• Go to Japanese Page
claveciniste et pianofortiste

モントン音楽祭:マスタークラス:Menton Masterclass

日本は大変な猛暑が続いている様ですが、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
イタリアへ10日間行ってきました。

始めの5日間は、フランスとイタリアの国境に近いモントンMentonという町で今年61回目を迎えている歴史のあるMencon音楽祭へ行ってきました。

名だたる音楽家が昔から呼ばれ、地中海の見える素敵な野外の開場でコンサートが行われます。普段は教会のある広場にステージや椅子を設置して2週間以上に渡って音楽を楽しみます。一歩海沿いへ行けば、エメラルドグリーンの地中海が広がり、それはそれはきれいなこと!
今回は、去年から参加しているチェンバロのクリストフ・ルセのマスタークラスも同時に行われ、参加してきました。
ヴィラの下の庭園には野外コンサートの準備で椅子が並べられています。
日本人3人、フランス人2人、ウクライナ人1人という6人の丁度良い人数で毎日1回x4日間に最終日は参加者のコンサートもあり、大変充実した時間でした。

今回マスタークラスのあった会場は、モントン市内から車で10分ほどの、Jardin Serre de la Madoneという素敵な多種多様の植物のあるお庭の中にあるVilla(ヴィラ)で行われました。

そのヴィラには1つ星のレストランがあり、素敵な藤の花に包まれたバルコニーで毎日ランチを和気あいあいと頂きました。昼間から、白ワイン、赤ワインなどがサーブされ、また弾いていないと酔っぱらって弾けないので、朝に既に弾いた日は喜んで頂きました。

ヌベールクイジ―ヌの洗練されたフレンチを毎日頂くなんて何て贅沢!

そして、レッスンの合い間には何とも言えない美味しい自家製レモネードやアイステイーが出て、レシピを聞いたほどです。


さて、食べ物の話はここら辺にして・・・
レッスン模様です。


ルセ自身のDavid Layのチェンバロをパリからモントンまで運んできました!ドライブ8時間くらいでしょうか・・・
17世紀モデル
素晴らしいチェンバロでみんな思う存分に弾いていましたが、ルセも凄い勢いで弾いていて、いいのか?!という感じでしたが、デビットも笑ってたのでいいのでしょう(苦笑)

最終日には、ルセの仲間との室内楽コンサートもお庭で行われました。今にもにわか雨が降りそうな真っ黒な雲があり、みんな1日中心配していましたが、無事に雨も降らずにコンサートも雰囲気がとても良かったです。
でも、可哀そうだったのは静かなアリアなどの最中にセミが1匹ジージーと鳴き始め・・・聴衆も弾いている演奏家も気が散り・・・
その15分後には、あっちからもこっちからもジージージージーと色々な音程で鳴き始め、そのうちみんな耳が慣れましたが、あの音と湿度の中でチェンバロを野外で弾くのはかなり限界だな~~とみんな思っていたようです。
左からチェンバロ製作家のDavid,Rousset,Gilone(violin)
コンサート前と休憩にはシャンパンなどのブレイクがありとても素敵な雰囲気でした。
余談ですが、モントンに行くと凄い蚊がいる!と友人に言われましたが、生まれて初めて蚊に刺されてすごい水ぶくれのようになってしまいました。

集中的に両くるぶしを5カ所くらい刺され、あまりに痒くてかいてしまい、翌日見ると”ぷく~~”っと大きく腫れている・・・かなりびっくりしましたが、オーガニックショップでラベンダーオイル(火傷などにも効く)など調合されたオイルを塗ったりして、今はどうにかかさぶたになりましたが、2cm大の大きな黒い跡が・・・消えればいいですが、また行く際には蚊取り線香持参しないと大変なことになりますね。
ニュースでもやっていましたが、蚊に刺されて発熱して亡くなる方も出ているというウイルス性の蚊も発生しているようなので、まだ生きているので良かったです(苦笑)

コンサート後には10時半くらいから夜な夜なデイナーが始まりました。本当にヨーロッパのデイナーは遅いですね。終わったら12時半くらいでした。
みんなでルセにThank you Letterを書こうと各々ジョークを交えてメッセージを書き渡しました。

どれどれ、何だって?

自家製パテにニンニクなどお野菜をマリネした物がオシャレなビンに入っています。
デザートはアプリコットのケーキにピスタチオのシャーベット

Blog archives

Latest blog entries

Kay Music Academy