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claveciniste et pianofortiste

花のエネルギー/L’energie de fleur

パリは秋晴れの気持ちの良い日が続いています。めずらしい青空に多くのパリジェンヌがリュクサンブール公園で日向ぼっこしていました。

パリは多くの素敵な公園がありますが、椅子も多い!そして日向ぼっこをする人が若い人からお年寄りまで沢山です。今は、秋休みということもあり学校なども2週間のお休みの為、私も音楽学校のレッスンもお休み!これは嬉しい。(不真面目な先生ですね)
最近、家の中に植物がない!と思い、実はお花は大好きなので2週間ほど前に小さなシクラメンとパンジーをバルコニーに植えました。

面白いことに、パンジーは買った頃の花が咲きやむと、じ~っと地中で根をにょきにょきと生やしているのか、花は付けない期間が10日くらいあったでしょうか。そして、根を張った後にぽこぽこといくつもきれいな花が咲き始めました。
やはり同じ生きている者同志ですから、お部屋に置くと何だか小さな生命でも元気をもらっている気がします。
住んでいる人のエネルギーが良くないと、枯れやすいと前に聞きました。
でも、住んでいる人もお花からエネルギーをもらい、元気に生活して、そしてお花も花を咲かせるという相互作用のような気がします。
さて、今日はブリュッセルから録音の為にパリに来ていた友達とリュクサンブール公園内にある博物館に行ってみました。いつもお散歩やバスで通るくらいで実は1度も行ったことのなかった博物館。
テイファニー作 ランプ 1901年
表にはとても品の良い可愛いカフェがり、中に入ると今はニューヨークのテイファニーの1900年代のステンドグラスの展覧会がやっていました。興味がある方はこちら。
エミール・ガレのランプ。日本美術から大きな影響を受けてどこか東洋的です。なんとこのランプは6000万円!ガレ自身も約100年前にまさかそんな高価な価値になるなんて思ってもみなかったことでしょう
アールヌーボーのナンシー派として世界的に有名なエミール・ガレやドーム兄弟の花瓶やランプにも触発され、なおかつ独自のスタイルを確立したテイファニー。N.Yからパリに自作品を持ってきて発表などもしていたそうです。
エミール・ガレ作 色使いが日本的ですね
Louis C. Tiffany
ステンドグラス”Magnolias”, マグノリア 1900年作

そして、多くのアイリスやマグノリアのお花をモチーフとしたランプやステンドグラスが展示してあり、その色のグラデーションと硬質の素材なのでしなやかが優雅さが本当にお見事でした。
テイファニー作 復活の天使 1902年
フランスのカフェ文化が発達した1900年代初等はランボー、ベルレーヌ、バルサック、ピカソ、ロートレック、ヴィクトル・ユーゴー、ユトリロ、モディリアー二、そして藤田嗣治….など偉大な芸術家が交流して論議を交わしていたわけですが、その頃にやはりテイファニーもフランスのガラス工芸や日本美術からも影響を得て独自の世界を作ったようで面白いですね。
バッハもドイツの田舎に住んでいてもイタリアやフランス音楽を写譜をしながら、他のスタイルを学び、独自のバッハの世界を切り開いていったのが思い起こされます。
いつの時代でも、どんな巨匠でもその前に存在した素晴らしいお手本を研究しながら自分のスタイルを見つけたのでしょうか。
そういえば、ラファエロもバチカン公国にある紀元前のローマ時代の彫刻を模写した”腕や足も壊れて落ちている”裸体を膨大な数の彫刻から*完璧な作品*として称賛したそうです。
バチカン公国に行った時にこの像を見たのですが、半年後に偶然ベルギーにあるアントワープのルーベンス美術館(自宅だった場所)にあるデッサンを見たら、なんと同じ裸体をルーベンスもイタリア留学した際に模写をしていました。
思わず、ぎょぎょぎょ!っと驚いてしまいましたが15世紀にラファエロががローマ時代から学び、その後17世紀にもやはり後に巨匠と言われるルーベンスも学んでいたとは驚きですね。
話が随分それてしまいましたが、凡人の私には尊敬すべき人は沢山居て、素晴らしい音楽家と巡り合えたのは感謝ですね。
連想ゲームのようにお花のテーマからなぜかルーベンスに行きついてしまいましたが、もうちょっと思考を整理できるようになりたいですね。(苦笑)

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