Longy School of Music
私が高校生の時にお会いしたピアノの先生、Victor Rosenbaum(ビクター ローゼンバウム)がかつて20年近くも校長先生をしていた音楽学校Longy School of Musicに知り合って5年後に留学することになりました。
Victorは今でも毎年の様に日本に公開レッスンをしに行っているので、日本人の生徒さんも毎年来ているようです。
Longy入り口のプレート
Longy School Of Musicは、歴史的な建物で、昔は誰かの住んでいたお屋敷だったようです。こんな、アットホームの中で29カ国から音楽の為に集まってきた人達と友達になり、かけがえのない時間を過ごしました。
ピアノの恩師、Victorとも再会しました。
ピアノを勉強しに行ったのですが、既に日本に居た時から古楽やフォルテピアノ、チェンバロに興味があったので、Victorに聞いてみると
*では、あの教会に居るピーターに会いに行けばいい。彼は全て知っているよ。*と紹介してくれました。
不思議なことに、このピーターとの出会いが私をチェンバロへ魅了され、2年後にピアノのDiplomaを取得する頃には、頭の中はチェンバロのことで一杯になり、20年近く弾いていたピアノからチェンバロのみに絞って勉強することに決めました。
ピーターはこの1st Church in Cambridgeのオルガニストでもあるので、自分のStudioがありますが、行く度に楽器が増えている!!というほどの素晴らしいコレクション。
今は、主にボストン大学の古楽科主任教授になり、演奏解釈や通奏低音、ピアニストの為のチェンバロの授業の他に、プライベートのチェンバロレッスンをこなし、アメリカ各地で演奏活動をしている、常に多忙な素晴らしい音楽家であり教師です。
Streicherのフォルテピアノと5オクターブ半のフォルテピアノ(コピー)
そして、彼の本当に広い心使いから、全ての生徒そしてリハーサルをしたい人には、鍵をくれて無料で心行くまで練習させてくれます。
チェンバロ3台。
これだけの楽器があると、モーツァルトはフォルテピアノで、ブラームスはシュトライヒャーで、クープランはフレンチダブルで、スウェーリンクはヴァージナル、C.P.E.バッハはクラヴィコードで弾き分けるという贅沢なことができ、それぞれの楽器の音色やタッチの違いを感じることができます。
クラヴィコードとヴァージナルの部屋。
1階には教会の大きなオルガンもあり、音響の良い小さなチャペルもあるので、コンサートをいつでも企画することができ楽器もピーターが運んで用意してくれるというまれに見る環境です。
Peter Sykesと彼の楽器コレクションの詳細はこちら。
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