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claveciniste et pianofortiste

帰国します!/Je vais rentrer au japon!

皆様こんばんは。
この2日くらい、パリは気温がまた少し上がりましたが一昨日は日中2度で本格的な冬が始まった感じでした。

さて、録音のジャケットの写真撮影、音の編集、エンジニアとの日程、レコード会社のDirectorとの打ち合わせ、デザインをしてくれる友人との打ち合わせなどなど・・・時間があっという間に経っていますが、本当は編集の”音作り”まで今回のパリ滞在で済ませたいと思っていました。
が!
エンジニアが1か月ベルリンへ行ってしまった&12月は全く時間がない・・・
が~~~~ん。
ということで、昨日返事を貰い、Directorとも話した結果、今はまずテイクを選んでからでないと最終段階の音の編集(響き、バランス、曲と曲との静寂の“間”など)は今できることではないし、エンジニアに信頼して任せれば大丈夫!と言われました。
それにしても、メール&スカイプでパリー東京で打ち合わせしたり、あそこをこうして・・・と伝えても、果たして『音』を作れるのかは大きな疑問。聞くストレオなどによっても全然違ってきますし。やはり同じ空間でエンジニアと『音』を一緒に作りあげることは非常に大事だと思います。
ということで、急に明後日帰国!に決まり、せっせと荷作りしていると事です。
5カ月の滞在で夏ー秋ー冬物があるだけに、もしかして・・・と思ったけど、やっぱり1個のスーツケースでは入らない!!
急遽、友達に聞いたら今夜いらないスーツケースを車で持ってきてくれることになり、『日本に着いたら捨てていいから!』ということ。
今回は、初めてルフトハンザのパリ発往復便を利用するのですが、1年オープンで何回でも無料でチケット変更できるという便利なプラン。その為、すでに1回変更したのですが、このままずるずる居てもしょうがない!えい!という感じで帰国します。
12月はゆっくりと7時間におよぶ全テイクをステレオで聞いてきっちり自分の求める音を探したいと思います。
その後1月にエンジニアが編集して、やはり東京で無理を感じた場合は、飛行機を変更して1月末にまた数日間『音チェック』の為に戻ってこなくてはいけない場合があります。
ユゲット、ルセ、曽根麻矢子さんという大御所のチェンバリストの方達も、
『絶対に最後のチェックだけはやらないといけない』ということ。
やはり世に出る『音』=自分の顔=自分の責任になるわけですから、自分らしくない音楽に仕上げられたり、後で後悔するのは嫌ですね。
今回、初めてソロを録音してみて感じたことは、演奏60%、音の編集40%くらい録音後の仕上げが大事ということ。
今回お願いしたエンジニアはまだ若いのに、現在12枚ものCDを仕事していて全く手があかない状態。すごい売れっ子ですね。ルセの先月オリジナルのブロンシェで行われたリサイタルの編集もしているということです。

今夜は3月にCDリリース記念コンサートをやる予定のシャトレ劇場へ行ってDirectorとジャケットデザインをしてくれる友達と打ち合わせ。その後、ジャケットの文章のフランス語を絵本作家の友人にチェックして貰います。
なぜチェンバリストになったのか・・・ルッカースで弾けるという意味。などをエッセイ風に書きました。
が!
日本語で書くのが一番しっくりきますが、やはり英語の表現とフランス語の表現はそれぞれ違い、特にフランス語は色々な繊細な表現やニュアンスがとても微妙なので、パリに居る間にチェンバロのデリケートさ、音楽家の観点をよく分かっている友人にチェックして貰いたいと思いました。
こればかりは、フランス語の先生に直してもらったからと言って正しいフランス語=ニュアンスが伝わるというわけではないので、難しいですね。
ということで、帰国後もしばらくはCD制作に追われていると思います。
6月末にパリへ来てすっかり慣れ親しみ、今回は本当に楽しく、多くの友人や知人によくしてもらい、『こんなにフランス人ってナイスだったっけ?』という新鮮な印象を受けました。
フランス在住が長い友人からすると、フランス人は本当に心を開く=近くなるまで時間がかかるけど、その後はまるで家族みたいに親しくしてくれるよ。と。
あと、1度去った人には親切なのでは?と。
パリ在住だと仕事はあげない!とばかりに対抗意識があったり?
でも、もう帰国したというと『あら、そう~~東京はどう?』と相手の力が抜けているのが分かります。自分のテリトリーでないからでしょうか?不思議ですね。
何はともあれ、本当に充実した素晴らしい時間を持てて、2枚の録音を終え、来年はCDリリースに続きパリ・日本で記念コンサートを企画中なので、パリでの活動が『逆輸入』的に日本と交流できるのが良かったな~と思います。
そうでないと、13年ぶりに帰国した浦島花子です・・・
と自己紹介しても
し~~~~ん。誰、あなた?
というのも容易に想像できますので。
さて、帰国したら上手く日本人女性らしくお淑やかに(私からは程遠い!?)いられるかは、全く違う課題!!
きゃ~~~~。
いつも思いますが、フライト時間の12時間は長いのですが、
1―6時間目はパリのことを色々考えたり、去ったという感情。
7-12時間目はもう心が日本を向いて、さ~着いたらお寿司食べよう!とか?(単なる食いしん坊)
人間の心理は面白いですね。
ということで、この5カ月お世話になった全ての人に本当に感謝の気持ち一杯です。
とか言って、またすぐ戻ってくるんだから~~というのは、
10年来のパリ在住の旧友達のお言葉。
2月に本帰国した際に、そんなことないよ~~と言ってたのに、またすぐいるし!みたいな。
ということで流れにお任せします。
余談ですが、今週5日間滞在を伸ばして嬉しかったことは、12年来のボストンーパリでずっとお世話になっている親友が無事に出産したこと。26時間に及ぶ大変な経験だったようですが、産まれた赤ちゃんはベトナム、日本、フランス人の血がまざっています。
スーパーキュート!ですね。産後の消耗しきった体には日本食しか無理でしょう~フォアグラなんて!ということで、毎日慣れないお弁当を作って持って行きましたが、食べれたもんかは謎・・・
外国で出産して異国の地で家族の助けなしに奮闘している音楽家ママ達を心から尊敬&応援しております。
今後パリに戻ってくるたびに成長を見れるのが楽しみです!すっかりKおばちゃんの気分。Tata(仏語でおば) Kです。
Mayuちゃんです。
逆に兄の3歳の姪はほとんど私に会ってないので、謎のおばちゃんになっているかもしれません・・・今後家族にも多く会えるのは嬉しいですね。

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