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claveciniste et pianofortiste

2019年フランス・アメリカ公演

3月に久しぶりにフランス・アメリカ公演を行います。

 

①3月1日(金)フランス・ナント 

【2台チェンバロ】 チェンバロ:ジョスリーヌ・キュイエ&植山けい

プログラム:J.S.バッハ:音楽の捧げもの、ルルー:組曲、フランソワ・クープラン第8オルドルよりアルマンド他。

Récital à deux clavecins

Date: 1 mars 2019 – 20:30 Lieu: Temple Protestant Addresse: Place Edouard Normand Ville: Nantes (44) Réservations: 02 52 10 16 21 – Billetterie sur place Jocelyne CUILLER & Kay UEYAMA, clavecins

②3月5日(火)フランス・ポワッシー

室内楽コンサート (チェンバロ、オルガン、カルテット、歌)

プログラム:スカルラッティ:ソナタ、フランソワ・クープラン:王宮のコンセール第1番ほか

場所:ノートルダム コレジアル教会、ポワッシー

a 20h30 le 5 Mars,2019

a La collégiale Notre-Dame de Poissy L’orgue, le clavecin, la quatuor

③アメリカ・ボストン 3月15日(金)20:30 ●バッハプログラム

ケンブリッジ、ハーバード大学近く

J.S.バッハコンサート:ヴァイオリンソナタ第4番、5番、6番、カンタータBWV

詳細:http://masspeaceaction.org/event/music-for-peace-all-bach-program/

Sonatas and Arias of Bach March 15 @ 7:30 pm – 10:00 pm

Harvard-Epworth Methodist Church 1555 Massachusetts Ave. Cambridge, MA United States Music for Peace:

 

  • Baroque violin: Dana Maiben, Harpsichord: Kay Ueyama, Soprano: Junko Watanabe
  • All Bach program:
  • Music by Johann Sebastian Bach (1685-1750)
  • Violin Sonata No.4 c minor BWV1017
  • Cantata BWV 76 “Hört, ihr Völker”
  • Cantata BWV 58 “Ich bin vergnügt in meinem Leiden”
  • Violin Sonata No.5 BWV1018 f minor  
  • Partita for harpsichord: No.1 BWV 825 B flat major
  • Cantata BWV204 “Die Schätzbarkeit der weiten Erden”
  • Violin Sonata No.6 G Major BWV1019

④3月16日(金)ケンダル バッハプログラム

at 17:00, Friday 16th March, in Kendal  ●Bach program

⑤3月17日(土)ウッドストック、ニューハンプシャー州 バッハプログラム

at 14:00, Saturday 17th March in Wood stock church ●Bach program

 

パリ散歩

34℃の強い日差しのフィレンツェで半日を過ごし、満喫した後、飛行機でパリへ。

乗っている時間はたったの2時間。その間に飛行機からの風景が山脈から田園へと変わります。

空の風景は飽きませんね。

険しい山脈が雲の合間から見えます。北イタリアーアルプス付近でしょうか・・・

今回は、ポンピドウー現代美術館のすぐ横の友人宅へ泊まらせて貰いました。ホテルへ泊まるよりも、まだ住んでいるかのような錯覚に陥るように、快適でした。大好きなマレ地区で朝のカフェやパンを買いに行けるのも魅力ですね。

夏休みのバカンス中は、ほとんどのパリの友達は、夏のオペラコンサートを演奏しに長期間、南仏へ行ったり、大西洋にヨットに乗りに行ったり、アメリカへ行ったり・・・旅と旅の合間にパタパタとみんな少しだけパリへ戻ってきて、また別の土地へ・・・と9月始めまでほとんど留守が多いです。

(こんな素敵な中庭からアパートから見えます。しかもマレ地区のパリ中心!考えられませんね。お向かいはパリ市の建物らしく、これだけ優雅なスペースが公園として確保され、ビキニで日向ぼっこをしたり、ピクニックをみんなしています。)

魅惑のパン屋さん・・・思わず、寄って何か買いたくなってしまいますね)
フランスでは、【バカンスの為に働く】、【普段の生活は質素でもバカンスは王様の様に!】などという事があるほど、1年間フランス人が待ちわびています。最低4週間は休まないといけない法律だったのではないでしょうか。その為、1-2か月はお休みを取る人がほとんどだと思います。
日本の皆さんは、本当によく働いていらして、”そんなに休んだら首になる!”と感じるのではないでしょうか。

(エクレアや、上段には季節のフルーツタルトが一杯。カフェオレと午後の一時に最高です)
その代り、6-8月は世界中の観光客で街中では、英語、ロシア語、アラブ語、イタリア語、スペイン語、中国語【最近特に多い!】、韓国語、そして日本語が飛び交っています。パリの街の風に来も夏は一遍し、地下鉄では【スリにご注意を!!】のアナウンスが3-4か国語で流れたりします。それだけ観光客が多い時期なんですね。
9月始めの学校の始まりと共に、Uターンラッシュと共にパリジャンが帰省し、いつものパリの光景に戻り始めます。

シャンゼリゼ劇場、Alma Marceau駅横のカフェ。マレ地区よりも高級ブテイックの並ぶシックな地区(Quartier)です。

アルマ橋からのエッフェル塔。逆行ですが、晴天でした。

アルマ橋からのエッフェル塔。逆行ですが、晴天でした。

パリは革ジャン?/Il fait froid a Paris?

皆様こんばんは。
荷作りが大体終わりました。
明後日の朝、パリへ発ちますが、今回ほどあまり実感がないのも不思議です。
どうしてでしょうか?
きっと、今までは半年に1回の一時帰国(2-3週間)でコンサート等をしてバタバタと帰っていくので、大事なのです!
そして、ヨーロッパへ持ち帰りたい日本食でスーツケースはパンパン!
ところが、本帰国後は、

日本ーパリ(日本茶&和菓子などのお土産、衣類、楽譜)
パリー日本(マリアージュの紅茶&チョコ&パンなど+なぜか増える新しい洋服・・・)パンパン・・・
という感じでしょうか。
不思議なもので、パリへ行くとあれもこれも・・・と目移りするような素敵な色やデザインの洋服が沢山ありますね。

日本では・・・ユニクロの便利なアイテムに思わず手が・・・
ということで、ユニクロかパリか・・・という感じです。不思議なバランス。
でも、フランス人も日本に来ると、こぞってUniclo(ウ二クロ)へ行きますね。
気が付くと3カ月ぶりのパリ。さすがにこの夏の湿気には、チェンバロどこではなく、私も溶けそうです。
お蔭で、ざぶ~っと泳ぎに行くことが増え、健康には良いですね。

飛行機は、行は良い良い、帰りは恐い・・・ではないですが、行はJALの直行便(片道あまってた)&帰りはスイス航空なのですが、予約した時に
【エーデルワイス航空】
と言われ、エ~デルワ~イス★エ~デルワ~イス♪ 
Sound of Music のパパがギター片手に歌うシーンが一瞬通り過ぎた様な・・・
スイス航空の子会社らしいのですが、聞いたことない!
大丈夫なんですかね?
初エーデルワイス航空レポート致しますね。(笑)

イタリアは40度の太陽!
パリは曇り&雨で革ジャン&モヘアのセーターらしいです。
どうやって順応すればいいんでしょうか。
取りあえず、始めの4-5日は時差で夜7時には沈没してそうです・・・
写真は4月に楽器博物館を訪れた、北フランスのシャルトル

セーヌの夕焼け/couche du solei sur la Seine


パリへ初めて行ったのは大学3年生の時。
初めてバイトをして、貯めたお金を全部はたいて、なぜか【フランス】へ行ってみたいと思ったのです。
その頃のフランスのイメージといったら、
1.Bonjour(しか知らず、まだ動詞の活用を覚えている頃)
2.フランスパン
3.国旗のトリコロール(赤、白、青)
そして、ゴッホの絵が大好きだから、彼の生きた南仏へ行きたい!
ひっそりとした朝霧の中のノートルダム寺院。パリの発祥の地、サン・ルイ島とシテ島
そんな思いで初めてパリへ行き、セーヌ川からの風景を見た時に、
あまりに美しくて、誰かに話しかけたくなるほど・・・
その時、感動しながら「まるでモネの描いた絵みたい」
でも見ているうちに、まずセーヌがあって、それをモネ達の印象派の画家が描いたというのに気が付き、
こんなに綺麗ならみんな描くよな~~としばし浸っていました。
その後、アメリカーオランダを経て、まさかその時佇んでいたノートルダム寺院の横にその9年後に住むとは、思いもよりませんでした。

人生は不思議ですね。
始めからパリに魅かれ、魅かれ続けていたのに、全くコンタクトがなく、結局アメリカへ行き、そしてパリへ行きたい気持ちは山々だったのに、相変わらず縁がなく・・・
その間約10年毎年、何かと理由を付けてはパリへ行っていました。
そんな、恋い焦がれたパリに、結果的に6年間住み、「バラ色」のイメージから、住んでみたら厳しい現実で、まるで半年続く「グレーの空」の様な印象。
パリに憧れてフランス語も分からないまま留学する日本人が陥る【パリ症候群】という、うつ病の様なものがあるそうです。
海外に住む日本人で一番うつ病が多いのが何とパリ!と前にデータを見てビックリしながらも、納得しました。
あまりに強い憧れと、実際に住んでみたギャップの違いや、自分の言葉がほとんど通じない。憧れのパリジェンヌと比べれると、自分はどうひっくり返ってもああなれない・・・
私自身3か国に住んで、パリほど外から見たイメージと、実際に住んだ時のイメージが異なる都市もないのではないか?と思います。
始めの2年間は、【空気の”じ~~”っという音が聞こえるほど】何も起きませんでした。
人も知らなければ、仕事もない!
ないないだらけ。

それが、ガッタン、ゴットン・・・と動き出すまで2年が経ち、その後は恩師のユゲットおばあちゃん(83歳)やルセ、ラファエルなど多くの素晴らしい音楽家との出会い、演奏、交流の中で【演奏している時以外に吸収するもの】を知らぬ間に学ばさせて貰った気がします。
そんな素敵な出会いのお蔭で、今パリは【グレー】から、再び【グレーがかったローズ】のような、イメージでしょうか。

どこでもそうですが、友達や心を開いて話せる人が1人居るだけで、その街は特別になります。
そして、久しぶりに会って話し、全く違う住んでいる場のニュースや、美味しいレストラン、コンサートなど話すのは、とても楽しいですね。
去年、本帰国してから、パリへは4月へ行き、また来月行きますが、今では【愛しかった恋人】に会いに行くような気分です。
過ぎた時間の思い出をとても貴重に思え、それでいて、今の自分とパリの関係は、とても良い距離の様な気がします。
やはり、インスピレーションを貰う意味では、かけがえのない場所です。
そこらじゅうに、面白そうな展覧会やコンサートが毎日の様にやっており、目移りするほどです。
そして、やはり美術館のコレクション等は、かなわない!
あれも、これも!
という程、子供のころからどこかで見た名画が一杯です。または、絶対にパリでしか見たことのないデッサンや、特集なども大変興味深いですね。

アメリカのボストンでお世話になったチェンバロの先生がパリに遊びに来たときに、お散歩をしながらメトロに乗る為にバスへ乗ったら、ちょうどセーヌ川を越えて、ルーブル美術館を通るコースでした。
突如として不意に現れた【ルーヴル美術館のピラミッド】におお!!と驚嘆し、慌ててカメラを出していました。
博学なピーターでも、本の中で読んでいたヴェルサイユ宮殿やルイ王朝時代の建造物が現れたら、やっぱりびっくりするんだな~と見ていて面白かったです。
ルーヴル美術館の建物になっている昔の王宮と現代建築のピラミッドの融合した姿はとても斬新ですね。あそこに使われているライトアップのLEDライトは日本製だと帰ってきてCMで知り、日本とのつながりがそんな所にあるのに嬉しくなりました
ピーターは、ボストンではBachの様に知らない人は居ないという位、オルガンークラヴィコードーチェンバローフォルテピアノと何でも弾けて、何でもにこにこと »Yes »と引き受け、みんながハッピーになるようなプログラムと説得力のあるレッスンで、ボストン大学の古楽器科の主任として有名ですが、ヨーロッパでは勉強していないんですね。
でも、彼のオフィスの音楽スタイルに関する本の棚はびっしりで、どんな質問をしても的確で明確な返事が返ってきて、私のチェンバロの基礎5年間は彼に学びました。今でも心から尊敬している音楽家であり、恩師です。
ただ、今ふと気が付いたのはパリの恩師であるユゲットやルセ(ルセもユゲット弟子)の家には、300年前のオリジナルのチェンバロや、絵画、アンティーク家具があり、蚤の市で見つけたという18世紀当時に出版された楽譜等に囲まれた部屋の中で生活をしていて、【本の中】だけでなく、実際に17-18世紀の歴史を身近に手に取って感じれる空間で音楽をしているということでしょうか。
初めてユゲットおばあちゃんに会った夏の講習会。チェコ、ポーランド、ブラジル、フランス、ロシア、そして日本の6人が集まり、毎朝起きて300年前の名器へムシュで練習&レッスンを受けれるという夢のような10日間でした。

だから、チェンバロの17-18世紀の時代と今も繋がった空間の中で音楽をできるので、自然に感じるのですね、その点、ヨーロッパから帰国した友達と話すと、始めは新宿を歩いてもブラームスを感じないし、そういうイメージがどんどん薄れていくから、自分の中でイメージを持たないと・・・と言っていました。
それでも、帰国してみんなそれぞれに一生懸命活動し、教え、頑張っている姿を私も尊敬し、大いに励みになっています。
やはりアメリカも日本と同じくヨーロッパ音楽を輸入した第三国であり、自分の国の音楽ではないのですね。
アメリカに住んでいて、週末はビールでボクシングやバスケット、野球をみんなで観戦している友人たちを見ていて、【これがアメリカの文化】と、はっとした時がありました。
勿論Jazzのメッカでもある分けですが、やはり西洋音楽の特にバロック音楽は、ヨーロッパの宮廷文化や、教会音楽と共に発展した為、切っても切れない分けです。
日本人である以上、これはヨーロッパへ行かなければいけないと痛感し、オランダーフランスへと移動しましたが、アムステルダムは今でも自転車で移動できる【中世の町】のサイズのままです。
数日前にお寿司屋さんで会ったオランダ人女性とも話していましたが、アムステルダムでは、どこへ行くにも【自転車で5分、遠くて15分】の中で全て用事が済ませてしまうのがいいよね~と。
アムステルダムに2年住んだ私は、知らぬ間にすっかり【村人】の感覚で生活していて、パリへ引っ越してメトロに1時間乗るだけで、物凄い疲れて【あ~~都会だ~~~!】と思ったことを覚えています。
しかし、その後東京へ戻ると、パリは何か小っちゃいね=山手線内の大きさらしい・・・
程よいサイズねと感じたり。
そんな伸び縮みの感覚が面白いな~と思っていました。
きっと、色々な都市を行き来していらっしゃる方は、その街に到着すると、スイッチが入れ替わって、言葉、地理感覚(どこが美味しいレストランかも!)、行動範囲の体感するものも自然にパッパッとアジャストしているのではないかと思います。
そういえば、昔ピーターに、チェンバロ、フォルテピアノ、ピアノとどの様に両立すれば良いの?タッチが混乱しない?と聞いた時、
数か国語を話すのと一緒に、始めは行き来するのが大変だけど、次第に切り替えが早くなり、問題なくなってくるよと。しかし、いくつかの場所に同時に住めないのと同じに、始めはある一定期間じっくり時間を過ごすことが大事だよ】と。
なるほどと納得したのを覚えています。面白い例えですね。
数か国飛び歩いている友達は、やはり5-7か国語を話せて、でもそれがそんなに特別な事の様には感じていない…と言った感じで、恐れ入った!といつも仰天します。
そう思うと、人間の順応性とは凄いですね。
私は、大阪弁すら話せないです!!

台風/Le typhon


皆様こんばんは。
昨晩は物凄い台風でしたね。皆様、ご帰宅途中など大丈夫だったでしょうか。
今朝、4月に共演したチェロのパスカルから、【パリは、今ずっと雨続きよ~。まだ夏は先みたい。】とメールが届いていましたが、パリは雨続きでも、ここまで湿度を体感しなく、さらっとしているので、全然気になりません。
奇跡の様な瞬間!雨上がりの後、歩いていたら、目の前に虹とエッフェル塔が広がっていました。
フランス語で台風は、男性名詞のLe Tryphon になり、発音は【ティフォン】となり可愛い感じです。
さて、思えばこの13年間で3週間ほどの一時帰国していたのは年末年始、4、9月頃で、梅雨のシーズンは楽器も湿気が多すぎてしまい、鍵盤もじめっとしてコンサートをするには適していないので、この時期はほとんど日本に居たことがありません。
でも、不思議なのですが、だんだん、梅雨が来て、この後に、物凄い暑い夏が来るのか~~!!なんて、体の中で季節感が蘇ってくるんですね。やっぱり日本育ちです。

昨日は湿度65%まで上がってしまい、こんな状態が続くと、チェンバロの中の響板に【かび】が繁殖してしまうので、急いで除湿機を回して50%くらいまで落としました。
そうなんです!
去年、2枚の録音の為に5か月間パリへ行っていた際に、冷房嫌いの我が家の習慣で常温のまま過ごしていたら、12月に戻ると、響板の上にグレーっぽいインクのような小さな点、点が・・・
まさか~~~~~~!!!!
ということで、パリからチェンバロを2012年2月に戻ってきて、すでに10か月後にはカビが・・・
かなりのショック!でした。
G.レオンハルトが大好きだった人生最後のコンサートを行い引退宣言をしたパリのBuffes du Nordという素敵なホールで。

一度生えてしまったカビは、消えないそうで・・・(かなり悲しい)
温度と湿度を年間を通して安定した状態にするのがベストなんですが、さすがに博物館の様な状態にいつするというのは、湿度が冬は35%~夏は90%くらいまで行ってしまう日本では、難しいですね。

チェンバロの内蓋の絵。ここも、湿気でかなりべたべたしており・・右上部分と真ん中の縦に白っぽいラインがありますが、それは蓋を閉めた時に、絵の具がチェンバロの本体にくっついてしまうのです!
でも、パリに居た時はフランス人はみんな、その方が使い込んだアンテイークみたいな感じで新品よりいいよ~と感覚が違うんですね。でも、確かに分からないでもないけれど。

台風の話から反れてしまいましたが、今朝起きたら、私の大事に育てている【K菜園】のトマト&とうもろこしがなぎ倒されて、折れているではありませんか!!
ショック~~~!
元気一杯のとうもろこし&ネギのピンクの花まで咲いてしまいました。これが、根っこから倒れてました・・・
ということで、朝食を食べる前に慌てて支柱を立てて、補強しましたが、悲しいですね。
農家の方達は、こうして毎年気候や天災によって被害を受けるのかと思うと、どんなに大変か・・・と考えてました。

嬉しいのは、初挑戦の枝豆がスクスクと育っております。My枝豆を食べれるのもすぐです!
去年から菜園を始めましたが、庭で苗から育てた野菜を食べれるのは、とても嬉しいですね、朝起きて、食べごろのものを食べたいだけ取り、シャキシャキとした新鮮な歯ごたえは、どんなお店の野菜より美味しく感じます。
今年はプチトマトに挑戦中
一番重宝しているのは、シソやバジル、パセリなどのハーブでしょうか。お豆腐にはシソと梅干し、パスタやトマトと積み立てのバジルは最高ですね。
ピーマン:只今成長中

ところで、10年前に住んでいたボストンは、北海道と同じ緯度なので、冬は極寒のマイナス15-20°で、練習をしに3分の道でも刺されるような風の中で、完全防備をして練習に行っていましたね。
凄かったのはコンサートの日に台風ならぬ、70年ぶりだかの【雪嵐】が起こってしまいました。
学校、大学、病院など全部閉鎖してしまい、勿論、バスや路面電車も閉鎖。運転すると危ないので【違反チケット】が出されるほどでした。事故が増えてしまうからでしょうね。
結局2日近く降り続け、車の天井までの高さで、みんな車の周りを掘って掘って、大変そうでしたね。
可笑しかったのは、コンサートに来てくれた日本人の親友は、
【雪の中を泳いできたよ】と。
まさに、自分の肩から下は全部雪!の中を掘って、泳いで来たと・・・
その時、集まって着くれた30-40人の友達を見て、当時習っていた私のチェンバロの先生が
【Your royal friends are here for you.You can start the concert.】と言って30分遅れで開始して始めた思い出のコンサートです。
今まで、色々な失敗やハラハラする事が沢山ありましたが、今となっては、みんなとても良い思い出です。
そして、いつも支えてくれた友達や先生に守られて、ここまでやってこれたと思います。
きっと、普通に生活できるというのことは【とてつもなく幸せなことなのではないか?】と思います。そんな気持ちを植物や花からも感じることが沢山ありますね。
本当に皆さんに感謝です。

パリ残り4日/La dernire 4 jours a Paris

皆様おはようございます。
時差にも慣れてきた頃、そうです!
4日後にまた長いフライトに揺られて帰国します。

明後日は、プラザ・アテネのコンサートがあり、明日は練習、リハーサルなどです。
不思議な事に2週間前の方が夏のように暖かかったのですが、また冬のような冷たい風がぴゅーぴゅー吹いております。
大変ありがたい事に、4月26日(木曜日)汐留ホール沢山のお申し込みを頂き、満席となりました。
ただ今、汐留ホールでの追加公演も検討中ですので、確定しましたらお知らせさせて頂きます。
ヴァレンシエンヌ美術館・ルーベンスの間。80台のチェロコンサート前。
2日前はシャルトルのオリジナルチェンバロを見に日帰りで行ってきました。パリから1時間で中世のような別世界の佇まいがまだ残っており、シャルトル大聖堂のステンドグラスも素晴らしかったです。
また、写真をUpします。帰国後になると思いますが、コンサート終了後までは色々なことに追われていると思います。
ルーベンス
今回、多くの方々のご協力で初めて3回のコンサート並びにマスタークラスも行える事になり、心より感謝しております。
ラファエルとパスカルとも初めての年は、まだ試行錯誤だけれど、やるだけやってみようと前向きに考えており、2人とも日本へ来て演奏できると言う事を心より喜んでおります。
ブリューゲル



4月25日(水曜日)仙川アヴェニューホールのチケットはまだございますので、ご興味のある方は是非お越しくださいませ。
追加公演についても決定しましたらブログ、並びに日仏文化会館のホームページでお知らせさせて頂きます。
ボッシュ作
不思議な絵ですね。

ボッシュの絵そっちの気!で【ルーベンスの間】のコンサートに聞き入る人たち
私も絵が好きで、楽器博物館と同様に旅行する度にその町の絵画を見るのが楽しみですが、思いがけずこんな素晴らしい名画のある場所でコンサートをさせて頂けたというのは、かけがいのない経験になりました。
日本でも庭園美術館などでコンサートがあるので、そんな素敵な企画ができたら素晴らしいなと思います。夢の夢ですね!

パリの一コマ/une partie de Paris!

パリを歩いていると

【あ!】
 とか 【お!】
という一コマがあります。
そんなシリーズを集めてみました。
まず、音楽家にとって嬉しい場面!
作曲家ラモーと何と会えるなんて!しかも後ろには【ら~めん屋】が! ラモーもびっくり?!1760年に描かれたジャン・フィリップ・ラモー(1683-1764)
ラモーはマダム・ププリニエールが個人のパトロンとして庇護され、毎晩のように彼女宅のサロンでラモーの為の室内楽団も居て演奏し贅沢な生活をしていたと思いますが、痩せ型さんですね。
素敵なアーケード(ギャラリーヴィヴィエンヌ】
古本屋さん
フランソワ・クープラン(1668-1733)が1724年~亡くなる1733年までこの建物に住んでいたというプレートがあります。
右側がアーケードの入り口。左側の現在はフランス銀行の建物にこのプレートがあります。
オペラ座近辺ですので、らーめんを食べに行く途中に?!良いお散歩コースです。(笑)
所変わってセーヌ川付近
パリ発祥の地:サンルイ島のからお隣のシテ島にそびえるノートルダム寺院の後姿が見えます。

セーヌ川の右側のパリ市庁舎(L’hotel de Ville)にフランソワ・クープランと叔父さんのルイ・クープランがオルガニストとして働き演奏していたサン・ジェルベ教会があります。

今でのこの教会には修道女&僧侶が居て熱心に毎週ミサが行われ、祈る修道女の姿をよく見かけます。彼らの歌う【歌声】は本当に透き通った響きでこの高い天井の教会に響き渡り、現実離れした神聖な空間です。
クープランのオルガン
【おまけ】
パリの限られた駐車スペースの中の一コマ。【ボンネットはぶつける為にある!】と言うくらい、車が出るすきまが全くないときも、前後の車にぼん!ぼん!とぶつけて隙間を空けて出て行くパリジャンの運転はさすがに怖いですね。
さて、バッハのガンバソナタの練習へ行ってきます。今日は、珍しく曇りなのでパリらしいですが、インドアですね。

美味しいもの一杯!/Trop de Bonne chose!

皆様こんにちは。
パリは、昨日から『夏時間』になり、1時間早く繰り上がったので、日本との時差は7時間になりました。
すっかり春です!
ルーブル美術館向かいのパレ・ロワイヤルの公園内
サングラス、半そで、タンクトップ、サンダルを履く人たち&公園などでピクニック
をして日が長くなった夕方を外で楽しむ人が沢山います。
ここから徒歩10分の友人宅へ3週間お世話になることになりました。
用事を済ませた帰り道に、懐かしい以前住んだMaubert Munualite駅周辺の美味しいお店は寄りました。

日本のデパ地下にも数店舗あり人気のエリック・カイザー
このRue Monge(5区)ノートルダム寺院の近くは本店なので、パリの数店舗ある他のお店で買っても、何か味が違う・・・と思うと、やはりこの本店へ戻ってきます。

日本のカイザーは、『柚子パン』など日本らしいパンも売っていたよ。パリの中でもここが一番美味しいね。なんて店員のお姉さんと話していたら、”本店のマーマレード食べてって!どう?おいしいでしょう?”なんて、おまけしてくれました。

そんな気さくな街の会話はパリらしい1コマです。
本店の横には全てオーガニックパン専門のカイザーがあります。パリでもここでしょうか。
日本では、まだオーガニック(有機栽培)の食品・化粧品は高級な感じがしますが、フランスではかなり認識が高く、多くの人がオーガニック(BIo)を好むので、色々なものが多く普及し、お手頃なので、毎日大量のミックスジュースもオーガニックのニンジンやりんご、バナナ、レモン、ジンジャーを混ぜて作っていました。
5区は、古い地区や小道が沢山残っていて、高校、ソルボンヌ大学などもある為、学生街で治安もよく、小さいのでお散歩に最適です。

駅前のチーズ屋さんへ行くと、日本人の夕子さんがいらっしゃいました。
いつもパリへ来ると寄って日本へのお土産のチーズを選んで頂き、真空パックにしてくれます。
チーズに惚れ込んでフランスへ来た!というだけあり、チーズの事は何でも知っていて、お勧めチーズなど教えていただけます。

豊富なセレクションに目移り・・・
一体どれがどんな?でしょうか。
シェーブル
このお店の名物・デザート感覚で頂ける、くるみチーズやフランボワーズのゼリーとサンドイッチになっているチーズなど。見ているだけでも綺麗ですね。
そのお隣はワイン屋さん。
こんなに置いてあると、つい買いたくなってしまいますね。
きりがありません。綺麗なもの、美味しいものがごく普通に日常にあるのがフランスらしいですね。
決して高級でなくてもそんな日常の一コマ、友達や家族のご飯を楽しむ、ちょっと素敵なワインをプレゼントする、そんな習慣がとても普通に馴染んでいるような気がします。
今日は、Cite de la musiqueへLes Arts Florissantsの素晴らしいコンサートを聴いてきました。
昨日、弾いた同じホールにお客さんとして行ってきましたが、最後はお客さんの拍手喝采&ブラボーの連続に演奏者も笑っていました。

リハーサル開始!/la repetition commence

この3日間快晴続きで、長いコートはクローゼットに置いてあります。
オペラ座:今日はコンサートがある様で混雑していました。
ジャケットで良い感じです。それにしても、パリジェンヌのファッションは、大げさでないのですが、30-60代のマダムの着こなしがとても素敵です。
みんなそれぞれ、ブーツや革ジャン、スカーフや小物で自分らしさを演出している所がいいですね。
アメリカの様に原色カラーでなく、ベージュやマロン、グレーといったシックな色を組み合わせ自分らしいスタイルにしてしまうのが上手ですね。
オペラを設計したGarnierさん。それで、こちらのオペラはみんな『ガルニエ』と言い、もう1つミッテラン大統領の時期に立てられた新しいオペラ座はバステイーユ広場にあります。フランス革命の発端となった、『バステイーユの牢獄』があった場所です。今は、すっかり綺麗な広場&ロータリーになっています。
この間、オルセー美術館へ行ったときに、あまりに香水がきつくて、さすがに
”うわ~”と思いましたが、
香水=その人の個性=自分の香りとして主張するので、日本人が例えば1,2回振り掛けるとしたら、フランス人は5,6回振りかけているマダムばかりなのでは?
と思います。それでけを除いて、皆さん素敵にしていらっしゃいますね。

オーケストラのリハーサルが昨日から始まりました。懐かしい友達や同僚と挨拶(フランス式だとほっぺに2回Bise(キス)をします。とは言っても、軽くチュッチュっという感じで日本の握手みたいな感じでしょうか。
I padで楽譜をみているヴァイオリンの同僚。時代は変わりましたね!ペダルもあり、私のアメリカの先生はコンサートにIpad&ペダルで登場し、チェンバロの上にIpadを置いて弾くのが最近のスタイルで、聞きにきている人は、音楽を聴くより、Ipadに夢中とか!?

今回のチェンバロは4月10日プラザ・アテネのコンサートでも同じものを使用します。
Emile Jobinという名制作家です。

チェンバロの響板にあるローズ(ばら)。制作家のイニシャルなどが入っています。
リハーサルの場所は偶然ですが、パリ郊外のオペラ座の建物です。多分、オペラ座のオーケストラもここでリハーサルをしているようです。
一緒に今まで演奏してきた同僚とご飯へ。日本食!お刺身、鯖寿司、ハヤシライス、コロッケ、大根サラダ、たらこスパゲッティなどみんなモリモリ食べていました。
コルドンブルーでフランス料理を勉強したという日本人の女性シェフが日本の家庭料理のお店を出していて、とても良いお味です。
1ヶ月後に日本へ来日するラファエル&パスカルとも再会し、コンサートや日本の日程を確認し、来週のCDリリースコンサートの打ち合わせなどもしました。
今日は、午後からリハーサルで、何とゲネプロはホールで夜23時半までの予定・・・
寝くならないか心配ですが、どうにか明日のコンサートまでがんばります!
2枚のCDも今日か明日にはレコード会社に届くそうです。

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