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マイケルジャクソン映画/Michaele Jackson:Thi is it! Movie

今日から急遽ロンドンツアー前に亡くなったスター”King of Pop”のマイケル・ジャクソンの最初で最後のリハーサル100時間の収録映像をまとめたドキュメンタリー映画This Is IT! が今日から2週間限定で世界中で同時公開されました。日本のオフィシャルサイトはこちら。画面に映ると映画の予告編が出てきます。
実は、東京で3回もマイケルのコンサートを見に東京ドームに行ったことがあるので、思わず初日に行ってしまいました。

私の記憶では3回の東京ライブで見た彼の顔は明らかに毎回変化して、最後は普通ではない・・・と思いましたが、それと同時に30メートル以上もの大舞台をムーンウォークをして熱狂させる彼の才能には、本当にあっぱれ!というか誰も真似ができませんね。
あのキレの良さといったら!
ということで、パリでも10個ほどの映画館で公開が始まりましたが、早いお昼の時間に行ったので思ったよりもすいていて、終了後の次の時間は長蛇の列でした。
アメリカや日本ではファンも多いことでしょうから大変な混雑だと思いますが、ここはやはりパリ・・・なので、少し冷ややかな感じですが、すいていて良かったです。
映画は1時間50分なのですが、まるで生のライブを見ているようだし、さらにコンサートでは見ることのできない舞台裏、どの様にリハーサルで練っていくのか、音楽やダンスのタイミング、マイケルのアイデアなどが次々と名曲と共に見れてとても面白かったです。

本当に素晴らしいアーテイストだと思いました。あんなに大きな舞台であれほど観客を引きつけ、自然に“見せ方”を知っているスターは少ないのではないでしょうか。勿論、相当な研究後にあれだけ自分の動作を知り尽くしているのだと思いますが、本当にプロですね。
舞台がまるで家のリビングの様に ”Feel at home”で自分の音楽のアイデア、メッセージを的確に伝える為にどうしたいか、イメージがはっきりとしているアーテイストも少ないと思います。
そして、彼の場合は映像や炎、舞台セッテイング、音響、ダンサーなどなど、あらゆるものを駆使して彼の理想とする世界を実現してしまう所が本当に参ってしまいます。どれだけの費用と労力がかかっているか分かりませんが、洋服1つとってもマイケルの為なら、とボタン1つからオーダーメードで彼の特注に合わせるようです。
マイケルの今までのVideoを見たい方はこちらよりどうぞ。
それにしても、あそこまで秀でている、踊れるエンターテイナーは居ないのではないでしょうか。50歳とは思えない!
でも、その華やかな面とは裏腹に、誰にも分からない孤独や精神的に追い詰められる面もあったことは容易に察せるほどの才能だと思います。
ダイアナ妃が生前の頃は、2人が電話で普通の人には話せない事を話してとても良い友達だったそうです。
そして、マイケルの亡くなる1週間ほど前に超能力者のユリ・ゲラーの自宅に夕食に招かれたマイケルの目を見て、ユリが”あなたはとても孤独な目をしている”と言ったら、マイケルが”そうです”と答えたそうです。
ユリ・ゲラーはなぜか13年くらい前に来日した際にお会いしたことがありますが、超能力でヘリコプターの上から油田のある場所を見つけて*ここを掘れば出てくる*と実際に当てて億万長者になったそうです。
話がそれましたが、マイケルはいずれにせよ、私たち凡人には分からない計り知れない孤独や追い詰められる何かがあったから、薬付けになってしまい、遂には自分の命を絶つほど体の機能をおかしくしてしまったというのは、本当に悲しい現実です。

しかし50歳という区切りの良い年で、しかも絶対に録画をさえなかったリハーサルを最初で最後、録画をして亡くなったというのも本人の中でどこかで”死”ということをどこかで意識していたのではないかと思います。
しかし、2時間の彼の素晴らしい才能を今日再び目にして、本当に素晴らしい才能が失われてしまい、それは本当にもったいないなあと思いました。
2週間限定ですので、ご興味のある方は是非おすすめです。マイケルファンでない方もきっと、気がついたら没頭しているのに気が付くと思います。
すっかりミーハーのようになってしまいましたが、失礼いたしました。

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