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claveciniste et pianofortiste

終わったと思ったら・・・/pas encore fini!


さて、やっとCDジャケットの文字編集も終わってきた?と思っていたら・・・
文字が多すぎなのでカットしなければならない!!と。
ミーティングも兼ねてパリ在住のお友達Kちゃんと電話でデザインについて色々とあれこれ話してたら、やっぱり文字数が多いと。
が~~ん。確かに、それは私のミスだったかも・・・
今更なのですがジャケットは16ページなので、文字数は大丈夫だろうと思っていたけれど、確かに3か国語なので3倍のスペースを取り、チェンバロの写真などを入れると実質の文字数はデザインをすっきり見せる為にやはり短い方がきれいにレイアウトもまとまります。
実は、以前にこのブログにコメントを頂いたことから知り合ったパリ在住でチェンバロ奏法やスタイルについて研究なさっている音楽学のYさんがいらっしゃり、10月頃録音前にカフェした時に、≪曲目解説を書いて頂けたら嬉しいのですが≫とお伺いした所、
【演奏者がどうしてゴルドベルクを選んだのかなど個人的なメッセージの方が興味を持つのでは?】
ということで、なるほどそうかも?
確かに今まで【どうしてチェンバロを弾いてるの?チェンバリストになったの?】と初めて会う人、10年来の友達からも聞かれ、その度に色々考えるのだけれど、まあ今からすると自然な流れというか楽器との出会いが大きいかと思います。
そんな思いを短いメッセージに書いたのですが、それも気がつけば長くなってしまい・・・
ということで、曲目解説は1度は止めたものの、やはり年末ごろに文章を書き始めデザインしてくれるKちゃんと話した時に、やっぱり音楽を知らない一般の人がCDを聞いた場合、どういう曲なのか知りたいと思う。
ということで、急遽≪曲目解説≫を載せることに。
しかし、ゴルトベルクのような名曲を書くというのは至難の業!どうでも良いことを書くなら書かない方が良いと。
同じく去年シューベルトを録音したパリ在住の親友も、シューベルトのソナタを書き出したら1冊書くか、書かないか。ということで、彼女はさっくり書かないことに。その代わりにメッセージを。

今更書く余裕がない&年末はまだ音編集が終わってなくって煮詰まって居た為、全く心のゆとりがなく・・・4-5日もやもやと考えた末・・・
そうだ!パリのYさんにお願いしよう!
ということで、無理なのは承知でメールを書くと、クリスマス休み=フランスではお正月休みの様に家族が集う時期にも関わらず、一応書いてみます。ということで、何と2日後にはさっくりと【仮案】が送られてきて、ブラボー
これは、フランス人では絶対にありえない仕事の早さ。感謝一杯ですね。
そして、内容もYさん独自の味方で分析をしていて面白い。私も読んで発見したことがあり興味深い。
早速その文章を英訳。
その英訳をまたボストンの音楽学の友達へ添削をお願いする。戻ってきたころに仏訳もYさんから来る。すると和訳英訳したものと、和訳仏訳をしたものに誤差が。
ボストンの友人はフランス語もペラペラなので、Yさんの仏語原稿を送り、その横に英訳をペーストして比べて誤差のない様に仏語英語で再度添削を依頼。数日後に添削終了。
まるで、元の私が英訳した文章とは思えないくらいハイクラスの音楽学の英語でぎっしり。
それを、またパリのYさんへ送り、元の日本語仏訳とずれがないかチェック。
という具合に、この2週間くらいパリー東京ーボストンー東京ーパリとメールがびゅんびゅん飛んでおり、どうにか昨日全てチェック終了までいったのですが、
ここでカット~~!
さすがにYさんもびっくりしてお電話でお話しした方が早いということで、内容が高度で解説全体がつながりのあるように精妙に書かれている為カットは難しいかも?
デザインのKちゃんにもどうにかジャケット内の曲目を外だけにしてスペースを空けるか、チェンバロの写真をCDの円盤に載せて、その分ジャケットにスペースを空けられるか?
などなど提案。
日本の夜中=パリはまだ夕方ということで、お二人のコンタクトを紹介して、大変申し訳ないのですが文字数など2人で聞いた方が早いのでは?と連絡して、私は就寝。時差のお蔭でパリと東京でフルに24時間を活用して物事が進んでいます。これはありがたいですね。
朝起きるとメールが10通くらいパリから届いていて、Yさんは文章カットしてくれ、KちゃんもOkが出ましたということで、本日スタート。カットした日本語、仏文に従って英文もカット。そして、その他のメッセージ、プロフィール、楽器説明も大幅カット。どうにか1500字(2p)に収まりました。
偶然ですが、京都出身のYさんとKちゃんに感謝だな~と本当に思いました。
これで、誰か1人ぶち切れ型のフランス人が居たら、ぐっちゃくちゃ(!!)になっていてもおかしくない!
と想像するだけで怖い・・・ですが、本当にそういう点で日本語でテキパキと作業をしてくれているお二人に感謝ですわ。友達の助けと共にこの録音が1つ1つ形になっていることはとてもありがたいです。
そして3-4日音信不通だったエンジニアからも
【ネットのない環境に缶詰めでした。パリにわざわざ来なくても、ルセのCDも今編集中で(パリ在住のルセも忙しくいつも居ない為)メールでやりとりしているから、けいもメールでOk。来週から音編集始めます。】という内容。ほっと一息。本当に大丈夫かは編集後聞いてみないと分かりませんが!
やっと、チェンバロも練習できるかなという感じになりました。

一昨日、日本大好きのフランス・ナントのコンセルヴァトワールに20年務めていたチェンバリストと会いましたが、彼女は何と不思議な日本文学好きが高じて【三島由紀夫&C.P.E Bach】という謎のタイトルのCDを発売。
練習ー録音ー編集ー発売まで1年かかったから、1か月かかるのは当然よ。全部自分で聞いたの?そりゃ~大変だわ。私は信頼するエンジニアにお任せして気になるところだけちょっと言って編集して貰う】と言っていました。
ただ今、彼女は3か月日本語留学中ということです。私は、半日美術館で浮世絵や日本美術を訳するので、久しぶりにず~っとフランス語を話して、脳みその裏まで相当に疲れましたが良かったです。
言葉は話していないとあっという間に忘れますね。
まだ、翻訳訂正は時間がかかりそうです。
1冊の本を出版する場合は、どれだけ訂正チェック、書き直し、レイアウトなど本になるまで時間がかかるのだろう?と思いました。大変なことですね。
それでは、しばしクープランでも弾こうかな。

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