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claveciniste et pianofortiste

エジンバラ楽器博物館/Edinburgh Russel Collection

皆様こんにちは。
日本は、36度の最高記録を更新!というほど暑いと聞きましたが皆様大丈夫でしょうか。
一方ヨーロッパでは湿度の低いさらさらとした気候で、夜は長袖などを着ないとちょっと寒い・・・という感じです。
さて、10年来一生に1度は行ってみたい!!という念願のイギリス・スコットランド(エジンバラ)楽器博物館を3カ所周ってきました。
パリーエジンバラまで飛行機で2時間であっという間にスコットランドへ!
北へ来ただけあり、セーターにレインコートも着ないと寒いくらいでした。
イギリス楽器めぐりの旅1日目:エジンバラ 楽器のカタログはこちらからどうぞ。
エジンバラ中心部。断崖絶壁の上に旧市街が並び、コレクションのあるエジンバラ大学は丘の上のメイン通りです。
幸運なことに3つのコレクションを1日ずつ順番に見れるように休館日など誰も居ない日に予約を入れて頂き、思う存分に素晴らしい17世紀ー19世紀のチェンバロ、フォルテピアノの名器を見てきました。

また、世界に数十台しか現存していない貴重なチェンバロなども弾かせて頂き、本当に感激でした。気が付くと撮った写真は300枚以上・・・
ということで、勿論ここには全て載せれませんのでメインの雰囲気や名器などを載せます。楽器好きの方、そうでない方も興味が湧くのではないでしょうか。
チェンバロの部屋。何十台あったでしょうか・・・チェンバロだけで10台以上、クラヴィコードも10台くらいあったと思います。
200-400年経っても実際に音を出せる楽器からの何とも言えない時空を超えた音は・・・
今まで聞いた事のない音やタッチ、空気に振動する“何か”を感じます。
ピタッと説明できる形容詞が見つからない様な・・・そんな感性を越えた世界でした。
では、ご一緒に旅行に行ったつもりでどうぞ!
フォルテピアノの部屋。イギリスの18世紀のフォルテピアノが多くありました。
18世紀Vienneseのフォルテピアノ:MozartやHaydnの時代です。
この日は1日中雨という天気予報でしたが、朝10時半ー午後4時までずっと博物館内でじっくりと楽器を見させて頂き、帰りには雨がやみ素晴らしい街並みが見えました。
今度はゆっくりエジンバラの街を歩けたら最高ですね。

ブルターニュ最終日/La dèrniere jour en Bretagne

ブルターニュは海沿いの為、年間を通して曇りや風が多い様ですが、フェステイバルのあった5日半は快晴が広がり、地元の人達も大喜びで泳ぎに行っていました。

地中海に比べて海の温度は寒い様ですが、みんな楽しんでいました。私はあいにく練習や移動などでコンサ
ート前に時間が取れなく行けませんでしたが素晴らしい景色を堪能しました。


出発の日はせっかくなのでパリへの帰り道にあるモン・サンミッシェルに寄って帰ろうかとプランしていましたが、車で載せていってくれるシャルルが2つの提案をしてきました。
1.今すぐランチを食べないで出発。
2.ランチをゆっくり食べて午後2時に出発、ちょっともサンミッシェルを見てルーアンまで車で行き、8時TGVに乗りパリに夜10時着。
う~~ん。と考えたあげく、どちらでもない、ランチを食べてTGVで直接モルレーという近郊の町からパリへ4時間の直通で帰る事になりました。
それはお天気が悪かったことと、疲れが出てきたこと。そしてちょうどB&Bのお世話になったボネットご夫妻に恵子ちゃんのアイデアでお好み焼きと稲荷寿司を作っていた途中だったので、みんなで楽しく過ごしてゆっくり帰るのもいいのではないかと。
モンサンミッシェルはずっと行きたいと思いながら行く機会のなかった場所なのですが、すでに5-7世紀以上残っている世界遺産ですから、今回行けなくてもまた行けるだろうと。40年くらいはまだあるでしょう。(笑)

ということで、できあがった日本食はボネット夫妻、シェフの旦那さんジャン・クロードも大喜びしてくれ、滞在させてもらったフランソワーズ夫妻やその他2家族にも出前!をするとクレープのランチも行われていました。
そこで、本場ブルターニュのクレープの作り方を教えて貰う事に。
1.クレープ専用機(これがないと味が全然違うらしいです!)
2.平たいへらの様なもので円く広げていきます。
3.バターとお砂糖、またはジャムやブルターニュ名物の塩入キャラメルをお好みで入れます。
真ん中に具が集まる様にたたんでいきます。
恵子ちゃんもトライしましたが、何だか焦げています。(私もすごいことになってました。円くならない!でもパリパリの部分が美味しいです)
ベンジャマンはジャム入りを挑戦。
これがブルターニュ本場の”そば粉”。Farine de blé noirと書いてあります。これは、卵やベーコン、ホウレン草などご飯として食べるクレープの粉。
カトリーヌさん特性レシピノートをパチリ。

そば粉のメインデイッシュとしてのクレープレシピ:
5人前:(1人100g)
そば粉:500g
卵1個


よく混ぜる。簡単ですね!

デザート用クレープレシピ:
デザート用は普通の小麦粉で良いようです。
クレープ5枚分:小麦粉100g、卵1個、砂糖30g、バター15g(油15gと書いてありますが、カトリーヌさんはバターを入れるそうです。)塩1.5g、水、ミルク少々。
クレープ50枚分:小麦粉1キロ、卵10個、砂糖300g、バター150g、お水0.6リットル、塩15g
手順:
①卵と砂糖を混ぜる。
②少しずつ小麦粉を混ぜる
③バター、ミルク、水の順番にを混ぜていく
④お塩を混ぜる
油を含ませたキッチンペーパーでフライパンをさっと拭き、布地を伸ばしていく。焼けたら真ん中にバターや砂糖、ジャム、キャラメルなどお好みで入れ、畳み、できあがり。
では、お料理好きな方は是非ブルターニュ本場のクレープを楽しんで見て下さい。

ブルターニュは美味しいものが一杯です!
お料理用のあら塩、Fleur du Selという卓上の高質のお塩、ガレットと言われるビスケット、クレープ、お塩入りのキャラメルキャンディ、同じくお塩入りのキャラメル(クリーム)、そしてChouchenというハチミツ入りのリキュール。

シューシェンは食前酒としてちょっと飲むのに最高です。何と7ユーロしませんでしたから900円くらいでしょうか。
道理で帰り道は荷物が重かったですが、これから食卓で楽しめそうです。
今週末はイギリスの楽器コレクションを見に行きます。

ブルターニュ2日目/La 2ème jour en Bretagne

ぐっすりと寝た後に朝ごはんを食べに、お迎えのB&Bを経営しているマダム・ボネット宅へ恵子ちゃんへ行くと素敵な朝食が用意されていました。
マダム・ボネット宅にて。これは最後の日のランチの写真なのでワインがありますが、さすがに朝からワインは飲んでません!
ここもサラダやトマトも全部自給自足しているということで、お庭には水連が咲き、蛙と鯉がいました。
そんな中ゆったりと朝食を頂き、リハーサルの為にどこへ何時へ行く・・・などスケジュールを決めて移動しました。
何しろ、リハーサル、練習、コンサートの場所が1カ所でなく全て車で10-15分くらい隣町へ行ったり、野原を通り過ぎたり、1人では移動できないのです。始めはその距離感がつかめなかったですが、ギ―メックの村には何とスーパー1軒、カフェ2軒銀行もなし!洋服などのお店も1軒もなし!

今回は、4日目にチェンバロでフレンチバロックのプログラム:ラモー、クープラン、ギ―マンの室内楽。そして5日目にフォルテピアノでモーツァルトのピアノコンチェルト、C.P.E バッハのフォルテピアノとチェンバロの2台の為のコンチェルトを演奏する予定だった為、2個のプログラムを同時進行でリハーサル、仕上げていきました。

まず、フォルテピアノを練習させて貰いに行く事に。
到着すると、それはそれは素敵なお家とお庭の広がる場所で、シルビーという素敵なマダムが住んでいらっしゃり、ここで別の50人くらいのホームコンサートも行われました。
中庭にはバラが咲いていました。そこを入るとフォルテピアノがありました。

練習の合間にシルビーが“今、お庭で積みたてのフランボワーズよ。”と言って持ってきてくれ、太陽の光を一杯に吸収した自然の甘みたっぷりの味でした。太陽の暖かさが伝わってきて、最高だな~~なんて思いながら、再びMozartの練習へ。
コンサートのレセプションのテーブルに載せる為に、自家製のお花でブーケをシルビーが作っていました。

ブルターニュ1日目/la 1er jour en Bretagne

皆さまこんにちは。

5日間ブルターニュでリハーサル・コンサートを終えて昨日パリの自宅に戻りました。
 小さなGuimac(ギ―メック)というモン・サン・ミッシェルよりもさらに2時間西へ行った、何と人口900人!の小さな村に滞在しました。

パリからTGV高速列車で4時間、車だとパリから5-6時間かかります。
行きはリコーダーのパリからドライブする友人と一緒に行きましたが、パリから出るのに渋滞で大変!
東京と同じですが首都高速が一番混みます。
なぜか出発して1時間後に長いトンネルを抜けると、目の前にエッフェル塔が見え・・・・・
あれ?さっきパリ郊外まで出たのに間違えた?!?!
トンネル内へカーナビの電話が届かず間違ったらしい・・・
ということでパリから出るのに2回くらいルート変更になり・・・結局パリから北西のルーアン方面へ出て、モンサンミッシェル、サンマロを経て休憩含めて6時間ドライブでやっと到着しました。
すると・・・
リコーダーの友人が時間があるから海へ行こう!と連れて行ってくれた海沿いのカフェがここ。

この日の昼間、カフェ内のピアノで日本人のチェリストで去年から参加している恵子ちゃんがシューベルトのコンサートをちょうしたようでプログラムが外に張ってありました。
長旅の疲れを癒すには最高の景色。
目の前の坂道を降りるをすぐにビーチです。
ブルターニュの海岸は岩場や海藻が多いのですが、独特の風景でとても美しいです。



その後、5日間お世話になるホームステイ先へ行くとこんなに可愛いらしいお庭の家!

ガーデニングのコンクールが30年前からあるそうで、ご夫婦でデザインやお花の色合い等考えて植え、見事コンクールで優勝したそうです。とても手がかかっていて花が咲き乱れていました。

お部屋からは前庭が見え、ワンちゃんが不思議そうに見ていましたが、よそ者だ!と分かりワンワン吠えてました・・・
そして、お庭の裏には畑があり全て野菜など自給自足で賄っているそうで朝が早い!ので10時半には寝ていらっしゃいました。私も早寝早起きに切り替えこの日はぐっすりと寝ました。
そして夜窓を明けると明かり1つ見えない、通りの電灯もなく、完全な静けさ・・・
こんな経験は何年ぶりでしょうか。パリでも東京でも不可能な田舎の良さですね。
上を見上げるとまるでプラネタリウムのような満天の星空が広がり、素晴らしかったです。

フィレンツェ/Firenze

こんにちは。4日間チェンバロのマスタークラスを受けにフィレンツェに行ってきました。

今、フランスで一番活躍しているチェンバリストの1人であるクリストフ・ルセさんにゴールドベルグ変奏曲やフランス音楽のアドヴァイスを頂きましたが、本当に素晴らしい時間を過ごしました。
有名なPonte Vechio(古い橋の意味)橋の上は貴金属のお店がぎっしり!
橋の上のお店
お店の奥の景色も素晴らしい!
マスタークラスがあった個人邸宅のパラッツォ(宮殿というかお屋敷)
素晴らしいモザイクの床の玄関。隣のドアを開けると全部フレスコ画でした。
続く廊下
家具も素敵なアンテイーク
本当に充実した4日間でした。45分もあればほとんどの主要の観光地が観れる中世の時から街のサイズが変わっていないのでは?と思います。
市庁舎でしょうか。有名なミケランジェロのダビデ像が立っています。隣は世界有数の美術館、ウフィッツィ美術館でダビンチ、ラファエロ、ミケランジェロ、ゴヤ、レンブラントなど堪能しました。

9年ぶりに再度訪れましたが、美術館の記憶も薄れていたので楽しみました。午後4時半に行ったら並ぶことで有名な人気スポットですが、がらがらでそのまま入れてゆっくり見れました。

有名なDuomo、街の中心にあります。
正面のファッサード
右横
あちこちに芸術の都ならではの素晴らしい建築物があり、パリとまた違った幾何学的なイタリア様式に圧巻させられました。中でもドゥオーモは本当に素晴らしかったです。
Duomo中。大理石の床が見事!
クーポールの天井画

バチカン公国の有名なミケランジェロの天井画なども、画家は上を見て描く為首や心身への負担と絵具などが目の中に入って大変なんだそうです。人間の技とは思えない素晴らしさですね。
外に出ると広場にイタリアンジェラートのお店。てんこ盛り!
イタリア食材屋さん
イタリア発祥のピノキオのお人形も沢山!

そして行った初日には人生で一番おいしい!ペストのパスタとオニオンスープを食べました。
その時の写真は残念ながらありませんが、最後の日に地元でおいしそうなレストランに行ってみました。
豊富なイタリアワインのセレクション
前菜の生ハムがおいしかった!盛り付け中


デザートのマンダリンのソルベにブルーベリー
マスタークラスの2日目にはルセが別荘にイタリア人も含め7人みんなを招いて下さり、パスタやケーキを作ってトスカーナ地方のチーズやワインを頂いたり。やはりイタリア人の作るこだわりパスタはおいしかったです。ソースを30-40分煮込んでその後にパスタを湯がき始め、シンプルなトマトソースでもとてもおいしい買ったです。
リビングでは焚火をくべて、焼き栗もしました
ルセ特性のクリケーキとデザートワイン。これがまたおいしく、ビスコッティという固いビスケットにお酒をしみこませて食べてるのは真似したら忘れられない味でした。
自らケーキを取り分けてくれるルセ
街を歩いていてあった木彫りのお店

可愛い天使たち
皆さんも駆け足で4日間のFirenze旅行をお楽しみ頂けましたか。では、また。

南仏・中世の町 カストレ/Le Castellet

コンサートで訪れた町Beausset(ボセー)から車で10分ほどでカストレという可愛らしい中世からの町があります。
町の入口にはこんな見晴らしの良い場所があり、3日間滞在したボセー市や海も眼下に見えます。

1時間くらいで周れてしまうのですが、小さな可愛いお店が色々とあり、手作りアイスを食べながら咲き乱れるブーゲンビリアやラベンダーの中をお散歩しました。


このアイスがおいしかった!何気なくチョコレート屋さんに入って行ったら夏は自家製アイスが20種類くらいありました。
せっかくなので、南仏らしいラベンダーとミントのアイスに挑戦!ほのかに香りラベンダーとさっぱりしたミント味が最高でした。シンプルでも素材が良いと本当においしいですね。

南仏らしいラベンダーが沢山かかった雑貨屋さん
画家のアトリエ兼お店もいくつかありました。
ゴッホがオランダの曇り空から遥々南仏に南下して、太陽の光が違うため、毎日もの凄い勢いで(確か1日に1,2枚製作していたそうです)インスピレーションを貰って、名作のヒマワリやアイリス、またオリーブの木などの絵を描いたのが分かりますね。
ちょうどお腹がすいたのでどこかでランチを・・・と歩いていたらこんな素敵なオープンカフェがありました。

前菜の赤ピーマンのマリネをバゲットにのせて食べると、おいしい!!!真ん中の可愛いストローのついたのは何?と聞くと、ガスパッチョということで冷たいスープでお口なおし。オリーブオイルも生産地だけに素晴らしい!
壁に掛けられたメニュー。デザートにはクレーム ブリュレのラベンダー風(プリンに上がキャラメルのように焦がしてあるデザート)を食べてみました。
結構ラベンダーのお花がそのまま中に入っているのですが、香りがあってありきたりの味から一味ひねっていて、ギュッとしぼった濃いエスプレッソと良く合います。
これで、また何キロ増えたでしょうか?
あまりにおいしくて、ついつい食べてしまいますが・・・
南仏に来て食べないのも勿体ない・・・ので。と言い訳ですが。
このつけは、秋くらい出てくるでしょうかねえ。(恐ろしい!)

イタリアとフランスの国境/Venti Miglia

皆さんお久しぶりです。
3日前からフランスとイタリアの国境のVenti Miglia,Menton付近に来ています。

本当に素晴らしい青空と青い海、そしてアルプスの山の美しい自然に癒されます。

あまりにパリの日常生活とかけ離れていて良い意味でカルチャーショック!!ですが、なぜフランス人がバカンス(夏休み)を1年中楽しみにしているかがよく分かりました。

本当に命の洗濯!という感じです。説明するよりも豊かな自然を見ると伝わると思うので写真をUpします。

ヨーロッパにいらっしゃる機会がある際にはニースから1~2時間海岸沿いをドライブするだけで本当に夢心地になるのでお薦めコースです。
何と自家用ヘリコプターのあるプライベートの船です。モナコ近辺の港には世界中の富豪の船が停泊しています。
滞在しているCerboという小さな村は13世紀くらいから始まったそうです。
村の中心にある教会の鐘以外は、夜になるとかえるやフクロウなどの声しか聞こえません。
こんなに素敵なテラスで朝食を食べる間に蝶々やハチなど沢山飛んでいます。
知り合いのお宅に泊まらせて頂きましたが、夢のような時間でした。250年前の家を全て改造したという素晴らしいお宅のお庭です。隣には300年ほど前の小さな教会があります。

何種類もの素敵なお花が咲き乱れています。何とオレンジ、桃、レモン、きんかんの木もありお料理の時にはお庭からその他のローズマリー、タイム、シソ、ミョウガなども積んで新鮮な香りを楽しませて頂きました。

今日は、アルプスの山の方へ1時間車で登れば野生のラベンダーが岩場からあちこちで咲いていました。
何と野生のヤギや放牧する牛のフンがとても良い栄養になってまだ高原植物が残っているようです。


そして、この巨大なキノコはイタリアのキノコで一番おいしいポルチーノです。専門のレストランにポルチーニだけ買えますか?と聞きにったらおじさんがいいよ。ということで1キロ2000円という破格の値段で分かて頂きました。
日本だと乾燥しているこのポルチーノ一握り千円くらいするのではないでしょうか・・・
夜、村をお散歩すると昔水車小屋だった場所がレストランになった場所がありました。
夜、明かりを消してバルコニーで空を見ると天の川や流れ星が見え、久しぶりに電車や車も何もない自然の中に身を置き、色々な忘れていた感覚が触発された感じがします。

この村では今でもほとんどの家族が自給自足をして、お庭の畑にこぼれんばかりのトマトやズッキーニ、バジルやタイムなどのハーブやお野菜があり、冬になるときのこやクルミ、ウォールナッツ、クリなども集めたり、狩りをするそうです。
青空市場のハーブ屋さん。さすが種類も豊富ですね。
余計なものはなくてもこんなに満たされた生活があるのか・・・と自然と素材の素晴らしさに感激しました。
こちらは、オリーブやパスタソースなどを売っているお店。新鮮な素材でおいしそうですね。
明日はいよいよコンサートのあるToulon近くの町に移動してリハーサル、コンサートの3日間です。
では、また。

Wurzburg散歩2/La promenade de Wurzburg Vol.2

Wurzburの町はそんなに大きくなくて、歩きながら、色々な可愛らしい道や素敵な教会がありました。


教会に入ってみると・・・

ちょっと奥に入ってみるとひっそりとして回廊がありました

教会を後にして川の方へと歩いて振り返った景色
あの左の小さい高い!お城に向かって登り始めます。

途中ぶどう園が広がって街の景色もどんどんと広がっていきます。

見上げると段々お城が近くなってきました!

1時間ほど歩くとお城の門が3,4個と続いています。
そして到着した素晴らしい景色!

カフェがありました。
せっかくドイツに来たので!ヴァイス ビュルスト(白いソーセージを甘いマスタードソースと食べます)、プレッエル、フライドポテトを食べながら素晴らしい景色を見てランチ。でも、実は油が良くなかったせいか、夜まで胃が持たれてしまったのは残念でしたね。。
お城
お城の横から下を見ると、さっき上って来た道がぶどう畑の中に見えます。
お城の中にはまるで*天空の城ラピュタ*みたいに独立した世界がある感じでした。これは、見張り台でしょうか。
これは何だと思いますか?

実は中に入ると100mもの深さの井戸がありました。凄いですね。
これは大砲やピストルを撃つ為の穴ですね。沢山ありました。
お城の地図。良く見たらバスのマーク。え!?バスあるの?・・・・と一番大事なことを最後に知るタイプ。
ということで、かなり良い運動になり足が・・・パンパンだったので帰りはらくらくバスに乗って帰ってきたらなんと10分でホテル近くまで着きました。
では、また。

ブリュッセル フォルテピアノ 1回目リサイタル終了/le 1er recital de fortepiano a fini a Bruxelles

パリーブリュッセルは高速タリス列車でたったの1時間20分!国境が県境みたいです。菜の花畑が見えると黄色い田園風景が続きます
ハイドンのシンフォニーが終わった後、先週は月曜から金曜までずっとブリュッセルに居ました。
金曜日にフォルテピアノでのリサイタルがあり、楽器に慣れるのも兼ねてパリに戻らずに毎日ピアノ漬けの日でした。
ガラスのアンテイーク屋。余談ですが、こういう風にガラスが並んでいると地震があったら大変!と考えてしまうのは日本人・・ですね。
ハイドンを弾いてた週はずっとチェンバロで、ピアノも練習したくても練習する時間がない、コンサート、録音のある日は朝から4,5回に及ぶチェンバロの調律も間にあって神経をとても使います。
そして、教会だったせいもあって温度が低い為狂いやすいです。
コンサート時に使う強いライトが直接チェンバロに当たると10分も弾いてれば調律が狂ってくる・・・・というので休憩の間にまた調律・・・と休みなし。
ブリュッセルやオランダはよく暗いこれから嵐がきそうな・・・というレンブラントの絵に出てきそうな空をよく見ます。
幸いオーケストラの場合は楽器を借りているのでいいけれど、大事なコンサートは自分のチェンバロを家から運んでいるから勿論コンサート後も運搬しないといけないし、部屋も引っ越しの様にぐっちゃぐちゃ!になってしまう・・・・
Mozart時代の5オクターブ半のコピー
そんなこんなで月曜日にオーケストラの後にパリから電車でブリュッセルに行き、 *さあ~~ピアノだ*と思っても指がまだチェンバロタッチ。
弾いてもピンとこない。体の中にも音楽が奥から感じれない。楽譜もまだ頭に入りきっていない。
・・・・・・・うむ。
だからといって弾き続けて体がバリバリになってしまうのも本番前だから良くないしなあ・・・と過去の失敗から思う。
ペダルはまた足で踏む構造が発明されていなかったので膝のぼこっと出っ張ってる2カ所を持ち上げるんです。足が短い私は足台を使わないと、吊りそうになります!
ということで4日間のペースを考えてメニューを考える。何となく。
1日目 通して今どういう状態がつかむ。チェンバロからピアノへのタッチ、メンタルの切り替え。
2日目全体像をつかむ。録音してまだ下手な部分をチェック。音楽的にまだ浅い部分を取り上げて練習。
3日目テンポの関係、音質、テーマの部分など曲の構成を再確認。
4日目テンポで曲の最後の部分が3曲とも詰めが甘かった為集中的に練習。
この4日間の間毎日、友人や知り合いに *ちょっと聞いてもらえる?*とお願いして音楽家同志なのでヴァイオリンやチェロ、歌の人にも聞いてもらいました。
毎回、練習では大丈夫なのに緊張するとぼろぼろ・・と間違えたり、ちょっと気を抜くとすこん!と間違える!悲しいが現実!!(苦笑)
これは、ベートーベン、メンデルスゾーン、シューベルト時代のもっと後期のウイーン式ピアノのコピー楽器。
ベートーベンのOp.110、メンデルスゾーンの厳格なるヴァリエーション、C.P.E バッハ(J.Sバッハの次男)フォリアのヴァリエーションの3曲を演奏しました。
ベートーベンも初期のソナタと違って後期3大ソナタの1曲で、すでに彼が聴力を失い、持っていたピアノ(ウイーン製のグラーフ、かなり頑丈な大きなピアノ)に耳をあてて、脳に伝わる振動音を聞いて作曲されたと言われるので、精神性がとても深い曲。最終楽章は、第9のようにフーガでテーマが次々と現れ最後はスケールの大きな盛り上がりへと通じます。
ちょうど、オーケストラの中でホルンやオーボエ、コントラバス、ヴァイオリンの横で弾いてたせいもあり、色々な楽器のイメージが自然に聞こえてくるのは良い経験だったなと思いました。
ピアノだけで練習しているとなかなか実際にオーケストラの楽器をイメージしにくい場合もあるので。
2台のタッチ、音色、ペダル全て違うのですぐに弾き分けないといけません。黒い普通のピアノからすると右のピアノのタッチは5分の1くらい、左も3分の1くらいの軽さでしょうか。今のピアノは鍵盤を触ってハンマーが実際に弦を叩くまで13工程もかかるそうですが、まだこの2つは直接ハンマーを叩くシンプルな1工程の構造なので、とても繊細です。
メンデルスゾーンはバッハを深く尊敬して、実はバッハの死後埋もれていて多くの名曲、マタイ受難曲などもメンデルスゾーンのお陰でロマン派の時代に再びバッハの音楽が盛んに演奏されるようになりました。
メンデルスゾーンがいなかったら、今バッハがここまで有名ではないかもしれない・・・
カール・フィリップ・エマニュエル バッハは、バッハの数多い子供(13人以上だったか・・・)の中でも特に優秀でプロイセンの王様の宮廷音楽家として使えました。
お父さんのバッハもわざわざ足を運び、王様が提案したテーマをもとにその場でとても複雑、難解なフーガをいくつも披露したことで有名。のちにJ.Sバッハがきちんと楽譜に書きなおしたものが*音楽の捧げもの*。
プロテスタントとして生涯自分の音楽を神に捧げ続けたバッハの晩年の大作です。
練習の合間にサブロン教会にお散歩
次男のカール・フィリップの作風はちょっとやんちゃな!斬新的なハーモニーやメロデイー、アイデアで今もバロックの演奏家の間で多く演奏されています。
ということで、どこかでやはり作曲家同志が通じているような気がしてならない。ベートーベンのこのソナタのフーガのメロデイーもJ.S バッハのマタイ受難曲のキリストが息絶える前の最後のアリアと同じメロデイーなんだよ。と歌の子が教えてくれた。ヴァイオリンの子もそうそう。と弾いたことがあるのでうなずく。
へ~~そうなんだ~~と新鮮なアイデアに妙に納得。

歌の子はベートーベンも自分の最後のソナタと思ってこのメロデイーを選んだの?これは最後の曲?と聞かれたのでもう1曲後に書いたけれど、そういう心境だったのかもね。。。と話していました。
ヨーロッパの人達は自然に聖書やギリシャ神話など色々な話と道を歩いていて見かける彫刻などが結びつく。私は、詳しくないので聖書のどの登場人物か・・・それがどういう意味をあらわすのか・・・よく分からないのですが・・・
修復が終わったばかりなので右の彫刻は白っぽくきれいですね。
でも、こうやって曲や絵画、彫刻や教会の小さなモチーフでも、ああこれはあのシンボル、これはこの場面・・とみんな指をさしたり、うなずいていることが多いです。
話がずれたけれど、練習の合間にすぐ横にあるきれいなサブロン教会に行ってみました。
きれいなステンドグラス。そして入口にあった天使の彫刻・・・などなど、細部はきりがないです。

音楽も、バロック音楽をやる人はモダン(普通のピアノやバイオリン)とどう違うかというと、全体像だけを見るのではなく、まさしくこういう教会の細部の彫刻を見るように、楽譜を見る傾向が多いと思います。
このメロデイーは上行してるのに、2回目は下降している。どういう転調をしているのか、ハーモニーの色がどう変化しているのか、音楽の骨組であるバス(低音)の持つ支え、和音、自然の流れを見ます。

そこに自分の考えを押しつけるのではなく、もうすでにハーモニーの中にある*色*を感じてそのまま表現するだけ。
そこにエゴイスト的な自分の意見はあまり押し付けません。
なぜなら、すでに作曲家の表現したいことが楽譜の奥に全て書かれているからそれを汲み取るだけ。
そんな考えを持っている人が多いのではないかと思います。

勿論、音楽は1人1人自由な考え、見方、表現方法ができるから素晴らしいのですが、趣味、趣向は一言に*素晴らしい音楽家*と言っても違ったりすると思います。
私は、日本でみっちり音楽教育を受けたが正直自分にピッタリくるような音楽への向い方が見つからなかったように思います。
周りを見れば登竜門と言われるコンクール、リサイタルなどをどんどんこなして有名になっていくことが成功の唯一の道のように見えました。
しかし、そこにハマらない自分が居ました。
自分に合う音楽って何だろう?

そんな疑問を持ちながら、本能に任せてピアノ、チェンバロ、そしてフォルテピアノに移り変わる中で色々な音楽感を見ました。
そして、やっぱり自由。自分の思った価値観で音楽を自然にしていけばいいのかな・・と思い、今の自分がいるのでしょうか。
だから、チェンバロとフォルテピアノを弾いているのは英語とフランス語を話すような感じかもしれないですね。似ているけど違う部分もきちんと区別しないといけない。
でも、表現したいと思う心は自分から発しているので楽器や言葉は手段に過ぎないかもしれない。

かなり話が脱線してしまったけれど、ピアノを20年、チェンバロを10年そして今再びフォルテピアノを通して作曲家の見ていた、聞いていた*音*に近い世界を感じながら改めてピアノ曲に触れられるのは大きな喜びです。
勿論、チェンバロの方が17-18世紀と時代が早い為、音楽もシンプルで音が少ないのでテクニック的にはあまり難しくないけれど、その分音楽性や間の使い方が大事になります。楽譜からどれだけ作曲家の意図をくみ取るかという視点がとても大事です。
そしてこの2年自分でも*リハビリ*と称して再び1からやり直した気分でピアノに向かい始めました。本当に8年さぼった漬けは大きかったです!!!一番正直なのは体で、指や腕、肩が始めは1時間以上重い鍵盤を弾くだけで悲鳴を上げてました。だから2時間以上は続けて練習できなかったですが、少しずつ慣れてきました。
ミサの最中でした。
ピアニストやヴァイオリニストや水泳やアスリートの人たちみたいに肉体的に毎日きちんとトレーニングしていないと筋肉がすぐに鈍ったり衰えるし、ましてや8年休んでいた私の手はすっかりピアノで鍛えた20年の筋肉はきれいになくなっていました。指輪のサイズも2つくらい小さくなったのではないでしょうか。ピアノの時にパンパンで入らなかった指輪は今はくるくると回ってしまいます。
しかし、筋肉を使う弾き方ではチェンバロは弾けません。余計な力が一切必要いらないから。
その為、あえてピアノの癖を抜く為にチェンバロのみに集中しました。
今、再び両方の楽器をサンドイッチの様に交互にこの2ヵ月弾いているが、まだ切り替えるのに1日ほど時間が必要だけれど、こなせるようになってきました。

3ヶ国語話すように行き来すればすれほど慣れる・・・
とアメリカの先生が言っていた。彼は5つの鍵盤楽器を演奏できるので、以前にどうしたらできるの?と聞いたことがあったので。
そんなこんなで、結局先週のフォルテピアノのリサイタルは精神的にはかなりキツイ状況だったけれど、とても集中して自分の深い部分を見て演奏できた気がします。

どう聞こえたか・・・というのは、客観的に分からないけれど、聞いていた人が演奏家はどんな時でも、舞台に上がったら楽器の前に座って、100%自分が音楽に向かってなければいけない。と
その意味で彼は私が前後凄い忙しくて今回はピアノだけに用意できなかったのを知って、本番の集中力は最後まで持続していたし、精神的に崖っぷちの方がけいは、精神的に深いところから表現がでるかもね?!
と言われましたが、弾いてたこっちは必死ではっきり言って音楽以外考えられない状態でした。
それがいいのか悪いのか別として、良い緊張感として出る場合もあるし、勿論*ゆとり*があるにこしたことはないと思いますけれど。
おいしそうな手作りお惣菜屋さん
来週はまたシューベルトのピアノトリオと6月4日は楽器博物館でモーツァルトのファンタジー、ソナタとショパンのソナタ2番、そしてヴァイオリンのフランクのソナタを演奏です。
2台使用するのだが、ショパンとフランクを弾くピアノはオリジナルのアンテイークピアノのプレイエル1843年。先週、楽器博物館で練習させてもらったが、何とつやのある素晴らしい音!
まるでピアノのストラディヴァリウスみたい・・・と思ってしまった。
ヴァイオリンの子もpp(弱音)でも本当に音色の変化が出るピアノだねえ。と言っていた。彼女もピアノに触発されてもっと自由に色々な表現ができそう・・・と言っていたのでどうなるか楽しみです。
帰りの電車で食べる御手製ケーキを買ってパリへ
6月の2回目のこのリサイタルが終わったら一息できるがその後はまたオーケストラでドイツツアーに行く予定。グルッグやヘンデルのアリアなど歌手と。
ビュルツブルグWurzburgというモーツァルトが幸せだった頃に過ごした中世の町らしいです。楽しみです。
では、長くなってしまいましたが、また。

クリスマス市/le Marche de Noel

皆様こんにちは。クリスマスも近くなってきました。

ヨーロッパではパリや各町、またドイツなどでも毎年クリスマス市が広場などに立ち、人で賑わっています。

クリスマスのお菓子のお店

プロヴァンス地方の手作りジャムのお店

混んでいるお店ではホットワイン!(le Vin chaud)を飲みながら暖まり友達との会話も弾みます

エクス・アン・プロヴァンスのメインのショッピング街のイリュミネーション。シャンゼリゼ通りも2年ほど前よりブルーのライトになっていますが、今の流行の色のようです
15世紀くらいから建てられている歴史ある教会

その中にドラクロワの描いたキリストの絵が飾られていました。隣にある美術館にはこのプロヴァンス地方出身の画家の絵、勿論住んでいたセザンヌの絵も飾られていました。

そして、思いがけず18世紀のフランス絵画にチェンバロを弾く女の子とガンバを持ったキューピットと共に描かれていました。ちょっとぶれてしまいましたが可愛いので!

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