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claveciniste et pianofortiste

石の上にも30年!?/ca prenait 30ans


今回の特選に選んで頂き、何が嬉しいか・・・
考えていました。
勿論、今まで音楽を続けてきた事がやっとCDという形になったことは勿論ですが、
今回初めて、右も左も分からないまま全てのテイクを私自身で2か月に渡り聞き、ほぼ98%は自分で選び、決めるに至るまでの苦労が報われたという喜びでしょうか。
とても地味で緻密な作業なので、やるまで、全く私も分からず、容量の良いやり方も分からず、多分、一番能率の悪い方法でやったのでは?と思います。仕方ありませんね。

でも、初めてのCDだからこそ、きちんと自分の音に責任を持って、聞くべきだと思いました。
パリのユゲットおばあちゃんも、3-40枚のCDを出していますが、50年くらい前の音楽家は編集にはノータッチで全てエンジニアにお任せの時代から、彼女は全部自分で聞いて選んでいたようです。
スコット・ロスグールドも全て自分でとことん選んでいますね。
ということで、腹をくくって、微妙なチェンバロの差、フレーズ感、ピッチ、音程、装飾音、全ての1音1音を何度も何度もとことん聞きました。
生まれて初めて1000回以上自分の演奏を聞き続け
【自分はこんなに下手なのか!想像力がないのか!】と、1人で本当に失望したのも事実です。
ひゅ~~~っと落ちて行きましたね。

それでも、エンジニアはパリ私は東京、誰にも聞く人は居ない。
そして、誰よりも自分がどの様にこのバッハを表現したいか・・・というのを知っているのは、
【自分しかいない】
という事。
その決定的な事実から、とにかく自分の感覚のみを信じて、頭がおかしくなる位?(元からすでに頭のネジは緩み気味?!)、来る日も来る日も聞き続けました。
そして、1つ1つ果たして自分の納得いく【音】になっているのか・・・
不安と想像する音の世界で作業を進めていきました。
その様子は、以前にもブログで書いているので、皆さん【てんてこ舞いな状態】をご存じだと思いますので、カットしますが!
そんなこんなで、終わってみれば何はともあれ、色々な事を含めて、経験してみて良かったと思っていました。
そして、今回この様に認めて頂けたというのは、本当に感謝の気持ちで一杯です。
今まで支えて下さった方、コンサートへ御越し頂いた方、そしてブログを見て頂いている方、皆様に心からお礼を申し上げたいと思います。
今後も、一歩一歩進んでいきたいと思います。まだまだ、未熟ですがどうぞ宜しくお願いいたします。

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