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claveciniste et pianofortiste

ヨーロッパの便利さ・不便さ/Le bon cote et le mauvais cote d’europe

アメリカからヨーロッパに移りかれこれ6年が過ぎます。
フランスは4年が終わり5年目に入りましたが、そんなに居たかな~というのが実感です。
いつまで経っても“慣れた”気にならないのが、このパリの町の特徴でしょうか。
以前にパリ在住の友達に言われましたが、パリは観光で来るのと実際に住むのは全然違うから覚悟しておいた方がいいよ。人生バラ色なんて感じではないから。と。
その時はへ~~~。
ぐらいにしか思わなかった。
が、住み始めたらなるほど~。
と思う不便なことも沢山あり、アメリカともオランダとも違う慣れない“フランス”という国を感じ始めました。
いまだに、パリの音楽界の中には入っていないのではないか?と思いながら仕事をしてるが、全てのコンサートは知人や人のつながりで来たもののみ。と言ってよいかも知れません。
この町は人を知らないと本当に何も起こらないです。
でも、東京でも考えてみるとやはり人つながりで信頼できる人にお任せをしたいと自然に思うのと同じでしょうか。
これは都会の特徴なのか分からないけれど、特に個人主義のフランス、パリという町、誇りと不必要な見栄も好きな香水を振りまいたパリジャン、パリジェンヌの集う街は独特の雰囲気、そして魅力があるのかもしれないですね。
外から来ると、その分からない“何か”がとても魅力的に見えるのかもしれない。
中に入ると、まるで洗濯機のうずの中に呑まれたように?その魅力を見失っていることもあるかも?!
でも、やはりルーブルやセーヌ川、ノートルダムの景色を見ると、ここはやっぱりパリだ・・・と感じずにはいられない魅力があります。
さっき、ふとヨーロッパの便利さ。と思ったのは、まるで県境のように国境を超えて隣の国に気軽に行けること。
南フランスのピレネー山脈の方へはTGVで6時間くらいかかるけれど、東に同じ時間電車を乗れば、ベルギールクセンブルグ、と超えてすでにドイツに行けてしまう。飛行機なら1時間。
ヨーロッパ内はせいぜい飛行機でも1,2時間の旅しか経験している人がいないから、日本まで12時間・・・と聞くと、みんな想像できないらしいですが。
あえて言う不便とは、日本が遠い点でしょうか。
それでも昔と違って20時間もあればドアからドアまで着いてしまうのだから、なんと便利かと思う。
でも、やっぱり遠い。(笑)遠いです!
この3日間は、少し弱ってた為やっぱり日本食しか食べたいと思わない、がお惣菜なんて売っていない!
でも、自然食品屋さんなどに売っているおいしいお豆腐(ドイツからわざわざ運ばれてくる!)や、うどん、お茶漬けなんか食べてましたね。
パリにいるからといって、チーズにワインにフォアグラに・・・なんていうのは結構少ないです。フォアグラとカモはあるときからなぜか消化できなくなってしまい、お土産に買うくらいでしょうか。
でも、さすがに焼き立てのバゲットの香ばしい匂いがパン屋さんからぷ~~んと香ると買わずにはいられないです。そんな中はもちちで外はカリカリのバゲットは家に着くまでも待ち遠しいくらいおいしいです。

フランス人にとってのバゲット=日本人のごはんではないかと思います。日本にもフランスのパン屋さんのPAULというチェーン店が何件もできたようですが、バゲットを買ったら紙袋+ビニール袋に入れてくれて、おお!さすが日本!と思いましたが、パリのPAULではそんな丁寧に包んでくれません。(笑)
パリでは1駅に3,4軒はパン屋さんはあります。そして、みんな近所のパン屋さんでもあそこのバゲットが焼き過ぎなくていい。とか、ふっくら加減がいい。とか“お気に入り”があり、買うときにもBien cuit”(よく焼けた)とか好みを伝えて選んでもらったりしてます。
きっとそれは、日本人のごはんをちょっと固めに、とかちょっと柔らかめ、ふっくらしてる方がいい・・とかと同じでは!?と思いますが、面白いですね。
さて、日本に帰ったら何を食べようかな~と楽しみです。
その前にもう1つ今週末にコンサートがありますが、子供の為のコンサートで4000人のホールが一杯になる方がビックリ!してしまうのですが。
今日も早めにゆっくり休んで備えます。体力が基本ですね。

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