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claveciniste et pianofortiste

シャトレ劇場コンサート No.1/Le concert au Theatre du Chatelet

皆様こんにちは。
通常だったらまだ肌寒いか雨の多い【パリの春】ですが、こんなに晴天続きのパリは大変珍しく、19度まで気温が上がっています。
シャトレ劇場の中フォアイエから見える景色。右側奥に見える2つの四角い建物がゴシック建築で有名なノートルダム寺院、セーヌ川、広場となっています。
広場左手には数年間閉鎖して修復・お掃除をしていた同じくゴシック建築の塔がそびえています。その向こうにはパリ市庁舎やデパートが普通にあります。街の真ん中にこういう歴史的建造物が普通にあるのもパリの魅力です。
昨日はCDリリースコンサートがシャトレ劇場のフォアイエ(ラウンジ)で行われました。
シャトレ劇場は、セーヌ川に面して広場があり《渋谷のハチ公》の様に待ち合わせ場所としても使われるパリ中心の大変便利な立地にあります。
シャトレ劇場入り口
コンサート開始19時半ですが、チェンバロが搬入する頃の15時ごろ到着。ちょうど、チェンバロを組み立てていました。
普段は、コンサート会場の休憩に、ここでシャンパンなどを飲む場所として使われているフォアイエですが、ここでも十分コンサートができる天井の高さと部屋の広さです。
約3ヶ月パリのチェンバリスト10人に聞いて回っても見つからず、最終的にパリの有名なチェンバロ製作者マルク・デュコルネさんのフレンチ式2段チェンバロを貸していただける事になり、大変ご親切にして頂き感謝です。

調律、調整に来てくださったパトリックさんはCite de la musiqueの楽器博物館にあるオリジナルチェンバロの調律も毎月1回行ってしているベテランです。
一通り練習して、隣のホールを覗いてみました。現代音楽とのコラボレーションか、舞台上には沢山のTV画面があり色々と照明等チェックしていました。
圧巻ですね。さすがパリ随一の劇場です。
最後に来たコンサートは・・・?と考えていたら、
ブラッド・メルドーのJazzのピアノソロのコンサートでした。
この劇場からブラボーが四方八方から飛んでくるくらい、沸いていましたね。彼のJazzは10年位前のボストンからパリ、東京でも聞いていますが、クラシックベースのテクニックとアイデアでありながら、即興する時には彼独自のハーモニーで、5秒聞いて、ブラッドだ!と分かるキャラクターとデリケートなタッチがあり、パリを含め世界中で大変人気です。

友達がアメリカ人のボビー・マクフェレンのコンサートへ行ったときに、お得意の《Ave Maria》の伴奏パート=~ドミソドミソドミ~の部分を見事に歌うのですが、その際に通常は会場のお客さんにメロデイーを歌ってもらいます。
しかし、その日はなんとオペラ歌手のプラシド・ドミンゴが会場に居たと言う事で、ボビーが、ではドミンゴにソロをお願いして・・・と言い、
お客さんの居る会場からドミンゴのソロが、そして舞台からはボビーの歌声が聞こえ、Super!!だったということです。
そんな嬉しいサプライズがあると会場は相当沸くでしょうね。ブラボーの連発だったそうです。私はチケット完売で逃してしてしまいましたが。
楽屋として使われているフォアイエ横の《ガラスの間》。綺麗なのは良いのですが、コンサートは3部形式で3時間に及ぶ長さにかかわらず、ここからトイレへ行けない!
2時間待って最終の演目で弾くピアニストは、トイレに行けないの?!と呆然。
彼女は10月に日本へ演奏旅行へ来る予定なのですが、冗談で日本では、こういうオーガナイズはないからね。(笑)と話していました。
コンサート入り口ではこの3日間のリリースコンサートで紹介されるアーテイストのCDが販売されています。
長くなりましたので、次へ続く・・・

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