りましょう」
(Vous aimez les fleurs,eh bien ! j’ai un bouquet a vous offrir,c’est le Petit Trianon.)
と言ってプレゼントしたそうです。

この愛の神殿(le temple de l’Amour)では、アントワネットがパーティーをしていたそうです。
また、ヴェルサイユ宮殿内にある大運河は1668年庭師ルノートルが設計しました。
表面面積23ヘクタール、周囲6kmの大きなもので、ルイ14世時代にはゴンドラを浮かべました。
ルイ14世の為に3日3晩続いたパーティーでは、ゴンドラに王族や貴族が乗り、宮廷音楽家もゴンドラに乗り演奏していた絵が今でも残っています。特別な仕掛けの花火も設置され、それは想像を絶する祝典だったようです。

この当時、ヴェルサイユ宮殿に居た優れた宮廷音楽家達が、多くの美しいチェンバロ曲、器楽曲、室内楽曲、ミサなどを残しました。
今でもパリでは、その当時の作曲家によるオペラやコンサートが絶えず演奏されています。
そんな歴史を持つヴェルサイユが今も堂々とパリより電車で30分ほどの郊外に佇んでいます。興味のある方はこちら

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