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claveciniste et pianofortiste

ルセ漬け!

皆様こんばんは。
さて、昨日まで4日間は毎日ルセのリハーサルや本番を聞いて、その後ご飯へ行って、文字通り【ルセ漬け】の日々でした。

果たして【~漬け】という表現をどう、仏訳して良いのか思い浮かばないので、タイトルは日本語のままで。
日本語らしい表現ですね。漬物の文化だからでしょうか。
ヨーロッパだと漬物=ピックルスになってしまいますから、【Rousset Pickle】と書いても、全く可笑しな意味になってしまいますね。
リハーサル中
この4日間、ルセは初日はちょっと寝れたようですが、2,3日目は時差で睡眠時間約2時間・・・という、フラフラの状態にも関わらず、毎日コンサートをこなしていくスケジュール。
そして、ついに時差が治らず、睡眠2時間x2日間=4時間のまま最終コンサートを終えて、すでに深夜便でパリへ戻る・・・という強行突破な流れで、本人も飛ぶのは明日の朝にしておけばよかった・・・なんて言ってましたが。

この4日間、同じチェンバロでもどんどん、ルセが楽器に慣れていく様子が毎日同じ曲を聴いていると分かり、【楽器の鳴らし方】を掴むのに、やはりルセでも時間がかかるんだな~と思いました。

今回の2,3回目のコンサートはヴィオラ・ダ・ガンバの巨匠ヴィーラント・クイケンとベルギー在住で世界中で活躍する上村かおりさんとトリオ(室内楽)でしたが、みんな和気藹々と仲良く、その中でもやはり最終日のコンサートは、本当にガンバの魅力をたっぷりと楽しめる素晴らしいコンサートでした。
3人とも百戦錬磨のプロ中のプロなだけに、何があろうと、安心して聞いていられるハイレベルな音楽に、しばし私も時を忘れて聞き入ってしまいました。

舞台の上では時が止まった様なマジカルな時間が流れているのですが、その後に楽屋へ行くと、ヴィーラントも【僕はただ、音楽を弾いているだけだよ。シンプルにね。余計な事をしないで。その方が好きなの】と、とっても謙虚。
でも、その【ただ弾くことが、とっても難しいでしょ?】と言うと
ちょっと、はにかみながら【音楽をそのまま弾く以上に何ができるというの?】と肩をすぼめてみせ、相変わら
ず御茶目な一面を見せてくれました。

ヴィーラントとは、ご縁があり10年ほど前に参加した夏の講習会で、私がチェンバロレッスンを受けに来ていたのに、何故かその8年後くらいにヴィーラントの7番目の子供のピート・クイケンが教えているブリュッセル王立音楽院のフォルテピアノ科に入学して、習ったわけです。
フォルテピアノ科の最終試験の時に、すでにリタイアしたヴィーラントが外部からの審査員として呼ばれていて、【けいはチェンバロ弾いてたのに、なんで?】と言われ、さらに、【夏の講習でサルサ踊っていたよね】なんてことまで覚えられていました。(笑)
ヴィーラントと6番目の息子さんピエールと。ピエールさんはもう13年も日本在住で楽器製作者です。
今週は、名古屋と東京でピエールさんが調整したバロックチェロで、バッハ:無伴奏組曲のコンサートを2回行うそうです。私も、25日の武蔵野文化会館へ行ってみます!
昨日、ルセが最終公演の終了後、パリへ戻る深夜便に乗る前に、【ショッピング行く時間ある?お土産買わなきゃ!】
ということで、急遽ホテル裏のショッピングモールへ行って、何とクレイジーな歌手の女の子に頼まれた【パンツ】を買いに行ったり、ユニクロのデザインTシャツを見て、選んだのは
【おか~め納豆!!】で有名なロゴマーク入りTシャツ。

日本らしくて良い~~!!とルセご満悦。しかも強烈なオレンジ!!これには、2人で大うけしてました。

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