• Go to Japanese Page
claveciniste et pianofortiste

明けましておめでとうございます/Bonne Annee!

2010年明けましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。
今年は4月24日と28日に東京でコンサートを企画をしておりますので少しずつ準備を始めております。
小さなことでも地道に続けることが大事だと思い、少しずつ日本でもコンサートやチェンバロをもっと多くの方に分かりやすく知って頂けるようなアットホームな雰囲気の中でランチタイムコンサートなどもしていけたらと思っております。
小さな存在ではありますが、等身大の自分でも何かできることがあればと思います。吸収するばかりでなく、伝えて還元していく中で普段は気が付かない貴重な事に気付かされます。
コンサートも兼ねてですがこうして慣れ親しんだ日本で時間を過ごし、美味しいものを沢山食べ、家族や友人と再会し、沢山の元気を貰いました。そして、またパリの生活のエネルギーとして頑張っていきたいと思います。
東京に帰ってきて、ふと普段のパリに居る自分を客観的に見て気が付くことも多く、とても有意義な時間が過ごせました。もっと力を抜いて、なおかつ自分自身らしく、ゆったりとした呼吸で生きていけたらいいなと思います。
まだまだ、大変未熟な存在ではありますが、1歩1歩進んでいきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。
皆様にとっても、2010年が新たなスタートとなる素晴らしい年になりますように!

東京/Tokyo

に戻って3日が過ぎました。幸い時差ボケがそんなにひどくないので朝4時まで寝れない・・・ということはないですが。
今日は、4年前に一緒にアムステルダムの音楽院を卒業した後今はイタリアやオランダで活躍している友人の室内楽のコンサートを聞きに行きました。
本当に素晴らしい音質、音楽性でとても楽しみました。何よりも、昔知っている仲間がこうしてヨーロッパで拠点を移しても頑張って素晴らしいアンサンブルで演奏しているというのは大きな励みになります。
やはり12月はコンサートが年間でも一番多い時期の為か、オランダ、フランス、イタリアから友人が帰国してコンサートをしていて東京で会えるのはとても嬉しいですね。
東京はなんて便利なんでしょうか!
いつも帰国して始めの3日間は外見は日本人だけど中身は外人みたいに、物珍しげに電車や外を歩いている時についつい人間ウォッチングをしてしまいます。
何よりもパリに居る時との違いは、同じ民族の中にいるという”安心感”でしょうか。
これは、日本に住んでいれば感じることのない感覚ですが、普段色々な民族(フランス、ヨーロッパ諸国、アラブ、アメリカ、黒人、ジプシーなど)が目の前を通り過ぎ、電車で隣になり、コミュニケートをする中で意識しなくても自分がアジア人、日本人であるということを感じるわけです。それは無意識でも他人からの視線で感じるのかもしれません。
また、動物的な感や匂いで多民族と自分は違うと直感が伝えるのかもしれません。
日本に戻ると、そういう視線が自分に向けられていないことに気が付きます。自分も同じ民族だからです。そして空気がとても穏やかに感じます。
民族や雰囲気の違いは一種の緊張感を生む理由でもあり、パリに居る時は常にどこかで緊張して生活していると思います。それが、日本に戻ると警戒心がほどけるので体が緩むのが分かります。
それは、民族ということだけでなく、言語、食事、便利さなどからも“安心感”が生まれるのかもしれません。小さい頃から慣れ親しんだ道を歩く、スーパーやコンビニに行けば便利なお惣菜が安く売っている・・・フランスのワインも売っている、何でも手軽に買えますね。
でも、パリに居る時はお惣菜は売ってないので1から自分で作らないと食べれない不便さは毎日のことです。これは小さなことですが、数分で何でも食材を買いそろえれるというのは本当に便利です。
フランスには自動販売機やコンビニすらありませんし、レストランに入ってお水が出てくるまで4,5分かかることは日常茶飯事、それも自分からお願いしないと持ってきてくせません。日本のサービスは世界一だと思います。細やかな気使いにいつも感激してしまいます。
面白いのは、髪型やファッションも日本はかなり統一されているというか、すぐに流行が分かります。でも、フランスではそういう“統一”されたものよりも”オリジナルな自分らしさ”=個性=Individualityを尊重する考え方なのでファッションでも髪型でもみんなそれぞれのスタイルの為、特に流行りなど町を歩いていても感じません。そのままの自分でいい。ということが前提の気がします。
あと、電車の中で”ちかんに注意”というステッカーがありましたが、パリではちかんはほとんどいませんが、スリはそこら中にいます。バックを空けていたら=スリの人、持っていって下さい。と言って居るようなものです。すられても、すられた本人が悪い、用心が足りない。と言われることが多々あります。日本だと勿論スリが悪いのですが。要するにスリが多いということを知って用心しないあなたが悪いということです。始めの頃はそういうことがあると泣きそうになりましたが、今は段々そういう原因があった自分が悪い。と事前に防止する方に考えるようになりました。
もし、治安の悪い場所で何か起きたとしても、実際に起きてからでは遅く、起きた後は”そんな場所に行ったあなたが悪い”と責められることはフランスめずらしくありません。日本では、絶対に逆だと思いますが。
そんなことで、今日は電車にぼ~っと乗っていて、
“普通って何だ?”
”常識って何だ?”と思ってしまいました。
日本の常識で考えればありえないことは沢山フランスにありますし、逆も同様にあります。
でも、”郷に従え”ではないですが、やはりその土地の習慣、振る舞いに順応できなければ自分が一番苦労します。ですから頭は柔らかい方がいいと思うのですが、一歩間違えれば日本の常識がなくなりかねない訳です。度合いが大事だと思いますが、私はすでに日本だけ、外国だけ、とも言い切れない色々と混ざった価値観になっているので説明しにくいですが。
でも、やっぱり根は勿論ご飯とお味噌汁があればハッピーな日本人です。3つ子の魂百まででしょうか。

春/le printemps

今、日本に2週間ほど来ています。
寒い日もありますが、数日前は19度まで上がり、梅の花が満開です。

桜もそろそろでしょうか。しかし、きれいに咲く頃にはまたパリに戻ります。
朝は、うぐいすがなぜかいつも2匹一緒に、どこからか飛んできます。
こんなうららかな一時は、ほっとしますね。来月はボストンとニューヨークでバッハのコンチェルトと室内楽のコンサートです。

バッハのカンタータ コンサート終了!

武満 徹を演奏した次の日に、東京カテドラル聖マリア大聖堂でバッハのカンタータ3曲とヘンデルのカンタータを演奏しました。
帰国後に12時ー9時というような、ハードなリハーサルが2回に本場前に最後のリハーサルを終え、コンサートを迎えました。
時差ぼけが、今回はなかなか治らなかった為、朝4時半とかから起きていたので、さすがに夜9時ごろには、眠気と戦いながら音符を追っていましたねえ
マリア大聖堂は、コンクリートの打ちっぱなしの、高さ30メートル以上もあるのではないかと思わる高い天井なので、自分達の弾いた音が呼応して、数秒後まで鳴り響いていました。
実はとても寒くて、出演者のほとんどの方が、*貼るホカロン*をひそかに背中や足に張って、リハーサルの時はコートを来たまま演奏していたほどです。
さすがに本番は良い緊張感と、熱心に聴いてくださるお客さんとこの大きな空間に広がる音の中で、そんなことは忘れてしまうのですが、やっぱり寒かったですね。
歌のソリストの中村 朋子さん、中塚 昌昭さん、藤井 大輔さん、そして指揮とアルトの両方を演奏した青木 洋也 も含め、みなさんとても明るい方達で楽しい本番となりました。
日本で、活躍していらっしゃる多くの器楽の演奏家の方達とも知り合えて、とても良い経験となりました。


そして、チェンバロを貸しだしてくださった、加屋野 木山さんは、とても親切な方でオーケストラと合唱の中のチェンバロの音のバランスを聞いて、常に楽器の配置や調律など、細かに配慮をして下さり、とても助かりました。
そして、パリのチョコレートをお土産に差し上げたら、なんとお返しに*とうがらしチョコレート*!!!を頂いてしまいました。生まれて初めて!!ということで、オーケストラの方達みんなで、おいしくみんな興味津々に食べ、冷えた体を温め(!?)ていました。

日本の空!/le ciel du japon

12時間のフライトを経て、日本に帰ってきました。

ふと目が覚めて、外を見ると真っ青な空が!
成田に着く1時間くらい前だったのですが、富士山も遠くに見えて(写真では、ほぼ見えませんが)いつ、どこから見てもいいですね。

やっぱり日本人だなあ。と思います。
とにかく、気持ちの良い、秋晴れで、もう既に冬のようなどんよりとした、空になり始めたパリから、また再び秋に舞い戻ったようで、嬉しいです。

来週から、7時間におよぶリハーサルが続きますが、日本に帰ってこれるというのは、嬉しいですね。
今回は、多くの音楽家の方と一緒に弾かせて頂くので、楽しみです。

ー植山 けい チェンバロ 友の会-発足!

皆さん、こんにちは。
せっかく、日本に帰ってきたので、更新をしようと思いながら、6日間の短い帰国もあっという間に過ぎてしまいました。
 今回は、軽井沢のコンサートに出演する為に、来日していた音楽家の方にお会いしたり、11月のコンサートのリハーサル、そしてこの度、発足することにしました、植山 けい チェンバロ 友の会の準備に追われる日々でした。気が付くと、明日の早朝には成田へ向かいます。

軽井沢に大変素敵な大賀ホールをお建てになった、ソニー名誉会長の大賀 典雄さんと。
友の会についてご説明しますと、以下のようになります。
***(植山けい チェンバロ友の会)発足のお知らせ***
チェンバロを少しでも多くの方に身近に聴いて頂きたいという思いから、この度、(植山けい チェンバロ友の会)を発足することになりました。
ご希望の方は無料で会員登録ができ、今後のコンサート活動内容のお知らせ、またチケットを優先的に割引料金にてお求め頂くことができます。
この友の会の発足にあたり、世界中から、多分野の素晴らしい方々が、理事に就任して下さりました。(敬称略、あいうえお順)
喜田 圭一郎 (ヒーリングガーデン代表取締役・日本)
ダン・タイ・ソン (ピアニスト・カナダ)
ピーター・サイクス (ボストン大学、ロンジー音楽院教授・アメリカ)
松尾 泰一  (イーバンク銀行代表取締役社長・日本)
メノ・ファン・デルフト(アムステルダム音楽院、ハンブルグ音楽院教授・オランダ)
盛田 正明 ((財)日本テニス協会会長・日本)
ユゲット・ドレイフュス(チェンバリスト・フランス)

11月23日(木・祝)青木洋也さん(カウンターテナー)と共にVivaldiのカンタータ、武満 徹の歌曲を8曲、保谷こもれびホールにて。お問い合わせ(042)421-1919
http://www.nishitokyo.or.jp/komorebi/event/event.cgi?mode=view&no=134
11月24日(金)早稲田大学:日本女子大学室内合唱団第47回定期演奏会にてヘンデル、バッハのカンタータ。目黒の東京カテドラル聖マリア大聖堂(http://www.shitsunai.com)
また、来年はチェンバロ音楽を代表する、ラモーやゴールドベルグ変奏曲のコンサートも企画中です。
また、9月18日に行われた白寿ホールのライブ録音の発売も、ご希望の方にお求め頂けるように、準備を薦めています。また後日、改めてお知らせ致します。
ご希望の方は、(植山けい チェンバロ友の会)専用のE-mailアドレス
kcembalo@yahoo.co.jp に、氏名、電話、住所、E-mailをお書きの上、お申し込み下さい。
理事のダン・タイ・ソンさんは、アジア人として初めてショパンコンクールに優勝した、尊敬すべき素晴らしいピアニストです。
パリに戻って、2日間は居ますが、また今週末には、ドイツに行き、作り途中の私のチェンバロを見て、装飾などを製作者の方と打ち合わせしてきます。
そして、また、11月中旬には帰国します。武満 徹の歌曲には、Jazzyな曲も含まれ、なかなか楽しい曲です。その前後には、ヴィヴァルディやヘンデル、バッハのカンタータにどっぷり漬かっています。
たまには、こんなコントラストも面白いですね。では、また。

*植山 けい チェンバロ 友の会*~ヨーロッパからの風~を発足!

プロのカメラマン、田尾敏郎さんに撮って頂きました。
コンサートが終わり、約1週間が経ち、11月に弾かせていただくコンサートの打ち合わせや、この1年の活動内容などを企画中です。
白寿ホールのリサイタルを通して、私の中でも大きな変化があったように思います。
お越しいただいた多くの方がたが、楽しんで頂けた様で、また、癒されたとか、気持ちが良かったとおっしゃって下さる方も居て、私自身チェンバロの新たな可能性を感じました。
白寿ホールのような素晴らしいホールで、チェンバロらしいプログラムを演奏する今回のようなリサイタルは、チェンバリストとして、とても大事なので、毎年続けていきたいと思っています。
しかし、今回のリサイタルを終えて、30人くらいのサロン風の場所で、シャンパンにカナペ等をつまみながら、集まった方達とお話を楽しみ、チェンバロを身近に聴くのも良いのではないかなと思いました。
また、チャリティーコンサートを、どこかの企業と共同で行ったりするものいいのではないかと。
そうこう、考えているとあれこれとアイデアが出てきて、例えば、パリの素敵な写真に囲まれた部屋で、フランス音楽を聴くとか、音楽だけでなく、違う分野とコラボレートして、生まれる魅力もあるのではないかと。
そして、ヒーリングミュージックの様な、安らぎを感じれる空間になっても素敵ではないかと。
もともと、チェンバロは少数の貴族の間で演奏されたり、サロンなどの社交の場でも演奏されていたものなので、堅苦しく聞かなくても良いのではないかと。どこか、心のゆとりにつながっても良いのではないかと思います。
ということで、色々企画中です。
少しでも多くの方にチェンバロの色々な魅力を楽しんで頂きたいという思いから、
*植山 けい チェンバロ 友の会*という会を、発足することに致しました。
チェンバロがお好きな方、興味のある方、今回初めてお聞きになった方など誰でも入会でき、入会費は無料。そして、各コンサートを会員の方には割引をさせて頂き、季節ごとにパリからのプレゼントもお届けしたいと思っています。
まだまだ、日本ではあまり知られていない楽器ですが、これから積極的に、チェンバロの可能性を考えていきたいと思っています。また、今後の具体的な活動内容などは、10月頃にお知らせ致します。
多くの方に、気軽に聞きに来て頂けたら、とても嬉しいです。

築地!/ Tsukiji

コンサートも終わり、おいしいお寿司を食べに行こうということで、築地へ行ってきました。
多くの、おすし屋さん、ウナギ屋さんがひしめくけれど、いつも行くのは、*寿司清*さんです。
店長の村田さんの握る、御寿司は、パリ一おいしいというお店よりも、断然においしいです!
いつも、お任せで旬のものを頂きますが、しらすに生姜を載せたもの、いくらは、最高でした。

一歩出れば、立派な蟹や魚介類も売っていて、歩くだけでも、楽しいですね。

やはり、パリではパリのものを、そして東京では、東京ならではの食べ物を満喫するのが、一番ではないでしょうか。
ここには、可能な時は、成田空港から、スーツケースを車のトランクに入れたまま、直行して食べに行きます。今回は、コンサートの準備でなかなか、行けませんでしたが、無事に終えた後に、頂く味は、やはり最高でした。

コンサートに向けて


気が付くと、9月18日のリサイタルまで、5日となりました。
帰国してから、時差の調整、練習、そしてコンサートのチケットの確認などの準備に追われています。
しかし、大変嬉しいことに、多くの方がコンサートに来ていただける様で、とても感謝しています。
また、朝日・読売新聞に載せた広告に対しても、150名近くの方々から応募がありました。
リサイタルを企画する際、常に新しい課題があり、それをどう超えるかというので精一杯ですが、多くの方のサポートにより、こうして実現できるというのは、とても深い意味があります。
また、チェンバロの音楽を一緒の空間で体験できるという機会を、ここ日本で持てることがとても貴重に思えます。
少しでも多くの方に、チェンバロの優しい音色を味わって頂けたらと願っています。
今日は、あいにくの雨ですが、気温や湿度の面では過ごしやすいです。
でも、ふと、プロヴァンスの自然が懐かしく思えました。

Blog archives

Latest blog entries

Kay Music Academy