• Go to Japanese Page
claveciniste et pianofortiste

ピアノ生徒さん サロンコンサート

お天気の良い日々が続いていますね。ゴールデンWeekに植えた、野菜もすくすくと育っています。

さて、ピアノの生徒様のサロンコンサートを、千歳烏山のピアノサロンで行いました。

みんな

3歳から60代の方まで、皆様好きな曲を弾いて頂き、普段のレッスンで学んだことを発表する、とても良い機会となりました。

また、小さなお子様は、他のお友達の演奏を聞いたりするのも、とても良い勉強になったようです。

piano concert 020

3歳ー4歳のお子様は、まだ両手で弾けないことも多い為、一緒に連弾しました。

また、姉妹でレッスンに通われている生徒様は、一緒にチューリップを弾きながらみんなで歌ったり・・・

5歳以上になると、両手でも弾けるので数曲短い曲を弾いて貰いました。

piano concert 013

小学校4年生以上になると、ソナチネやブルグミューラーなどもスラスラと綺麗に弾いています。バッハのインベンションもとてもよく弾けました!

otona

小学5年生ではシューベルトの即興曲、そして大人の生徒様は、ショパンのノクターンや別れの曲、シューマンの飛翔やメンデルスゾーンの厳格なる変奏曲といった、大曲に挑みました。

piano concert 024

こうして、気軽に人前で演奏をする機会を経験して慣れるということは、とても大事だと思います。

私自身、子供の頃から何百回と失敗を続けて、慣れて行きました。練習嫌いな私も、失敗から”やはり練習しないと間違えちゃう・・・”と体験して、

少しずつ自意識が芽生え、練習も増えて行ったと思います。

 

小1-大学4年までびっちり13年間日本の音楽教育を受けましたが、その後13年間にアメリカ、オランダ、フランス、ベルギーの音楽教育を受け、演奏活動を通して、音楽はスパルタ方式でやるものではなく、個性を伸び伸び生かして育てられるんだ!という大きな発見があありました。

私にとって、音楽とは競争ではありません。音楽とは、自分が伸び伸びと自分らしくいられるもの。

言葉では表現できない、見えない”感性”を表現できるものです。

 

見えないものを比べるというのは、そもそもおかしいと思います。しかし、この世の中ではコンクールで賞を取り、有名にならないと音楽家として生きていけないと考えがちです。

その5%以下の成功例にはまらなければ、プロになれないと、日本に居る時に感じました。

 

その後、海外に出て決してそうでないことを見ました。

百人いれば、性格も人生も、声も100通り違う様に、音楽との接し方も100通り違って良いのです。

 

そして、自分を信じるということ。自分の感性を信じて表現すること。

他人にどう思われようが、そんなことは気にしないで、自分の心を開けて、音を通して自然に表現すること。それで良いと思います。

 

それが、本当に”自分自身”である時、音が語り、その人にしか出せない”音楽”になっていると思います。

そして、人が喜び、共感してくれるのかもしれません。

 

より音楽に深く集中し、自己を見つめることが、人の心にも音を通してメッセージを届けれる事だと思います。

そんなことを、レッスンを通じて伝えていけたらと思います。

チェンバロ生徒さん サロンコンサート

皆様、こんにちは。チェンバロ・ピアノ教室Kay Music Academyをオープンして約1年が経とうとしています。

Top4

この間に、日本各地、そして遠くは香港から生徒様がレッスンを受けに来てくださり、私も多くを学ぶ日々です。

生徒6

6月に香港の生徒様が3日集中レッスンを受けに来るということから、日ごろ1人で練習をしていらっしゃるので、日本にいる他の生徒様もお誘いして、

みんなで交流できるサロンコンサートを企画しました。

予備 生徒の声

これまでに、レッスンで学んだ曲から数曲ずつ弾いて頂きましたが、皆さんそれぞれに、達成感、そして今後の課題も見えたようで、有意義な時間となりました。

top2

演奏の後にはイギリスの紅茶とケーキを美味しく頬張りながら、色々な楽しいお話しに花が咲き、生徒様との楽しい交流の場となりました。

Top3

また、クリスマス頃に冬のコンサートに向けて半年間、レッスンに励んで行きたいと思います。

1月には、ホールでの発表会もある為、12月には仕上げて、ゆっくりとお正月を過ごしてゆとりを持って迎えれたら良いと思います。

チェンバロを演奏してみたい方、バロック音楽が好きな方、皆様お気軽に無料体験レッスンも受付できますので、お問い合わせ欄より御連絡下さいませ。

植山けい チェンバロリサイタル 無事に終了!

皆様、こんばんは。 チェンバロリサイタルが無事に終了致しました。 本当に多くの方がたにご来場頂き、感謝の気持ちで一杯です。

チェロのラファエルは、リサイタル当日のお昼に東京に飛行機で到着し、ホールで音響チェックをして、チェンバロとのバランスなどを確認し、仮眠をとり、コンサートへ望みました。 いつも、ラファエルはコンサート前は、パリだろうが、フランスの田舎の教会だろうが、東京だろうが、コンサート直前は頭を空っぽにする為か仮眠をとります。

普段の彼のスケジュールは毎日違う国に居るということも珍しくありません。 実際、パリでリハーサルして本番までの数日は、パリでレッスン、リハーサル後にスペインに飛び、空港から4時間ドライブでフランスの田舎に到着してコンサートをし、翌日は隣のルクセンブルク公国へ3時間ドライブで弾いて、夜中2時にはフランスへ帰ってくるというタフぶり!

日本が大好きでここ10年ほど毎年来日しているので、日本の良さを尽くし、築地のお寿司屋さんを食べたら、パリのお寿司は全くの”別物”!!と言っていました。

0

さて、今回の伝承ホールにチェンバロを運び込み、調律のため私は1度ホールから出たのですが、戻ってくると、調律師さんが真っ青。

”湿度28%が続いていて、このままだとチェンバロの響板(弦を張っている数ミリの厚さしかない)が割れますよ・・・” 何回もコンサートのサポートをお願いしている調律師さんがおっしゃるのだから、間違えない。。。

家から2台と調律師さんの大型の加湿器をつけたものの、大きなホールの舞台では、ほとんど変化なし。 急いでホール担当者に訴えても、責任者の了承を貰わないと対応できないと。

すぐに、事務局の責任者が来て下さり、どうやら渋谷区の建物なので、湿気は最低レベルのからからの乾燥状態だということ。 湿気を送り出す機能はホールだけ起動することができずに、建物11階分全部を起動しないといけないということ。

なぬ~~~!!汗

でも、コンサート前に楽器が壊れては、身もふたもない。 一生この楽器の致命傷になりかねないということもお伝えし、湿気を送り込むことを起動して頂いたのですが、時間がかかるということ。 その間、チェンバロの周りだけでも、バケツに水を張ったり、雑巾に水を含ませて床に置いたり・・・

何よりも大変そうだったのは、調律師さんが1時間以上にわたり、両手に霧吹きでチェンバロの周りを歩いて吹き続けて下さった事。 腱鞘炎になるのでは?と心配になってしまうほど。

しかし、その甲斐があり一気にチェンバロの周りだけどうにか28%→40%までUp! その中で、ステージライトを付けても熱でさらに乾燥する為、本番もお客さんにとって見えるギリギリの必要な照明の低レベルに設定。 リハーサル中もチェンバロ内が乾燥しないように、蓋は閉めたまま。

客席も真っ暗で、舞台は楽譜がよめるすれすれの最低の明るさ。 ラファエルにこの暗さでも楽譜見える?と聞いたら、よく教会にスポットライトだけで弾いたりして居る為

”Pas de probleme!” (全然問題ないよ!)

ありがたや~

ということで、どうにか開場の18:30分を迎えたものの、楽器に何かあっては!?と心配するなか、ドレスに着替え気が付くと本番2分前には客席は お客様で埋まり、Go!

舞台裏では色々なことがあっても、来てくださったお客様には笑顔で楽しんで頂きたい。 ということで、集中し、深呼吸をして舞台へ。

バッハのFantasieとFugue (ファンタジーとフーガ)を演奏後、初めてチェンバロを聞きにいらっしゃる方も多くいるのでは?と思い、楽器の説明後、ラファエルを紹介し、 登場して頂き、バロックチェロの説明。

ラファエルとはざっと楽器の説明ね。と楽屋で話していたものの、弓やガット弦まで説明し、私の頭の中では、通訳する内容がどんどんと長文になっていき、 話し続けるラファエルに思わず、笑ってしまいました。 気が付くと15分もかかってしまい、ラファエルがバッハの無伴奏チェロ組曲を弾き始めのころにもう7:25分?!?! ・・・・

ということで、急遽その後のチェンバロソロのパルテイータ2番も繰り返しをカットしたり・・・

後半は、演奏に集中しようということでトークなしに最後までチェロソナターチェンバローチェロソナタの流れ。 最後のアンコール前に、是非ラファエルが一言お話をしたいと。

実は、コンサート10日前に世界的なチェリスト・ヤーノシュ・シュタルケル氏がアメリカで亡くなったということ。 ラファエルと、奥さんのパスカルは共にアメリカのインデイアナ大学でシュタルケルに学び、心から悲しいできごと・・・と心を落としていた。

ラファエルの滞在先のホテルとフランスのラジオ局をつないで、ライブインタビューや新聞の取材などを受けていたということ。 是非、アンコールのヴィヴァルデイのゆったりとした曲を、シュタルケルに捧げたいと。

最後に2人で呼吸を合わせて演奏し、そしてゴルドベルク変奏曲のアリアを演奏させて頂きました。

ラファエルとは、来年1月にナントでコンサートをします。 本当にかけがえのない、素晴らしい友人であり、尊敬すべき音楽家です。

IMG_1559

フランスから来日していた共通の友人であるアンサンブル・コントンポランのチェリスト、エリックマリアも駆けつけてくれました!

また、日本で素晴らしい企画ができることを、願っています。

IMG_1563

いつも仲良しのお友達からは、素敵なお花をプレゼントして頂きました!

5月7日 ~第6回 植山けいチェンバロリサイタル~ お知らせ

     recital1 

皆様、こんにちは。
いよいよリサイタルまで数日となりました。残席まだございますので、ご希望の方はお早目にお申込み下さいませ

第6回 植山けいチェンバロリサイタル 5月7日(火)19時 伝承ホール (渋谷)

世界的なフランス人チェリスト、ラファエル・ピドゥ―氏と共にリサイタルを開催させて頂く運びとなりました。ピドゥー氏とバッハの名曲や、ヴィヴァルディ、デュポール、ロワイエの親しみやすいプログラムです。

パリでピドゥー氏と共に録音させて頂いた『デュポール:チェロソナタ集』は、チェロの豊かな響きと超絶技巧が高く評価され、レコード芸術【準特選盤】に選出されました。

昨年のコンサートをご覧頂けます。
チェンバロソロ
ルイ・クープラン【小節線のないプレリュード】
フランソワ・クープラン【クラヴサン第18組曲より:ヴェルヌイユの女-アルマンド、修道女モニク、騒がしさ、ティク・トク・ショク、またはオリーブしぼり機】

デュポール:チェロソナタ第4番
チェロソロ:ラファエル・ピドゥー、チェロ通奏低音:パスカル・ジョパール

植山 けい:
ロンドン生まれ、東京育ち。2004年Paolo Bernaldiチェンバロコンクール第2位(イタリア)。第19回国際古楽コンクール<山梨>チェンバロ部門第3位(日本)。
桐朋学園大学ピアノ科、アムステルダム音楽院チェンバロ科(オランダ)、欧米4カ国で研鑽を積む。現在パリと東京を中心にチェンバロ奏者として活躍中。
2012年15カ国でソロリリース『バッハ:ゴルトベルク変奏曲』をスイス・ノイシャテル博物館所蔵ヨハネス・ルッカース1632/1745で録音。フランス ディアパゾン・ドール賞、レコード芸術【特選盤】並びに朝日新聞推薦盤に選出された。また、デュポールのチェロソナタ集をラファエル・ピドゥー(チェロ)と世界初録音し、レコード芸術【準特選盤】に選出。Kay Music Academyにて後進の指導にもあたる。

ラファエル・ピドゥー:
TrioWonderer(トリオ・ワンデラ―)のメンバーとして世界的に活動し、シャ
ンゼリゼ劇場(パリ)、スカラ座(ミラノ)などに出演し、フランス国立管弦
楽団など数多くのオーケストラと共演。17歳でパリ国立高等音楽院へ入学し
1等賞で卒業。 1988年ARDミュンヘン国際コンクール入賞、バッハコンクール3位受賞。
これまで数々の録音よりレコード大賞、デイアパゾン・ドール賞を受賞。
2009年パリ・オペラ座にてカダー ル・ベラルビとヌレエフの振付による【バッハ:無伴奏組曲】で特別出演した。現在パリ地方音楽院で教便を取り、ゴフレッド・カッパ制作(サルッツォ1680年)のチェロを使用している。

渋谷駅から徒歩5分の大変便利な350名収容のホールです。恵比寿や代官山から『ハチ公バス』の夕やけ小やけルートもあり、恵比寿ガーデンプレイスの前より15分ほどで到着致します。

Kay`s Cembalo Club (KCC) のメンバー募集中

チェンバロをより多くの方に親しんで頂く為に、色々な活動に励んで参りたいと思います。チェンバロや音楽がお好きな方、興味のある方、お気軽にご登録下さいませ。

メンバー登録は無料で、チケット料金割引、先行予約などのサービスがございます。
お申込みと同時に、KCCメンバー会員ご登録ご希望の方は、チケット割引を適応させて頂きます。(5月7日3,600円、ペア券7,000円)

【植山けい チェンバロリサイタルのチケット申込み】は、こちらよりお申込み頂けます。

どうぞ皆様、ゴールデンウィーク明けのイベントとして、是非ご家族やお友達とコンサートへお出かけ下さいませ。
皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げております。

リハーサル開始

sengawa

去年の1回目仙川アヴェニューホールでのコンサート:リハーサル中。

皆様、こんばんは。

どの様なゴールデンWeekをお過ごしでしょうか。

ちょうど1年前は、今日3回目のコンサート、CD発売記念のイベントを終え、全て終了!その後、コンサートに来て頂いた皆様へお礼状を書き・・・ 

しかし、今年はゴールデンWeek明けのコンサート=遠くへ行けない&練習&東京でじ~~っとしております。(笑)

今日、来日したチェリストのラファエルとリハーサルを開始しました。

弾き始めてすぐに、伸びやかな歌う音に

”ああ、この音”

と感覚がよみがえってきます。そんな素敵なチェロの音色です。

11月のフランスコンサート以来です。

まだ、フランスとの時差が残っているようでしたが、弾き始めるとヴィヴァルデイの世界に没頭。いつも思うのですが、演奏する時の集中力が凄いです。

そして、とても自然体であること、呼吸を感じる音楽だから、聞いている方も伸び伸びとした気持ちになるのではないかと思います。

trio2012

この5年間パリでチェロソナタや室内楽、ブランデンブルク協奏曲の全曲ツアーなどを一緒に演奏してきて、隣で弾きながら学ばさせて頂いているかと思います。大変貴重な経験をさせて頂いて、心から感謝しています。

そして、パリへ行けばラファエルの家で練習したり、家族みんなでリヨン名物のソーセージや季節のチーズを食べたり、まるでホストファミリーの様な暖かさで迎えてくれる、貴重な友人でもあります。

御礼に、ギョーザ、すき焼き、寿司パーテイーをしたり、色々な楽しい思い出があります。

そんな仲間だからこそ、1呼吸1呼吸のフレーズ感も身近に感じ、彼の音楽の美しさを生かしつつ、どの様にチェンバロとチェロの音を融合させていくか・・・

5月7日(火)のチェンバロリサイタルの前半は、バッハのチェンバロとチェロのソロ曲を、後半はヴィヴァルデイ、デュポールのチェロソナタとフランス音楽のロワイエのソロをお楽しみ頂きます。

お時間ございましたら、是非お越し下さいませ。こちらのホームページからお申込み頂けます。

第6回リサイタルまで2週間!

皆様こんにちは。
5月7日(火)渋谷区文化総合センター 伝承ホールで開催される、第6回植山けいチェンバロリサイタルまで約2週間となりました。
パリでしか演奏を聞けない、ラファエル・ピドゥー氏の伸びやかなチェロも大変魅力です。

ラファエルと共にヴィヴァルディ、デュポールのチェロソナタ他、チェンバロソロのバッハ、フランス音楽のロワイエを演奏させて頂きます。
パリで5年前から共演している最愛の仲間です。

KCC

ただ今、Kay`s Cembalo Club (KCC) のメンバー募集中
チェンバロをより多くの方に親しんで頂く為に、色々な活動に励んで参りたいと思います。チェンバロや音楽がお好きな方、興味のある方、お気軽にご登録下さいませ。

メンバー登録は無料で、チケット料金割引、先行予約などのサービスがございます。
お申込みと同時に、KCCメンバー会員ご登録ご希望の方は、チケット割引を適応させて頂きます。(5月7日3,600円、ペア券7,000円)

【植山けい チェンバロリサイタルのチケット申込み】は、こちらよりお申込み頂けます。

どうぞ皆様、ゴールデンウィーク明けのイベントとして、是非ご家族やお友達とコンサートへお出かけ下さいませ。
皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げております。

第4回バッハ公開講座 無事に終了!

 皆様こんにちは。
第4回のバッハ公開講座は、いよいよ【インベンション】が始まりました!
インベンションシリーズを始めるに当たり、現存する資料内容など、ここでもご紹介させて頂きます。

皆様が楽譜を選ぶ時、指使いや装飾音を確認する際に、1つの楽譜だけでなく、バッハの自筆譜と比べて見て頂くと、まるでバッハのレッスンを受けた様に?彼の息吹を感じられますよ!
inv 1-1
インベンション1番1ページ目。
有名なインベンションですが、ベルリン図書館にあるバッハの自筆譜には、後から書き加えたであろう、3連音符になっています。

 

wien henle
ウィーン原典版とベーレンライター版はこちら。

ウイーン原点版には、バッハが書いた3連音符のヴァージョンも掲載されています。

 現存する貴重な資料3つ

①1723年 バッハの自筆譜(ベルリン図書館所蔵)

バッハのオリジナルのスラーと装飾音が書かれている貴重な資料。バッハの生徒や家族などで、沢山写譜された。長男のレッスン中に書かれたと思われる。長男も作曲に参加しただろう。

 ②1720年 ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集(アメリカ・アメリカのイエール大学音楽学部付属図書館所蔵。)

1932年 Da Capo Press:New Yorkより出版。

Table
Preambulumというタイトルのもと、15のインベンションが書かれている。 シンフォニアも書かれているが、c-mollがなく、D-durは未完成。長男のヴィルへ   ルム・バッハによって書かれているが、父ヨハン・セバスチャンの監修によるものと考えられる。
大部分のインベンションとシンフォニアは父によって書かれている。
有名な装飾音の表が載っているのもこの音楽帳。

 ③1725年バッハの弟子ヨーハン・ニーコラウス・ゲルバーによる筆写譜(ハーグの国立博物館所蔵。ベーレンライターに、ゲルバー筆者譜のシンフォニア4.6.9.11.13番と5番のファクシミリが掲載されています)

この①-③の資料をもとに、Urtextと呼ばれる原典版がヘンレ、ベーレンライター、ウィーンより出版されています。

ここで、楽譜についての用語を整理してみましょう。

A 自筆譜ファクシミリ)

:作曲家が書いた楽譜。バッハが作曲した過程が読み取れる為、貴重な資料として現代の原典版の出版の際にも最も重要。

B 英:Facsimile of Manuscript, Autograph)

:自筆譜の忠実なコピーで、バッハの奥様アンナ・マグダレーナ・バッハ
(バッハと似た筆跡)や生徒の楽譜も現存する。当時は、コピー機もないですし、銅版印刷も大変高価な時代ですので、生徒やアマチュアの間で人気の曲は、多くの写譜が残されていますが、伝言ゲームと同じで、小さなスラーや装飾音など、少しずつ相違点も出て来てしまいます。

C 全集)

:学術的考証を十分に経ているが、批判的な注釈はやや短くなる傾向があります。

D 原典版

:「原典とは、本来音楽的に意味されていたものを最大限に忠実に保ちながら、
譜面の外見上は近代化された楽譜」
学問的批判的な版であると共に、実際に演奏に用いるための版で、たとえば指使いなども必要であれば指示に含まれます。

今回は、3冊の原典版を比べ、指使いも3通り違いますが、これはバッハが書いた指使いではなく、各編集者の案です。
ヨーロッパ人の手と日本人の手、そして1人1人使いやすい指使いは違いますので、参考程度にして、最終的には自分の表現したいフレーズを歌いやすい様に、考えることが最善ではないでしょうか。

また、数少ないですがバッハの残した指使いが書かれた他の曲などを参考にするのも、良いと思います。
henle
【インベンション第1番】ヘンレ版
その他、日本の出版社やツェルニー版などは、バッハが何も記載していないくても ”Allegro” 四分音符=120の様にメトロノームのテンポ表記、また数小節に渡ってスラーを書いてありますが、これは、あくまで編集者のアイデアで、バッハではありませんので、よく見極めて下さい。
できるだけ、バッハの自筆譜を忠実に再現した楽譜を使用することを、お勧め致します。

preface

バッハは、インベンションを1720年より書き始めましたが、始めは長男であるヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのために、レッスンで使用する為に作曲し始めた様です。また、その小曲集の冒頭にバッハ自身が書いてあります様に、”カンタービレで歌う様に弾く”奏法を身に付けるだけでなく、作曲も学ぶ目的とされていたことが分かります。

和訳
『率直なる手引き。クラヴィーアの愛好者、特に学習に意欲のある者が、まず2つの声部をきれいに弾くことを学び、
さらに進んでは3つのオブリガート声部を適切に処理できるように、またそれに伴い、優れたインヴェンション(着想)を得るだけでなく、それをうまく展開できるように、そしてとりわけカンタービレな奏法を会得し、同時に作曲のためのしっかりした予備知識を得るために』とある。)

当時の【カンタービレな奏法】とは、どの様な弾き方だったのでしょう?
想像することしかできませんが、バッハが愛したクラヴィコードで演奏することを想定すると、イメージが湧くと思います。
チェンバロは弦を弾きますが、クラヴィコードという長方形の楽器は、バッハだけでなく、長男、次男も愛した鍵盤楽器です。
オルガにストの自宅用の練習にも最適とされています。
指先と鍵盤のコンタクトがとても大事で、強弱、クレッシェンド、ビブラートも指先でできた、楽器です。

今回の講座では、第2番、第3番を参加者の方に演奏して頂き、一緒に楽譜の詳細やバッハの記述をどの様に演奏に生かすか実践してみました。次回は第4番―第6番を開催予定です。日時が決まりましたらお知らせいたしますので、お気軽にご参加下さいませ。

以下、クラヴィコード詳細はウィキぺデイアより引用させて頂きます。

クラヴィコードは鍵盤楽器の一種。14世紀頃に発明され、オルガンやチェンバロ、ピアノなどと並行して、16世紀から18世紀にかけて広く使用された。特にドイツ語圏の国々、スカンジナビア半島およびイベリア半島において盛んに用いられた。中世のモノコード(モノコルド)に鍵盤機構を付加したものから発達したとする説があるが、確実な証拠は残っていない。

長方形の箱形の楽器で、テーブルや専用の台などの上において用いる。音量はチェンバロなどに比べると小さい。1730年代以前に製作された楽器の多数は小型(幅4フィート、音域4オクターブ程度)であるのに対して、後期の楽器には幅7フィート、音域6オクターブに達するものもある。

内部構造は比較的単純で、左側に鍵盤、右側に響板が位置し、響板の下の空洞が共鳴箱となる。弦(真鍮あるいは鉄弦、通常は複弦)は左側のヒッチピンと右側のチューニングペグの間に張られており、チューニングレバーを用いてチューニングペグ側で巻き取って調律する。チューニングペグの手前にはブリッジが配されている。鍵は小さな金属片(タンジェントと呼ばれる)の取り付けられたレバー(てこ)となっている。 鍵を押し下げるとタンジェントが弦を上に向かって垂直に突き上げる。タンジェントによって分割された弦のヒッチピン側はフェルトによって消音され、タンジェントからブリッジまでの間の弦が振動する。この振動はブリッジを通して響板に伝わる。音量は鍵を叩く強さによって調整が可能である。また打鍵後も鍵を押す強さによってピッチが変化し、これを利用してビブラートをかけること(ベーブング)も可能である。 鍵を離すと弦からタンジェントが離れ、弦全体がフェルトで消音される。

タンジェントの接触によって弦の振動長が決定するという構造上、複数の鍵をそれぞれのタンジェントが弦にあたる位置を変えるようにして同一の弦に割り当てることも可能である(モノコードに類似)。こうした楽器は特に「フレッテッド・クラヴィコード」と呼ばれている。この技術によって必要となる弦が少なくなることから、楽器の製作が容易になる。その一方で、1本の弦では一度に1つの音しか出せないため、楽器の能力を限定してしまうこととなる。複数の音が割り当てられる場合、一般には同時に奏でられることが稀な音(例えばハと嬰ハ)が同一の弦に割り当てられるが、これにより例えば半音のトリルなどは演奏が難しくなる。18世紀には、各鍵ごとに一対の複弦が割り当てられた、「アンフレッテッド・クラヴィコード」も作られた。

オルガン奏者の練習用には、1つあるいは2つの手鍵盤と足鍵盤を持つクラヴィコードが製作された。電気式ふいごが発明されるまでは、オルガンの演奏に必要なふいごの操作は人力で行われ、多くの労力を要したため、オルガン奏者は練習にクラヴィコードを用いる事が多かった。そのため、この時期に作曲された「オルガンのための練習曲」は、より正確には足鍵盤付きのクラヴィコードを意図したものであるとの見解もある。

1400年ごろから1800年ごろにかけて、チェンバロ、ピアノおよびオルガンのために書かれた音楽の多くはクラヴィコードによって演奏することが可能であり、また実際に演奏されていた。家庭用の楽器として多くの音楽家に愛用され、例えばヨハン・ゼバスティアン・バッハの子であるC.P.E.バッハはクラヴィコードの熱心な支持者だった。また、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンのソナタのいくつかも、当時のドイツ・オーストリアで製作されていた比較的大型のクラヴィコードで演奏されたと考えられる。

第4回4月21日(日)バッハ公開講座~インベンション第1番~第4番~

第4回バッハ講座は、インベンション 第1番~第4番をテーマで開催予定でございます。
ピアノかチェンバロのお好きな楽器で演奏をご希望の方、聴講の方、お気軽にご参加下さいませ。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。第1番、4番を演奏して下さる方、募集中です!
講座の中で15分ほど分析と共に弾いて頂きます。

02cf01c78562b54d4ef741848c37ed0b-225x300

チェンバロとピアノでバッハをどう弾くの?

公開講座 講師植山 けい

2013年4月21日(日)14:00-15:30 場所:ユーロピアノ

会場:ユーロピアノ TEL:03-3305-1211 FAX:03-3305-9931

〒157-0061東京都世田谷区北烏山9-2-1

京王線・千歳烏山

行き方はユーロピアノのサイトよりご覧頂けます。
←ここをクリック

参加費:学生:500円 一般:1,000円

 

♪チェンバロからピアノまでどの様に楽器は発展したの?

♪チェンバロとピアノでバッハを弾き比べてみましょう!

 ♪『インベンション』を楽しくチェンバロで演奏してみましょう。

 ♪バッハの親しんでいたチェンバロを知ると、より深い理解でピアノも演奏できます。

 ♪お子様、学生、チェンバロ初心者、ピアニストの皆様にお気軽にご参加頂けます。

限定20名のスペースですので、お早目にお申込み下さいませ。

第3回バッハ公開講座 無事に終了!

第3回バッハ公開講座が無事に終了致しました。

東京だけでなく、遠くは香港からも参加して頂き、【イタリア協奏曲】を演奏して頂き、チェンバロ奏法について具体的にお話しさせて頂きました。

Lesson 2
チェンバロの音を鳴らしているジャックはこんなに小さいです!
皆様にも、弦を弾いている感じを体験して頂きました。
ピアノは叩いていますが、チェンバロは弾いている為、タッチや奏法も異なります。

Lesson 3
この5日間、香港よりチェンバロレッスンの為に来日なさった生徒様にもご参加いただきました。

香港には、チェンバロの先生や講座、スタジオなどがないそうで、昨年12月に初めて東京にレッスンにお越しくださり、今週イースターのお休みを利用して、2回目の東京レッスンの為に来日なさいました。

数か月に1回しか来日できないということで、その間の補助的な意味で、メールでのレッスンを1-3月に行ってきました。
録音とスコア(楽譜に彼女の弾いている指使いやアーテイキュレーション)を記入してメールで送って頂き、それに対して、私がコメントをし、Exlsファイルに各小節ごとの注意点をまとめ、再度彼女が訂正をして、方向性があっているのか確認していくという作業です。
これは、昨年私がバッハのCDの編集作業を、パリのエンジニアと行い、1音1音に至るまで協議していった経験をもとに思いつきました。距離というものは縮めることができないけれど、テクノロジーを駆使して作業することもできると学んだからです。

インベンションの1-8番までを1月ー3月に行ってきましたが、同じ曲を2回目に録音して下さった際には、別人のように変化していて、大変驚きました。私自身、彼女とのメールレッスンをしながら、多くのことを学ばさせて頂いております。

勿論、目の前で手の形、奏法、音の鳴らし方を聞きながらレッスンできるのがベストですが、環境的に難しい場合は、色々な方法を取り入れることも1つの可能性ではないかと思います。

明日で5日目のレッスンが終わり、香港へ戻られますが、この5年間で学びたいレパートリー、10年後にはバッハ全曲を弾いてみたい・・・など高い志をお持ちの方で、今後が楽しみです。

Lesson 1
チェンバロ奏法をご説明させて頂いた後に、それらをどのようにピアノ奏法に生かすのか?というデモンストレーションを行いました。
ピアノであれば、レガートで弾くけれど、チェンバロではレガートで弾いても表情が出ないので、細やかなアーテイキュレーションをする場所など、実際に弾き比べてみました。
bach1
ユーロピアノには、2段チェンバロ、スピネット、グランドピアノがある贅沢な環境の為、楽器の弾き比べなどもでき、皆様にも体験して頂ける機会になればと願っております。

4月21日(日)は、バッハ:インベンション1番ー4番をテーマに開催致します。
ピアニストの方、ピアノの先生、チェンバロにご興味のある方、お好きな方、お気軽にご参加下さいませ。

第3回3月31日 植山けい バッハ公開講座


第3回バッハ講座は、第2回の『イタリア協奏曲』が満席となりました為、再度同じテーマで開催予定でございます。
第3回目は、公開レッスン形式で3名様の方にピアノかチェンバロのお好きな楽器で『イタリア協奏曲』を演奏して頂きます。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

チェンバロとピアノでバッハをどう弾くの?

公開講座 講師植山 けい

2013年3月31日(日)14:00-15:30 場所:ユーロピアノ

会場:ユーロピアノ TEL:03-3305-1211 FAX:03-3305-9931

〒157-0061東京都世田谷区北烏山9-2-1

京王線・千歳烏山

行き方はユーロピアノのサイトよりご覧頂けます。
←ここをクリック

参加費:学生:500円 一般:1,000円

SyntagmaClavecin

♪チェンバロからピアノまでどの様に楽器は発展したの?

♪チェンバロとピアノでバッハを弾き比べてみましょう!

 ♪『イタリア協奏曲』を楽しくチェンバロで演奏してみましょう。

 ♪バッハの親しんでいたチェンバロを知ると、より深い理解でピアノも演奏できます。

 ♪お子様、学生、チェンバロ初心者、ピアニストの皆様にお気軽にご参加頂けます。

お席がまだございますので、お気軽にお越し下さいませ。

Blog archives

Latest blog entries

Kay Music Academy