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claveciniste et pianofortiste

ウインザー/Windsor in England

パリもやっと夏らしくなり、毎日30度の暑いお天気が続いています。
しかし、こんな日照時間も曇り空の多いパリでは、1年中のほんの数十日かも知れません。
イギリスらしいカフェ
さて、2泊3日でイギリスへ行って着ました。
パリーロンドン間は、まるで東京ー九州くらいの距離ではないでしょうか。
最近、ユーロスターが更に早くなりパリ北駅からロンドンの中心までなんと2時間20分で行けるようになりました。
ウインザー城を下から見上げた景色/Windsor Castle
ヒースロー空港で日本行きに乗り換える時は、飛んで空港内で移動するのみですが、実際に飛んでいる時間は40分くらいでしょうか。
白鳥が一杯!のテムズ川。お天気の良い何とも心地よい雰囲気
本当に、ヨーロッパ内の気軽に隣の国へ行ける距離には、驚かされます。
ヨーロッパ人でアジアやアメリカなどに行ったことのない人達は、飛行時間2時間かせいぜい3時間しか経験していないようで、日本へ行くには12時間以上かかるというのは、想像できないようです。
ボート乗り場、45分と2時間コースでテムズ川下りをできます。
近いようで遠い、遠いようで近い、便利な時代になりましたね。
早速45分ツアーに参加しました。ロンドンから一歩出れば、こんなに多くの自然があるのだな~~と満喫しました。
最後にテムズ川からウインザー城のベストショット!
実は、私がまだ生まれる前に家族がこのすぐ近くに住んでいました。兄が生まれ育った家などを母と訪れ、数十年経っても変わらない風景、そして一変した場所・・・・など、思い出に浸りながらとても良い時間を過ごしました。
とても面白いのは、私はまだ赤ちゃんの頃に帰国してしまった為、あまりロンドンの記憶がないのですが、このボート乗り場のテムズ川沿いを歩いた時、フラッシュバックの様にリアルに記憶が蘇ってきました。
赤ちゃんの記憶か、又は10年ほど前に来たかもしれなかった時の記憶?!ですが、体の中に眠る感覚や記憶とは、面白いですね。

大聖堂前のコンサート/Le concert devant la cathedrale

ランスでは夏のコンサートが盛んに行われています。Jazz,クラシックなど様々なスタイルが路上やホールなどで行われ、10時半まで沈まない長い夕日の中、音楽を友人達と気軽に楽しんでいました。

私がランスに行った日の夜は、偶然にもべートーベンのピアノコンチェルト*皇帝*が野外ステージで演奏されていました。

広場には人、人、人。

カテドラルの幻想的な建築と共に、素晴らしい音楽を堪能できるのは、なんとも贅沢です。
終演後にスタインウェイのコンサートグランドピアノが移動されます。
チェンバロは80キロくらいで2人で移動できますが、コンサートグランドは・・・400キロくらいするのではないでしょうか?!?!

仮説ステージとトラックの間は、はしごの様なレールが掛けられているだけです。果たしてピアノを支えれるのでしょうか?

出てきました!何とオレンジの電動モーターのようの機械が自動的にピアノの位置を動かして、バランスを取るようです。
難なく積み終わりました。見ていた人たちはみんなほっとしていましたが、この力強いプロの業者さんが居れば大丈夫!
ということで、いつもチェンバロの移動で苦労している私にとっては、この大きなスタインウェイを移動するのはどうやるんだ!?と興味津々に見てしまいました。

シャンパーニュ/La chamgpagne

大聖堂の有名なランスの街は、シャンパーニュ地方で沢山のシャンパーニュセラーがあります。

ドライブがてら、セラーを訪れて試飲をしながら田園風景を楽しむというのは、シャンパーニュがお好きな人にはとっておきの旅になるのではないでしょうか。

私は、1杯で幸せに酔ってしまうのですが、せっかく来たのでレストランでアペリテイフに頼んでみました。
ここのレストランは、天井にアールデコ調のステンドグラスがあり、代々引き継がれているオーナーの集めた絵画で展示されている大変ユニークな内装です。

観光客だけでなく、地元の人もカフェを飲みにきたりしています。
旅行に行って、おいしいレストランを探すのは、まず地元の人に聞いたり、目だった通りよりも1本入った静かな道に、地元の人で賑わっていると、おいしいかも?!と感が働きます。

ランスの大聖堂/La cathedrale de Reims

パリの今日の気温は15度くらいでしょうか。
曇り空で冷んやりした風です。日本は、猛暑のようですが、こちらではみんなジャケットを着ていますね。
ランスの有名なカテドラル、フランスで3大教会の1つでパリのノートルダムと同じゴシック建築が残ってりますが、第2次世界大戦で80%が崩壊し修復した姿です。
さて、パリからTGVで45分のランスというシャンパーニュ地方に行ってきました。1泊2日でしたが、以前より見たかったランスのカテドラル、シャガールのステンドグラスを見てきました。
目の前にある図書館の建物に映るカテドラル正面。

パリにいらっしゃる方は、1日ふと田舎に行くのもフランスのまた違った魅力が楽しめると思いますよ。シャンパーニュのセラー巡りなどもお好きな方には楽しいと思います。
カテドラル正面の横から。12世紀から残っている古い石、最近修復された新しい部分が分かります。
教会中のバラ窓
教会奥にあるシャガール作のステンドグラス
左のガラス。右上に緑のマリア様の姿。
真ん中のガラス、右中央にキリストの姿。
右のガラス。上のお花のような部分にはエヴァンゲリストが描かれています。
隣にある宝飾美術館所蔵の金の器。
素敵なエンジェルがのっています。
この広間は、カテドラルで戴冠式を挙げたルイ王朝の宮廷人がその後に祝杯を挙げた場所で、最近になって公開され始めました。
カテドラルの屋根などにある彫刻ですが3メートルはあるでしょうか。展示されています。

アメリカとヨーロッパの違い/la deifference entre aux Etats-Unis et l’europe


パリも本当に気持ちの良い晴天が続いています。バラがあちこちで咲き始め、また今年もバラ園に行こうかと思っています。
今日は、真夏の様に暑く日曜日ということもあり、多くの人がタンクトップにサングラス
でお散歩に出掛けていました。

さて、先々週のアメリカ旅行の時差も治り、パリモードに戻りました。
何となくいつもアメリカに行って感じるのは、それこそ*行く*というより*帰る*という感覚ですね。
既にアメリカからヨーロッパに移って5年が経ちましたが、20代の一番吸収する時期に5年間過ごしたボストン生活は、今でも大事な宝物です。
夕日の中のボストンの町。
日本からボストンへ行ったばかりの頃は、多くの*ビックリ!*や*そんなはずでは・・・*というハプニングも続出して大変なこともありましたが、だからこそ、思い入れが深いですね。
色々な経験から、日本では感じることのない多文化や考え方、生き方を学びました。
それらは、きっと今でも海外生活のベースになっているかも知れませんね。
結局、1度海外生活のベースを身に付ければ、国が変わっても基本的にはやるべきことは同じではないかと思います。

しかし、自分では変化してないと思っても、こうしてヨーロッパの空気に慣れて再びアメリカに戻ると、住んでいた時よりもアメリカ文化を客観的に見ていたり、ああ・・・こういう空気だった・・・とか、自分の中の変化に気がつきます。
それが、普段は気がつかないことだったり、今の自分を逆に見れるので、とても楽しみに行く国です。
大体印象として、今回のボストン、ニューヨークの旅からパリに帰ってきて気がついたことを書いてみようと思います。

アメリカ
天気:1年を通して青空が多い 
極寒の冬(北海道と同じ緯度で夜はマイナス15度にもなります)でも、太陽が照っている日が多い
コミュニケーション:常に笑顔が多い。お店の店員さんも感じが良い。英語を話せば、勿論問題なし。差別感も少ない。通りを歩いていて笑いかけられることもある。しかし、逆にどこまでが本音なのかを見極めにくい。付き合い方も上辺だけの感じになりやすい。
雰囲気:カラッとした空気と大きな大陸のせいか、人が自由に生活していても窮屈な感じがしない。緑豊か。
休暇の過ごし方:家族や友人と過ごすことが多い。アウトドアにハイキング、カヤック、スポーツをする人も多い。
交通:ボストンは、あまり渋滞などはないが、ニューヨークは大きく人口も多く、建物も果てしなく続く大都会。地下鉄やバス、タクシーなどTime is Money!の国だけあり、発達している。


パリ
天気:1年の半分以上は曇り空。特に10月ー4月はかなりキツイ!5時には真っ暗。しかし、その分5月ー9月は夜10時半まで明るかったり、暑すぎず、湿気もあまりないのでとても過ごしやすい。
コミュニケーション:何となくみんなブスっとしている・・・・(笑)が、お天気が良くなるとみんなウキウキと歩いている。(単純!でも太陽は大事だと痛感します)フランス語を話さないと、結構厳しい状況・・・
 
お店の対応は、75%がナイスでない。ナイスであればラッキーという感じ。注文も遅いし、ルーズ、仕事で割り切らず、個人的感情や怠惰な性分がそのまま出ている。(日本ではあり得ない!)
郵便局などでは、待つことがなかなか出来ない人種なのか、すぐに文句を言っている。そして、文句でみんな意気投合していたりする。。。。。でも、そういうネガテイブな空気をサラッと流せる術(!?)を身に付ければ問題なし。(生きていく為の知恵(笑))
地区の雰囲気によって、居る人達の階層や雰囲気も異なるので、サン・ジェルマンやマレ地区などお散歩に最高の場所は、オープンカフェも多くとても楽しい。  
雰囲気:曇りが多い為、春以降お天気が良くなると一斉に街が賑わい出す。お散歩する人も週末は溢れんばかり。お天気の通り、フランス人はとても気分屋さん。でも、やはり生活を楽しむセンス、洋服、食事、全てにおいて素敵な感覚がある。

休暇の過ごし方:家族や友人と過ごすことが多い。メゾン・ド・カンパーニュ(別荘)を持っている家族は自然を楽しみに行く。小旅行。
バカンスは*待っていました~~~!*とばかりにみんなパリから一斉に居なくなるので、シャッターの閉まった家が多く、ガランとした雰囲気になるが、その代わりに凄い数の観光客が来る。1年働いているのは、バカンスの為!というほどみんな待ちに待っている。
交通:案外小さなパリ中をメトロが網羅しているので、どこでも大体30分ー40分で行ける。バスも路線を把握すれば便利だが、遅い・・・でも、景色を楽しみながら目的地に行けるのは楽しい。
私がよく使うラインは、サン・ジェルマンからセーヌ川を抜けてルーブル美術館を通り、オペラ座へ。

という具合でしょうか。
これに東京を入れるとまた面白いですね。オランダ:アムステルダムを入れると行動範囲は自転車で20分以内、お店の対応は結構失礼!だったりすることもあります。
運河の多いアムステルダム
それぞれの国事情も違いますが、パリは案外都会に見えて小さいとニューヨークに行って思いました。
東京にパリから行くとやはり2日間は頭の中は外人です!(笑)
電車の中で、あーー今は、こういうものが流行なんだ・・・と浦島花子状態ですね。
でも、服装はパリの方が結構何でも自由に来ているので(お年寄りでもハッキリした色の洋服をよく着ていますね)、日本では派手で浮かないように・・・・気を付けてます。すると、大体黒になるのですが、まあ安全かと。
ということで、国もそうですが、言語について、そしてチェンバロとフォルテピアノの違いについても最近よく考えるので、また次回に!

空/Le ciel

私は空を見上げるのがとても好きです。
雲の動きや、太陽、月、満月、夕日・・・などなど
色々な表情の移り変わる空を見ると何だか、気が和らぎます。
これも、曇ったどんよりとした天気が半年続くヨーロッパに来てから、青空が見えると
*あ!!*と貴重な太陽に敏感になったからかもしれません。

もう1つ好きなのは旅行中に飛行機から見える空。
これは、どこまでもどこまでも続く青空が見え、遥か下に陸地や山、海、家などがぽつぽつと見えます。
日本、ロンドン、パリ、ボストン・・・・それぞれ着陸前の地上の風景が異なりますが、どれも好きです。
小さな家がかたつむりのように渦巻いているのを見ると、ああ・・ロンドンに来たな・・と思います。
そして富士山が見える時は、身を乗り出して見てしまいます!(やっぱり日本人ですね)
この写真は、日本へロンドンから帰る途中のものです。今年の9月だったでしょうか。
地上では曇っていても、その更に上に行くといつも穏やかにどこまでも広がる青空があるのだ・・・と思うと何だか嬉しくなります。

ストライキ/ les greves

パリもやっと1週間以上に渡るストライキが終わり、パリ中の人がほっとしています。
有名な映画アメリーにも出てきた11区にあるCanal St-Martin
それにしても、東京の終電並の満員電車のようなメトロは初めて見ました!
それでも、ホームには溢れんばかりの乗れない人たち。。。
ひどい時は4本あるはずの電車が1本しかなかったり、各ラインによって頻度が大きく異なるのですが(5分ー15分間隔)それが3本分来ないとなると、40分くらい待ってラッキーであれば来るけどそうでなければ結局歩く・・・・という状況でした。

こんな週に限ってコンサートで弾いたり、バロックオペラの見たいコンサートがあるので、出かけたのですが何と今回初!オペラ座までモンパルナスタワーから自転車で行きました。
というのもバスに乗ったものの、途中で降ろされ開演まで40分・・・・
この数ヶ月始まったパリ中の路上に設置された30分間借りれる自転車!が大活躍。
1日券から1年分のチケットまで希望に応じて使えるのですが、車の大渋滞を横目にすいすいと通り抜けて行きます。
歩いていたらなんと、うさぎちゃんが出てきて水を飲んでいました!
結局、モンパルナスーサン・ジェルマンールーヴル美術館ーオペラ座と15分あまりでセーヌ川を渡り、無事にコンサートに間に合いました。
ストライキ中でなくても季節が良ければ気軽に楽しめるサイクリングです。
セーヌ川の向こう岸に行きたい時(例えば、サン・ジェルマンからマレ地区に行きたい・・・)とか、終電がなくなってしまった時、渋滞の時等は暗い地下のメトロよりも楽しいですね。
写真は夏にマレ周辺をお散歩していた時のものです。

トリ二ティカレッジ/Trinity College


グリニッジ天文台からなだらかな丘を下ると、博物館やトリ二ティ カレッジの校舎があります。音楽科だけでなく、ダンスや演劇など幅広く学べるロンドンの学校の1つです。

イギリスらしい緑豊かな校舎。ボストンのハーバード大学校舎もレンガ作りでイギリスの雰囲気と似ています。
中庭を通るとチャペルがあります。ふと寄ってみると、こんな素晴らしい空間でした。

この素晴らしいオルガンは、どんな響きがするのでしょうか。

もう1つのチャペルは、まるで図書館のような空間が奥にあり、壁画に包まれています。

今、咲き頃のクロッカスと水仙。

グリニッジ天文台/ Greenwich observaory


ロンドンの東に世界の標準時間0であるグリニッジ天文台があります。
天文台から見える海事博物館とロンドンの景色。
グリニッジ天文台は1675年に設立され、星の観測で多くの新しい発見をした功績から、1884年に世界の経線の原点すなわち0度と決められましたそうです。

写真は東半球・西半球を分ける本初子午線。(Prime Meridian line)

ロンドン中心部から15分ほどで、天文台に行くことができます。緑に包まれた素敵お散歩コースです。興味のある方はこちら

ロンドン紀行


みなさん、こんにちは。
ロンドンの中心にあるトラファルガー広場。テムズ川沿いの方面(写真奥)には国会議事堂が見え、手前にはナショナルギャラリーがある。
ヴァイオリンの伴奏とロンドン在住のチェンバリストの方にお会いする為、3日ほどロンドンに行ってきました!
パリの北駅(Gare du Nord)からロンドンのウォータールー駅(Waterloo)に着くまでなんと4時間弱!
乗ってしまえばあっという間にフランスの国境を越え、イギリスの田舎らしい丘の続く景色へと変わります。
ロンドンの町並み。このTaxiを見るとロンドンらしいなあと思いますね。
そして、時間はロンドンに入ると1時間遅くなる為得するわけです!
けれども逆にロンドンからパリに戻る時は、1時間時間が早く進んでいるので損をする!
という不思議な感覚です。
ロンドンには素晴らしいオーケストラやアンサンブル、音楽家が居ますが、ドイツ人であった作曲家ヘンデルも晩年はロンドンに住み帰化しました。
ヘンデルハウスの入り口。可愛い裏道から入る。
そのヘンデルが大曲*メサイア*などを書き、リハーサルをしていた24年も住んでいた家がヘンデルハウスとして今もボンド・ストリートの裏に今でもあります。
ヘンデルの時代に出版された初版譜の表紙。
家自体はそんなに大きくありませんが、ロンドンの中心です。博物館の中にはヘンデルの出版された初版譜などが展示されています。
英語で書かれた歌詞が読み取れますね。
Oxford Street,Bond Streetの多くの人で賑やかなエリアに、まるで時間が止まったかのように昔のゆったりとした時間をこのヘンデルハウスでは感じられます。
毎週木曜日にもコンサートがあり、沢山のイベントも企画しているようなので、興味のある方は是非寄ってみてください。

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