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claveciniste et pianofortiste

バッハ:パルティータ全曲録音①

皆様、すっかり寒くなり今年も残り僅かとなりました。

さて、10月末にパリから北へ車で1時間半のところにあるシャトー・ヴィラルソーhttp://villarceaux.iledefrance.fr/でバッハ:パルティータ全曲録音をしてきました。
現在シャトー内に保管されているクリスチャン・クロールという1776年頃製作されたフランス様式2段鍵盤のチェンバロを使用させて頂きました

シャトーは70ヘクタールにも及ぶ広大な敷地で内には牛や羊、リスなども生息している自然豊かな森が広がっています。
ちょうど10月末より博物館が半年間閉館になる為、見学者のいない時期に録音することになりました。

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シャトーから徒歩5分のBergerie(農家を改造して100人位泊まれる宿)からロバと羊の横を通って裏道を通ると、シャトーの正門に出ます。

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この正門から徒歩20分位丘を登るとシャトーですが、車で移動。敷地内はシートベルトは不要だそうですが、イノシシなども出てくるそうで・・・

24 IMG_2954シャトーから見える景色

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18 パルテイータの楽譜。左から①初版譜のコピー、②ベーレンライター、③ウイーン原典版、演奏する時は④ヘンレ版を使用しました。

事前にこの4つの版を見比べると装飾や音の違いが多々見られます。その為、録音時に芸術監督と話しながら決める箇所もありました。

念のため全て持って行きましたが重かった!

それでも、録音中に調べたい時に資料がなくては大変なので。

AFJ 在日フランス人・フランコフォン協会 ピアノレッスン

この度、AFJ 在日フランス人・フランコフォン協会の主催により、渋谷と神楽坂でフランス語のピアノレッスンをすることになりました。
いよいよ体験レッスンが9/16(土)より開始します!

昨日は、飯田橋のアンステイチュ・フランセのブラッセリ―&お庭で、朝からカフェ&クロワッサンと共にイベントがフランス大使も出席のもと行われました。
恵比寿や目黒、神楽坂在住のフランス人の方々がピアノを始めたいとブースに寄って下さり、楽しみにしています!

Bienvenue à toutes et à tous!
On va commencer les cours de piano pour les francais ce samedi,16 Septembre a Shibuya.

Cours de 30 ou 60 minutes Deux lieux : Shibuya ou Kagurazaka Par des professeurs et concertistes formés en France et qui ont des expériences d’enseignement en France et au Japon.

L’AFJ vous propose un cours d’essai spécialement avant de vous engager dans un forfait. Vous pouvez vous inscrire au cours d’essai jusqu’à 3 jours à l’avance tous les mois. Les trois professeurs seront présentes pour se présenter aux élèves, expliquer leur méthode de travail et répondre aux questions.

Cours d’essai : Septembre Shibuya – 16 Septembre : 13h-17h La salle Nr.4 au 4ème étage (jusqu’à 8 personnes, date limite d’inscription : 13 Septembre)
Kagurazaka – 23 Septembre (jour férié) : 13h-17h (Jusqu’à 8 personnes, date limite d’inscription : 20 Septembre)

Ce cours d’essai vous permettra de : – Réaliser un premier contact avec l’instrument et le professeur – Découvrir la méthode pédagogique – Tester votre niveau en instrument – Connaître l’ambiance des cours

Professeurs : Madame Kay Ueyama : Université municipale des Arts de Kyoto ; Kay Music Academy ; Biographie Madame Akemi Suetaka : Senzoku Gakuen College of Musique de Tokyo; PTNA (Piano Teachers’ National Association) ; Biographie Madame Keiko Kurachi : Biographie

Langues : Français, Anglais, Japonais

Cours : Adultes et enfants (à partir de 5 ans), tous niveaux Shibuya : deux cours par mois Kagurazaka : deux ou trois cours par mois, hors vacances scolaires

Facebook
https://www.facebook.com/atelierdepianoAFJ/

AFJ Atelier de piano
http://www.afj-japon.org/index.php?id=3063

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左:末高 明美・Professeur Akemi Suetaka

中央:植山 けい・Professeur Kay Ueyama

右:倉地 恵子・Professeur Keiko Kurachi

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Les cours en octobre Premier cours à Shibuya : – Dimanche 1er octobre, 9h-12h, Salle Nr.4 au 4ème étage, par Mme UEYAMA Kay – Samedi 21 octobre, 13h-17h, Salle Nr.4 au 4ème étage  par Mme SUETAKA Akemi
Premier cours à Kagurazaka : – Samedi 7 octobre, 9h-12h OU 13h-17h, par Mme KURACHI Keiko – Samedi 28 octobre, 9h-12h OU 13h-17h, par Mme KURACHI Keiko

Les cours en novembre Deuxième cours à Shibuya : – Samedi 11 novembre, 13h-17h, Salle Nr.3 au 4ème étage, par Mme SUETAKA Akemi – Samedi 18 novembre, 9h-12h, Salle Nr.4 au 4ème étage  par Mme UEYAMA Kay
Deuxième cours à Kagurazaka : – Samedi 11 novembre, 9h-12h OU 13h-17h, par Mme KURACHI Keiko – Samedi 18 novembre, 9h-12h OU 13h-17h, par Mme KURACHI Keiko

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Équipement : Piano fourni sur place (Shibuya: piano droit ou à queue; Kagurazaka: piano à queue). Manuel de méthodologie à acheter : Pour les débutants 1) Tanoshiku Utaou – Watashi no Piano Renshuuchuu (たのしくうたおう♪ わたしのピアノ練習帳) 2) Ednan Mae Burnam – A Dozen a day (français) 3) Thompson’s Easiest Piano Course [Part 1] (anglais)                               John Thompson
Pour les niveaux moyens, avancés et supérieurs, amenez vos livres et consultez les professeurs.

Transport : Service de transport selon la demande

Conditions d’annulation : Il est possible de déplacer un cours trois jours avant la date prévue. Ce cours reporté peut l’être dans un intervalle de quatre mois. Si vous annulez votre cours à moins de trois jours, ou si vous n’utilisez pas votre cours dans l’intervalle de quatre mois, il est considéré comme effectué et doit être payé.

 

大阪国際コンクール3名本選出場!

秋の風に変わってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

大変嬉しいお知らせです!
この度、大阪国際コンクールに初挑戦した3名の生徒さんが見事予選を通過致しました。

おめでとうございます!!

flo2チェンバロ部門

縄巻 知佳さん
山本 明日美さん

 

予選は動画審査になりますので、事前にレッスン室で録画をして郵送したところ、見事お二人とも本選へ通過しました。

お二人とも偶然ヘンデルを弾いてみたいということでした。

山本さんはシャコンヌを選び、山本さんは組曲よりアルマンドと変奏曲を演奏しました。

春にオランダよりピーター・ヤン・ベルダ―先生が来日した際には二人ともレッスンを受けて貴重なアドバイスを頂きました。

お二人とも社会人で会社勤務をなさっている中、空き時間に練習して週末にレッスンにいらしている大変熱心な生徒さんです。

山本さんは今年2回オランダ・アムステルダム音楽院の私の恩師メノ・ファン・デルフト先生のレッスンと夏期講習を受けに行っており、本場の音楽を吸収して大変楽しそうです。

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flo1ピアノ部門:アマチュア エクセレンスコース

 

山口 あさなさん (金賞)

何と高校生の息子さんも同コンクールのギター部門において見事に(金賞)を受賞され、親子そろって大阪の本選へ出場決定となりました。

2年前にバッハコンクールで平均律第2巻:C-durを演奏して銀賞を受賞されました。

その後、チェンバロでバッハ:イタリア組曲を演奏してチェンバロ発表会で演奏なさったり、冬のピアノサロンコンサートでは、ハイドンの変奏曲の素敵な演奏を聞かせて下さいました。

今回は、ギターのために多く作曲している南米のPONCEという作曲:「バラダ メキシカーナ」 というラテンの魅力がたっぷりの超絶技巧の曲を演奏したいということで、春から準備を4月より5カ月に渡り

準備を進めてきました。

また、よりピアニステイックなセンスと技術を学んで頂くために、恵比寿教室でピアノレッスンをして下さっている元呑先生と植山の2人でダブルレッスンをしながら、仕上げて行きました。

本番では、大変心地よい音色がホールに広がり、山口さんがこの曲をとても好きで弾いている気持ちが伝わってきました。

審査員の好評にも”曲への愛情が伝わってきました”とあり、きちんと届いていたようです。

大阪の本選へ向けて、さらに磨きをかけてよりコントラストや多くの音色を生み出すテクニックなどにも重視してレッスン&練習を続けて頂きたいと思います。

 

 

8月20日チェンバロ発表会無事終了!

発表会1 発表会4

皆様、残暑が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか。

2017年8月20日東京オペラシテイ3F 近江楽堂にて第3回チェンバロ発表会が無事に終了致しました。

多くの皆様に御越し頂き、心より御礼申しあげます。

チェンバロの野澤知子先生、カウンターテナーの中嶋俊晴先生のクラスの門下生と合同で、4時間の間たっぷりとヘンデルやパーセル、クープラン、バッハなどの名曲が演奏されました。

出演者のご家族やお友達なども聞きにいらっしゃり暖かい空気に包まれていました。

講師3

毎年、この素敵なホールで演奏できることは大きな目標となり、皆様大変素敵な演奏ばかりでした。

植山クラス1小

チェンバロの練習やレッスンは1人の世界ですが、音楽の素晴らしさは何よりも多くの方と楽しめることです。

中山美穂3

塩野2

野崎2

発表会2 発表会5

コンサート後の打ち上げでは楽しくご歓談。

発表会3

発表会6頑張ったあとは乾杯!!

また来年に向けて頑張りましょう!

アンティークチェンバロの魅力/La charme du clavecin historique


皆様こんにちは。
どんな週末をお過ごしでしょうか。
イギリス・コブコレクションのルッカースチェンバロのあるお部屋
先日、楽器店で見つけたスコット・ロスのイタリア協奏曲G.レオンハルトのバッハ:パルティータ全集クリストフ・ルセのバッハ:ゴルトベルク変奏曲をこの数日聞いていますが、面白いですね。
この3人のチェンバリストは、ヨーロッパに現存するアンティークチェンバロでコンサート&録音しているベテラン中のベテランですね。
私たちの知らない、聞いたことのないオリジナルチェンバロの【音色】も同時に聞けるというのが大きな魅力です。
エジンバラの街並み
歴史的な古いアンティークのチェンバロの事は、よく【オリジナル】と言います。
それは、300年前に制作された名器はみんな【オリジナル】に対し、後世の今は、できるだけその名器に近ずこうと【コピー】楽器を作る事から、元のモデルという意味でそう言われているのかもしれません。
フランス語では、よく
【Le clavecin originel=オリジナルチェンバロ】
【Le clavecin historique=歴史的チェンバロ】
とも言われます。
パリの楽器博物館【le musee de la cite de la musique】は、世界的にも有名なチェンバロ・フォルテピアノを含むコレクションがあり、毎年のようにG.レオンハルトやクリストフ・ルセにより、オリジナルチェンバロを使用したコンサートが開催されていますが、300年前の楽器で300年前の音楽を再現して実際に聞けるというのは、本当に贅沢な事ですね。
まだまだ、演奏できる歴史的なチェンバロを個人のコレクションでお持ちの方達はフランスやドイツ、イタリアに沢山いらっしゃる様ですが、勿論個人的にコンタクトを取ることができなければ、博物館以外は難しいですね。
エジンバラ大学楽器博物館
2010年7月に、イギリスの楽器博物館やコレクション巡りをした際には、運良く3日間で3か所を回るという、大変効率の良いスケジュールで日程が組むことが出来ました。ご興味のある方は、このブログでも写真入りでご紹介させて頂いております。
この時、オフィシャルのWebサイトに載っているメールで見学をさせて下さいと連絡をしたのですが、3か所とも快く受け入れてくれ、駅まで迎えに来て頂いたり、博物館の休館日に一日中弾かせて頂いたり、親切にして頂き、もっと敷居が高いと思っていただけに、大変驚きました。
こちらよりどうぞ。
1日目:パリーエジンバラへ2時間ほどで飛び、翌日、St-Cecilia Hallにあるエジンバラ大学の楽器博物館へ。100種類以上のチェンバロとフォルテピアノがありました。
フィンチコックスのチェンバロの間
2日目:エジンバラーロンドンへ1時間ほどで飛び、ロンドン郊外のフィンチコックス・コレクション(Mozart-リストの時代まで名だたるフォルテピアノがあります)

3日目:ロンドンーロンドン南西にあるコブコレクションというNational Trust財団が管理している博物館。

プレイエル 1846年・ショパンが所蔵していたと数年前に発見されて話題になりました。
Ignace Pleyel 1846, owned by Chopin.

グラーフ 1836年・作曲家グスタフ・マーラー所有のピアノを死後、孫のマリアナによって寄付された。修復していないのでハンマーや弦も全てそのまま当時のオリジナルの状態で残っている貴重な楽器です。

アンドレアス・ルッカース1636年/ヘムシュ 

昨年度、私がゴルトベルク変奏曲を録音させて頂いたスイス・ノイシャテル博物館にあるチェンバロは、同じアンドレアス・ルッカース1632年ですが、こちらのコブスコレクションにあるのは、へムシュ(Henri Hemsch)というドイツ人でパリへ来てフランス人に国籍を変えた、名製作者によりラヴァルモン(18世紀にフレミッシュの名器ルッカースをフランス人の趣味に装飾、また音域をさらに広くする大改造)が行われたものです。
スイスのラヴァルモンはブロンシェによって手を加えられたという仮定がありますが、実際にサインなどは残されていなく、当時パリで活躍した名製作者によりものとされています。
それにしても、2年前に訪れたこの素晴らしい緑の装飾のルッカースも、記憶の中で・・・やはりかけがえのない貴重な体験でした。
でも、やはり【音】というのは香りと同じでどうしても記憶の中で薄れてしまいます。
音色やタッチは、いずれも目に見えないもので、その中で楽器に触れた時に時分がどのように感じるか、その【感覚】だけが残っています。
だからこそ、また弾いてみたい、聞いてみたい・・・という魅力があるのでしょう。
私も、またイギリスへ行く機会にコブスコレクションを訪れてみたいです。
とても素敵な女性の館長さんが案内して下さいましたが、実際にこの博物館の楽器で多くのコンサートが行われているようです。
まさに古楽器でその当時の音楽を聴くというのは、まるでタイムスリップをした様な、至福の喜びの時間ですが、現代においては、なかなか体験することのできない貴重なことかもしれません。
これからも、機会のある際にそんなひっそりと眠っている300年前の長老に会いに行く様な体験・・・
をしたいと思っています。
日本にも、法隆寺や伝統文化など【古い物を大切にする】精神が多く残っているので、日本の素晴らしさにも目を向けて行きたいと思います。

インタビュー/L’Interview

音楽留学のサポートをしているアンド・ヴィジョンのWebサイトにインタビュー記事が掲載されました。
詳細はこちらよりご覧ください。
偶然、高校・大学の同級生やパリのお友達などのインタビューも掲載されていて、各楽器、色々な国でどの様に音楽をしているのか、興味深いです。
ボストンへピアノ留学2年の予定が、知らぬ間にチェンバロに転科したことかあら、ボストン(5年)ーアムステルダム(2年)フランス(6年)と大いに道がそれました・・・
2年間通ったアムステルダム音楽院。今は、新校舎へ移転し、この校舎は使われていません。ゴッホ美術館とコンセルトヘボーののすぐ横という文化的な立地でした。
そんな経緯とエピソードが紹介されています。
記事内容:- チェンバロに初めて触られたのは?
- 最初ご留学されたのがアメリカなのはなぜだったのでしょう?
- アムステルダムではどうやって師事する先生を見つけられたのですか?
- フランス仕事を得るきっかけはあったのでしょうか?
- 今後の音楽的な夢は?

バロック・アンサンブル Ricreation d’Arcadia

フランスはマイナス20度まで下がる寒波が襲ったようで、日本も例年に比べて寒いと言っていますが、比べ物になりませんね。
ボストンは北海道と同じ緯度だったので、毎年の様にマイナス15度位まで下がり、最後の年は70ぶりだったか?!の【雪嵐=snow storm】が来て、1日中降り続けた末、何と車の屋根まで積雪し、みんな車を出せなくて大変そうでした。
不運にもその日にボストン大学でのリサイタルがあったのですが、ニュースでは学校、郵便局などの公共施設も次々に閉鎖。運転すると違反のチケットを切られるという中、本当に親愛なる友達30名が雪の中を【泳いで】という表現がふさわしかったようですが、来てくれました。
ボストンでは、ミシュランのタイヤの絵=全身寝袋みたいなダウンコートをみんな着たり、銀行強盗か?!と思わせる黒い覆面(目、鼻、口のみ穴が開いている)を普通にかぶってチェロを担いでいる友達など、完全防備でしたね。

昨夜は、アムステルダムで同時期に勉強していた友達のバロック・アンサンブル Ricreation d’Arcadia のコンサートを聞きに、東京文化会館へ行きました。前回にこのホールに足を運んだのは、4月のレオンハルトのコンサートだったな・・・と思いだしました。
もうあの演奏が聴けないというのは、寂しいですね。
ちょうど、83歳の誕生日の日にコンサートだったようです。
昨日は、アムステルダム音楽院で弾いていた友達がその後イタリアへ拠点を移し、目覚ましい活躍をしていますが、オルガン、ヴァイオリン2台、チェロ1台でMozartの教会ミサを多数演奏し、本当に技術だけでなく、音の透明感やスタイルなども素晴らしかったです。
1人1人が素晴らしい演奏家であるだけでなく、4人の音色が調和するのが素晴らしいですね。
アルカデイアのファンの1人として、今後がとても楽しみです。
チェンバロの渡邊君も、私と同様にバッハのゴルトベルク変奏曲を録音したばかりで、パリで会った時は、渡邊君は無事に日本で録音終了後、そして私は録音直前で、色々な話で持ち切りで、今回の再会でも編集の積もる話・・・で沢山でした。
今日からはルクレールのトリオソナタなどの録音が3日間行われるという事で、多忙スケジュールの中、4人が集まり素晴らしいコンサートを続けていて、今後がますます楽しみなグループだと思います。
皆様も機会があれば是非コンサートへ行ってみて下さい。素晴らしいです!
バロック・アンサンブル Ricreation d’Arcadiaのブログはこちらからどうぞ。
Myチェンバロノ蓋の内側のお花ブーケ
コンサート後に一杯飲みに行ったお店に入ってびっくり!
Oto-oto
こでは、サンジェルマンにあるよく行っていた日本食レストランで、日本に本店があると知らずにパリで見つけたのですが、昨日の行った上野のお店がその音ー音というレストランでした。
パリのotootoはこちらから。ルセやラファエルも行って美味しいと言っています。
みんな音楽家は良い音楽も美味しい物も大好き(Gourmand/食いしん坊)なのは、世界共通でしょうか!?

人生色いろ

皆様こんばんは。
東京は、どんよりの曇りが1週間ほど続くようで、まるでパリ!っと思うのは私でしょうか。
そのパリはどうやら快晴の気持ち良い青空が広がっているようで、友達からいいお天気よ~とメールに書いてありました。
さて、はて。
前2回ほど2月の本帰国についた書きましたが、何と思わぬ展開・・・
6月末~11月末まで5か月間またパリへ行くことになりました。
大変な思いをして、チェンバロ&11箱&2個のスーツケースで本帰国したばかりなのに、
またもや逆戻り?
気がつけばもう5月末。パリへ行くまで3週間余り。
逆に今はパリへ行く前に日本ですべきこと、年金の支払いや持っていくもの(夏物のサンダル&秋のブーツ&コート?)みたいな・・・
季節が変わるので荷物が倍ですね。それに楽譜!
あらかじめ、早めに半年分の楽譜をコピーしてファイルにでもしておいた方が賢明でしょうか。
楽譜は結構な重さになりますね。
人生いろいろ。
本当に分からないです。
ということで、この1年余りいつ本帰国をしようか・・・と色々考えた末に実際に帰国したのですが、やはり東京育ちなのでほのぼのとした井の頭線に乗ったり、しばらく行っていない駅で降りるとこんな駅ビルが!みたいな。まさに工事中をスキップしていきなりすごい綺麗な駅に変身していたり、まるで浦島花子の気分。
特に、過去12年銀行などの手続きは、アメリカ、オランダ、フランスの異なる国の3種3様の違うシステムで常に理解しきれない外国語のなかで、何となくこういうこと?みたいな非常にアバウトな感覚でどうにか生きてきました。
それに比べてこの数か月、日本で振込みなどするにもよく分からない!
そして、”通帳 と印鑑”があるのは日本だけ?の気がします。
とっても便利だけれどよく忘れる。
外国の銀行では常に身分証明書のパスポートとサインが一番大事で、通帳も印鑑もないわけです。
なので、泥棒などに真似されないようにあえてサインは漢字にしたりしていました。
さて、はて。
結局、日本の本帰国は知らぬ間に”プチ帰国”になってしまいました。
が!
毎日、こうして美味しい日本食を食べれる&安心して自分の言葉の通じる国に住んでいるというのは、精神的にとてもほっとしますね。今までの外国での無意識に緊張しながら生きていた糸はピント常に張っていたのですが、この数か月は緩んでも大丈夫、スリもいないし怪しい人もいない!みたいな。(笑)
人間、こんなに生きる環境によって安心感が違うものか・・・なんて思います。
そして、当たり前ですが5歳から音楽教室で一緒だった同級生や、彼女のキュートな赤ちゃんに会ったり、何だか”ほのぼの”な気分になるわけです。
ということで、精神的にも健康の面でも良い状態なのではないかと思います。
最近凝っているのは、玄米食(おばあちゃんみたいな食事してます!)
梅干し、おからやゴマ豆腐、今日はかき揚げを作ってみました。そしてよく噛む!
知っている方で50回噛むと内臓にも優しく、健康に良いというので実践しています。いつも50回噛めるわけではないのですが、結構真面目に食べるようになりますね。(笑)
始めは顎が疲れますが、確かに普段まるで呑み込むように食べていなと気が付きました。
その方は、何と2か月で23キロもやせたそうで、私も10年間体重計の針は動かなかったのですが気がついたら3週間で4キロ減っていました。今は、その4キロー2キロ減をさまよっています。(笑)
あとパリを離れて何が恋しいって?
パンです、パン!
あの、かりかりっとした、フルーツぎっしりのパンが~~~食べたい!!
焼きたてのバゲットが~~~!!
ということで、帰国してすぐパン焼き器が我が家に来たので、かなりの色々なパンを焼いてみましたね。20種類以上のパンに挑戦したでしょうか。
3回失敗したのは、おから&豆乳パン!これはボロボロのおからのまま焼いて固まった!?感じで謎の物体になってました・・・・
もう1つは、トマト&バジルパン。これは、残っていたパスタソースを入れてしまえ!と庭で取れたイタリアンパセリと混ぜてパンに。水加減が謎ですごく固いパンになってしまい、どうやって食べるのって?いう感じに。
結果、解決策としてパリの寒い冬によく食べるオニオンスープ(バゲットをスープに入れてとろけるチーズがかかっている)を作ったら大丈夫でした。
もう1つは、初めて作った時に”米粉”でパンを作ったら、お餅!みたいに相当固かったですね。
食べれませんでした。
ということで、色々試して辿り着いたお気に入りは、北海道の小麦粉&オーガニックのくるみ&オレンジピール&レーズンを混ぜた具たっぷりのパンです。かなり美味しいです。
日本の本のレシピにある具(フルーツ)の3倍入れます!それでやっとパリのフルーツパンと同じ感じかなという感じです。
さて、こんなにパンにはまるとは全く思わなかったのですが、きっと今度パリへ行くときは玄米食&お豆腐&おからなんか食べたい~~とはまってそうです。
取りあえず、美味しいパンと玄米があればどこでも生きていける?かと思います。
この12年間アパート暮らしだったので、東京へ戻り雑草が生えている10坪の土地を耕し、野菜つくりを始めました。
Myプチガーデン。奥からきゅうり、トマト、なす、ピーマン(緑&赤)、レタス、しそ、パセリにブロッコリー!!
すっかり農民です!(笑)
13年前にアメリカへ行く前も200個チューリップやユリの球根を植えてオランダみたいにしたい~~っとイギリスのガーデニングのTV番組などちょうどブームでやっていたので、色々研究したり、相当凝りましたね。
ということで、またもや自然に触れたい熱になり、野菜つくり&チェンバロ&パン作りの日々です。
こうして好きなことができるというのは、本当に幸せなことだと思います。
青いトマト、成長中。来週くらいには食べれるでしょうか?!
日は、最近始めたダングルベールのSol-Majeurの曲を出版されている現代譜と1689年にパリで出版された当時の自筆譜と見比べながら、自筆譜を見て練習し始めました。
楽章や同じ楽章の中でも右手はソプラノ記号で左手はテノール記号で、突然ト音記号になったり・・・と変わるので右手は3度低く、左手は3度高く読んだり慣れないとこんがらがるのですが、当時の人たちは器用に読んでいたものだなと思います。
自筆譜を使う一番の理由は、やはり現代の出版譜では読み取れない微妙な音と音の距離や装飾音の記号など、できるだけ作曲家の意志に近ずく為です。
ということで、慣れない自筆譜を見ながらずっと練習していたら、変に手に力が入っていたのか指が痛くなり、もっと脱力して弾かなきゃな~と反省。
そして、気分転換に只今ボサノバ Gilbeto GILのギター&歌を聞きながら、フルーツ&ヨーグルトケーキを焼いています。(笑)
やっぱり食かい?って。
どんな感じに焼けるでしょうかね。小麦粉、砂糖一切入っていないヘルシーケーキです。明日の朝ごはんに!

l’autre piece?!/もし弾く曲が違っていたら・・・

”コンサートで弾く曲がもし間違っていたら・・・・”
という音楽家には誰でも、どこでも一生に1回はありそうな間違い・・・
それが、本番のコンサート中にもし発覚したら?!
という嘘みたいな本当のエピソードがYoutubeになっているよと友達が教えてくれた。
早速見てみると・・・
本当だ!有名なピアニスト、Maria Joao Piresが真っ青・・・
どうやら、オーケストラが始まったら自分は全然違うコンチェルトを用意していた・・・と気がついたらしい。
でも、アムステルダムのコンセルトへボーという世界の名だたる舞台のランチタイムコンサートで満員・・・
ということで、彼女は指揮者に
”だって手帳には違う曲が書いてあったのも・・・”と困った顔で言っている。
指揮者のリッカルド・シャイーは”それは、去年のスケジュールでしょ”と言い、続けて全くひるまず、
“絶対に弾けるはず”なんて言って説得しながら振っている。
ということで、3~4分のオーケストラの前奏のうちに彼女は頭をくるくるとシフトさせ、オケが弾き始めた別のd-mollのmozartのピアノコンチェルトを弾き始めるのですが、出だしからその音が美しい!
これぞプロ!って言う感じですね。
最後までノーミスだったとシャイーがインタビューで言っていますが、ここまでの土壇場のハプニングはさすがに乗り越えられるのはプロ中のプロだと思います。
ピリス ブラビッシモ~~~!と思いましたね。皆さんもお楽しみください。始めm40秒リッカルドのインタビュー語に始まります。そのYOUTUBEはここからどうぞ。

受難曲の季節/la saison de la passion

オランダに住んでいた時、この季節になるとマタイ受難曲の10回コンサートツアーとか、オランダ中で受難曲が演奏されます。パッション(Passion)の季節がまた来たかな・・・と言う感じです。
オランダは今でもプロテスタントの多い国で質素な生活ぶりからも宗教が強く影響しているのを感じます。暗くなって部屋の中を明るくして外から丸見えでもオランダは“見えっぱなし”です。
日本やフランスだとプライベートを見せるのは好みませんからカーテンや雨戸を閉めますね。
しかし、オランダの開けっ放しの習慣はどうやらプロテスタントの“私達はやましいこをは何もしていません。神様に見せても恥ずかしくないです”という様な思想からオープンなままなんだと聞きました。なるほど。
お薦めCD.アーノンクール指揮:ウィーン・コンツェツトゥス・ムジクス,アルノルト・シェーンベルク合唱団,ウィーン少年合唱団,
4年前にアムステルダムからパリに引っ越してくると、あれだけ受難曲のコンサートがあったのに、ぱったりとない訳です。そして、その代わりにフレンチバロックの作曲家、シャルパンティエ(Charpentier)などの教会音楽が多く演奏され、受難曲はベルギーやオランダ、ドイツのオーケストラがパリに来て演奏したりしています。
私は特に宗教にはこだわりがない為、お恥ずかしいですが聖書を読んだり詳しい訳でもないのですが、国によってこんなに宗教色は音楽とも密接に関わっているのか…と感じますね。
それこそ、アメリカに居た時は受難曲の季節?なんていうのも全く意識せずにポテトチップスを食べていたような気がします。(苦笑)でも、勿論N.Yなどバロックの盛んな都市ではコンサートが行われているようです。
リュートを弾いているSt-Cecilia
ということで、今日何となくバッハのマタイ受難曲を聞いていたのですが、何と言うか心を打たれますね。
1曲1曲、どの楽器の為にバッハが書き、どの調性を選んでいるのか、全て意味があるようです。これも勉強不足で全てのことをまだ理解していないのですが、例えばf-moll(ヘ短調)で書かれているアリアは“死”を象徴し、そこで美しいメロデイーを奏でる楽器は当時悲しみを象徴する楽器であった、トランぺットがキリストの復活を高らかに知らせるなど・・・
余談ですが15世紀くらいからずっとオルガンは天の声を地に降ろすことのできる、“神聖な楽器”として象徴されていた為、音楽の神様、St-Ceciliaはいつもオルガンやリュートを手に持って描かれていました。
リュートなどは調和=ハーモニーを象徴していたようです。
イタリア、ボローニャにある素晴らしいSt-Ceciliaの天を見あげた絵。地上にはその他の楽器がばらばらに壊れています。他の楽器は世俗的な象徴でした
それらを勿論バッハは熟知した上でこの壮大な受難曲を作った分けです。その知識、どこまで深く考慮して作曲したか、私はまだ一握りも分かっていないかもしれませんが、それでも音楽の訴えるものというのは強く伝わってきます。
ドイツ語は高校3年間で挫折したままなのですが、それでもやはりバッハのカンタータ等も含め、言語で理解できたらもっと深く音楽も感じ取れると思います。やはり言語の習得というのは音楽とも深く関わっていますね。
ヨーロッパの文化と言語の習得はまだまだですね!

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