私の大好きな歌手、ボビーマクファーレンの素晴らしい即興の歌を偶然Youtubeで見つけてから気がついたら時間を忘れて見入ってしまいました。
彼は20年ほど前に”Don’t worry be happy” (クリックすると聞けます)で爆発的なヒットをして有名になりましたが、それまでにこの曲は何百回、何千回と街角で歌っていたそうです。
アムステルダム音楽院に居た時に彼がコンサートでコンセルトへボーに指揮をしに来たついでに音楽院に来て生徒に2時間あまりの“夢のような”楽しいレクチャーコンサートをしてくれました。最後には
”誰か僕とブルースを歌いたい人!”と言ってオランダ人のJazz科の歌手の子が立ち上がり一緒に即興をしました。
その時に即興をするコツを同時に説明してくれたのですが、相手をよく聞くこと。そして、少しずつ相手のメロデイーに同調するように音を足していくと言っていました。
実際の観客との即興はこちら。
ボストンでもボストン交響楽団が普段演奏しているシンフォニーホールにジーンズにTシャツに裸足(!!)で出てきて、椅子にちょこんと座って歌い始めました。10分後には1000人が一緒になり会場の観客も歌いすでに彼の世界に呑みこまれていました。
彼の会場を1つにしてしまうて様子ライブコンサート彼のお父さんはクラシックのオペラ歌手ということで若い頃から歌のトレーニングなどは慣れ親しんでいたそうですが独自のリズム感や即興などは昔から慣れ親しんでいたようです。
何よりも印象的だったのは、学生からの質問で”Don’t worry be happy”の成功で何が変わりましたか?という答えに対して
家族と過ごす時間が2年間与えられたこと。家に戻っても子供の誕生日の写真にいつも自分の写真はツアーで居ない為なかった。と。
また、If everyone pray,there will no wars…(もし全ての人が祈る気持ちを持っていれば戦争はなくなる)とも言っていたそうです。
毎朝彼は今日生きれることを感謝して祈るそうです。彼の音楽を通じて、こんなに“音は楽しいんだ!”と再発見した人々は世界中に多く居ると思います。
ただ堅苦しく聞くちょっと高級に見えるような音楽でなく、こんなリラックスした人間らしい音楽は人種や年齢を問わず受け入れられますね。これからも素晴らしい即興のアイデアを伝えていって欲しいです。
本当に偉い人はこういう風に全然偉ぶらない、普通なんだろうと思います。音楽家としてここまでラフにステージで素のままの自分でいられていることほど凄いことはないと思います。
そういえば、学生たちに舞台での心掛けに、
you know,you are on the stage,and feel at home…just walking around…and you just start,right?
(ステージに上がったら家にいるようにリラックスして、歩いたりして馴染んで・・・で何となく始めてさ、ね?)と軽く流したらみんな、
Oh,right.Because you are Bobby!But it’s nothing special,everyone can do it!
”そりゃ~Bobbyだからそうできるさ~~!て思うでしょ?!でも別に特別なことでなくて即興は誰でもできるんだよ!”
と言って会場がどっと笑いました。
- Cave de Asukaへのアクセス
2024/4/29 - Youtubeチャンネル登録1000人突破!5/4公演
2024/4/28 - 5/1-5/6【ワインとチェンバロの調和」Vol.2】
2024/3/24 - 3/4 八島優 公開レッスン曲目
2024/2/18 - イタリア・ボローニャ楽器博物館2
2024/2/05 - イタリア・ボローニャ楽器博物館1
2024/2/04 - フランス・パリ
2024/2/01 - スカルラッティ:ソナタK.141 植山けいライブ録音♪
2024/1/18 - J.S.Bach:イタリア協奏曲 2021年ライブ録音 公開
2023/12/30 - Duphly:Chaconneビデオ公開しました!
2023/12/20